チャリ沼にドボン!

また夢に負けて、昨日を愛おしんで

意地と食欲の宴!MTB 24時間耐久レース②

MTBの神髄はナイトライドにあり?

 
あちこちのピットから夕食の準備の匂いが立ち上ってくる頃。
すっかり意気消沈した私も、とりあえず先生に連れられ、虫さん、じぇんさんと再びコースに出ることに。

 

f:id:dobon96:20161206142239j:image


16時からは前灯2灯とリアライトが必須になるため、しっかりと装備を整えていざ出発!


走り出してすぐに日も暮れはじめたため、道はライトで照らしたところと、前を走る人のリアが目印だ。
ここで、私はS先生の凄まじさを知る。


コースはほぼ見えていないに等しいが、そのために、先生のライン通りに走れば、意外や意外、乗り越えられる場所が増えていく。


ヘアピンカーブやひどいぬかるみは降りてやりすごすが、明らかに昼間よりも乗車時間が長くなっていることは確かだった。

 

f:id:dobon96:20161206142315p:image


じぇんさん「夜も走ろうよ~~!夜のCSCを走れる機会なんてめったにないんだからさ~~」
虫さん「私MTB好き!スキーに似てる!」


走行中は低い雄叫びばかりの2人も、意気揚々と周回を終えた。

 

 f:id:dobon96:20161206142256j:image


山道の本当の闇は、まだまだこれからである。

 

 


24耐真っただ中のMさんにお供え物をしたり、泥で動かなくなった自転車を洗浄したり、

f:id:dobon96:20161206142416j:image
おすすめのオイル談義に花を咲かせたり、ダウンヒル動画で死にそうになったりしながら、素敵なディナータイムは更けていく。

 

f:id:dobon96:20161206142430j:image

f:id:dobon96:20161206142442j:image 

じんわり煮込みハンバーグのうまみに、敷かれたコーンバターライスが食欲を刺激する。


ポテトサラダやペンネとろけるガトーショコラにチーズケーキのメープルナッツ添えと、カロリーモンスターたちは誘惑をやめない。

 

クロ「飲みて~~~~」


赤ワインが手招きをしていたが、飲んだ人はナイトライドには参加できなくなるので、ここでぐっと我慢をした。
お腹を満たしたところで、今晩最後の周回に出る。

 

じぇんさん「登れた!!」
虫さん「ああああああ、足着いた!!」


数々のセクションで、できただのできなかっただの言い合いつつ、真っ暗闇を走行する。
レース中の人たちがくれば積極的に道を譲り、自分たちは自分たちのペースを守って走行。


人も減ってきているためか、走りやすく、アットホームでとてもいい雰囲気だった。
コースにはサイリウムがいくつか吊るされ、難易度の高いところには監視のスタッフさんたちがいるが、基本的には自分のライト頼りである。


とにかく、ライトのところ以外は何も見えない。


先生曰く、「昼間走ったコースをトレースする」のだという。


病的に方向音痴の私には、そんな技術はついていない。


しかし。


見えないことで、視覚からくる「こわい」という情報はほとんどなくなった。


見えないからこそ、ただ示されたライン通りに走れる。余分な情報がないからこそ、うまく力を抜いて挑める気がした。
そんな大発見にちょっと感動しつつ、結局ナイトライドは2周連続、それも周回速度は大幅短縮となった。

 


・真打、ゆたそさん登場

 

f:id:dobon96:20161206142512p:image
サイテルで時間限定の入浴を済ませると、時刻は23時。
ここで、一仕事終えたゆたそさんが、じぇんさんのお迎えによって合流した。
ひとっ風呂浴びたあとは、もう走らないと心に決めているので、ウキウキの飲み会タイムである。

f:id:dobon96:20161206142529j:image

f:id:dobon96:20161206142806j:image

 夜のハイカロリーは何を食べても美味い。

おすすめの飲み物は、梅酒+赤ワインのお湯割りだ。フルーティーであたたかく、グビグビいける。

 

おやすみじぇんさん

〜大好きなクルトンを抱えて〜

f:id:dobon96:20161206142818p:image


この夜は、例のテントにさらにみっちりと女4人で就寝した。

 

 

・11月27日、雨上がりの最終日


夜中に二度ほどテントを、雨が激しく叩く音がした。


7時すぎに目を覚ますと、夜中走ったらしい人たちが、
「もう走りに行きたくない」
と行っているほどだった。

 

f:id:dobon96:20161206142931j:image


ホームストレートを見ると、各々の車体が引きずってきたらしい泥。

f:id:dobon96:20161206142921j:image


昨晩のひどい雨で、コースはとても私たちのような初心者は走れないレベルになっているらしい。


最終日の走行は安全第一と諦めて、朝ごはんをいただく。

 f:id:dobon96:20161206142951j:image


親子丼に舌鼓を打っていると、魂が半分くらい抜けかけたような、Mさんがピットに戻ってきた。

その泥汚れの凄まじさが、この夜の過酷さを物語る。


食事をしてもらい、その隙に自転車の泥を洗い落とし、Mさんは再びコースへと戻った。

 

ブルベの逸話も聞いていたために、Mさんを神様と呼んでいたが、本当に神様になって身体が透明になってしまいそうな雰囲気である。


食事後に走り出すメンバーを、沿道の観客のごとく応援し、女4人は買い物を楽しむことにした。
コーヒーを飲み、レース参加の幼女に遊んでもらい、片づけを手伝い、応援し……。

