本来であればこの日は、毎年恒例の伊豆大島水着合宿に行っているはずだった。
はずだったが……
大手を振って島へ行けない、下手をしたら歓迎されない昨今。転んでもタダでは起きずに、我々は夏を楽しむことにした。
◆
はい、輪行スタート。今日は北千住駅から、ものすごく久しぶりに荒川を走る!
スタートNをキメる。真嬉さん、きいさん、紗芋さん。そして虫さんとクロでの走り出しだ。
荒川は相変わらずの人気スポット。小学生野球チームとその家族たちなどがわんさといる。
「おは岩淵」で有名(?)な岩淵水門を過ぎる。
目的地までは約30km弱、雨雲の下を走り抜けるときは涼しいが、雲が切れるとキツい。
到着! 埼玉大学からすぐの「Be-PLANT」という洋食屋さんだ。
久しぶりの荒川、ビューーンと来すぎて、開店の45分前に到着してしまった。
そのため、近くのサーティーワンでしばし時間を潰す。
皆メニューを選ぶのに必死。アイスのケースの前は特に涼しくて、動きたくなくなってしまう。
クロ・きいさん「まずは〜〜投げキッス!!」
こちら、七海さんのスタイリッシュ体操をおもむろに打ち込んでくる様である。
さて、そんなことをやっている間にお店がオープンした。自転車は裏の駐車場に止めさせてもらい、いざ!
ランチメニューが豊富でおしゃれで、かつ安い。期待が高まる。
はい!! こちらが大好きなチキン南蛮飯だ。白米と玄米が選べて、この肉の下にどっさり米がある。
南海先生ぴよもご満悦。
量は結構多めだが、これにドリンクと味噌汁がついて1000円切っているので素晴らしい。味ももちろん美味しいので、おすすめだ。
リスタートに向けて、体にハッカ水をかける真嬉さんに群がる我々。
この日、「掛け水のおこぼれをもらおうとする」遊びが流行った。なかなかの狂気である。
お腹もいっぱい! ゆっくり走ってデザートのアイスを食べに走る我々。
荒川民のきいさんエスコート!!
彩湖に戻ってきた辺りで、自転車イベントに遭遇。どうやら国内オーダーフレーム店などの試乗会らしい。
ここでなんと!! タンデムに乗らせていただけることに。こちらで出会ったHさんとKさんの私物で、試乗車ではないのだが、ご好意で体験させていただけるという。
初タンデムのクロ。自分で操作が効かないというのは結構恐ろしい。それでもHさんの素晴らしいエスコートでことなきを得る!
こちらは紗芋さん、新しい体験にワクワクが止まらない。
先頭もやってみたら? というお言葉に甘えて虫さんがチャレンジ。
虫さん「一人で乗る分には、サドルバッグがいつもより重いかな?ってくらい」
さあ、そしてきいさんも後ろを体験、ということで虫&きいコンビでタンデム挑戦。
ワーーーーイと走り出し……
秒速で降りて帰ってきた。
虫さん「むりむりむりwww」
きいさん「素人2人は無理だわwww」
そんなわけで、Kさんのエスコートで真嬉さんが先頭に初挑戦。
ぐんぐん坂を上がっていく、すごい安定感だ。
真嬉さん「めっちゃ楽しい!!!」
Kさんのサポート、お見それいたしました。本当に普段タンデムを扱ってらっしゃる方はすごい。とてもエキサイティングな経験をさせていただいた。
MONORALというメーカーさんのグラベルロードを試乗。ものすごい運動量だが、衝撃吸収力がすごい。
皆それぞれ試乗車で遊ばせてもらい、楽しいときを過ごす。
こちらはピストバイクだという。カラーが最高に好みで、ついつい記録に残してしまった。
さてさて、随分遊んでしまったが、夜には一大ミッションがあるため先を急ぐ。
自販機休憩でまた掛け水に群がる我々。
紗芋さん「氷落としたーーーー」
きいさん「この小さいやつ?? 歯みたいなやつ????」
さて、束の間の休憩ののち走り出すが……
きいさんが導いたのは公園、かつ行き止まり。荒川の洗礼にシクロクロスせざるを得ないのだった。
第二の目的地、アイス屋を目指して住宅街をひた走る。
到着したのはこちら、川口駅から程近い「シャンドワゾー・グラシエ・ショコラティエ」である。アイス屋さんというかお洒落な洋菓子屋さんである。
宝石のようなスイーツたち。暑くなければ買ってかえりたかった。
そして、アイスは「フレーズ」をチョイス。100%のいちごだというこちら、味が濃くてでも後を引かなくて、本当に美味だ!!
