BRM518興津クラシック600③

 

・サザンクロスイン飯田〜PC3

 

朝!というかまだ深夜ではあるのだが、予定時刻に起きて、AJ神奈川ジャージを身に纏いリスタートを切る。

正直なところ、壁が薄く隣の部屋が女性複数名だったので全然眠れなかった。

 

一瞬とりさんが遅れるという事案があったが、とりあえず2日目の始まりだ。

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暗いが車が少ないので走りやすい。しかし正気で走ると飯田〜伊那の登りはなかなかしつこく、起きたてなのもあってペースが上がらない。

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否応無しにお腹が空いてくる感じ。
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過去に利用した伊那のホテルの辺りをすぎ、セブンイレブンにイン。朝ごはんだ!ここは昨年とりさんと再会した運命のセブンイレブンである。

とりあえずカロリーは最速のウイダー、あとはおにぎりイン味噌汁。

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気温も思ったより下がらず、何かを羽織っていると登りで少々汗ばんでしまうほど。そのためか微妙に眠気が……

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じゃん!!

先ほどのセブンイレブンで買った秘策、メガシャキガムである。追い風400で白ちょっきさんが勧めてくれたもので、食べると「ん゛ッ!!!!!」と声が出る。
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あまりの衝撃にとりさんにも勧め……
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ばんばんさんにも勧める。いやこれ、誰もが噛んだ瞬間に本当に声が出る。

発泡パウダーが大量に入っていて、しかもジンジャーレモン味。甘くて辛くてシュワシュワで、口にしみるけど結構効くと思う。
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空が白んできた。街並みが目覚め、前向きな気持ちで善知鳥峠を目指していると……

 

なんと、

まさかの、

伏線回収

 

皆「みのさんーーーー?!!!!!」
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この右端に映る緑色の残像が、なんとみのさん。伊那600の試走で、ちょうどここを走っていたらしい。

まさか、ご本尊に会えるとは……御利益御利益である。

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ここで、世界のけーこさんともエンカウント。眠い眠いとおっしゃられていたが、それでもパワフル。御利益御利益。
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昨年はもう後ろで虫さんが死んでいる感想しかなかった善知鳥峠。今年は快適だ。

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気温も程よく気持ちいい。
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無事!頂上の分水嶺へ。ここからはサラダ街道までバコーーーーーンと下り。
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朝の気持ちいい景色の中を、しばし下り基調で進む。
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たまに畑用のスプリンクラーを浴びて悶絶することがあるけれど、それはそれ。
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広々した景色だ。昨年はかんかん照りで死にそうだったなあ。
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後ろから、まけんたさんの登場。小径車で走り抜けていくその姿は、本当にタダモノではない。
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安曇野の山々が見える。くっきりとした緑、暑くなりそうな予感はするが、綺麗だ。
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ここを通ればすぐ……折り返し、PC3のセブンイレブンへ到着だ!想像だにしなかった、貯金は30分くらいある。
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冷たい麺を食べるいぢちさん。ここで食べた担々麺が衝撃的に辛くて、チョイスをミスした。
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上がるであろう気温に備えたり、ゼリーを補給したり。いよいよ、暑い日には強敵となる塩尻峠を目指す。

 

 

・PC3〜中河原交差点

 

さあ、ここからは比較的下り基調!暑くてもサクサク進む。ゴリゴリと踏み込まないので腰も比較的マシだ。

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そうこうしているうちに塩尻市にイン。松本市街では昨年灼熱だった思い出があるが、今年はまだ許せる気温だ。
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とりさん「この先にローソンがあるから、塩尻峠前にそこに寄ろう」
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そして、最終ローソンを目指したどり着いたのは……
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デリシア(スーパー)!!ローソンは、高出の交差点を挟んで反対車線だったので諦めた。

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ボトルに氷を入れ、電解質パウダーを溶かした水を持ち、キャップをビショビショに濡らして峠に備える。
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さあ、昨年のような灼熱……と恐れるが、程よい向かい風だ。気化熱で涼しく感じる。
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すごい、死ぬような温度ではない!
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途中、後ろからやってきてビュンと抜いていくいぢちさんの脚の長さ。
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今年も焼肉ラブホテルで推したちがハッピーハッピーするのを想像し、心を潤す。
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もうすぐで塩尻峠の頂上に至る。虫さんが前を向いていた、元気だ、よかった。これできっとあの地を超えることができる!f:id:dobon96:20190523142448j:image

