ゆたそさん「ちょっと長い距離走りたいな……筋肉痛もほしいし。でもご褒美があるライドがいいな~」
クロ「じゃあ、わらび餅食べに柳沢峠に行こう!」
虫さん「ブルベでつかったルート借りて行こう!!」
そうして、企画された柳沢峠ライド。
自走で柳沢峠に向かい、有名なわらび餅を食べ、塩山駅からワインを飲みつつ帰ってくるという、片道の120km弱の旅である。
◆
メンツはご近所組、虫さん、ゆたそさん、クロ。
最初はかなり走りにくい道をダラダラと進む。日頃使っている道とはいえ、信号も多く時間ばかり食うので、次回があれば要変更かもしれない。
しかも、なぜか10kmに1回くらいトイレに行きたくなるという……(甲斐300でもそうだった。路面が悪いせいか?)
百草園のあたりから、かつて死ぬ思いをした「甲斐300」のルートをトレース。
モノレール沿いはまだまだ車も多いが、だんだんと走りやすくなっていく。
左折右折の多い、懐かしの道がしばらく続き、ようやく青梅の雰囲気がいい道へ。
目の前の景色はドーンと緑の濃い山々。軽いアップダウンも増えてくる。
そして、古里駅近くセブンイレブンに到着。峠の前では最後のメジャーなコンビニだったと記憶している。
柳沢峠200でも、甲斐300でも使った、大切なコンビニだ。
3人「ザクチキうま~~」
ここで、しっかりめに補給。わらび餅屋までは、42kmも登るのである。
・大菩薩ラインと道の駅たばやま
奥多摩湖と同じくらいの高さを走っているときは、「このときが永遠に続いてくれとさえ思う……」というほどの、気持ちのよい道。
たまにでかい起伏があるが、頻度は少ない。
途中、公園?広場?で自販機&わさびアイス休憩。
虫さん「みどりのつぶつぶがわさび味……」
ゆたそさん「わさび、なくていいやって感じだね……」
引き続き、美しい景色と気持ちのいい道だ。途中強歩大会らしい中学生たちとすれ違うのでヒヤヒヤするが、のんびりサイクリングを楽しむ。
だんだんと道が大きく波打ち、「何が大菩薩ラインだ、クソが」という気持ちになってくる。
最近比較的具合の悪い虫さん。日が照っているためか、道の駅の手前で少しつらそうな様子だった。
が、いい具合にあった「道の駅 たばやま」のおかげで少し整ったようだ。
鹿肉を使った軽食などがあるが、そこまでお腹もすいていなかったので、覗くだけ。この道の駅は、10/1の奥多摩200でも使用するらしい。
・いざ名水わらび餅へ
実際の柳沢峠というのは、どこから始まるのだろうか。
感覚としては、道の駅たばやまを過ぎてから、いよいよという感じ。
虫さん「ゆたそさんのせいだ……ゆたそさんが来たいって言うから……」
ゆたそさん「なんで?!!!私何も言ってなくない?!」
クロ「ゆたそさんが、負荷が多少あってご褒美があるライドがしたいって言うから〜〜」
要求に従ったのであって、このライドは騙し討ちではない。
比較的勾配はやさしく、時折トンネルなどできついところはあるものの、一定ペースを保ちやすい道だ。
じっくりと、秋の景色を楽しみながら進む。昨年ブルベで訪れたときよりは、まだまだ秋のはじめ、景色も緑がほとんどである。
そして、名水わらび餅まで残り3kmほど。
我々は、キンプリ(KING OF PRISMという、ファンタジック?なアニメ映画。アイドルものといえるが、曲は随所にTKサウンドが使用されている)の、プリズムの煌めきを浴びるべく、iMusicを起動させた。
ゆたそさん「は~~~~煌めき感じる~~~」
虫さん「ヒロさま~~~」
残りわずかな距離も、縦揺れでノリノリ登坂。疲れが見えてきたタイミングをキンプリでしのぎ、ついに、お目当ての店に到着した。
山の湯宿「はまやらわ」
ここが、名水わらび餅を出すお店である。
本来は宿のようだが、わらび餅の工場と、その奥に飲食用のテーブルが設けられている。
サイクルラックは最近できたものらしい。
私たちはそれぞれ、白糖、黒糖、よもぎをチョイス。店頭で食べられるもの、おみやげ用では、別の味も用意されていた。
うまい……。
結構大きくてむっちりした歯ごたえがある。
全体的に、甘さはお上品である。これが意外と、お腹にたまる。
焚いていただいたストーブと、あたたかい玄米茶で一息。
標高が高く、夕方にさしかかっていたため、外は結構冷えるのだ。
あたたかさを求めて猫もやってくる。懐っこいのに撫でさせてくれないという、絶妙なツンデレ美人。
すっかり英気を養って、残りは4km弱。
ここから微妙に斜度がきつくなるところもあるが、残り僅かな距離を、音楽とともに地道に上っていく。
こういうときの感覚で話していた内容は、大体覚えていない。
そして、ようやく登頂!
峠の茶屋はしまっていた。
怒りというか騙された感というか……そんなものがにじみ出るゆたそさんの顔アップで記念写真。
達成感も十分。富士山は見えなかった。
・らくらく帰還
ここからは、塩山駅までほぼ漕がずに帰れる17kmだ。
かなり冷えるので、上着は欠かせない。
路面がきれいで道幅も広く、スピードが出やすい。柳沢峠の下りはあまり車はこないが、おそろしい絶景スポットがあるので、注意して下りたい。
空中のループ橋……。
圧巻の景色だがおそろしい。
しかし美しい。
あっという間に峠を下り終え、少しずつ住宅が見える道を行く。このあたりになると、肌寒さは軽減していた。
びゅんびゅん下りまくって、塩山駅前に到着。
ここからが、本日の目的第二段である。
クロ「せっかく山梨まできたんだから、輪行でワインが飲みたい!」
駅前のおみやげ屋さんで、小ボトルのワインを買う。店で冷やしたものを買ったら、ありがたいことに紙コップをつけてくれた。
どうやら、買って電車で飲む人は相当数いるらしい。
輪行で電車に乗り込んで、至福のとき……。
こちらの赤ワインはおいしかった。
3本詰め合わせの方は、おみやげワインという代物で、正直アレなお味だったのでおすすめしない。
さらに、おみやげ屋さんおすすめのおつまみ「ほうとうチップス」
これがまた、最高にうまい。
揚げほうとうだけかと思いきや、野菜チップスも入っているのだ!
ワインを飲みながら、憧れの輪行旅。
次回は距離を縮めて、ほうとうを食べたり、温泉に入ったりと、のんびり楽しみたいと思う。
今日もお疲れ様でした!(帰りの電車にトイレはない)