チャリ沼にドボン!

また夢に負けて、昨日を愛おしんで

BRM1015西東京200柳沢峠②

・PC1~笹子峠、大幡峠~PC2


PC1を出発してすぐ、フルーツラインという農道のアップダウンを越えていく。気温の高さと、ジェットコースターのような視覚効果がなかなかに堪える。

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このPC1~PC2の区間は峠越えが2回含まれていて、区間距離は45kmほど。正念場ではないだろうか。


フルーツラインを越え、交通量の多い登り基調の国道20号を登りきり、笹子峠へ。

約7km、平均勾配は6%ほどだ。

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この笹子峠が結構クセモノである。
峠のスペックどうこうというよりも、次のPCのクローズ時間や、200mおきに残りの距離を示す謎の看板が、妙にあせらせる。 

 

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けっして嫌いな峠ではないのだが……。一般ローディーさんに励まされつつ、三人でペースを合わせて頂上を目指す。


ちらほら、後続の参加者さんと一緒になり、最後の看板「残り400m」

 
クロ「え?400m?待って、上にガードレールあるよ?」
じぇんさん「あ~~……あと2つくらいカーブあるね」

 
最後の400mで、白いガードレールが頭上に2つづらくらい見えたときは、いよいよ殺意極まるといった感じであった。


だが、頂上には、AJ西東京のスタッフさんが待っていてくれた。ブリーフィングで聞いていた通りの撮影スポット、加えてシークレットだったらしい。

 

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笹子トンネルの前で、記念撮影と抜き打ちチェックを受ける。


時間のあせりが募るなか、まだ大丈夫ですか?と弱々しく問うと、
スタッフさん「全然大丈夫!ここから次の登りまでは全部下りだから、むしろ余裕だよ」
と本当にやさしい笑顔で教えてくれた。気持ちがあたたまり、随分と楽になる。


そして、有名な参加者さんで、最後尾のペースメーカーとなりうる人の存在を教えてもらい、励まされて再出発。

 

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落ち葉の吹き溜まりや毎カーブごとに待ち受けるグレーチングに注意しながら、下りで距離を稼いでいく。

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この区間最後の登りとなる大幡峠は、距離はそこまでないので、あせりすぎないようにしっかりとこなして、PC2へと飛び込んだ。

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 147.1km地点、クローズまでは23分。

ドキドキのこの貯金は、出発時にはなんと8分になっている。

 

ここからは雛鶴峠の登りを含むとはいえ、4時間で44km。勝機は見えてきた。
あらびきフランクと魚肉ソーセージで空腹を満たし、メダリストドリンクにいい加減口が飽きてきたので、午後ティー無糖を流し込む。

 
毎回感じるのだが、ブルベの終盤になるにつれ、ゼリーや栄養ドリンクの味に飽きがくるのが苦痛で仕方がない。
じつはここで補給を失敗しているのだが……、それは雛鶴峠に入ってから気づくのだった。

 


・PC2~雛鶴峠、藤野の起伏~ゴール


ゆるい登り基調の道を進んですぐ、雛鶴峠はやってくる。
というか、どこからが峠なのかいまいち分からないが、平均勾配は5%以下だろうか。
ゆったり登っていけるくらいの道なのだが、ここで胃の不調。 


空腹を感じPCで食べたものたちが、エネルギーになるのがなかなか遅い。
足が回らず、ついに売り切れたか……と絶望しながら、息も絶え絶えに新雛鶴トンネル手前の頂上へ。  

 

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クロ「ちょっとタイム!補給させて!」


ここでBCAAゼリーを摂取すると、あっさり回復。普通の食事をしてすぐに登りだすと、消化に体力を奪われ苦労することになる。

ていうか、魚肉ソーセージとあらびきフランクってなんだ。完全にチョイスミス!

 


あとは本当に、感謝しかないほどの長い長い下り基調。
田舎道を、夕暮れとともに走り抜ける。

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このへんになると景色を楽しむ余裕もできて、ぽっかり浮かぶ大きな大きな満月に全員で感嘆。

 

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手づかみできそうなまるまるとした月は、はしゃぐほどきれいだった。


さて、とっぷりと日も暮れたところで、最後の足削りゾーン。藤野の起伏だ。

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何を思ってこのルートを組んだのか、藤野の起伏は車がほとんどこない代わりに、外灯もほとんどない。

 

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たまーーーーーに、オレンジ色の灯りがぽつんとあるくらいである。
しかも、結構な長さの登りと下りが計4回。
完全な山道のため、ガードレールの外は深い谷である。


9月に参加した箱根200で、volt1600の威力に感銘を受けたことは記憶に新しい。私と虫さんは、早速導入したvolt1600で、この深い深い闇を煌々と照らした。

 

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クロ「何これ、ウケる」
虫さん「クマに襲われても気づかないだろうな……」
じぇんさん「これが本来のブルベなんじゃないかな?本場のフランスとか、外灯もあまりないっていうしさ」


じぇんさんだけ、ここにきて悟りを開く。


本場かどうかはよく分からないが、集中がきれがちな最後の30kmを、この暗闇によってダレずに走り切れたのはよかったと思う。
そこまできつい登りや下りではないので、ドキドキしつつもそこそこ楽しめた。


この謎の起伏を越え、下って大通りにぶつかると、そこは観覧車の輝く相模湖プレジャーフォレストだ。


ほかの参加者数名と出会い、ゴールまでの明るい道をトレインになって進んでいく。
最終的に9名ほどの集団になって、ゴール地点のローソンへと辿り着いた。

30分ほど貯金を取り戻し、獲得標高4000mへのチャレンジは、無事に時間内完走となったのである。

 


・ゴール受付とお疲れ様の集い


ゴールでは、Wさんが差し入れを買って待っていてくれた。
覚えていてくれただけでもありがたかったのに、ご褒美までもらってしまって、頭が上がらない。

 