塩尻峠の下り、とりさんがあまりに速くて途中で見失い、その場にいた全員で「今の分岐間違えた?!! まさか???? 2週間前も来てるのに?!」とあらぬ疑いを掛けてしまった。(もちろん勘違いだった)
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そして、諏訪湖

白波が立つほどの湖面、爆風の向かい風。

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風がやばい。後ろにつかせてもらっているのに、えげつないほど風を浴びる。

だから腰が痛い。
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でも、天気が良くて景色は最高だ。暑さも心配したほどにはならないだろう。
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ただ、とにかく風がキツい。ばんばんさんが暑さで一度ストップし、先にあの地で待っててという。

あの地、向かい風のせいかなんなのか、今年は諏訪湖からそこまでが随分遠く感じた。
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昨年リタイアの「あの地」、中河原の交差点の手前の高架下だ。

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今年は、比べ物にならないくらい元気に、というか正気で、そこを超えていく。今年の興津600の大きな目標、ひとまずクリアだ!

昨年のあの地よりも一キロでも先へ……これはとりさんとばんばんさんが何度も言ってくれたことだ。

昨年は諏訪湖あたりで「もうやばい」と感じていたはずなのに、リタイアをした中河原の交差点まで意外と距離があったことに驚いた。

 


・中河原交差点〜PC4

 

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さて、昨年超えを果たし一安心の我々の後ろでは、ばんばんさんが熱中症になっていた。顔がゆでダコのように赤いので、富士見峠を登る前に緊急ピットイン。

見るからにやばそうである。

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富士見峠は、かつてのフレッシュに想いを馳せながら走る。あの時よりも少しお店が増えただろうか。
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峠としてはゆるく、短い。歩道橋が見えたら韮崎の方までずーっと下るのだ。

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さあ!貯金回復下りタイム!!と思いきや、結構な向かい風で軽快にとはいかない。

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が、とりあえず下り!豪快に下り!
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とりさんを追っていたらいぢちさんを抜いたので激写。

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下りで抜いていく我々の姿は、いぢちさんとしては「アヒルの親子の行進」に見えていたのだそう。先頭を行くとりさんの大型野生動物ぷりたるや。

このあと一度コンビニに寄るのだけれど、とりさんが最終PCを30分ほどは貯金を持って出たいと言っていたので、富士川の起伏への不安がひたすら募り、ここに来て間に合わない未来も予測し始めた。未知というのは恐怖である、実際のところはそこまで危機的状況ではなかったようなのだが……。
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さて、ある程度まで下るとアップダウンを繰り返す道になる。若干風が弱まったか?

少しばかり走りやすくなったというのに、私はとてつもない吐き気と戦っていた。
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これはフレッシュで勝利を確信した(そのあと精進ブルーラインの通行止で撃沈した)思い出の韮崎のセブン。

いや、楽しいがめちゃくちゃ気持ち悪い。腰サポーターの締め付けで死にそうだ。せり上がってくる胃液? にえずきながら走る。

初めての500km越えを果たしたが、富士川沿いが心配すぎて達成感など感じられなかった。
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景色はいい、でもとにかく気持ち悪い。原因はわかっている。カロリー切れを感じてぶち込んださまざまな補給食のチャンポンだ。多分一番アレなのはブラックサンダー……冬には頼もしい補給なのだが。

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貯金を回復して、30分くらい?でPC4のセブンイレブンに入った。この時が一番やばかった。とりあえず締め付ける類のものを全部取り去って、胃の中身は全部吐いた(ほとんど消化されてしまっていたけれど)落ち着くまでは胃にものを入れずに進むしかない。

気持ち悪い方が勝ったので時間に対する不安はショック療法的に吹き飛んだ。あと、PCでたくさん知っている方に出会い、しんがり隊でないと知ったことも大きい。

 

・PC4〜ゴール

 

人によってはビクトリーランとか言われる、ここからゴールまでの「富士川の起伏」。昨年一部を車でトレースしてもらい「なんじゃこりゃ?!」なった恐怖の区間がはじまる。

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最初は平坦やや下り基調と雄大な景色で気持ちがいい。あっという間に距離が伸びていることがわかる。

とりさん「ジェットコースターみたいに勢いで越えられるところがいくつかあって、勢いでどうにもならないところが三つ……かな?」

クロ「そのひとつめは?」

とりさん「身延駅のすぐのところ」
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いきなり!これか!!!