 

f:id:dobon96:20161206143038p:image

 
大充実で、ついにレースは24時間の終了時刻を迎えた。

 


・大満足のMTBレース

 

 f:id:dobon96:20161206143059j:image


こうして、無事に2泊3日のMTBレースは終幕を迎えた。


副賞が軒並み豪華な表彰式と、おみやげたっぷりのピットの片づけ、泥まみれのバイクの洗浄と、楽しいことが満載だった。

f:id:dobon96:20161206143113j:image


今回はただただ皆さまのご厚意に甘え、面倒を見てもらうばかりだったが、本当にいい経験になった。


そして、間違いなくMTBには向いてないと思う。

 

それでもあたたかい人たちとのご縁に恵まれ、ついMTBが欲しくなってしまいそうな自分がいるのであった。

 

 

帰り道は、ゆたそさんを熱海まで送るために、かつて死を体感した山伏峠を下る。

 

f:id:dobon96:20161206143135j:image


100km自走して売り切れた脚で登った山伏峠のつらさは、今でも忘れない。
なぜ、1年以上前の、今よりさらにクソ脚の頃に山伏峠を登ったのか、今回下ってみていっそう分からなくなった。

 

 f:id:dobon96:20161206143149j:image

 

今日もお疲れ様でした!(24耐は神々の宴)

意地と食欲の宴!MTB 24時間耐久レース①

人生初のMTB走行。


それは、24時間耐久レースという狂乱の宴の中で行われた。

  


伊豆・修善寺にあるサイクルスポーツセンター
ここを貸し切っておこなわれるのが、
「A&F 24時間耐久 MTB CUP」である。


我らがじぇんさんを中心としたさまざまなご縁で、今回このレースに参加させてもらえることになった。
参加とはいっても、チームでアウトドアを楽しみつつ盛りあがることを中心とした、エンジョイ枠である。


MTBといえば、かつて同じCSCで、ほんの30分ほどだけレンタルしたことがあった。常設されたコースに挑んだものの、整備不良のMTBは変速もできず、ブレーキも微妙。


というわけで、きちんとMTBに乗るのは、今回が初めてになる。
そんなクソ初心者にとって、雪や雨にさらされたコースは、とんでもない難易度で挑んでくるのだった……。

 

 

 

・前夜祭


11月25日夜、仕事帰りに虫さんと合流して、小田原を目指す。
今回、MTBや現地で過ごすためのテント等はすべてチームの皆さまに借りるため、自分たちの荷物だけで現地へ向かうことができた。


小田原駅前のネットカフェで風呂を済ませ、じぇんさんの車に拾ってもらう。

 

f:id:dobon96:20161201193415j:image

 

じぇんさん「山伏峠がチェーン規制で詰んだ」


夕方に届いたこのラインは、のっけからブログのネタか???と思わざるを得ない。
前日の季節外れの積雪は、CSCに行くための近道を、ことごとく閉鎖していた。


仕方がないので、距離は伸びるが亀石峠をゆるゆると登っていく。
夜の峠を車で越えながら、「こんな明かりのないところでヒルクライムするやつは気がおかしい」と、ブルベでは避けて通れない経験を呪った。

f:id:dobon96:20161201193429j:image


そして、23時頃にはCSC内のピットエリアへ。

 

f:id:dobon96:20161201193517j:image


すでに大型のテントとキッチン、寝るための小型テントなどはばっちり設営が完了していた。
お世話になる方々に挨拶をしてまわり、駆けつけディナータイムで水餃子をいただく。

 

f:id:dobon96:20161201193442j:image


遅めの晩御飯、外気温は2℃。


しかし、あっつあつの水餃子にお好みの薬味をかけていただく一杯は、胃袋を最高にしあわせにしてくれた。
梅酒のお湯割りで晩酌しながら、深夜2時頃まで星空を堪能した。

 

 f:id:dobon96:20161201193501j:image


虫さん、じぇんさんと女3人みちみちになってテントで就寝。
テントに敷布団、寝袋、掛け布団で人がぎゅうぎゅうになって寝ると、コタツで寝るくらいあたたかいということを知った……。 

 

f:id:dobon96:20161201193534j:image

 

そして4時間後。

閉じ込められた密室(テント)
襲いくる尿意……

 

結局、明け方にトイレに這い出し、その後8時まで二度寝を決めた。

 

 

・10月26日、24時間耐久レース当日


ずいぶん明るく、会場がにぎやかになったところで起きだし、当日入りのチームの方々にご挨拶。
じぇんさんと2人、ありがたーく朝イチのコーヒーを楽しみ、ぜいたくに過ごした。

 

f:id:dobon96:20161201193607j:image

 

試走の準備とばかりにノロノロと化粧をし、冬用のウェアに着替え、ブランチをいただく。

 

f:id:dobon96:20161201193713j:image

 

いなり寿司と、鶏ごぼううどんのあたたかさが、じんわり染みわたる。


夜に雨予報が出ているのが嘘に思えるほど、当日の日中は快晴だった。

 

 

・いざ試走へ


全長約5km弱。
常設コースとは違う、起伏に富んだ今回のコース。
テクニカルなカーブも、予期せぬ深い水たまりも、舗装路の長い登り坂ゾーンも待ち受けている。

 

用意していただいたMTBとともに、虫さん、じぇんさんと揃っていざ出発!

