夏なので、ライドのゴールでひとっぷろ浴びたい!!
そんな欲求を募らせ、企画したライド。当初は平坦基調の、比較的ゆるめなコースであった。
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暑さ対策とはいえ、朝早くからありがとう! 写り込んだネイルの可愛い真嬉さん、そして虫さん、ゆたそさん、クロとそれぞれ集まった。
風があるし曇っているからマシな天気な気がする! というわけで走り出した。
赤く目立つ建物は、サイクリストにはお馴染みの双龍さん。最近行っていないな〜と思いを馳せる。
昔よく通った道を、虫さんの記憶を頼りに走っていく。目指すは大磯で漁港ランチ、のはずだったのだが……。
ゆたそさん「なんか虫さんが箱根旧道行かないかって〜!!」
真嬉さん「クロさんが言うならともかく虫さんが? 暑さでやれたのかな??」
前から刺激的なコース提案が伝達されてくるが、どうやらペースがよく、このままだと目当てのランチの営業まで1時間待ちになってしまうからだという。
会議も兼ねてミニストップにイン! こちらは真嬉さんおすすめのアップルマンゴーパフェだ。
現時点では皆元気そうだし、やる気も十分。ゴールでゆっくり温泉に入りたいので、箱根旧道までは行かないまでも、134号大磯ランチから大井松田経由の渋沢ハンバーグランチへと予定を変更!
クロ「ついでに一夜城でケーキ食べよ〜〜!!!!」
なかなか採用してもらえない案をここぞとばかりに推しておいた。
昨年くらいに死んだ覚えのある坂が待ち受ける秦野へ。この時点で青看板に沼津が出てくるのおそろしい。
朗らかな下り基調から、小さめのアップダウンが続いていくのがこの道のりの特徴。246は仕方がないのである…。
最終的には、までゆる新善波トンネルまでの長ーーーい登り。
真嬉さん「クロさんにこの先で終わりって言われたけど半分くらいしか信じてなかった……」
虫さん「このトンネルが見えるまでは続く坂なんだよね……」
そして秦野市へ。しばらくは車も多く、起伏が続く。
しかしそれも、松田に入ってしまえば解消されるのだ。
途中の自販機での休憩も命を救う。
ゆたそさん「古の……塩タブレットあった」
松田の方までくれば快適度は格段にアップする!
電車の走り抜けら景色が、ほどよく田舎感を醸し出している。しかも涼しい。
ゆたそさん「いや〜これこれ、自転車といえばこういう景色よな〜〜」
小田急線もこの景色の中にあってはいつもより穏やかだ。
長閑な景色を抜け、少し開けたらもう目当てのお店は間近!
予約の電話を入れておいたが、備長グリルもんに予定通りオープン時間ぴったりに到着した。
久しぶりのもんハンバーグ! 200gでも十分お腹いっぱいになった(のちに、ハンバーグで苦しむことになるとは……)
ゆたそさん「あ?!!!ねえこれ空気抜けてない?!!!!」
食事を食べ終えて出てくると、ゆたそさんの後輪がペッショリしていた。
近くのローソンで補給がてら超絶パンク修理タイム。
金具の元の色が、チューブの古感を表している。
やはり使い慣れたタイヤレバーでなくてはうまくいかない。
一生懸命パンク修理をしていたら、店の人のご好意で工業扇とイスを出してもらってしまった。かたじけない気持ち。
皆で手分けして空気を入れて、完了! 気を取り直し、小田原へ向けてのスタートを切った。
青々とした田んぼが広がっている。
コンビニで休憩を取りつつ、冷たいものを飲みつつの小田原市走行。日差しがないから油断していたが、どうにも胃の調子が悪い。
そんなこんなをしているうちに、一夜城へ向かうルートに到着。
再三、この坂のキツさを伝えていた気がするが、実際は話で聞くよりさらにだったらしい。
ゆたそさん「クロさんの言うこと信用できんからな〜!!!!!」
そして、ドーナツ坂への死の旅路だ。
ゆたそさん「え?!、いや無理なんだけど???は?????」
真嬉さん「膝が痛い……もう降りていいかな? もう降りていいかな!!」
よく見たらこの看板、まだ1.1kmもあることを示している。半分以下だ。
これ以上頑張っても、頂上でケーキ食べられる胃にならないよね! てことで途中で登坂を中止することに。やめるときは潔くだ!
クロ「ていうか胃にずっとハンバーグいるんや〜……食べたいしケーキ食べられるけど吐く可能性ある」もう完全にバグだ。
というわけで、一夜城はまた今度。最初の方に設定して、カフェを楽しみに来たい。
さあ、絶景の街を見下ろしつつ風呂を目指すぞ〜!!!!
急な下りだが、明るい時間に見える景色は抜群だ。
お風呂は最寄りが国府津駅である。だいたい一夜城からは10kmほどだが、この区間、真嬉さんの頭が暑さにやられて右に傾いていたことをお伝えしたい。
16時頃だというのに、気温はまだまだ34℃。ライドをしているなんてどうかしているとしか思えない。
そして、目当ての「天然温泉コロナの湯」到着! こちらは小田原コロナワールドという複合エンタメ施設内にあるのだが、そういえばこちらの系列ホテルが名前のせいで風評被害に遭っていると聞いたのは記憶に新しい。
駐輪場だけは少し心配だが、皆で固めて止めて、温泉を楽しんだ。
露天風呂あり、広くて様々な温度も楽しめるいい施設だった。
そして塩気の染みる晩ご飯!! 量の割に安くて美味しくて、疲労が抜けるようだった。
ありがとう! コロナの湯!!
あとはさっぱりした体で駅までの夜道を走り……
無事のゴール!! なかなかの灼熱地獄と縦横無尽な連休ドライバーたちに度肝を抜かれたが、いいライドとなった。
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この日のように日差しはないがじっとり暑い日の方が、熱中症の危険は意外と高いかもしれない。
水分をとりすぎると内臓が冷えたり胃液が薄まったりして、消化ができず吸収し損なうというか……。
それでも、ひとつずつ対策しつつ、夏を乗り切りたいものだ。
今日もお疲れ様でした!(いつかは一夜城でケーキ!!)