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たとえ息も絶え絶えに完走しても、辿り着いただけであたたかく迎えてもらえるのだから、ブルベは本当にすごいイベントだ。
このままダラダラしていたくなる身体に鞭を打って、ゴール申請地点のケルビム(町田市にある、オーダーフレームのショップ)へと向かう。

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AJ西東京の今年最後のブルベということもあってか、そこにはたくさんの人が留まっていた。
レシートとブルベカードを確認してもらい、申請完了。

 

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諸先輩方とお話しさせてもらいつつ、提供してもらったあったかいココアを飲み、お菓子をつまむ。

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AJ西東京のこの空気は、今まで参加したなかで一番ともいえるアットホームさだ。

 

ブルベのやばい人「ブルベは座ってればいいわけじゃん?登りなんてのは貯金だから」


最後に聞いたこの名言に、ブルベの世界の深さを知るのであった……。

 


・まとめ


今回の反省点……
登りだけでなく、下りもリサーチしておくこと。気持ちに余裕を持つこと。

巻き返しのタイミングを把握して、同行者をあせらせずにタイムマネジメントができたら最高だ。


ちなみにブルベ参加の1週間前に靴が壊れ、お世話になっている方からの急遽の購入で事なきを得たのだが、新品でガチガチかつ、これまでより小さめの靴は、足を負傷させるほどだった。
とはいえ、完走できて、本当によかった。

 

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今日もお疲れ様でした!(帰り道のカツ丼がうまい)

BRM1015西東京200柳沢峠①

10月15日、願ったり叶ったりの秋晴れ。
こんなに気持ちのいい週末の快晴は、久しぶりかもしれない。

 

今日は、虫さん、じぇんさんとともに


BRM1015西東京200柳沢峠


への参加である。


6:30スタートのため、じぇんさんも相模原近隣へ前泊しての挑戦となった。
スタート地点は相模原北公園、最寄の相模原駅からも4.5kmほどだ。

 


今回は、女性参加者が多い印象を受けた。
たくさんのランドヌール、ランドヌーズたちを見渡し、「我らが最弱……」とおそれおののく私たち。

 

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それもそのはずで、このブルベは獲得標高4000という、タフなコースの山岳ブルベなのだった。

なんで来たのだろうと、今朝の今朝、むしろ出走直前の今でさえ、そう思っている。

 

さて、今回はありがたいことに、富士山一周200でも会った、Sさんが出走者たちの見送りにきてくれていた。
虫さんが相変わらず坂への怒りをぶつけ、Sさんは笑ってくれる。


Sさん「結構きついコースなのは間違いないね。でも、見渡す限り……三人が一番弱いってことはないんじゃないかなあ」


お知り合いの多いSさんの励ましに、気持ちは少し明るくなる。とはいえ、最弱の称号はゆずれない。


また、今回は私たちが初めて出たブルベの逗子200で声をかけてくれた、Wさんとも再会を果たした。なんとWさん、今回のブルベの取り仕切りの御方。
覚えていてくださったことに感激しつつ、たとえ時間外となってでも、帰還することを心に誓う。


というか、スタートとゴール地点の違うこのブルベ。輪行の荷物をスタッフさんに預けてしまったため、何があろうと帰ってくるより他ないのだ。

 


じぇんさん「4000アップは初めてだからさ~、未知への挑戦ってワクワクするよね!」
虫クロ「はあ????」

 
Sさんに元気な最後の一枚を写真に残してもらい、出発。

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・スタート~通過チェック


スタートが相模原ということもあり、前半は割と見知った景色の中を走る。

 

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ゆったりめのトレインに乗らせてもらい、かなり安定したペースで進んでいく。高尾を越え、和田峠に行くための多少のアップダウンがあるが、参加者の皆さんはあまりペースを崩さない。


これはまさか、獲得標高4000mへ向けての温存なのか??と恐怖がよぎる。


ブリーフィング時の寒さはどこへやら、晴れ晴れとしたいい気候のなかを行き、小さめの戸沢峠と、

 

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最後に路面が赤くなって斜度のアップを教えてくれる梅ヶ谷の2つを越えて、通過チェックのセブンイレブンへ。

ここで、40.1km地点だ。

 

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貯金は1時間くらいだっただろうか。
ここでは何と、レジが激混み。一般のお客さんもびっくりするほどの大行列に。
女子トイレはすいていたが、男子トイレはひどいことになっていた。


とりあえず水だけ買い、持参した魚肉ソーセージとアミノ酸ゼリーを補給。


待ち受ける登りの数々に備えて、休憩は早々に終え、出発。

 

 

・通過チェック~柳沢峠~PC1


ここからはかなりのどかな道に入る。

 

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参加者は前にも後ろにも見え、起伏が増えるためにつかず離れず抜きつ抜かれつ、完全にマイペースに。

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景色はよく道も走りやすいが、トンネルが多いことだけは要注意だ。


やがて、鮮やかに広がる奥多摩湖が姿を現した。

 

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思わずはしゃいでしまうほど、色濃く、おだやかで美しい。秋晴れの澄んだ空気を吸い込んで、快走する。

 

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ここからメインのひとつ、柳沢峠を迎えるわけなのだがゆるーく登って下ってをくり返しつつの登り基調なので、正直どこから柳沢峠に入ったのか分からない。

 

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一応、丹波山村役場?のあたりから、17kmほどの登りらしい。平均勾配は4.9%で激坂区間は特になく、一定斜度のゆるいカーブが続いている。


虫さん「坂ビンタしたい」
クロ「ビンタ」
虫さん「私の手が痛くなってもいいから、責任を持ってビンタしたい……」


そうは言いながらも、とりあえず3人で淡々と登る。

 

