チャリ沼にドボン!

また夢に負けて、昨日を愛おしんで

ロードバイクと交通事故、さよならKUOTA~物損対応編~

 

交通事故編その②である。
ここからは損害賠償に対する保険会社とのやりとりが中心になる。


賠償の範囲となるのは財産的損害(治療費や車両修理費など)と精神的損害(いわゆる慰謝料)だ。
そのうちの、車両修理費……というか、まあ見るからに全損ではあるので、物損に対する賠償のお話しになる。

尚、治療・通院については現在も続いているのだが、それはまた別の記事にて。

変なところで前回記事が終わっていたため、ご心配の連絡をいただいてしまったので、誤解ないように書いておきたいのだが、入院などにはならずリハビリのための通院で済んでいる。

のぞみさん!そしてのぞみさんのお父様!!お声がけめちゃ嬉しかったです!!!

 

 

 

①事故翌日・動き出し

 

翌朝。
とりあえず担当保険会社に連絡。先方からは特に治療費の話などなく、あいさつだけで終わった旨を伝える。すると、担当保険会社から「治療費の話がないということは、向こうには積極的に支払う気がないのかもしれない」「その場合自賠責にクロ様が請求をする必要があり、その手続きを行うためには人身事故処理が必要になる」とのこと。

まてまてまて……さっそく物損にしたことがまずかったか?という風向き。

 

担当保険会社が改めて先方保険会社に確認をしてくれたが「先方はやはり治療費を支払う気がないみたいです。自賠責に請求をすることをおすすめします」との回答になってしまった。
自賠責にするということ、イコール人身事故扱いにするということである。ウーン。ウーン……。
そもそも初めての事故。骨折などがないと思うと軽傷なんだろうし、相手運転手の逆鱗に触れたらこわいし、とかを考えるとわりと悩む話である。
警察に言われた「君にもまあ過失があるしね」という言葉もリフレイン。

いやいやしかしこれからどうなるかわからぬ治療費……と悩んでいたら、先方保険会社からの電話。

手のひらをクルーーーッと返して「治療費等々は全額お支払いします。相手の方も早期解決を望んでらっしゃるので、先に過失割合を決めさせていただいて……」とのことで、ここで争わずに過失割合と治療費もろもろの補償が確定。


「今のところは、人身事故への切り替えはなさらないということでよろしいですか?」との念押しも再三。相手運転手はとにかく人身事故にされたくないのだろうなあ、という感じ。まあ色々事情はあるだろう。
こちらとしては「物損の方をきちんと対応いただければ、とりあえず処罰感情などがあるわけではないので、現時点では人身にはしないつもりでいます」と伝えるにとどまった。

 

というか!
こんなの事故の翌朝9:00からやってんだからマトモな判断なんか期待しないでほしい。

 


②事故後3日目


身体があちこち痛いので有休をとり再度病院へ。この時点で頸椎捻挫(むち打ち)との診断、首のリハビリのため通院指令が医師より下った。あと信じられないくらいずっと眠い。

とはいえ事は一刻を争う。
先方保険会社から物損見積りを提出するための資料一式が届いたので、ブルベから何からお世話になっているばんばんさんのお力を借り、自転車屋さんへロードバイクの物損見積のお願いへ向かった。ボロボロのKUOTAと、もともと二台目として譲っていただいていたリドレーをショップに預けにいく。


店長さんの大変ありがたいご協力のおかげで、翌日には見積り書が完成。写真も送ってもらい、wordを使って保険会社への提出資料をつくる。
身に着けていたもの、ツールケースなど携行品の類も破損部位をひとつずつ写真に撮り、まとめていく。わかりにくい箇所にはアプリで〇や→などでマーキングした。

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もともと損害調査員の訪問はなく、破損品やパーツは現状維持の必要がないことを先方に確認していたため、取り外したり破棄したりが自由に行えたのもありがたかった。どうあれ、取り急ぎ二台目を乗れる状態にしておきたかったのだ。

 

 

②事故から1週間


先方保険会社に物損見積り資料を送付。力作だ。

 

 

③事故から2週間すぎて……


見積り資料送付から1週間以上たって、先方保険会社から「そちらの保険会社さんに資料を送ります」との連絡あり。
なんだか他の方のブログで見ていたのと違うぞ????
ロードバイクについてよくわからない同士で資料を交わしあって、もし「ここの耐用年数はちょっと……」とか「減価償却に納得がいかない」とか私が物申したくなったらどうするんだ? 手間じゃないか? と思いつつもぐっと我慢。