f:id:dobon96:20161203000557j:image


今回、試走を含め、ほぼすべての周回でお世話になったのは、抜群のティーチング力を誇るS先生だった。

 

 

3人「(野太い声)!!!!」


走りだしすぐから、うるさいうるさい。
虫さんは滑りはしたものの転んでいないようだが、私といいじぇんさんといい、見事に転ぶ。

f:id:dobon96:20161203000622p:image
木の根ですべり、ミゾにハマリ、ぬかるみに落ち、初回だからと冒険をしないで危ない下りでは自転車から降りているというのにこの有り様。

f:id:dobon96:20161203000732j:image

f:id:dobon96:20161203000743j:image


先生の懇切丁寧な指導を受けているにもかかわず、絶叫と半ギレのデスボイスは止まらない。

 

じぇんさんにいたっては崖側へ頭からコースアウト。

起き上がれなくなり、同行していたソロ参加(同ピット)の神・Mさんに助け起こしてもらっていた。

f:id:dobon96:20161203000653p:image


それでも何とか一周を終え、息も絶え絶え。

MTBは距離に関わらず運動量が多いというS先生の御言葉が染み渡るのだった。

 


・絶望のぼっち周回


その後は、3人でおそろいの靴下を買ってみたり、

f:id:dobon96:20161203114055j:image

合わないサイズの靴を交換してもらったり、第一走者をつとめるチームの皆さんを応援したりした。

 

f:id:dobon96:20161203000841j:image


ここから24時間耐久ソロの人は走り出すのか……と、その気がふれた取り組みに拝み倒すばかり。


その後、自分の番が回ってきたのでオロオロと出走するが、


これがまあ、
走れない。

 


試走と違ってうしろにたくさん人がいるので、止まれず、降りられず、スピードも出せずでひどく転ぶ。


試走よりもずっと乗れなくなっていた。
もう後ろに人がいることで、巻き込んでしまったらどうしようとただただ恐怖。
広い道なら抜いてもらうのだが、道幅が狭いところでは顔を青くしてよろよろ行くしかなかった。

 

クロ「むりです……あと自転車から変な音がします……」


ピットに戻り、たった一周で泣きついた。
転びすぎて、ディスクブレーキのあたりがどうにかなっていたらしい。

 

f:id:dobon96:20161203000822j:image


怖すぎるので、日中は戦線を離脱し、晩御飯の仕込みの手伝いをすることにした。

 

 

②につづく

2016年ブルベ参加記録

2016年ブルベデビュー!

 

今年は7本のブルベに参加することができた。

その七転八倒の記録をざっくり振り返りたい。

 

200km 6本(うち1本DNF)
300km 1本

 


・1月9日「逗子200」
記念すべきブルベデビューの1本。
お天気にも恵まれたが、PC1の生菓子にあたり110km地点で嘔吐。
さらにメカトラで片側ブレーキが効いたまま走っていた。リムにも大傷。
それでも完走した、思い出深いブルベ。

f:id:dobon96:20161109104008j:image  f:id:dobon96:20161109104051j:image

f:id:dobon96:20161109104149j:image

 


・4月3日「定峰200」
スタート時には上がっているはずだったのに、予報を裏切りPC1まで大雨。しかも下りで16kmほどしか出ない向かい風
天気にキレまくったけど、コースはすごく好きだったブルベ。夜桜最高。

f:id:dobon96:20161109104300j:image f:id:dobon96:20161109104342j:image

f:id:dobon96:20161109104552j:image

 


この2回のブルベですでに大変な目に遭いまくったのもあって、ブログ開設を決意。

 


・7月2日「アタック金精峠200」
初めての遠征ブルベ、群馬県のよしおか温泉スタート。3000up
いろは坂&金精峠を登るものの、長い下りが気持ちのいいブルベ。
あとは下るだけ……といいつつ、それは山だらけ群馬独特の感覚だったと知る。

f:id:dobon96:20161109104907j:image f:id:dobon96:20161109105033j:image

f:id:dobon96:20161109105108j:image

 

 

・9月17日「箱根200」
ゆたそさんのデビュー戦予定だったが、まさかのゆたそさん発熱DNS
全ての登りが凝縮されたPC1~PC2区間、すばしりの交通量の多さ、想像より大変だったブルベ。急性胃炎だった。  

f:id:dobon96:20161112184333j:imagef:id:dobon96:20161109105424j:image f:id:dobon96:20161112184340j:image

 

 

・10月1日「富士山一周200」
朝から大雨。途中で止んだものの、37km地点でパンク、チューブとポンプの口金が壊れて峠で立往生……からのDNF。
これはこれでいい経験になった。

f:id:dobon96:20161109105722j:image f:id:dobon96:20161109105749j:image

 


・10月15日「柳沢峠200」
逗子200のときに紹介いただいていた、まさか出るとは思っていなかった山岳ブルベ。

恐れていた割には楽しく走れた200km4000up、ここでの柳沢峠の経験が甲斐300に生きてくる。

f:id:dobon96:20161112184423j:image

f:id:dobon96:20161112184507j:image

f:id:dobon96:20161112184530j:image

 


・10月29日「甲斐300」
初めての300km、全員の体調不良、全員のサイコン故障。
深夜の大雨ダウンヒルで死にかけたけど、達成感がすさまじかったブルベ。せっかくゴールしたのに、始発を待つジョナサンが寒すぎて、長いこと濡れた衣服に苦しんだ。

f:id:dobon96:20161112184559j:image

f:id:dobon96:20161112184615j:image  f:id:dobon96:20161112184645j:image

 