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10kmほど進んだところで、自販機休憩を挟み、赤コーラでカロリー摂取。これが意外と効くもので、はじめて赤コーラの素晴らしさを知った。

止まっていると、次々と参加者さんたちが寄り道をしていく。


参加者さん「箱根200にもいましたよね?」

 

実は、今回休憩スポットや道中で、こんなふうに声をかけられる機会が多かった。
ブルベ参加の年齢層としては私たちはやや珍しく、女3人組などいないに等しいので、記憶してくれていた人もいたらしい。


休憩しつつのちょっとした雑談に、今回もブルベのあたたかみを実感した。

 


再び、柳沢峠の登坂に復帰する。
頂上まであと3kmという地点に、名物の「名水わらび餅」の茶屋がある。

 

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ロードバイクが何台も止めてあり、寄り道をしても問題ない脚力の人たちが、グルメを堪能している様子。
吸い込まれそうになるのを必死に我慢して、今回は完走目的!と走り出した。


つづら折りをえっちらおっちらこなし、ようやく登頂!

 

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澄んだ空の奥に、富士山の頭が見える。

 

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わらび餅を食べていた人にもあっさりと追いつかれた。

 

ここからはウィンドブレーカーを着込み、15kmほどのダウンヒル山々に抱かれた道を、軽快に下っていく。

 

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開けた道が多く、カーブのときには肝が冷えるが、かなり壮大な景色が見える。

 

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この下りで貯金を取り返し、PC1のセブンイレブンに辿り着いた。

 

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現在102km地点。

肉まんと水を補給し、持ち歩き用におにぎりを購入。持参していたあんぱんを一口かじった。


ここでの貯金は30分ほどになる。

 

②につづく

 

 

 

起伏とグルメとお面芸?!伊豆大島合宿③

そして、合宿最終日の朝。

 

6時半頃、だらだらと起き出し、7時半からの朝食に向けて準備を整える。


ゆたそさん、みそこさん、クロは着替え始めるが、虫さんが起きない。
そこで、そっとカンチェラーラを寄り添わせる。

 

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この数秒後、目覚めた虫さんによってカンチェラーラ布団の波へと飲み込まれていった……。

 

 

 

おおかた準備を整えて、やさしくておいしい朝ごはんを楽しむ。
干物とほかほかごはんなどなど、朝食定番のメニューが私たちを迎えてくれた。

 

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明け方伊豆大島入りをしたらしいちひ子さんは、昨日荷物を預けた御神火温泉で、温泉&仮眠をとっていたらしい。
ばっちり宿泊割引を適応してもらい、いざ出発!


元町港の観光センターまで、軽快なダウンヒル

 

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ついに、ちひ子さんと合流。

弾丸参加になってはしまうが、また一緒に走ってもらえることがとても嬉しい。

 

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ようやく、メンバーの10人全員が集合だ!!

 

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時間は、9時を少し過ぎた頃。
荷物をふたたび観光センターに預け、走り出す。 

 

 

・御神火スカイラインヒルクライム


ここからは、念願叶っての「御神スカイラインヒルクライムだ。
御神火スカイラインとは、3年前の大規模土砂災害で通行止めになっていた、三原山へと向かう道のひとつである。


それが、つい先日、9月10日に開通したとあって、それはもう行きたくて行きたくて仕方がなかった。


すでに二度御神火スカイラインを経験をしているゆたそさんの先導で、スタート地点へ向かう。
元町港から5分かかるかかからないかくらいだろう。


看板が目印となり、ヒルクライムスタート!

6km弱、平均勾配は8.7%とほどほどだ。

 

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距離も長くないため、ヒルクライムは各自解散となる。


mioさん「私来週レースだから、ちょっと先に行くね」


ひゅっと先行したmioさんと、それを追うじぇんさん、いめさん。

うーん、皆かっこいい。


軽快な背中を送り出し、前半のゆるやかな勾配を楽しみながら登っていくことに。追いかけないぞ!という暗示は大切だ。

 

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ブルベのように後先を考えなくていいヒルクライムは久しぶりで、本当に爽快だった。

 

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前半はゆるく、中盤から斜度は10%あたりを推移する。
つづら折りはそれなりに細かいので、ひとつのセクションはさほど長くなく、あまりきつさを感じさせない。

 

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時折景色が開け、走ってきた道が見渡せるのも素晴らしい。

 

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ずっと悪天候だった大島合宿だが、なぜかこのヒルクライムの瞬間だけは晴れた。

 

2~3ヶ所ほど工事によって片側車線の区間があるが、走るのに苦労するほどではない。


吹き抜ける風速9mの風にもてあそばれ、斜度の割に速度が出ない区間もあったが、気持ちのいい道だった。
前方に先行者たちの背中をとらえてからは、サボらず、淡々と、踏めるところでは踏み、進んでいく。

 

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山頂の駐車上へといたる、開けた最後の500mほどは爆風で、下手をすると反対車線まで押しやられるほどだった。


蛇行しないと進めないほどの向かい風に耐えて耐えての……ゴール!

 

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この伊豆大島で、三原山山頂へと続く道の中で最もきついとされる御神火スカイラインを、ようやく登ることができた。

 

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感動もひとしお……と言いたいところだが、風が強すぎて外での待機はできそうにない。
いめさん、じぇんさん、私はバイクラックのある休憩所で室内待機。

 

mioさんは、なくなったバーエンドキャップを探しに行く目的で、おかわりをしにいった(強い)


その後、ぞろぞろと皆が山頂へと到着するが……

 

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ひとり、足りない。

 


クロ「真嬉さんがいない!」

 

mioさん「えっ?!先に行ったよ?」

虫さん「まさか……下った?!」

 


どうやら、山頂駐車上入口で、別の登山ルートへと入り込んでしまったらしい。
つまりは、別の登り口へ向かってダウンヒルをしているかもしれない……?