 


④事故から20日経過


ついに担当保険会社から、先方保険会社からの物損賠償額についてのお知らせの電話が。
向こうからの連絡は合計額と簡単な説明書きのみだというので、その書面をひとまずメールで送ってほしいと依頼をした。
資料を確認してみると、先方から出された文面はとても簡素なもので算出方法などの記述もなし。このへんもブログで学んでいたのとは違った。こっちが争いそうもないと向こうは思っているのかもしれない。
せめて耐用年数と残存価値、提示された金額の算出方法がわかる資料がほしい、と担当保険会社から伝えてもらうが、先方は「そういったものはお出ししていません」の一点張り。そんなのでとりあえず納得しろとはこれいかに。ここまでくると金額の問題ではない気がするのだが……。

「どのようにして出された金額かを知って納得したい」という旨で、こちらから直接先方保険会社に連絡すると、「自分が計算したので説明できますよ」とあっさり回答。メールに書いてくれるとのことで、私の担当さんへの頑なな態度はいったい何だったんだろうか? たびたび手の平がクルッとするのだけれど、どういうことなのか。

各物品を耐用年数何年と考え計算、もしくは残存価値を何%と定めているかのメールをもらい、おおむね納得。
自転車本体とパーツについては消費税が反映されていなかったため、その点の変更をお願いしてみると、メールで「消費税は算定金額に加算します。納得してくれてうれしいです!すぐにお支払いできるように進めます!(要約)」の即返信。なんだか前のめりでビビる。


翌日。担当保険会社から「クロ様が納得されたって電話がきましたが……」との連絡。
ん??? と思いつつ、昨日のメールのやりとりを伝えると、相手方がかなり前のめりすぎることがやはり伝わってくる。担当さんもかなり困惑していた。
正式に変更した金額も見せてもらってなければ、「ではそれで進めます」といった返事もしたことがない。不審に思った担当保険会社が私に確認の連絡を入れてくれたのだった。
「再度確認、変更後の金額も確認させてほしい」と担当保険会社から伝えるも「昨日クロ様が納得した。クロ様の条件をこちらは飲んだまで」の一点張り……またかい。

仕方なく口頭ベースで先方と担当保険会社の間で金額確認→クロと担当保険会社で金額確認。

電卓をたたきつつ、やっぱり口頭ベースで最終的には納得の返事をすることになった。

どうあれ金額については争う気はない判断が下されていたので(金額でいったら見積もりとはかけ離れた金額だが、長く相棒とともにした分なので、そこは自分も納得づく)、抜け落ちていた消費税だけ反映してもらって、あとは担当保険会社におまかせ。
物損に関しては保険会社が入るのだが、治療費うんぬんは私が直接窓口になるので先が思いやられる……。

 

この返事から3日後には、物損においての示談金が無事支払われた。最終的なお互いの支払金額の書面が双方より届き、物損についてはめでたしめでたし。

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金額納得のポイント

新しいパーツや携行品には新しいなりの金額が下されていたので、そこに対しては意見無し。よくブログで争点となっている「ロードバイク(フレーム)」の金額なのだが、私のKUOTAは使用年数6年と10ヵ月。耐用年数をどう考えても二束三文といったシロモノである。

ただ、そこに先方保険会社は「残存価値20%」を認めてくれた。
耐用年数をすぎるとせいぜい10%ということが多いらしいフレームについて、私はこの点が大変ありがたかった。
というか、どう転んでも同じものは取り戻せないし、新車を買い直す金額にはなりようもない。
それでも、あれだけ長く連れ添ったロードバイクに対しての20%は、私にとっては納得に足る20%だった。

 

余談、書き間違いなんだろうけど、私が事故当時履いていたレーサーパンツがどこをどう間違ったのが先方側でレザーパンツになっている件について。

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黒いピッチピチのテッカテカという点ではあながち間違っていないのかもしれないけれど。どんなローディーやねん! と吹き出してしまったのだった。


物損完了以降、治療費編へ


できるだけ事が済んでから記事を書くようにしているので、治療費編については少し先の更新になる予定だ。