チャリ沼にドボン!

また夢に負けて、昨日を愛おしんで

BRM518興津クラシック600②

 

・スタート〜PC1

 

朝4:00、時間通りに起床!

買っておいた豚汁に鮭おにぎりをインする最近お決まりのパターンで無事朝食を完食。昨年食べられなくて死んでいたのを思えば幸先がいい。

 

地下のフィットネスルームにてブリーフィング。昨年はこれにも間に合わなかったのだった。

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見知った方々もちらほら見かける。
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そして、スタート地点。5:50ぐらいから車検をやって順次走り出していく。今年もまた来てしまったのだなあと思うが、不思議と不安はない。
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ありがたい追い風を最初から背中に受けつつ、興津600を走り出すした。
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ピンクのPBP反射ベストが目立つ皆さん。momさんは特に平成興津のリベンジに燃えている。
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後ろにはにょっきりといぢちさん。のちのち、このいぢちさんがmomさんたちのところに加わりパックとなっていた。
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最初は少し信号が多いが、それを抜ければいちご海岸。ストレートの海岸沿いなので、追い風であることも手伝って皆軽快に進む。

2月の追い風400は逆向きに進行していたが、ひどい向かい風だった。
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これは昨年いまひとつ写真の撮れていなかった大崩海岸、今年は撮って撮って!とポーズを決めてはしゃぐ。
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とりさんのやさしい引きと右手に見える廃道。

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そしてここは、PC1までの唯一と言ってもいい登り区間唯一とは言うが意外と長く感じる、市境の峠で海抜200mほどだそう。
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そうこうしている間に焼津市へ。
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頂上からびゅーーーんと下って焼津市街、期待したとおりのかつおぶしのいい匂い。何となくお腹が空いてくる。
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昨年「FCってなんだ?!」と話をしたたこ焼き屋さん横の信号にて。FCはやっぱりフランチャイズだった(昨年ブログに書いたにも関わらず、今年はなぜかフランチャイズではないとのたまってしまった……)

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ヤシの木のまっすぐな道へ出て、PC1が近いことを知る。昨年より全然まろやかに漕いでいるの昨年より少し多めの貯金、追い風とは何と素晴らしいのか。

 

というわけで、PC1のセブンイレブンにイン!
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食べた物を写真に残しておこうという試み(このあとすぐ忘れる)このブドウ糖ウイダーは、普通のエネルギーよりカロリーが低いところはいただけない。あと味が口に残る。

 

・PC1〜PC2

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御前崎に向かって突出した海岸沿いを走るため、ここは風向きがいまひとつ。とはいえ短い間の辛抱だ。
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静岡県最南端の岬を今年は横目に通過。
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PC2まではささやかなアップダウンが待ち受けている。しかし、順調に走るとりさんのスプロケからは何やら祭囃子のようなにぎやかな音が……。

音の正体はスプロケのロックが甘かったこと。

虫さん「とりさんチャンチャカチャンチャカいってる!」

とりさん「まあ、歯数が一番大きいのと小さいのを使わなければいいだけだから、前も2段あるし後ろは7~8段もあるから」

虫さん「はわ……」

クロ「2400のうち半分をシングルギアで走り抜ける人だから……」
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今年も今年で、ついつい指さしたくなってしまうトラウマのくれたけイン

適当なライドで泊まって思い出を塗り替えない限り言い続けてしまいそうなきがする(笑)

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曲がっても曲がっても追い風……。こんなに恵まれているのは、平成の興津でばんばんさんととりさんがクソ向かい風を浴びて禊いだからに違いない。

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薄曇りの市街で突然雨が降り出しあせったが、粒は大きいものの短時間で済んだのでセーフ!以降、雨に降られることはなかった(この辺りの信号で、虫さんの後輪に前輪をハスりひとりで派手に転んだりはしたのだが)、
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セブンイレブンで軽いトイレ休憩。ここで、とりさんは一旦別れてさわがしいスプロケを黙らせるべく、近くのスポーツバイクショップへと向かった。
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掛川駅を越え、しばらくしたとろこでとりさんがパックに復帰。スプロケはすっかり静かになってしまった。