虫さんとmioさんが、真嬉さんを保護しにいくことに。


その後真嬉さんとは無事に電話がつながり、そう遠くない地点にいるということで、迎えに行った2人と無事に山頂へと復帰することができた。

mioさん、図らずもめちゃくちゃおかわりヒルクライムの巻である。

 

 


・御神火茶屋でティータイム


全員揃ったところで、偶然にも営業していた「御神火茶屋」でひと休憩。

 

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山頂のお店は営業していたりしていなかったりと不規則なので、今回が初めての来店になる。

 

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あまり時間もないのでコーヒーやカフェオレを急ぎ足に楽しんで、

 

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山頂で一枚!

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ダウンヒルは、ゆっくりを心がけても15分もあれば下りきってしまう。

 

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虫さん「あんなに時間かけて登ったのに、下るのは15分くらいだね!」

むっちんさん「…ひどい…!!」

 

まさに、ヒルクライムの真理である。

 

 


・そして、岡田港へ

 

元町港から岡田港へはゆるい登りも含む、約8km。
せっかくだからと景色を眺めに、サンセットパームラインを通っていく。

 

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向かい風と荷物の重さで修行のようになるが、それでも海沿いの道は美しい。

 

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最後は港へ向かってダウンヒル(大島入りの朝、私たちを殺した坂だ)、出港までに余裕を残しての到着となった!

 

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各々おみやげを買ったり、名物の大島牛乳をつかったスムージーを飲んだり、最後まで島を堪能する。

 

強風の影響か、大型客船は10分以上遅れての到着になったが、無事に乗船。

二泊三日で走り抜けた伊豆大島と、別れの時を惜しんだ。

 

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さて。

いつもなら、ここからは船のなかで酒盛りをはじめるところなのだが。
おかしい。


船の揺れ方が尋常ではない。


食事をするべく食堂に入ったが、熱気と匂いとひどい揺れに、ほとんどのメンバーが船酔いにダウン。
食事すらもできないほどに……。
4回も大島にきて、船酔いにメンバーが襲われたのは、今回が初めてだった。

私とちひ子さんといめさんだけ、割とピンピンしていたと思う。

 


結局、寝て休んだり、甲板で潮風に当たったりして、控え目に過ごした。


東京湾に入ると、船の速度も揺れもゆるみ、全員が回復に向かったので一安心。


最後の長旅で船酔いに悩まされたことだけが残念だったが、無事に、皆ケガなく楽しく、竹芝へと帰りつくことができた。

 

 

 

伊豆大島
距離がほどよく、適度に不便で、自転車で行ったら自転車に乗る以外は何もできないような島。
美しく、人はやさしく、スケールもほどよい素晴らしい場所だ。


ぜひ、皆様お誘いあわせのうえ、泊まりにいってほしい。

 

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今日もお疲れ様でした!(名物・べっこう寿司はまた次回)

 

起伏とグルメとお面芸?!伊豆大島合宿②

・御神火温泉〜大島公園

 

ちょっとしたハプニングに先手を取られつつ、まずは重い荷物を預けるために「愛らんどセンター 御神火温泉」に向かうことにした。


早朝(8時半まで)の荷物を預かってくれるのは、岡田港から約7kmの御神火温泉という施設。それ以降は、元町港近くにある観光協会が預かってくれる。
御神火温泉に預けた荷物も、最終的には元町港の観光協会に運ばれる仕組みになっている。
料金は300円だ。


さて、5km超ともいえる荷物を背負い、向かう道のりはというと……いきなりのがっつりの登り。

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7kmのうち4kmほどは登りだといってもいい。
特に、港からすぐの登り坂が一番心を折りにくるのだ。
荷物の食い込みに耐えつつ、長い登りと、軽い起伏をこえれば後はほとんど下り。


元町港まで下りきらずに右折して、御神火温泉に到着した。

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有難いことに、バイクラックも設置されている。

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荷物を預けて身軽になり、来た道を戻って大島一周道路に入る。

 

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トンネルを抜けると、

 

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そこは……

 

 


大島でした!

 

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走り始めて最初の、ひらけた海の景色。

ここは、いつも感嘆に浸る大島一周道路最初の絶景だが、今回はくもり空のためどんよりしていた……。

 

適度なアップダウンを繰り返していると、

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ほどなくして「大島公園椿園」に到着。

 

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ここは屋根もあり、トイレと自販機が近くにあるため、休憩スポットに適している。


公園内で一息ついたところで、台風ばりの雨風が私たちを襲った。
が、それと同時に、以前から島でお世話になっている、島民のYさんが愛車自慢をしにやってきてくれた。


それは、TIME……

 

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かの巻島裕介の愛車である。
さまざまな想いが交錯する、大荒れの伊豆大島

 

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一通りTIMEを堪能させてくれると、Yさんは雨風のなかを颯爽と去って行った。
さて、本当に立ち往生するほどの嵐の様相である。

 

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私たちはどうしたかというと、雨雲レーダーを見ながら1時間ほど待機し、手持ち無沙汰にオタ芸を踊ることにした。


これはかつて伊豆大島合宿を共にした、お面芸の神のオマージュだったのだが、それを踊ること5分……(♪恋のヒメヒメぺったんこ)


雨が止んだ。


お面芸の神は、太陽神だったのだ。

 


完全にウェットで、むしろ川状態になった路面を皆で走り出す。

 

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多少小雨がぱらつくこともあるが、気温も少しずつ上がり、難は回避したようだ。

 

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・登り区間〜波浮港グルメ


ここからが、大島順周の最大の難所といっていいかもしれない。
かなり長めの登り基調の区間だ。

途中に三原山へと登るあじさいレインボーラインの入り口があるが、今日はスルー。


それも萌え話に華を咲かせつつ、ヒッティングマーチを口ずさみ、コールを入れ、淡々と進んで行く。

 