こうして振り返ると、イージーだったブルベなんてほとんどないと言ってもいいくらいの一年だった。
気候や体調に振り回されたり、サイコンが壊れたり、靴が合わなかったり。
それでも、終わってみればどのブルベも楽しかった。

 


それはもちろん、やさしい「いってらっしゃい」「おかえり」の声をかけてくれるスタッフさん方と、PCで話しかけてくれる諸先輩方、同志の方、そしてじぇんさんと虫さんがいてくれたからに他ならない。

 

私自身は長距離のライドは苦手な部類なので、1人でのチャレンジや完走は今後も厳しいだろう。
が、迷惑をかけないように地道に自分を鍛えていきたいと思う。


来シーズンもブルベの参加を楽しみに、肥えないように短いオフシーズンを過ごしたい。

 

f:id:dobon96:20161112184927j:image
今日もお疲れ様でした!(いつかグルベを楽しみたい)

駆け上がれ、はやま南郷ヒルクライムスプリント2016

「クロさんこれ出ない?」


いつものごとく、我らがLINEにじぇんさんがぶち込んできた、謎のレース。


「700mしかないんだよ」
「日本一短いヒルクライムレース目指してるんだって」


それが、
三浦半島サミット事業認定はやま南郷ヒルクライムスプリント2016

 

何言ってんだこいつ???となるのはご愛嬌。
そもそも、ヒルクライムスプリントなんて、何で思いついたんだ……と言いながら、物は試しと大会コースを走りに行ってしまう私たちだった。

 

f:id:dobon96:20161109113630j:image

f:id:dobon96:20161109113702j:image

 


11月6日、早朝は秋らしい冷え込み。
日中の晴天に期待しつつ、逗子駅へと降り立った。

 

虫さんは仕事であえなく不参加のため、じぇんさんと待ち合わせる。
おたがい電車や出がけのトラブルもあり、待ち合わせ予定より30分ほど遅い集合。

 

受付、競技説明までは15分ほどしかない。いくら駅からそう遠くはないとはいえ、会場までのTTは必至だった。

 

 

・南郷上ノ山公園へ


クロ「何この坂!!!」


輪行の荷物を背負った私たちの前に現れたのは、レースのコースよりも長い、同じような斜度の坂だった。
近道らしいと案内された山を半ギレで越えていく。


じぇんさん「まあ、いいアップになったと思って」


ぜーぜーしながらのダウンヒル。そして、さらに待ち受けていたのは、実際にレースで走る例のコースだった。


クロ「受付この上なの?そりゃそうだろうけど、ここ登っていくの?」


レース前のコース試走はできません、と事前メールに書いてあったため、油断していた。

 

が、考えれば会場受付ができる場所など、この坂の上にしかない。


時間も迫っていたため、上げめのペースで同じ坂を登り、ようやく会場へ。
今年の参加賞は、ザバスのピットインゼリーだった。

 

開会式には、思ったよりもたくさんの人が集まっている。

 

 f:id:dobon96:20161109000117j:image

 


・チャンピオンシップ


じぇんさんはチャンピオンシップ(勝ち抜き戦)とタイムトライアル、私はタイムトライアルのみの参加だった。


昨年よりは増えているらしいが、やはり女性参加者は少な目である。
チャンピオンシップは最たるもので、男女混合のなか、複数本走るじぇんさんはすごいの一言に尽きる。

 

f:id:dobon96:20161109095641p:image


チャンピオンシップは勝ち抜き戦だが、敗者復活戦もあり、さらには決勝に至るまで数ステージあるために、とにかく走る走る。


上位に食い込んだ人たちは、あの全力走を何本もくり返すのだから、凄まじいと思う……。

 


・チャレンジタイムトライアル


そして、タイムトライアル。
ちびっこたちの参加者もかなーり多い。


同じ世代ごとに並んでのスタート。私たちのカテゴリは少ない。


10秒おきぐらいにスタートするが、クリートがハマらず股を強打。これが結構皆さんやりがちで、数秒のロスは間違いない。
上位のカテゴリになると、このキャッチミスだけで集団から離されてしまうのだとか。


そもそもショボ脚の私は、TTとはいえ時間差で走り出したお姉さん(あとで聞けば、実業団にいた方だったと!)とじぇんさんに抜かされていく。


全力走するには長く、じりじり追っていくには短すぎる700m。
出せるだけ出す!という気持ちで走るものの、苦しさの体感はいまひとつ。むしろ、朝の受付TTの方がつらかった。


沿道から応援の声があり、反射的に笑顔で「ありがとうございまーす!」と言ってしまう。そんな余裕があるのだから、まだまだだ。


結局、全体でいえば後ろから数えた方が早いしょんぼりタイムでゴール。


もし次回があれば、応援してる人の目など気にせず、とんでもない顔になったとしても速いタイムで駆け抜けたいものだ。

 

 

・葉山グルメタイム


チャンピオンシップの決勝までには1時間以上あるので、徒歩でコースを下山し(もちろん歩道)、目と鼻の先にある「道の駅 HAYAMA STATION」でお昼を買い込むことに。


これが目当てだったと言っても過言ではない。

 

f:id:dobon96:20161109095830j:image

まずは「旭屋牛肉店」葉山牛コロッケとからあげ。
激ウマコロッケは75円、からあげは100g150円と大変お安い。からあげは100gで3つほど、個数でも注文できる。


そして、葉山のパンといえば「BleDore」

f:id:dobon96:20161109095809j:image


和三盆がけクロワッサンと、おみやげにデニッシュ食パン、アップルパイ、フランボワーズショコラを買い込む。

こんな買い物も、ライドではなくレース(=終わったら輪行帰宅)のなせるワザだ。

 

 

・そして決勝!