ちょこちょこボトルの補給をする。夕方だというのにまだじっとりと暑い。
第三の目的のために走り出せば、またも想定外シクロクロス。
ここ、今日一番くらいの斜度があった。
それでも突き進んでしまうのには理由があり、実は我々には「花火問屋で花火を買ってきて、待ち合わせ時間に他メンバーと合流」という最大のミッションかあったのだ。
暑さも影響して、北千住駅付近で紗芋さんが一時離脱。他メンバーと先に合流してもらうこおに。
虫さんが慎重に先頭で案内をする。とかく横からの車と路駐が多いデンジャラスゾーンだ。
薄暗くなっていくなか、時間に追われつつもついに目的地へ!!
到着、花火問屋の「長谷川商店」だ。なんと今朝テレビに出たらしく、ソーシャルディスタンスを保って列形成がされている。
無事に到着のNきいさん。
受付でいただいたおまけ券。花火を買いすぎて、どれがおまけでもらったやつなのかわからなかった。
赤富士、青富士。右側がスイカにしか見えなくて、スイカって呼んでたらきいさんが悲しんでた。
ちなみにこれ、チタンの花火。燃え方が違うらしい。
花火問屋、初めて来たけど本当にもうエモーショナルの塊。ふざけたネタ花火すら、それに想いを馳せる色んな夏があるかと思うとエモい。
さあ、大量に買い込んだ花火を背負い、荒川河川敷の広場へと向かう!!! 残り8キロ待ち合わせまで30分信号多め!!!
暮れていく街をガンガン走る。なんだか時間に追われることすらエキサイティングで、しみじみと、この夏も「レジャーに命かけてるな……」とか思った。
きいさんのリュックから覗く、ちょうちんセットのインパクトがすごい。
そして、ほぼ予定時刻に荒川河川敷へとゴーール!!!!
そこにいたのは本当に本当に本っ当に久しぶりに会えた我らが祖ことソーシャルディスタンス王!!!!!
ちょうどよく真っ暗になったので総額1万円弱の花火を広げていざスタート。
ここからはひたすら花火をしているだけのブログだ。臨場感(?)を味わいたい人は虫さんの記事へ!
きいさんがペットボトルをカッターで切ってバケツを作ってくれた。
イエーーーイ!!! まずは青富士に点火!
一発目の置き型花火に火をつけたが、風が強すぎて危うく風下に置いていた花火すべてに燃え移るところだった。
これはなんだかわからないけど笑い転げているクロ。
この日の荒川はとにかく風が強くて、最初に用意してもらったチャッカマンがまったく使えなくなった。クロの後ろにて風除けになるきいさん。
というわけで、途中きいさんと真嬉さんがライターを買いに行ってくれたりもした。
花火の説明を熟読する王。
この場にこられなかったどろさん、ゆたそさん宛に動画を撮ったりもしたが、メッセージとかより風がゴウゴウいっているインパクトが勝った。
これはタコ足の花火を持たされている王だと思われる。
とにかく、めちゃくちゃ花火をした。こんなに花火は面白い遊びだったのか、というくらい花火をした。
線香花火のようなやつ。
アクティブに動き回るきいさんの図だ。
なんだか高級めの花火を並んでやっている4人。
そして、間違えてゴミ袋に入れて濡れてしまった線香花火の束(束×5個くらいあった)
ダメ元でまとめて火をつけるという邪道中の邪道……
激しく燃え上がり、球がボタボタ落ちる。
クロ「線香花火だいすきなのに……情緒がない……」
しぃさん「雅じゃない!!万死に値するよ!!!」
尚嘆きながらも火をつけたのは私、クロである。
最後は、不知火牡丹という高級線香花火を皆でしっぽりと……(強風)
いや風はめちゃくちゃ強いけど、花火は本当に本当に美しい。
最後の一本まで楽しんで、終了! 2時間はかるーく経過していた。
ソー!シャル!!ディダンス!!!!
決めポーズを決めて、私たちの熱い熱い夏の一夜が終わりを迎えた。
ゴミをしっかり片付けて、帰路へ着いたのだった。
皆本当にありがとう!!!!!大島でなくてもこれはこれで、全力で楽しんだ!!!!
そしてもちろん行けるようになったらまた大島に行きたいし、どうあれ花火はしたいし、笑い転げて半分記憶がなくなるような素敵な一日になった。
◆
そして、これは荒川花火ライドに備えた洗車のエピソード。
このお盆で散々汚しまくった自転車を、多摩川沿いにある「たちかわ創造舎」の中の自転車屋「TRYCLE」さんで洗浄してもらったのだった。
お値段なんと2500円!!!
ピカピカ!!!!
家でもできるとはいえ、丸洗いできる場所がないとか時間がないとか、洗い場が暑いとか、プロの方がやはり仕上がりがいいとか、理由は色々あるが大満足の結果になった。
機会があればぜひ、利用してみてほしい。
今日もお疲れ様でした!(毎年一度きりの夏)