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登り区間が終われば、筆島」に至る長いダウンヒルだ。

 

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筆島といえば大島の名物のひとつであり、お決まりの撮影スポットである。結構な雨のため、お面は回避。

 

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それを超えると、波浮港の見晴らし台へと向かう登り区間ここは、さほど長くない。


見晴らし台でトイレ休憩を済ませたら、ようやく波浮港でのグルメタイムだ!
ここから目当てのグルメスポットまでは近いが、かなり急なダウンヒルがあるため、注意してほしい。

 

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大島定番グルメ・揚げ物の「鵜飼商店」 

 

ここは、あっつあつの揚げ物を楽しませてくれる、老舗の商店だ。
大島グルメの大定番だといってもいいかもしれない。

 

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名物は1個65円のコロッケだが、その他の揚げ物たちも負けず劣らず美味である。
特にお気に入りは、この特大からあげ。

 

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骨付きのもも肉で、揚げるのに15分ほどかかる。ゆったり待つのも楽しみだ。


このからあげ、何といってもでかい。
だが、しつこくなく一瞬で食べ終えてしまう。コロッケは、たまねぎの甘味が感じられる、シンプルな一品だ

 

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カンチェラーラも大喜びの図。

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そして、今回はここからさらに、甘いものも堪能することに。
この鵜飼商店から、石段を200段上がったところにあるという、新名物のたい焼き屋さんを目指す。


じぇんさん、mioさん、真嬉さんとともに買い出しに向かった。
他のメンバーには、ロードを見ていてもらいつつ待機のお願いをしている。

 


石段は……

 

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本当に……

 

 

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がっっっつり登る。

 

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クリートでゴリゴリ登山をこなせば、そこにこじゃれたカフェを発見した。

 

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たい焼きカフェ「島京梵天


店長のお兄さんがものすごく感じがよくて、とってもほっこりした気持ちに。


生地に明日葉を使用した冷したい焼きも、生地に大島牛乳を使用したアツアツのたい焼きも、具が豊富で目移りしてしまう。

 

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さらには、コーヒーがうまい。

 

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帰りも200段の石段を下っていくのだが、それも苦にならないほど。


定番の粒あんは甘すぎず、絶品……!冷やしたいやきはむっちりとした生地で、ナッツチョコクリームもあっさりといただけた。

 

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この時点で大体14時頃だっただろうか。

 

 

・千波地層断面〜ゴール


島一周も残り15kmほどなので、あとはまったりとゆるやかな起伏を越えていく。

 

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真嬉さん「食後で眠くなってきちゃった……。坂道くんの話して!
クロ「チャンピオンのあの顔の話しようぜ!」


まどろみを吹き飛ばすべく、再びトークで盛り上がる。


のんびりと進んだ先には、大島観光名所のひとつ「千波地層断面」が待ち受けていた。

 

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今回は大雨が降ったこともあり、全体的に地層が色濃く、バームクーヘン模様がやや見づらい印象だった。
が、いつ見ても雄大である。

 

自然の力強さとともに、お面を楽しむ。

 

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そして、もう一息としばらく走ってゴールの「元町港」へ!

 

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この時間にはすでに荷物は、元町港の観光協会に運ばれているので、そこで引き取りをすることができる。

 

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また、この観光協会大島宿泊割引に必要な「宿泊割引券利用申請書」を記入・提出する。
2016年10月現在では、翌年の3月31日まではこの宿泊割引の適用が決定している。
この申請書を出すと、なんと1人1泊3000円引きとなるので、ぜひ、ぜひ利用してほしい。

 

 

・最後のクライム〜ホテル堪能


ふたたび荷物を背負い、目指すは「ホテル白岩」


元町港から自転車で5分かかるかかからないかのところにある。

 

ただし、そのホテルは思い切り坂の上にあった。じつはこの登りが結構急で、坂の途中に2ヶ所も信号がある。

 

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一周を終えた身体に鞭打って、荷物を背負ってホテルを目指した。
皆、本気で嫌がっていた。

 

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決死の思いでホテル白岩に到着!
鍵の掛けられる扉つきの駐輪場と、入りきらない場合は室内にも保管してくれる、自転車乗りにありがた~いホテルだ。


そして、4名、5名と別れて部屋に入り、本当の意味でゴール!

 

夕食の前に、温泉を楽しむことにした。ここの温泉は天然の、塩化物ナトリウム温泉というそうだが、シャワーまでしょっぱいことに毎度驚いてしまう。

 

全員でご褒美の温泉タイムを堪能し、上がったあとはなぜか筋トレ大会。

プランクでは耐久時間を競ったりした。

 

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夕食は、ホテル白岩といえばこれ!

名物の椿油フォンデュ」である。

 

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串に刺された具材を、各自がその場で椿油の天ぷらにして食べる。

 

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これがまた、サクサクなのにあっさりしていていくらでもいけるのだ。

他にも手作り豆腐や新鮮な刺身など盛りだくさん。

 

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ペロリと平らげたあとは、卑猥なトークに転げ回ったり、温泉を再度楽しんだり、あっという間に夜が更けていく。

 

私がいた4人部屋では、22時過ぎには消灯となった。

 

4回目といえど、この時間にはとにかく眠くなってしまうのだから、やっぱり走り慣れた道とはいえ疲れているのだろう。

 

スマホの画面には、後発組のちひ子さんが、無事に船に乗り込んだという連絡が来ていた。

 

③につづく

 

 

起伏とグルメとお面芸?!伊豆大島合宿①

伊豆大島


東京から約120kmのところにある、ほぼ平坦のない一周約45kmの小さな島だ。コンビニはない。

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(伊豆大島ナビ伊豆大島MAP」より)