 

うきうきとお昼をゲットし、来た道を徒歩でヒルクライムして、最終決戦に備える。

勝ち抜いたのは、10代〜40代まで各1名ずつの男性たち。たまたま年代がばらけたらしい。


決着は長くとも2分ほどでついてしまう。
が、登りのゴールでスプリントを決める姿は、それはそれはもう、かっこよかった。


なんと今回のチャンピオンシップ、商工会様の大盤振る舞いで、1位~3位の選手には葉山牛が手渡された。

f:id:dobon96:20161109192504p:image


1位はどどーんと1kg贈呈!!
生肉らしく、保冷剤も用意してくれているという準備の良さだ。


私とじぇんさんもありがたく表彰してもらうことができ、楽しく南郷ヒルクライムスプリントを終えることができた。

 

f:id:dobon96:20161109100018j:image

 

小規模ながらも管理のきっちりした、非常に気持ちのいいレースだった。
町長も駆けつけ、非常に楽しそうにしておられ、自転車に力を入れている姿勢がよくうかがえる。


小学1年生~60代後半まで参加できるこのイベント、来年以降もこのちょうどいい規模と素敵な運営を保ったまま、続いていってほしい。


そして私も、もう少しゴリゴリと駆け上がる脚を手に入れたい。

 

f:id:dobon96:20161109100049j:image
今日もお疲れ様でした!(ご褒美は金麦)

 

 

BRM1029東京300甲斐②

・PC2〜山伏トンネル

 

ここからは、淡々と登り基調。

f:id:dobon96:20161104144243j:image
どんどん暮れていく景色を眺めつつ、あれやこれやと雑談しながらひたすらに走る。

 

f:id:dobon96:20161104144311j:image

f:id:dobon96:20161104144323j:image


精進ブルーラインに合流する頃には、すでに真っ暗闇。volt1600×3人分が大活躍するような道の景色になっていた。

f:id:dobon96:20161104144338j:image


前回のブルベも今回のブルベも感じたが、日暮れの走行エリアがほぼ山道。
自分たちのペース配分を考えれば、過剰すぎるくらい明るいライトを持っていても、それが余るということはなかった。

殺されて捨てられてもわからないぐらい、夜のヒルクライムは暗い。

f:id:dobon96:20161104144357j:image

f:id:dobon96:20161104144409j:image

 

たまに斜度がガツンと上がるように感じる山道を、えっちらおっちら走っていくと……最後の一息となる登りの直前、野菜直売所のトイレスポットで本降りの雨となった。


第一の正念場である若彦トンネルまでは登りきったが、このとき振り出した雨が、確実に命を脅かすことになる。

f:id:dobon96:20161103130641j:image

 
長い長いトンネルを抜け、雨が降りしきる市街地をひた走る。ゆるやかな起伏とともに少しだけ交通量が増え、今度は富士吉田へ至る長〜い登り基調。


そして、真っ暗闇の河口湖湖畔へと辿り着いた。キューシートとガーミンが一致せず、雨は降りしきり、道に迷っている感覚に翻弄されながら、何とか目的の山中湖側の道志みちへと突入。

 

これが最後の登り、山伏トンネルに至る道だ。
4kmほどの登りだが、山中湖側はあまりきつくなく、あと少し、あと少しと念じている間に無事に頂上へ到達。


びしょびしょに降られてはいるものの、寒さを感じるような状態ではなかった。

 


このとき、までは……。

 

 

・死のダウンヒル〜PC3


冬用インナー+半袖ジャージ+指切りグローブ、ウィンドブレーカー+冬用ウィンドブレーカー
夏用ビブ+レッグウォーマー


こんな装備だった私。全身は、すでにぐっしょりと濡れている。
残りは下り基調だから頑張ろうと、道志みちダウンヒルを開始して、すぐ。


寒い。

 

さむすぎる。


寒いというか、痛い。がんがん体温を奪われ、歯がガチガチといいはじめる。
ペダルに乗せた足が震え、ブレーキを握る手に力が入れない。車体ごと震動している気さえする。
シバリングがひどすぎて、すぐに呂律も回らなくなった。


クロ「待って、まって、このままだとやばい。まって寒すぎてしぬ」


私のへろへろな呂律に反して、2人は随分とまともな調子で受け答えしてくれた。励ましてもくれた。
だが、数kmすらとても耐えられず、逃れる方法がないとわかっていながら、道の駅どうし」に立ち寄ってもらった。


コーンポタージュを飲み、あたたかいココアをカイロ替わりにポケットに入れるが、あたたかさなどみじんも感じない。
身動きすると、濡れた衣類がさらに皮膚に触れて、悲鳴を上げそうになる。


じぇんさん「とりあえず、何はともあれPCに行くしかないから、がんばろ!」


もちろん! わかってはいるのだが、どこにいても、どの体勢をとっても、冷たい、寒いとしか感じられず、「行く……いくけど」と歯切れの悪いことしか言えなくなった。
ここからは、励まされながら、それでも失神するかもしれないと思いつつ、決死でダウンヒルを続けた。


