久しぶりに、伊豆大島へ向かうことにした。今度の旅は急だったのもあり、少人数で一泊二日の敢行となった。
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1日目
最寄りからジェット船でそれぞれ島に向かい、現地集合というやや珍しいパターンである。
ゆたそさん、虫さん、クロの三名は熱海港から、もうひとりのメンバー真嬉さんは、竹芝港からやってくる。これは、早朝に「港についたよ~」と報告をしてくれた真嬉さんからの一枚。
一方こちらは熱海港。天気が悪いと知っての旅ではあったが、運悪く駅についた瞬間に雨……。港までの1kmほどの自走を諦め、路線バスで向かうことにした。
出港前の自販機コーヒータイム。これがなかなかいい感じ。
さあ、久しぶりの船旅へ……!!
船の中では真嬉さんの動向を伺いつつ、色々あるね生きるって!みたいな話で盛り上がる。
ワーーーーイ、40分くらいで到着!! お馴染みの岡田港では大きな椿のモニュメントが迎えてくれた。
すかさずもちたちと撮影タイム。もちが小さすぎてなんだか昆虫のようでもある。
そうこうしているうちに、真嬉さんの乗るジェットも到着。竹芝発の方が少し早く出て、少し遅く大島に着くのだ。
さて、一泊二日のこの旅、初日は思い切りの雨予報。潔くじてんしゃ協会会長に甘えて、車での大島を楽しむことにした。
クロ「雨がっつり降ってないとさ〜諦めがつかない〜」
ゆたそさん「大丈夫! このあとガッツリ降るよ!」
ウーーーーうまだっち!!!♪
聴き慣れた音楽が響く車内……。
虫さん「会長?!!ウマ娘やるんすか?!!!!」
会長「いや? ただこれ曲いいよな!」
そんなコメントの通り、どっちゃりと雨。濡れた地層が美しい。
会長のオススメで、 波浮港の新しいカフェの「Hav cafe」へ。
なんともしっとり古民家でオシャレ…!!
飲み物のテイクアウトが残念ながらなく、今回はお客さんがいたので覗かせてもらっただけ。
そして、ランチは溶岩窯のピザがいただける「ピザよし」へ!
たっぷりチーズが最高すぎる。
ピザにテンションアップのゆたそさんの図。
オニオンスライム。
そして、掘り出し物への期待を込めてぶらっとハウスへ。
前回大ヒットの安納芋はなかったけど、今回はじゃがいもが山ほどあった。
ゆたそさん「びわあった〜❤️食べたい❤️」
これがのちの死亡フラグである。
白くて美しい大島バターをふんだんにつかったクッキー、あっさりしていて美味しかった。
ぶらっとハウスでのコーヒータイムを我慢して、ここも会長おすすめの元町港のカフェへ。こちらの名前は「MOMOMOMO」という。
雰囲気のある店内。
マスターがお気に入りでチョイスしておられる、さまざまな食器たちがいい味を出している。
こちらは酸味のあるというブレンドコーヒー。
ミルクコーヒーになると尚おいしい。深入りのちょうどいい苦味がしっかり感じられた。
マスターはイラストレーターでもあるということで、ご自身でデザインされた可愛らしいマッチたち。
2019年の台風で壊れた牛乳せんべい屋さんも、今ではすっかり新しい装い。
ブルーシートもなくなり一安心。
港からは雨雲の中に富士山の姿が。ちょうどこの頃になると雨も上がり、夕食のためにお腹をすかせるべく散歩をしようかという話に。
車でビューンと向かった先は……
開通したばかりの御神火スカイラインの麓にある、大島町メモリアル公園。
2013年の土砂災害の追悼目的で建設されたこちら、遊具もベンチもたくさんあって見晴らしがいい。
この穴から富士山が見えるのだという。
さて、御神火スカイラインを越え、やってきたのは月と砂漠ライン。
この鎖のあるところまではロードバイクでも来ることができるが、これが結構なクソ坂なのである。