自転車をはじめた頃から、年2回この島に泊まりにくるのが定例になっている。
今回は、私にとって4回目の伊豆大島ライド。


2泊3日、女ばかりの10名の合宿をお届けしたい。

 

 

・スケジュール
10月8日(土)
23:00発で東京~大島
移動&船中泊

10月9日(日)
4:50頃大島着
島一周(時計回り)
ホテル泊

10月10日(月・祝)
御神火スカイラインヒルクライム
13:20発で大島~東京

 


メンバーは
虫さん、じぇんさん、ゆたそさん、みそこさん、mioさん、真嬉さん、むっちんさん、いめさん、クロ
そして、10月10日後入り参加の、ちひ子さんだ。

 

 

 

東京・竹芝ふ頭。
伊豆大島行きの大型客船はここから出発する。
大体出発時刻の20~30分前には乗船を開始するので、船のチケット発券や氏名記入などもろもろを考えると、遅くとも1時間前にはついておきたいところである。


21時半頃には、参加メンバーのほとんどが集合していた。


晩御飯を食べたり、最寄のファミリーマートデイリーヤマザキで翌朝のごはんの買い出しをしたりとさまざま。


自走参加の真嬉さんと、大阪まで舞台弱虫ペダルの観劇遠征をキメてきたじぇんさんが少し遅れてやってきて、無事に全員集合だ。

 

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重い荷物と輪行袋を運び入れ、いざ乗船!

 

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ちなみに、別料金にはなるが、自転車は輪行状態でなくても預けることができる。

その場合はコンテナに積むため、出発の30分前までに預け入れる必要がある。

 

 

 

・甲板で出発の〜到着


「先日発売の、週間少年チャンピオンがものすごかった」
「舞台弱虫ペダルがとんでもなかった」


要約すると、この2つがホットワードだったのだろう。
各々甲板に好きな飲み物と、好きなキャラクターのマスコットを持ち寄り、はしゃぎ散らかした。

 

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大島行きの船では、いつもこのように軽い宴が繰り広げられる。
24時の消灯に合わせて、座席(今回は2等和室のため、床で雑魚寝)に戻るため、長い時間ではないが、この出発の儀はずいぶんと盛り上がる。

 

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レインボーブリッジを眺めつつ、各々の乱舞は止まらない。

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なんとかその場を収め、寝床でそれぞれ就寝準備へ。

 

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枕は区切られたスペースに用意してあり、1枚100円で毛布が借りられる。
雑魚寝が気にならない人には格安の2等和室をおすすめするが、寝られるかどうか、静かかどうかは時の運かもしれない。


位置によっては誘導灯で明るいままだったり、知らない人の話声やいびきがうるさかったり、寝つけないこともしばしばある。


尚、同料金の2等椅子席はリクライニングとはいえフラットにはならないぶん寝つきにくいという話もあり、睡眠を求める人は、特2等以上をおすすめしたい。


半分意識が残ったまま、波の揺れをダイレクトに身体で受け止めつつ、5時間弱の船旅……。


4時半頃には起床の放送が流れるため、ほとんど寝た気がしないまま、下船の準備に取り掛かる。
サイクルジャージのまま乗船している人もたくさんいるし、このタイミングでさくさく着替えるのもいいだろう。

 


私たちは、のったりのったり下船し、支度をすべく岡田港の観光センターへと向かった。
ちなみにこの時間、港周辺のすべての店はしまっている。


自販機とゴミ箱、トイレはこの観光センターにあるが、コインロッカーはないので注意してほしい。

 

美しい朝焼けとともに朝ごはんを食べ、顔を作り、自転車を組み立てる……。

 

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フナムシたちの歓迎を受けつつ、出発の準備を整えた。

 

いざ!とペダルを漕ぎだすその前に。

伊豆大島に来たからには、お面芸は欠かせない。

振り返ってみれば、私がこういったお面でのクリエイティブな活動(?)にふれたのは、伊豆大島合宿の1回目がはじめてだった。


当時は目玉が飛び出しそうだったものだが、今は自分なりに楽しめていると思う。

 


今回は、参加メンバーの多くが、自主的に推しキャラのお面を作ってきてくれた。


ジャンプで記念撮影!

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ビュウウウウ!!!(強風)

 

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「スカシーーーーーーーーーー!!!!!!」

 

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突然の強風にさらわれ、最速のエース・今泉俊輔のお面は旅立っていった。

 

のちに、今泉を着用していたむっちんさんは、「大島の海の守り神になってくれる」……そう信じていると語った。


あまりのことに総員、笑い崩れ落ちる。
これも合宿の醍醐味だといえよう。


②につづく

 

BRM1001神奈川200富士山一周

10月1日、朝からがっつり雨。

 
午後から弱い雨に変わるという予報を信じ、

虫さんと2人


BRM1001神奈川200富士山一周


へと向かった。


朝から雨がやむ気配のなさそうな予報、出張によるじぇんさんのDNS、うれしはずかし(????)虫さんとの初2人きりのブルベがもたらしたものは……

 

初パンク

初DNF


だった。

 

 

 

虫さんとともに、始発で開成駅へ。
開成駅はホームや駅前に屋根のない、小さな駅だった。
輪行袋を抱え、スタート地点側のエレベータで外に出ると、結構な本降り。


駅前には参加者はおろか人っこひとりおらず、この時点でDNSをするか迷うほど。

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はじめてエスケープの推奨地点が定められたブルベではあったが、それも100km地点で峠越えの要素があり、この雨ではそこまでいけるか定かではない。

朝6時、寒すぎて輪行用のスカートを脱ぐこともできなかった。


虫さん「雨やばくね?」
クロ「と、とりあえずやめるにしてもスタート地点にはいこうか……挨拶もできるし……」


ちょっと陰鬱としながら準備を終え、荷物を預けるべく再びロッカーのある駅構内へ。
そこで、まだ輪行状態の参加者の男性たちを発見。
反射ベストを着ていたためか、笑顔であいさつをしてくれた。