しりとりをしたり、声を掛けてくれたり、2人は本当に支えてくれた、けれども。
感覚的にはPCについたらタクシーを呼んででもリタイアをしないと、意識を失うんじゃないかという状態だった。
救われる術がひとつも見当たらなくて、殺してくれと思ったくらいである。


余裕がない状態なのに、大雨と寒さで下りでの巻き返しが図れない。微妙に眠気もきている気がする。

私は自転車に乗っているのすらやっとで、しかも一度止まらせてしまったために、クローズに間に合わないのではないかと予感し始めた。


そして、こわくなって時計を見るのをやめた。
起伏の登りが少しだけ救ってくれたことと、本当に死ぬかもしれない、くらいしか頭が働かなくなった頃、ようやく下りきったあたりで雨が一瞬止んだ。


ほんの少しだけ、走行ペースが回復する。
もうクローズには間に合わないだろうな。むしろ過ぎてしまっただろうな。どうやって謝ろうかな……そんなことが頭をよぎっていた、そのとき。

 
じぇんさん「あのさあ、実は……PCまで残り1kmくらいなんだけど。あと5分しかないんだわ」


五本指をこちらにかざしながら、振り返るじぇんさん。


じぇんさん「私が牽くから、行ける?」
クロ「!!」
虫さん「いける!」
クロ「行こう!!!」


このときのじぇんさんは、最高にかっこよかった。手嶋純太みたいだった。
もう無理、死ぬとしか思っていなかったけれど、このときばかりはスイッチが入った。
行ける、行く、絶対間に合わせる。とりあえず何か買う!

 

PC3、254.8km地点のサークルKサンクス
それだけを考えて30kmをゆうに超える速度で走り抜け、レジへと飛び込んだ。
缶コーヒーだけ買ったそれぞれのレシートは、22:58と22:59。
PC3クローズの、1分前だった。

 

間に合ったものの、すでに死を覚悟していたクロ。この先2人とともに走るかどうか、決断のときだった。手袋と、貼るカイロを大小それぞれ10個ずつ買う。


生き返る方法はこれしかなかった。

f:id:dobon96:20161104144434j:image


全身に17個のカイロを貼り、再び濡れた服を着込む。


5分ほどすると、呂律が回るようになってきた。エスタロンモカもここで決めて、深夜走行に備える。
借金20分。ゴールへ向けての47kmを走り始めた。

 


・PC3~ゴール


じぇんさん「2人がもし、さっきの速度についてこれるんなら、下りはガンガン踏んで、私が鬼引きするよ」
虫さん「大丈夫、行ける。ついてくよ」
クロ「今の状態なら、走れると思う」

 

そんなわけで、夜間の安全を大切にしたうえで、とても250km走ったあととは思えない当社比TTで市街地を走りぬけることになった。
信号が多く、思ったよりもロスするが、巡航ペースはかなりいい。


再び雨が降りだし、身体は重たくなるが、走れないというほどではなかった。
むしろ、3人にともえらくハイになっていた。


「いけるいける!!絶対に間に合う!!!!!」


正直、楽しかった。
思ったより脚は生きていた。
そしてついにゴール地点のセブンイレブンに辿り着いたのは、クローズ15分前。
302kmのブルベをついに完走した。

 
もう本当に笑ってしまうくらいハイのまま、ゴール受付のジョナサンに向かう。
遅くまで申し訳ない……と思いつつも、R東京の皆さんにあたたかーく迎えていただいた。


雨の嘆きを伝え、申請し、初めての300kmのメダルを獲得!

 

f:id:dobon96:20161103001248j:image


感謝とともにスタッフの皆さんを見送って、私たちはご飯を食べながら始発を待つことにした。

 

 

・まとめ


トラブルが多すぎた
2人がいてくれて本当によかった
ジョナサンはとても寒かった

 

気付いたら過去の最長走行距離の210kmくらいを過ぎていて、よく分からないけれど、人を殺すのは300kmまでは距離じゃなくてイレギュラーなのだと知った。

今年度のブルベもこれで終わり。最後の一回がこの甲斐300でよかったと思う。

 

虫さん、じぇんさん、この2人とブルベに挑戦できたことは、恵まれているとしか言いようがない。

得意なことも、スタミナも、それぞれバラバラだけれど、ともに走ってくれて本当に本当にありがとう。来シーズンもお手柔らかによろしくお願いします。

 

f:id:dobon96:20161104144548j:image

今日もお疲れ様でした!(冬の雨はトラウマ)

BRM1029東京300甲斐①

今年度のブルべ納め。

そして、初めての300kmへの挑戦。


今回言えるのは、イレギュラーのトラブル要素が多すぎて、


「生きて帰れてよかった」 


ということに尽きるかもしれない

 


10月28日、金曜日の夜から新丸子駅そばのホテルに前泊。明日のスタート地点は川崎とどろきアリーナだ。


仕事を大急ぎで上がり、家に自転車を取りに行ってからホテルへの移動。虫さんとは同室、直前まで参加が危ぶまれていたじぇんさんは別室だ。


3:45にアラームをかけ、4時間ほどの睡眠……。

 