虫さん「祭が終わっちゃった……」

心なしか残念になるのだが、今度はスピードプレイのクリートがキーキーと賑やかに。
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そうこうしているうちに、昨年も少し話題に上がったおすすめの補給スポット「いしだ茶屋」さん。こちらのお茶屋さんは、おいしいお茶のソフトクリームがいただけるのだ。
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このやさしい黄緑色の正体は森の粉茶と煎茶らしい。

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お店の人のご厚意であたたかな煎茶もいただいて、しばしの休憩。気温も上がってきたので冷たい物が内臓に心地よい。

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隧道に至る細かなアップダウンが多い。

昨年はもっと暑くて、PC2に至るまでにはバテバテになっていた。
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下ったと思ったらまた登り、いよいよ空腹を感じつつある。冷やし中華が食べたかったのに昨年は結局食べられなくて、とろろそばを食べたら味がしなかったという悲しい思い出ばかりが頭をよぎる。

だが、今年は比較にならないほど元気だ。頑張りどころでは刀剣乱舞ミュージカルの楽曲が励ましのように流れてくる。

虫さん「よさこいだよ!」

クロ「待って夜までとっておいて!!!」

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そんなこんなでPC2のローソンへと到着! 2時間半以上の貯金を確保することに成功した。人もたくさんいるし、気力もある。今のところバテている感じもない。

写真を撮り忘れたので何を食べたかまったく記憶にないが、麺類ではなかった気がする。
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たまがわのよき先輩方。ハチヤマさんはじぇんさんと道行をともにしてくれているという。

 

・PC2〜新野峠

 

さあ、ここからが正念場。本格登りゾーンの始まりだ。

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ゆるゆるとはいえ、確実に登り基調の道々は、正直なところ新野峠本体よりもつらいかもしれない。
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県境のトンネルを登り終え、静岡県に別れを告げて愛知県入り。
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野峠前のラストコンビニ前に、少々のトイレ休憩。ここでついに腰の痛みが限界に達し、ザムストのコルセットをオン。追い風400以降ずっと腰痛に悩んでいる。

だましだましきたけれど、登りが増えてきて腰の痛みがどうにもならなくなってきた。大体ここが150kmほど、仙骨の真ん中から爆発しそうな感があるのだが、これで450kmも走り抜けるのか。
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とりさん「そういえばこの辺りにリュウさんがいてさ~」

虫さん「去年私たちも同じ話をしてました」

ばんばんさん「何人いるんだっけ?5人?」
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天竜川沿いをえっちらおっちら。
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今年も3時間に一本だか走る鉄道に出会うことはなかった。
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とりさん「そういえば、この先でリュウさんだけでなく、何とみのさんにも会えるんだよ!」

虫クロ「えっ?!!」

とりさん「チェーンソーアートっていうのがあって、チェーンソーで形づくった木のオブジェがこう置いてあるわけですよ……しかも結構きついところに」

虫さん「坂……」

とりさん「絶対見逃すから、あったら声掛ける」

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ここはとりさんの推し景色の「釜淵」だ。実は下に降りることもできるらしい。滝がひとつになり、流れ落ちるところは上からも確認できた。
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ささやかな下りにさえウキウキしてしまうほどの辛抱ゾーンをようやく越えた。昨年マジクソに脚が殺された池場峠も今年は淡々とこなすことができたと思う。
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そして、野峠前のラストコンビニ・ファミリーマートへと到着。これを過ぎると阿南まではコンビニがない。

吸入用の酸素缶の導入が功を奏してか、昨年よりも数倍元気な虫さんの姿。よかった。
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どうしても酢飯が食べたかったけれど、納豆巻きがないので仕方なくツナマヨ巻のロング。すぐのエネルギー用にウイダーを飲むというルーティンは維持したまま、峠のおやつ用にあんぱんを買う(袋に穴をあけてバックポケットへ)

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このトンネルは通らないけれど!!