 

参加者さん「おはようございます。雨どうですか?」
クロ「いやー…結構降ってます」
参加者さん「あー、そうですか。でもまあ、これからやみそうなんで、何とかなりそうですけどね」


終始にこやかなお兄さん。
この台詞が、折れかけていた気持ちをめちゃくちゃ救ってくれたのは間違いない。


気を取り直し、900mほど駅から離れたスタート地点へと向かった。
思ったより、人はいた。

 

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この富士山一周はAJ神奈川では歴史のあるクラシックコース。毎年のお楽しみにしている参加者も多いのだろう。
そもそも、ランドヌール、ランドヌーズたちは雨を理由に走るのをやめたりしない人も多いので、スタート地点がワイワイしていても、なんらおかしくはない。

 


そこで、お世話になっている方々や、アタック金精峠ぶりに出会うSさんにもご挨拶。
参加者のなかには、すでにどこでDNFするか話しあっている人たちもいた。


雨は少しだけ勢いを弱め、「これならいけるかも?」という天候に。ブリーフィングでも、午後からは雨が上がりそうだというお話し。

 

ようやく安心を覚えつつ、集団に乗っかり走りはじめることにした。

 

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・スタート~37km地点


最初から起伏が続き、集団はさほどばらけることもなく進んでいく。

信号ストップもほどほど多め。


やや長めの登りになると多少ペースが乱れるが、信号の数もそこそこにあるため、参加者たちは5~6人ずつ固まって走るような感じだった。
雨は強まったり弱まったりするものの、寒さは感じず、富士チャレ(豪雨)に比べればはるかに走りやすい。

 

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開成から秦野方面へと北上し、日頃ショップ練でつかうような、馴染みある景色の中を走ることに。

 

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だが、途中から虫さんがやや離れがちに。下りでも今ひとつペースが上がらないような印象もあり、集団を追いかけていると、離れたり近づいたりをくり返すような状態だった。


一抹の不安を感じつつ、長めの登りにさしかかるところでトレインを離れ、様子を見て走る。


土山峠へとさしかかったところで、虫さんの後ろからやってきた参加者の男性から一言。

 


「後輪、パンクしてますよ」

 

 

 ?!!!!

 


すぐさま、タイヤを確認すると、ベッッッコベコだった。


虫さん「あ〜〜〜なんか重いなあと思ってたんだよな〜」

 

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実は、2年ほどロードバイクに乗ってきて、虫さんのガチのパンクははじめてだった。
バルブが緩んでいて、結果として空気が抜けていっていたり、4気圧のまま走ってしまったりしたことはあったが、ベコベコになる経験はない。


あわてて、ポンプで空気を入れて走り出す。
ものの2分がベコベコに。


虫さん「無理だわ、歩く」
クロ「とりあえずまだ時間もあるし、頂上でチューブ交換しよう」

 

とりあえず、徒歩で土山峠の頂上を目指す。

PC1までは60kmを切ったくらい。
登り基調とはいえ、まだ4時間半ほど時間もあったので、パンクした場所を調べることにした。

 

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チューブ出し、空気を入れて確認。


この時点で空気漏れ確認できず、ただしタイヤに戻すと空気が抜けていくため、タイヤやホイールそのものの不具合すら疑いはじめる。


が、一縷の望みを託し、チューブを交換。

 


しかし、

 

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バルブの先端がへし折れた

 


しかも、ポンプの口のなかで先端が割れている。

 

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無理にバルブをねじ切ってみるが、ポンプからとれる気配はない。

 


空気を入れる手段を失い、おそらく最後尾になっただろうことを確認して、DNFの連絡をした。


たとえ誰かに空気入れを借りて走り出したとしても、壊れたポンプでは、これから山道で何か起こったときに対処ができない。
ウェットな路面を考えると、下りで挽回できる気もしない。


何だかさまざまなことを考えて、冒険はしないという決断に。
はじめてDNFの連絡を電話したが、ともかくあっさりしたものだった。

 

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それからバルブと格闘すること1時間半以上、ようやくポンプは直った。

というか、折れたパーツを引っ張りだすことができた。

 

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にも関わらず、ポンプは半ばから外れるし、空気を入れてもチューブはべこべこになるしで八方ふさがり。

 

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これ以上タイヤがどうにかできるもわからず、寒さも相まって、ひとまず歩いて土山峠を下ることに。

 

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クロ「ラーメン食べたい」
虫さん「トイレ行きたい」

 


そうして、初DNF&クリート下山~弱虫ペダルライブver~を開始した。

 

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どんなときでもオタクはオタク、腐女子腐女子である。

 


初体験に結構はしゃぎつつ、iPhoneスピーカーから流すペダルの主題歌たちは、おおいに私たちを盛り上げてくれた。

 

 


・辿り着いた道の駅「清河」

 

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土山峠を下ったところにある、大きめの道の駅でやっとのトイレタイム!