そして、10月29日の目覚め。
まず、寒い。

 
そして昨晩のからあげ弁当が完全に胃もたれ。
無理やりヨーグルトジュースとバナナのみを食べ、出発。前泊の荷物は、近くのコンビニから自宅へ送っておく。


ちなみにこの日、偶然にもじぇんさんとクロはふたりともボトルを紛失し、ペットボトルを差しての走行を余儀なくされていた。

 

 

・スタート~PC1


当日、予報はくもりだった。
受付に向かい2kmほどの道のりを走っていると、同日同スタート地点から開催の、ぐるっと関東一周の参加者の方々とすれ違う。


暗くて分からなかったが、このなかにRさんやSさんもいたらしい。この方々のチャレンジは600km……想像したくもない領域だ。


今回、じぇんさん、虫さんクロが参加した


BRM1029東京300甲斐


は、エントリーの時点で27名ほど。こんなに参加人数の少ないブルベは初めてだった。 

 

f:id:dobon96:20161101235942j:image


R東京のスタッフさん方に、「初300なんです!」と不安な気持ちをぶつけ、「このコースはそこそこきついぞ~」「え?柳沢峠200行ってきたの?」「じゃあ大丈夫」「いけるいける」と口ぐちにシャブを打っていただく。


何が大丈夫なんだ!と思いながらも、あたたかな励ましのお言葉を胸に、薄暗い道を走り出した。

f:id:dobon96:20161102000121j:image
ここからPC1までの区間の時点で、すでに小さなトラブルが続出だった。

 

 

じぇんさんは数日前からの体調不良、クロも突然の過活動膀胱で15kmおきにトイレ休憩を求めるような状態、虫さんも貧血気味で体調不良。

 

また、R東京が提供してくれていたルートラボは、本格的に「参考程度」だった。
直線でざっくりと引いてあるために、実際の道と照らし合わると、なぜか微妙にずれてきてしまう。

キューシートももちろん併用しているが、名前のない交差点や曲がり角での指示では、混乱することもしばしば。

 

 f:id:dobon96:20161102000159j:image

 

さらに、じぇんさんのサイコンの電池が切れたのもここだった。これに関しては交換用電池を持ってきていたため、なんとか事なきを得るのだが。


速度は上げず、トイレ休憩を取りまくり、加えて道にも迷い、かなりタイムを使いながら先々週の「柳沢峠200」で走った道に合流。 
ようやくペースをつかんできて、晴れ間も見え、全員に安堵と余裕が漂う。


結果的には45分ほどの貯金を残して、先週と同じPC1のセブンイレブンへと到着した。

ここまでで62.9km。

 

f:id:dobon96:20161102110611j:image 

水とさけるチーズを買い、朝ごはんで食べられなかったおにぎりをひとくちと、ゼリーを補給。チーズは、いざというときのためにウェアのポケットへ。


そして、先週来たばかりの、柳沢峠への道に入る。

 

f:id:dobon96:20161102110632j:image
ゆるやか~~な起伏を25kmほど、おそらく柳沢峠?というところに入ってからは17kmくらいだ。


このあたりになると快晴で、ウインドブレーカーも不要になる。


クロ「あ、じぇんさんのジャージ……ジャイアントアルペシンじゃん」
じぇんさん「そう!気持ちだけでもさいたまクリテリウム、と思って」

 

f:id:dobon96:20161102110656j:image
私たちは……このブルベのために、たまクリの参加を諦めたのだった。


虫さん「じぇんさん、ジャージ見せて~~」


魂だけはさいたまクリテリウムに飛ばして……!!

 

f:id:dobon96:20161102110710j:image

 

そして、美しき奥多摩湖の湖畔を進んでいく。

 

f:id:dobon96:20161102223737j:image


先々週ぶりとなる柳沢峠は、ずいぶんと秋の色が深くなっていた。 

 

f:id:dobon96:20161102110741j:image
微妙に色合いを変えた景色を楽しみながら、2回目の峠の楽さを体感しつつ、ゆったり登っていく。


前回と同じ建築事務所でトイレ休憩&ドリンク補給をして、頂上までは残り4km。 

 

f:id:dobon96:20161102235815p:image
ここからが、若干斜度がきつくなる印象だ。


クロ「サイコン完全にイったんだけど……」
虫さん「え?あ、私もだ」 


走りだしからやや不調だった私のサイコンが、ここで完全に停止(おそらく電池切れ)


センサーの電池切れらしく、電池を先ほど替えたばかりの虫さんのサイコンも、なぜかここで計測不能に。
この時点で、正確な距離を測れる人はいなくなった。  

f:id:dobon96:20161102110820j:image


一抹の不安を感じつつ、今回も泣く泣くわらび餅をスルーして、無事に登頂!

 f:id:dobon96:20161102110933j:image


ここからはPC2まで50kmほど下り、

 

というイメージだった。

 

f:id:dobon96:20161102110953j:image

f:id:dobon96:20161103000327j:image

 

期待に反し、軽快な下りは柳沢峠のぶんの30km弱まで。残りは、確かに下り基調ではあるようだ……

 

