春なので、今年も行くぞ伊豆大島。
でも、捻挫から2週間のクロは浜松町駅から竹芝ふ頭までの長い輪行担ぎに不安があった……。
というわけで、新宿駅から走って竹芝を目指そうの試み。たまたま時間が確保できたので、いざ都会の夜を走る!
かつてキャリミで会社と往復していたから私は知っている。
都会の夜はマジで全人類憎む感じになるのだ。
クロ「ナイトライドだ~!都会の夜だ~~!」
虫さん「ヒエーー路駐こわい!車こわい!!」
とにもかくにもとんでもねえ運転だらけ。あと逆走自転車もあぶない。
虫さん「ならず者ーーーーー! ならず者ばっかりやんけーーー!!!!!」
クロ「日本橋さんの200kmブルベとかはさ、こういう都会を走ってゴールするんでしょ……」
虫さん「私たち、かつての400夕方ゴールですらすごかったもんね……」
クロ「すご……こわ……」
とはいえ東京タワーはきれい。
命からがら(?)浜松町駅まで走り、別方面から来た真嬉さん、きいさんと合流。
せっかく一度輪行を解くなら、と2人も合わせて一時間ほど早く待ち合わせをしてくれたのだ。そう、これも都会の夜でエモみを感じるため。
芝公園に到着! 今日の東京タワーは赤くないぞ!
ライドするにはとかく恐ろしいが、皆と東京タワー&ロードバイクの写真が撮れてハッピーだ。
うきうき自撮りタイム。
増上寺の大門を通り抜け、
ぴゅーんと竹芝ふ頭を目指す。
いつものファミマも見えてきた。ここで酒盛り用のアレコレを買い込む。
ここで、おにぎり(AJリフレクター)から「ブルベやってるの?」と男の人に声を掛けられたりもした。SRの話をいきなり振るのはこれいかにという不思議な思い出となった。
これはゆたそさんに送った一足先に行ってますの一枚だ。
と、そんなこんなで今夜も甲板パーリナイ!
夜行大島行は真嬉さん、きいさん、虫クロ。そして明日のジェットでゆたそさんが合流する。今回は5人の大島旅だ。
今回は自作のつまみも持ち込むという玄人っぷりで、きいさんが「牛すじポン酢ねぎまみれ」を、クロはとりあえず「ペペロンチーノ枝豆」と「こぼうの甘辛」を用意した。
大阪城の周回は……まだ続いているよ……。翠ジンソーダはそれにしてもうまい。
二時間ほどの宴を終え、船内消灯時間に合わせて就寝。やっぱり特2等を経験するとやめられねーぜ……。
・1日目
おはようございます。
5:55、伊豆大島に着弾。
岡田港に下船して、さるびあ丸としばしの別れを告げた。
まずは輪行をといて、
御神火温泉を目指す。しま→じまのパンも捨てがたいが、やっぱり朝の支度がゆっくりできるのと、朝ごはんが選べるので今回も御神火温泉に。
本当にすばらしい天気でよかった。
ちょうどロードバイクの姿勢になると、同じ高さにツツジの花壇が。むせかえるほどのツツジの香りがする。
虫さん「こっちの道だと獲得標高が50m少なくなる……!」
きいさん「どうあれ少ない方がいい!!」
御神火温泉到着。対岸にうすぼんやりと富士山があったようだ。
朝から豚丼をいただく。波浮までお昼にありつけないと思うと、ついつい食べたくなってしまうのだ。
支度を終えて、9:00頃発。10時台のジェットで来るゆたそさんを迎えに、ふたたび岡田へ逆戻り。
……の前に、本日の宿泊先である「ホテル赤門」へ。荷物だけを預けて、身軽にスタートを切った。
きいさん「ここ、今日何往復する……?」
クロ「今日はこの一回だけだよ! 順周で元町に戻るから、ここはもう通らないよ」
きいさん「やったーーーー!」
ゆたそさんの到着よりもだいぶ早かったので、上り返しになるとわかっていながら港までビューッと下る。
虫さん「私のSPDシューズ本当いいよ、おすすめ!!」
クロ「いや、このシューズは確かに本当にいいのよ」
ということで、真嬉さんやきいさんに履いてもらい、SPDペダルの自転車に試乗もしてもらうなどしてしばらく過ごす。
そして、定刻にゆたそさんが到着した。
ゆたそさん「真嬉さん、これチケット代。ありがとう!」
真嬉さん「大島で行われる取引www」
これは取引が成立した姿、しっかりと収めておいた。
そう、5月から6月にかけて、我らオタクの本領発揮。刀剣乱舞ミュージカルのライブ全国ツアー(???)が開催されるのだ。
取引も済み、5人そろったところで順周スタートだ。
晴天の大島最高ーーー!
