チャリ沼にドボン!

また夢に負けて、昨日を愛おしんで

その落車、本当に大丈夫?納車半年でフレームを割った話

つい先日、納車2周年を迎えた愛車。

そんな私のKUOTA納車半年で、一度フレームを割っている。


誰かの役に立つかもしれないので、割った経緯、修理の過程、金額を記憶している限りでお伝えしたい。

 

 

 

2014年秋頃。
手賀沼付近の一般道で、その事故(?)は起きた。
虫さんの後ろについて道路を走っていたところ、動線に表れたポールコーンの存在に気づくのが遅れ、衝突

 

当時、私はポールコーンがゴムでできていることを知らず、よけきれないと感じたために「止まるため」に意図的に突っ込んだのだった。


速度はせいぜい22km/h前後。ブレーキをかけながらぶつかれば、衝撃はあれど止まるだろう、と。
だが、そのポールは大いにしなった。


予期せず跳ね返されて、道路の右側へと思いきり転げたのだ。
幸いにも後ろから来ていたトラックは減速してくれ、私は自転車をよろよろと歩道に押し上げて、逃げおおせた。


本人は無傷だったが、ブラケットが大きく曲がり、サドルも激しく傾き、トップチューブにクラックが入っていることに気づいた。
気づいたのは当日ではなく次に自転車に乗ったときだったのだから、この頃はあまりにも無知だったのだろう。

 

やむなし!と勇気を出し、近所にあるプロショップに自転車を持っていくと、あっさり「フレームが割れてしまっている」ということが判明。
そのクラックは、指で押すとへこむことが確認でき、塗装の割れどころの話ではないようだった。
サドルも座面が斜めに傾くほど曲がりきっていて、交換を余儀なくされた。


ちなみに、今でこそこのショップには大変懇意にしてもらっているが、最初に訪れた際の冷ややかな空気は忘れられない。


フレームが割れたという相談も、「買った店ならどうにかしてくれるかも」というのは最初に言われたことだ。
これは意地悪でもなんでもなく、個人のスポーツバイクのショップにありがちな、「身内とのつながりを大切にする」というやつなのだろう。


クロ「一度、購入店にも相談してみます」

 
なんとなく意気消沈しながら、私は家に帰ってフレームにせめてものセロテープを貼った。

さて、とりあえず購入店に、修理もしくはフレーム交換の場合いくらかかるのか、問い合わせてみることにした。


購入店舗は大阪、住まいは東京に戻ってきているため、直接見てもらうことができず、金額はあくまで目安なのだそう。

 

問い合わせのために送った写真は、こちら

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・損傷修理
55,000円(税抜き)~
写真のみでの判断で、大体これくらいになると。ただ、フレームばらし、組み立て、送料は別途必要。


・フレーム交換
150,000円(税抜き)
ありがたいことに、補修用としてメーカーにフレームの在庫があった。ただ、これも工賃、送料等は一切含まない。

 


どちらの場合にも、大阪の販売店に自分でばらした愛車を送付する必要があった。
メカ的なことは一切わからない初心者の私は、完全にお手上げ。


これはもう、例のショップに行くしかない。


破損発覚時には泊まりのライド予定を入れてしまっていたことと、すぐにでも破断するような傷ではないと言われていたことから、フレームにセロテープを貼ったまま1ヶ月以上経過してからの決断だった。


フレーム修理を申し出にいったとき、ショップの対応はやさしかった。12月ゆえ年末年始進行もあり、通常よりは時間もかかってしまうだろうとのこと。
当日は、冬にはあまり乗りたいと思っていなかったので、好都合だった。

 


結果、必要になったことは
バーテープ交換
・チェーン交換
・サドル交換
・フレーム修理
である。
ワイヤーは、なんとかそのまま使えるようにしてくれたと記憶しているので、ワイヤー代は含まなかったはずだ。


諸々のパーツ代、工賃、フレーム修理費、送料込で


約13万円(税抜き)


明細をなくしてしまったが、フレームの修理費自体は7万円台だったと記憶している。
カーボンフレームの修理をしてくれるのは、大阪の販売店でも、このプロショップでも、CarbonDryJapan-株式会社CDJホールディングスさんに委託しているようだ。どのお店から出しても、この値段はあまり変わりないだろう。


正直、この金額は私の自転車に対してはあまりにも高い値段だった。
型落ちでそこそこお安く購入した私の自転車は、この修理代を含めると、定価とトントンになってしまう。ただ、愛車を手放すことは考えられなかったし、新しいものを買う予算はなかった。
この決断に迷いはない。

 

それから、年末年始を含む1ヶ月弱KUOTAは帰ってきた。


手痛い出費ではあったが、この13万円で、私はショップとの縁を獲得した。
にこにこと出迎えてくれる店長のすすめで、バーテープを店長とお揃いにし、サドルも提案してくれたものに変え、生まれ変わった愛車と対面。

 

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めちゃくちゃ惚れ直した……。


この失敗で学んだことは、
・ショップとの縁はお金でつくるもの
バーテープは大事なおしゃれ
ということである。


大落車でなくともフレームは割れるし、カーボンならフレームの内部が剥離して、駄目になっていることもあるようだ。
なので、転んだときにはショップに一度見てもらってほしい。そして、そんなときに気軽に行けるようなショップとのご縁を、ぜひ課金でつくっておいてほしい。
(自分でメンテができる人はその限りではないし、他店の自転車に寛容なショップももちろんある)

 

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今日もお疲れ様でした!(修理前の思い出とともに…)