が、ひどい向かい風。

 

 f:id:dobon96:20161102111015j:image


土手のような、風よけの一切ないところを、吹き飛ばされそうになりながらローテーションで進んでいく。 

 

f:id:dobon96:20161102223653j:image

パワープレイに頼らざるを得ないきつさは感じるものの、速度はそこそこ出ているので、下り基調には違いないのだろうが……。


そして、貯金を50分ほど作ってPC2のローソンへ。このPCは158.6km、折り返す地点にあるため、数名の参加者とすれ違うことができた。

 

f:id:dobon96:20161102111043j:image
ここで、しっかり食べて準備を整えることに。


前回ブルベから続く、新しい靴の靴擦れにより、私のかかとは限界。また、それをかばうために膝にも痛みが出てきていた。
応急処置のため、冷えピタを買い、それを膝とかかとに貼り付ける。
湿布の代わりのつもりだったが、これがなかなか、効果かあるように感じた。

 
押し麦のスープを食べ、いざというときようにくるみパンを買い、飲み物を補充して出発。


時間は16:00過ぎ。
ここからPC3までが、登りが多く長い下りのない、日暮れの正念場だと感じていた。

 

②につづく

 

感動、激走、虫の息……2016JAPAN CUP

10月22日、極寒の始発電車。


10月20日夜の羽田空港お出迎え…
10月21日お面速報やチームプレゼン…


すでにエンジン全開準備万端で迎えたジャパンカップ当日。

 

f:id:dobon96:20161027191920p:image 


現地に前入りしたじぇんさん、みそこさんと合流すべく、私と虫さん宇都宮へと向かった。


途中で真嬉さん、お連れ様の織人さんと電車が一緒になり、寒さで死にそうになっていた私たちにあたたかすぎる差し入れをもらう。

この時にもらったカイロは、のちのちまで私の命を救った。


宇都宮についたらウルトラライトダウン買うんだ……と心に決め(結局買えなかった)、乗車時間は3時間近く。
何度来ても遠い。

 

渡辺航先生のサイン会の抽選権を手にいれ、場所とり、荷物預入れ、朝ごはんと奔走する。


今回のレースで引退のファビアン・カンチェラーラを推す虫さん、みそこさんは、彼の出現情報を聞くや駆け回る。


と、通りがかった例のホテルから、トレックの選手御一行様が……

 

f:id:dobon96:20161027203754j:image

f:id:dobon96:20161027203813j:image


うーーーん、すばらしい。


スカイの選手やオリカの選手も、結構街をうろうろ歩き回っている感じだった。


お面作りを眺めたり、ネイルサービスに並んだり、航先生のサイン会にありがたーく並んだりしているうちに、レース開始。

 

f:id:dobon96:20161027203909j:image

f:id:dobon96:20161027203923j:image

(尚、このハートの顔は手嶋純太である)

 

見ての通り、盛り上がる準備は万端だ!

f:id:dobon96:20161027203853j:image

 


・ホープフルクリテリウム


若き才能たち、最高。
強くて速いのに、身体がまだ細く、しなやかなでたまらない。
一位の根本選手、さわやかで、コメントもしっかりしていて、でもその歳らしい素直さが見えてとてもとてもよかった。
最後の周回、コーナー回ったくらいから、チームメイトとうまく結託できていたと思う。チームの子がアシストしてくれてたような。
根本選手のゴールが決まったとき、同じジャージの男の子がガッツポーズをしているのを見て、素晴らしすぎてのたうちまわりそうになった。
皆ぜひ彼を見習って、ガッツポーズの練習をしてほしい。

 

 

・ガールズケイリン


本当にかわいい。皆さん、お顔が花があって可愛らしい。ゴールドキャップのお姉さんの圧倒的な勝利でした。
強くて可愛かったら最高だと思う。見応えばっちり。ぜひ、本場で見てみたい。

 

 

 ジャパンカップ クリテリウム 

 

f:id:dobon96:20161027204003j:image

私は、下り基調のモニター側で応援をしていた。

出来すぎたくらいに素晴らしく、トレックがコントロールし、勝利を収めたレースだった。
引退ということもあり、勝利が期待されていたカンチェラーラの意向は、「別府選手の連覇」のようで、応援をする私たちのヒヤヒヤした気持ちとは裏腹に、序盤からトップ集団に入り、ガンガン前に出て集団を牽き倒すような展開に。
4周おきの周回賞では、新城選手がくるか?!と思いきや、井上選手がかっこいいスプリントで獲得していった。安定感があって渋い、かっこいいお方だった。


途中で2人が逃げ、(そのほとんどの時間をBMCのジョゼフ選手が牽いていた)最終周回近くまで2人が逃げるも、最後は吸収。

 

f:id:dobon96:20161027204056j:image

先頭にトレックが固まり、それぞれが仕掛けだすと、ラスト選手が別府選手を牽いてぐんぐん前へ。


そして発射。
別府選手のスプリントが決まり、見事2連覇を決めたのだった。

 

f:id:dobon96:20161027204039j:image


今回はカンチェラーラ激推しのメンツと観戦していたのもあり、この勝利には歓喜虫さんの魂のこもった写真たちが、それを物語っている。


別府選手の勝利があまりにも格好よく決まったので、ゴールシーンでは泣いてしまった。

 

あの、動画やモニタ越しに見ていた超人カンチェラーラ選手の最後の勇姿を肉眼で見られたことは、本当に稀有で、とんでもなく恵まれたことだと思う。

 

 


翌日も引き続きレースを楽しむ皆と別れ、ひとり餃子ディナーと決め込む。

 

f:id:dobon96:20161027204158j:image 


帰路の3時間は長いが、思い出にひたれる、素晴らしい一日だった。

 

f:id:dobon96:20161027211228j:image
今日もお疲れ様でした!(Tシャツはみそこさんお手製)