 

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そして、広いところで落ち着いて、新たなチューブを装着し、空気を入れる。


……と。


入った。


しかも、抜けていく気配がない。

 


やっとの大勝利に胸を撫で下ろし、4気圧ほどまで何とか空気を入れて、走り出した。

気圧が足りないためか、前を走る虫さんの車体がボヨンボヨン揺れている。


目指すはこの辺りでの行列ラーメン店である。

 

 

・敗戦のラーメンで乾杯


あっさり系ラーメンZUND-BAR


ヤビツ峠のあとに寄ることもできる、七沢にある行列ラーメン店である。
ベースは塩か醤油選べて、ごくあっさり。味わいもその名の通りすっきりの「淡麗」と、鶏油を多めにしたコク深「まろ味」の二通りがある。
それに反してチャーシューは結構脂多めの香ばしい系で、麺は細麺だ。


普段家系こってりしか興味がない私は、まろ味を選択。
空腹だったので、ごろごろっとした角煮をのせた「肉ごはん」もつまむことに。

 

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あたたかい……
至福のとき……


肉ごはんは甘~いタレで、八角がきいている気がする。あまり得意な香辛料ではないが、それはそれ。


ライド後に比較的あっさりいただきたいときには、ZUND-BARはもってこいだと思う。

 


このあたりで、Sさんやお世話になっているAJの方に心配されているのをFacebookを通じて知り、個別に現状をお伝えして、リベンジを心に誓う。


最寄りの伊勢原まで走って、荷物を預けていた開成駅まで輪行し、帰路へ。
こんなときにも、軽量輪行袋が心強い。

 

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・結論


2人でブルベ参加というのもイレギュラーだったが、このタイミングでDNFを経験できてよかった。
景色目当てのブルベだったので、雨の時点で気持ちがしょんぼり気味だったのも、もしかするとこの結果を招いたのかもしれない。


そして、ポンプとボンベは両方持った方がよい。
何はともあれ防寒と補給食。人間寒さと空腹には勝てないのだ。

せめてもの救いだったのは、土山峠で雨が止んでいたことだろう……。

 

 

来年こそは富士の絶景を見に、3人でリベンジしたいものである。

 

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今日もお疲れ様でした!(失敗も経験のうち)

時には息抜き、海沿いをまったり葉山ライド

9月25日、本当に久しぶりの晴天。


ブルベ、レース、合宿と9~10月は自転車ハイシーズン。必然的に早起きも増え、回復が追いつかないこともある。


そんなわけで、今日はじぇんさん、虫さん、クロというおなじみメンツでゆる~いライドを楽しむことにした。

 

 


境川をたらたらと自走


目的地までは約35kmほど。
寝坊気味に朝9時に出発し、虫さんと合流して川沿いをのんびり走っていく。

 

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3日前の豪雨のレースのせいか、フレームがちゃぷちゃぷいっていたのはご愛嬌。


彼岸花が咲いていたり、散歩をする人であふれていたり、意外と境川もにぎやかだった。 

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25kmほどまで来たところで、じぇんさんと合流。観光客とその車でごったがえす鎌倉を、慎重に進む。
人が多いのは大変だが、こんなにまったりと走行できるのは、悪くない。


鶴岡八幡宮を過ぎ、由比ヶ浜あたりから海岸沿いを葉山の方に向かって走る。

 

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青空と海岸が美しい。

暗闇で走る(※ブルベのせい)ことの多い逗子だけに、尚更輝いて見える。

 

 

 

・目的地「魚佐」

 

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12時オープンのこのお店は、12時ちょっとすぎの時点で20名を超える大行列。
ただ、いかした海鮮が食べられるとあって、この行列にすら高まってしまう。
入口に用意された案内表に名前を書いて、一時間ほどかかると見越して近場のプチヒルクライムスポットへ。

 

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死の葉山教会は、今日はスルー。


葉山は短めだが、ヒルクラ感を味わうスポットが非常に多い。700mほどの登りを、上げめの速度でリピートする。

最大斜度は9%ほどか?

 

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虫さん「ねえ〜〜お腹すいた~~」


腹ごなしの準備を万端にしてお店に戻ると、すでに呼ばれていた模様。


店員さん「もうどこにも行かないでくださいね」

 

どうやら、回転はいいお店らしい。大変申し訳ないことをしてしまった。
ちなみに、昼の営業も二時間半ほどしかないが、13時の時点で「本日の営業は終了しました」とあったので、受け入れられる人数もかなり限られているらしい。
立ち寄りの際は、要注意だ。

 


まぐろ定食、あじのたたき定食、アジフライ定食……各1200~1500円での定食がさまざま。
これがまた、もう、絶品。

 

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まぐろにいたってはちょっとしたとろける味わいだし、あじのたたきは新鮮そのもの。

揚げ物はしつこさをまったく感じさせないサックサク加減。

 

単品で、まぐろのから揚げ(みぞれあん)もいただく。

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やわらかく酢の効いたたれと、たっぷりのネギ。これだけでも白飯がいけそうだ。


ゆったりとごはんを味わって、今度は江の島方面に向けて出発。


晴れた海岸沿いをまたものんびり走る。

 

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・目的地「ヒロ ホームメイドアイスクリーム」


次の目指すのは、藤沢のアイス屋さん「Hilo Homemade Ice Cream」。片瀬江ノ島からも10分ほどだろうか。

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ハワイアンなこのお店は、南国フルーツをはじめとした変わり種もあり、しかし意外と甘すぎず、非常に美味だった。

 

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じぇんさん「ここオススメなんだ!」
クロ「おいしいもの食べると消化が早いわ……さっき食べたのに余裕ある」

虫さん「ジンジャーがすごいジンジャー」

 

こちらはダブルで580円。各々、好き勝手言いながらアイスを楽しんだ。

 

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ただただ快晴と海の眺めを楽しんで、最後は藤沢で解散。

ここからは輪行だ。

 


ブルベのエスケープ用に購入しておいた、PEKOさんの軽量耐水輪行袋をはじめて実践で使うことにした。

 

PEKOさんの輪行袋軽く、生地は想像よりも丈夫そうでいい。エンド金具がいらないため、慣れれば普段よりもずっと短時間で輪行を組めそうだ。

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私の場合、普段が縦型輪行なので横型輪行のサイズ感に慣れる必要があるが、手軽さがとてもいい。

 

 

久々にのんびりと自転車に乗った素敵な一日だった。

 

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今日もお疲れ様でした!(おそろいの穴あきレッグカバー)