うまぴょい伝説を流しながら、道なき道を進む我々。
そして開けた先は、見事。これが初めてやってきた「裏砂漠」だ。
パノラマ、景色の広大さがよくわかる。
虫さん「真嬉さん! 青江っぽく立って!」
真嬉さん「なんて????????」
ゆたそさんとクロの乗鞍ポーズ。
結構えっちらおっちら登ってたどり着いたのは、砂漠の第二展望台。
世界の果てのひぜなん。
ひろーーく見渡せて、この日は運良く風もほとんどなかった。
火山岩のガラス質が青く輝く。
玄武岩だったはず。軽く、特有の穴が無数に開いている。
フォトスポットを求めて登っていく虫さん、真嬉さん、会長を見送る。トイレに行きたいクロと、ゆたそさんは下からそれを眺めていた。
会長「俺ならこのへんから撮るな〜」
上から見た景色も素晴らしいようだ。風のはためきを可視化しようという虫さんの図。
遠くから降りてくる真嬉さんと虫さんの小さい姿。楽しそうな2人だが、コーヒーをマグカップで二杯も飲んだ私はトイレに行きたい。
またザクザクと道なき道を戻り、車へ。
会長のご好意でホテル白岩まで送っていただき、楽しい雨散歩は終了。あとはのんびりと露天風呂を楽しんで、夕食タイムに備えるのだたった。
自転車に乗ってないにも関わらず、夕食までチキチキレーーース!!
はい! なんとか身支度を整えて、毎度お世話になっているジンガロへ。
うまいイカで楽しいひとときを過ごした。
ゆたそさん「こんな汚れた手で…!!! お前に触れることはできない!!!!」
お土産に持ってきたびわを食べつつ、ひと茶番打つゆたそさん。
このびわが、凄まじい破壊力だった。
虫さん「口かゆい……!声が、枯れる!!」
真嬉さん「喉痒いなコレ……」
きいさんLINE「びわはバラ科だよ! 虫さんはアレルギーが出るよ!!! こいつは一見なんでもないけどわりと出やすいよ」
バラ科アレルギーで一悶着。
宿に帰っても苦しみつつ、水着シーズンを念頭に置いた筋トレ談義で身体を痛めつつ(???)、ヒューマンビートボックスへの知見を深めつつ、伊豆大島一日目の夜は更けていった。
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2日目
なんでか知らないけどまったく熟睡出来なかった!!!! 4人ともがそうだということで、これはヒルクライム なんか無理じゃないか?? とか言つつ朝風呂へ。
眠気にぼやぼやしながら、のんびりと朝食をとり、のろのろライドをするための身支度をする。
今日は無事に雨も上がり、さっそく持ってきたロードバイクの出番。
ゆたそさんが被っているこれは、昨年身内からの合同プレゼントで手にしたシールド付きヘルメット。シュッとしていて速そうでいい感じだ。
宿から一番アクセスしやすい御神火スカイラインへ向かう。昨日メモリアルパークが遊べそうな感じだと確認したので、体調が優れない組(主に胸を痛めている虫さん・寝不足の強いゆたそさん)は公園まで行けばオッケー!というくらいの軽いノリで。
と思ったらメモリアルパーク、結構ふもとの方にあり、すぐに辿り着いてしまった。
ゆたそさん「これはちょっと早すぎない?」
虫さん「もう少し行く?」
とのことで、ヒルクライム続行。私は久しぶりの御神火スカイラインにうきうき。
だんだんと鬱蒼とした山道に入っていくのがいい感じ。メモリアルパークはほぼ木がなく、という植樹したてで育っておらず、まだ日陰がないという懸念が。
虫さん「このアジサイ、ちょっと青江カラーじゃない?」
真嬉さん「あ゛お゛え゛」
これも青江をかみしめながら限界走行する真嬉さんだろう。今日も精一杯生きていてよかったよかった。
薄曇りだが、却って幻想的な風景が見られて素晴らしい。
ひらけた景色を楽しみ、ひと休憩。