さあ、1日目の大きな敵・新野峠侵攻を開始だ。ここでもたつくとホテルでの睡眠時間がどんどん減っていく。
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天竜川沿いよりも最初はゆるやかなので、とにかくペースを乱さず淡々と。

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とりさん「はい!これです!」

皆「いた!みのさん~~~~!!!!」

このみのさんと呼んでしまったモアイ像とのエンカウントが、まさか2日目のフラグになろうとは、このときは誰も思いもしないのであった。
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豊根へと入る。
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昨年から「坂は命を奪う?」と疑問であったこのサカウバ、どうやらこの一帯の地名を指していることがわかった。

虫さんが途中で坐骨の痛みを訴え、軽いポジション変更をしたのもこのあたり。f:id:dobon96:20190523122306j:image

「道の駅豊根グリーンポート宮嶋」で小休止。自販機や五平餅などがある。止まると肌寒さを感じるが、気温は16℃、登ればまだまだ暑い温度だ。

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だんだんと日が暮れてきて、背中のあんぱんをかじりながら進む。

虫さんのiPhoneがガンガンと古のオタク心を揺さぶる音楽をかけてくるので、息を切らしても歌わねばなるまい。
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クロ「とさぁ〜の〜!高知の〜〜かつらぁはまに立ち〜〜!!潮風、受けて夢抱いたのは〜〜!!!!」

虫さん「いつじゃ!!!!!!」

2人「いつじゃーーーー!!!!」

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登坂車線の看板が出てきたら、頂上までは間も無くだ。記憶の中でオレンジの光の直登の激キツイ登りはなくなっていた。

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そして、計画よりも少しだけ余裕を残して登頂!!よさこい熱唱ミッションも完了だ。

 

 

・新野峠〜サザンクロスイン飯田

 

ここからは、ホテル着を心待ちに、まずは結構アレな感じの道を下る。

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野峠の下りは暗いし道はガレているしカーブは急だし、ドセンに突っ込んでくる暴走車がいるのでいただけない。

今回は本当に真正面から轢き殺されそうになった。
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さあ、下りを堪能したら登り。下りを堪能したら登り。
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野峠のある意味本番とも言える、峰竜太区間の丘越えが4つほど……。
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が、峠をこなしてお腹が空きすぎたのでここで晩御飯タイム。なぜかいつも峠を登ってる最中に空腹を感じる。

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このとき、あまりにもあまりにもミートソースが食べたくて、心の声に従ってミートソースパスタを食べたらこの世のものとは思えないくらい美味しかった。

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さあ、残りの丘越えも慢心せず、焦らず淡々と……。
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見えた!峰竜太の看板!!

昨年の記憶が曖昧だが、これで起伏は終わりだったか……??

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ついに、飯田市へとたどり着いた。昨年は飯田から伊那までが本当につらくてつらくて、油断していたら全然下りじゃなくて、起伏でボスを倒した気になっていた私の心はぐちゃぐちゃになった。

ついでにいえば虫さんから変な呼吸音がし、ホテルまでの10km寝ているような気絶なような状態に陥っていたので、とにかく死ぬほどつらかった。今年はそれより前に、とりあえずホテルには入ることができる。

あの恐怖がないというだけで心が明るい。

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直したポジションが腰にくるということで、虫さんのポジション変更ふたたび。

峰竜太区間のようなアップダウンはまだまだ続いている。私の腰も痛みが強くなりすぎて、いよいよ自転車を降りたいほどに。f:id:dobon96:20190523132714j:image

ほぼ267km地点、本日の宿泊所!!

「サザンクロスイン飯田」に到着した、時刻は22:40頃。

とりさん、ばんばんさんが頭を捻り、話し合った結果0:45には走り出そうという計画に。それで大体45分の借金を抱える計算だ。

 

格安のこのホテル、格安だからいいのだけれど、部屋に着るものがない!!!!!

けれども昨年比でゆっくり風呂に入り、ドロップバッグをあれこれし、床につくことができた。

アラームが鳴るまでは1時間15分ある。

 

③へつづく