ついでに、この晴れが愛おしくてたまらないような天気が明日襲ってくると思うと……唇をかみしめたくなってしまう。
お馴染みの上りをえっちらおっちら。
クロ「つきさば(※月と砂漠ラインの看板の意)どこだっけ~」
ゆたそさん「いやギザギザのあと(アップダウン)だからまだじゃね?」
結局看板はあったけど、そのあとももう少し上りがあったという毎度の記憶喪失詐欺。
観光バスが前方にいるので結構ひやひやしながらも、
爆風の中の筆島まで下る。
あんまりにもすごい風だったので、ぬい撮りなどはせずに記念撮影のみ。
いや、この日は本当に風が強い。何せ下りで押し戻されてしまうほど。
それでも、おなかのすきはじめた我々は走る。
皆「クダッチだ~~」
いつも気になるこの名前、昔の人が呼んでいた「音」が地名になったのではないか? という話が調べてみると出てきた。まあクダッチも気になるが、考えてみればカタカナ地名が伊豆大島にはいくつもあるので、島特有のものだったりするのかもしれない。
さて、今回波浮にて新地開拓。テントカフェなるものに調べてやってきた。
おお、食器や雑貨がたくさん。
テントにガーラント、ハンモックなど店内はすごく雰囲気がある!
お冷の代わりにと天然水、そしてウェルカムドリンクに瓶のジンジャーエールをいただいた。それだけでも感動ものなのに、店長さんと奥さんが気さくなこと!
これはミートソースオムライス。ボリュームもたっぷり、生野菜のサラダもあり、手が込んでいておいしい。ミートソースは甘味がある感じであった。
コーヒーに興味があるという話をしたら、御厚意で豆を挽かせてくださる体験も。5人で4種類の豆とクッキーを頼み、食後のコーヒータイム。
こういうブランコやハンモックがたくさんあって、かなり楽しませていただいた。
もとは西永福にある「たまじ珈琲」さんの豆たち。確かに個性的だがどれもおいしい。
ここでかなーり長いしてしまうくらい、本当に心地よい時間を過ごさせていただいた。こちらの店を営むご夫婦は、もはや「推し」といって過言ではない。
伊豆大島のランチタイムでお店に入ることはほとんどないので、これはこれでかなり良い。
こちら、常連さんなどが宿泊することもあるテント。またぜひお世話になりたいし、今度はお酒の飲めるディナータイムにお邪魔したい。
なばな食堂さん、本当に最高の時間をありがとうございました!!
素敵な店長さんご夫妻に見守られ、宿へ向かう15kmを走り出す。
夕食の時間が決まっているので、お風呂のためにも早く帰りたいところではあるのだが。
いつもなら立ち止まるバウムクーヘンも、今日は横目に通り過ぎる。そこまであせっていたわけではないが、ランチタイムで満たされきっていたともいえそうだ。
波浮から元町への15kmは登りも少なく走りやすい。
この写真はきいさん。ちょっと暑すぎる瞬間もあったが、元気で何よりだ。
橋の最後の上りをシュッとこなし……
元町へ迎う気持ちいい下りを経て、
結局1時間もかからずにホテル赤門へと戻ってきた。
赤門さんは猫ちゃんが多いなあという印象だが、このとはも車の下に一匹発見。
皆で猫ちゃんを見ている楽しい様子。このときクロはチェックインに向かっていた。
この部屋の本来の読み方は「ささらえ」だが、江と書いたら「ごう」と読むのが刀の者である。
クロ「ささらごうじゃん……」
ゆたそさん「江るでんうぃーく来ますね」
クロ「もう周回したくないよ〜」
予定よりも少し早くついたので、さっき寄れなかったトリトンさんへアイスを買いに。
あとで部屋で食べようということで、それぞれにアイスをチョイス。部屋の冷蔵庫冷凍スペースがあることを確認したので抜かりない。
ゆったりと露天風呂を楽しんだあとは、夕食の王道和食。というわけでディスタンス乾杯~~!