アップダウン区間の最初がこれ。いや、多分興津600一番の斜度だと思う。体感的には結構クルものがある、かなり辛抱のいる坂。

虫さん「温存しようとしてた脚が死んだ」
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クロ「このあとにあの車で見たアップダウン……間に合わないんじゃ」

とりさん「いやいや、あれは車から見たからそう見えるだけだって」
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不安を胸に抱いて川沿いを……
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アップして、
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ダウンして、
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幾度か繰り返してデイリーストアにイン。空っぽの胃は空腹を感じはじめていた、これなら一安心だ。

やっぱり酢飯が食べたいのだが、納豆巻きが見つからずまたもやツナマヨ巻。マヨネーズは避けたいのだが……。

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そしてまたアップして(意外と頂上までいける勢いはつかない)、
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ガシガシ踏みながら思いきり下る。これがなかなか気持ちいい。あんまり身体がしんどくないので、多分これは600初達成へ向けて、ブーストがかかっているんだろう。
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そして、とりさん曰くの「大ボス」に挑んだ。これが静岡へ戻る県境だ。

いやこれは、長い、結構斜度もある。でも、これで起伏区間は終わりだという。
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ついに看板が見え、頂上だ。

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やっと帰ってきたのだ、静岡県に。
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向こう側は山梨、あとは安全に、転ばず、あせらず、興津健康ランドへ帰るのみ。

クロ「やっぱり最後はさあ、ペダルを聞きながら帰るでしょ」

虫さん「もちろん!」

かけていた音楽を、ペダステ及びアニペダのアルバムに変え、ひた走る。
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昨年の興津であまりにつらい登りのなか、ひたすらペダルの曲を流していて、あまりにもつらすぎてしばらく曲自体が聞けなくなっていた私は、今この軽快な帰り道で、そんな思い出を塗り替えにかかる。

下れば平坦な市街が明るく待っているのだ。
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街の明かりだなあ、という思い。今回はあまり距離に対して「長い」という感覚がなく、小さなセクションを積み重ねていく感じだった。

これはいつもできるわけではないけれど、自分の集中がうまくいっているときに起こるやつだ。事前にこのへんのコンビニに寄ろう、と見立てを聞いていたのも大きかったかもしれない。だいたい30~40刻みを積み重ねていく感じだ。200とか300とか、残り1ブルベとかの感覚はなかった。ありがたい。
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昨年もりとさんのツイートで見た、「帰ってきたという観覧車」これは道の駅に設置されているものらしい。

確かに、このタイミングで観覧車ははちゃめちゃにエモい。おかえり感にあふれているではないか。

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熱中症で死んでいたはずなのに、涼しくなるにつれ少しずつ元気になっていくばんばんさん。ダメージがでかいので、空元気かもしれない。本当にここまで、明るく、楽しく、よく見守ってくださった。
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住宅地は音楽の音量を下げ、いよいよ飛び込む見知った景色。仲良しの皆と健康ランド泊をして、写真を撮りながら笑いながら、走った道をもう一度なぞる。
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由比の道は最後にさりげない起伏だよなあとこっそり思ったり。
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もうあとわずか、というところがとりさんが立ち止まって景色を見せてくれる。海にほとんど満月の光が差して、水平線が明るく見えた。
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バリバリに計算し、コントロールし、強い体で逆風をも切り裂いてきたとりさん(それに天翔ける龍が如く!なんてFGO坂本の宝具名宛てて喜んでいた私)エモポイントもさりげなく教えてくれた。

とりさんも、今日このときまで本当によく見守ってくださった。
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あとすこし。
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歩道の先に、待ちわびた大好きな健康ランドの灯りが見える。
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一緒にここまで来られたね、虫さん。
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本当は5分前とかにグチャグチャに泣きながらギリギリぼろぼろでゴールするイメージだったから、立ち止まって写真を撮る余裕があって、心も身体も元気で、むしろ楽しい旅だなあという気持ちで完走できるとは思っていなかった。

 

 

BRM518興津クラシック600km

39時間13分

とりさん、ばんばんさん、虫さんと4人揃ってゴール!!


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長い長い楽しい旅が、ようやく終わった。

去年からずっと、ただいまを言いたかった。帰ってこられた、迎えてほしい人たちに迎えてもらえた。座り込んだらもう、これっぽっちも動きたくない。

 

いやあ、楽しかったなあ、ほんと。

 

 

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と思っていたはずなのに、お風呂から出たらめちゃくちゃお腹がすいて、とりさんのご好意で後泊組の皆さんとモリモリ焼肉を食べた。美味しかった……。

 

 

④につづく