ここでしばしパノラマ昨日で面白撮影タイム。
虫さんカメラで、被写体となる我々は横に動きながら、クリーチャー量産する不思議な遊び。
再スタート。相変わらず、上に行けばいくほど霧で視界が悪くなる。
ゆたそさん「これ霧ってか雨降ってない????」
珍しく風のない、御神火スカイライン最終直線。無事に全員揃って気持ちよくゴール。
すぐにカメラを構え、真嬉さんと虫さんを撮る。
真嬉さん「いえーーい」
虫さん「胸の筋肉痛めたとこがひたすら痛い」
頂上では、この世で一番うまい?コカコーラで乾杯。
意外にも頂上は晴れていて、遠くまで景色がよく見える。これはなかなかに珍しい。
お決まりの集合写真。何度来てもやはり大島はいいものである。
絶景の中ビューーーンと下り、朝に組んだタイスケの通りにまずはホテル白岩に荷物を取りに向かった。
チェックアウト後に荷物を預かってもらえるのは本当にありがたい。が、荷物をご厚意でヒモでまとめてくれたらしく、ほどき方を間違えて方結びになってしまった。
クロ「あああああこれはもうヒモを切るしかない」
はい、白岩からジンガロへ。昨晩食べきれなかった炊き込みご飯をいかし、特別ランチを用意してほしいとお願いしていたのだ。
素晴らしい!! 山菜の炊き込みご飯、豚しゃぶやおひたし、きんぴらとちょうどいい感じの量のあっさりごはん。最高だった。
クロ「おなかいっぱい……」
真嬉さん「わかる……でもアイスは飲み物だから……」
というわけで、ジンガロから数百メートル。重たい荷物と腹をどっせいと自転車に乗せて、やってきたのはおなじみトリトン。アイスは譲れないのだ。
さすがに苦しいくらいだったのでシングル……ともいかず、やはりダブルに。
ただ、あっさり系の味をチョイスしたので意外といけた(上ヨーグルト?/下キャロットトミント)
せめてこの起伏は惰性で~~~とか何とかいいながら、一生懸命元町港から岡田港の道を走る。
虫さん「クロさん!そこ曲がらないんだよ!」
クロ「今回は大丈夫よ~~~」
と、いうわけで! 時間通りに岡田港にゴール。
先に竹芝へ向かうジェットで帰る真嬉さんをお見送り。
今日は仕事だと言っていた会長も、仕事が早めに終わったらしく港で合流してくれた。
船の中の真嬉さんと、記念撮影。
我々は会長とともにうまぴょい伝説をかましながら、真嬉さんの旅路を見送ったのだった……。
さあ、次は熱海は向かう虫クロゆたその乗船の番である。
三人「さよなら会長~~! さよなら大島!」
ゆたそさん「ていうかすぐ来るから大島」
虫さん「会長ひとりでうまぴょいしてる……」
クロ「やさしいなあの人……」
これは、無事に竹芝へ到着した真嬉さんからの一枚。何事もなく辿り着いてひと安心。ジェット船でそれぞれ最寄りに向かうのも、疲労度が軽減されるのでなかなかいいかもしれない。
熱海港からタクシーでバビュンと熱海駅へ。楽しい旅の終わりだが、安全の意味も込めて帰り道はリッチに帰ると決めていた虫クロゆたそ。そう、そのささやかなぜいたくとは……
ロマンスカー様様である。
ちょっとした食べ物を買い、のびのびできる座席で、楽しい大島の旅を締めくくる。これもまた快適かつ、空いていて安全度に配慮したいい選択だった。
いろいろ対策が必要ではあるのだが、それが却って旅を豊かにすることもある。どんな形であれ、伊豆大島は行くだけでリフレッシュできるのだ。
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クロ「次は水着で行けるかな~~」
ゆたそさん「ちょっとあすけんするか……」
虫さん「肝臓元気にするサプリ飲みます……」
コロナ禍、あすけん、長梅雨……? 我々の戦いはまだ始まったばかりだ。
今日もお疲れ様でした!(脂質か、塩分か)