おいしいご飯を楽しみ、寝落ちるまで周回を頑張って、日付が変わるころには消灯した。
・2日め
※ここからはドチャドチャに雨なので、自転車には一切乗っていません!
とりあえずの朝露天と、完全に雨降りの天気を再確認。
赤門さんの朝ごはんは多すぎずちょうどいい。が、ゆたそさんが寝起きとともに胃が死んでいる。
もうどうにもならない我々に、ホテル側がご厚意で車で送迎をしてくれることになった。他のお客様を送ったあとで、乗せていただくことに。
チェックアウト後、車の準備が整うまでのスーパー猫ちゃんタイム。
掃除機嫌いの愛想のいい猫ちゃんだ。
タクシーで去っていくお客さんを見送る猫ちゃん。
なごなご。本当に愛想のいい子だ。ホテルの方曰く、勝手に入ってくるようになったけど、かわいそうで追い出せないとのことだった。
さて、送迎の準備が整った。はじめはそのままでいいと言われたが、どうにも5台は難しそうなので、輪行にして積み込むことに。
まるで修学旅行気分の我々。
たまにロードバイクの方を送迎することもあるということなので、お言葉に甘える。伊豆大島は予期せぬ土砂降りというのもよくあるものだ。
11時頃には岡田に荷物を置いたので、出向の14時半まではかなりある。港にいるのもな~~ということで、雨のお散歩タイム。
初めての「島ぐらしカフェchigoohagoo」というところへ向かってみるが、人数の都合で断念。
変わった建物の中に画廊があり、お休みではあったがちょっと気になるスポットだった。
岡田港の向かいのお土産屋さん、一峰の上の軽食屋さんへと向かう。二階のこちらも名前は「一峰」だ。
ホットケーキでブランチタイム。王道のメープルシロップとバターが最高だ。
軽くお腹を満たしたあとは、実は今まで一度も行ったことがなかった近くの神社へ。
苔むした階段とあいにくの雨が、逆に雰囲気を醸し出している。
まずはここ、龍王神社という。この大島にあって、一度も天災に遭ったことがないらしい。
お参りを済ませて……
なんか刀ステ意識みたいな記念撮影。この階段、かなり狭くて滑る。
お馴染みの坂を歩道や階段を使ってぐるりと回り……
今度は、八幡神社を目指す。
このしめ縄で区切られた空間がなんとも思わせぶりでいい。
こちらもお参り。
晴れていたら、鳥居の奥に海が見渡せる景色はさぞエモかっただろう。雨は雨で思わせぶりでいいのだが。
イエーーーーイ! いつでも5歳!!
レインウェアから生まれた可哀想な生き物。これは虫さんである。リュックを背負うと背中がキメラになり、猫すら逃げる。
出航前の仮眠。なぜなら、船上では酒盛りをしなくてはならないからである。
めちゃくちゃ雨が強くなってきたが、帰りのさるびあ丸が到着した。
それなりに濡れながらも何とか乗船。いやあ今回も半分雨だったが楽しかった。
15:00に閉まるレストランへ急いでつまみを買いに行き、
もはやこなれたパーティータイムの始まりだ!
飲み会を数時間楽しんだ後、横浜からはクルージングのお客さんたちが乗ってくるのステージから撤退。
カップル向け(?)に用意された背景とキメラ。
竹芝で本当に雨は止むのか?というくらいの関内の雨っぷり。
いつ見てもコスモの光はたまらない。
受付ネコちゃんのコロナ対策も可愛かった。
さて、楽しい船旅もいよいよ終わり。船に積まれた輪行袋はもう我々だけになっていた。
結局雨がわりと降っていたので歩行者デッキを使って竹芝から浜松町駅まで自転車を担いで歩いたが、捻挫マンにはこれまで足を庇ってきた腰へのダメージがでかかった。
足より腰!!!!!!
というわけで、やられ気味のピースを作って今回の大島旅は終了。
春といえば出会いと別れ、何度でも伊豆大島の魅力を発見し、最高な気分で旅を終えるのだった。
今日もお疲れ様でした!(アサヒスーパードゥラァアアイ!!!!!!)