チャリ沼にドボン!

また夢に負けて、昨日を愛おしんで

納車1周年を箱根で!ラスクラ聖地お祝ライド

7月3日、猛暑の予感。


今日は、 


ライド仲間の納車1周年記念を祝う


という素敵な目的があった。

 


前日のブルベ疲れからくる眠気を感じつつ、目指すは箱根。
弱虫ペダルを好む者たちらしく、納車のお祝いに聖地巡礼を選んだのだ。


メンバーはゆたそさん、虫さん、真嬉さん、
そして、本日の主役むっちんさん。

本誌での活躍が目覚ましい、葦木場拓斗に心震わすウィリエール乗りの関西ガールだ。


箱根湯本のコンビニで、朝食や浴びる用の水の確保につとめ、いざ出発。

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かなりの猛暑が予想されるので、おしゃべりできるペースで箱根新道を登っていくことにした。
箱根新道は交通量が多いのが玉にキズだが、景色はよく、斜度も殺すようなものではないのでいいペースで進んでいける。

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あっという間に大平台(通称:バカヤロウカーブ)に到着し、記念撮影タイム。

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個性派クライマー・巻島裕介を愛するゆたそさんは、五体投地に余念がない。

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ここからもう少し道を行き、分岐となる宮ノ下で早々にグルメタイム。ここまで、約5kmである。


じぇさんから教えられた「渡邉ベーカリー」
シチューパンが名物で、店先からはすでにおいしいにおいが漂っている。

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店の方のご厚意で、建物と建物の隙間に自転車を置かせてもらった。

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店内は2名席が5つほどだが、イートインもある。


見よ!
このあつあつとろとろシチューパン

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ほろほろと崩れる塊肉がたまらない。

 

他にも、梅の入ったあんぱんやざらめをまぶしたあじさいぱんなど、美味しいもの多数。
この日が猛暑でなければ、もっと食べたかったのだが、これからのヒルクライムを考えて、食事は多少控えることに。


グルメを楽しみ、ふたたび5人で走り出す。

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している会話は大体語彙力を失った推しの話なので、ひょっとすると内容はほぼループ気味だったかもしれない。


途中、東堂庵のモデルとも言われる三河屋旅館でもウキウキと撮影。

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道中二か所ほどのコンビニをすぎ、ようやく交通量も減って、ゆるやかに登っていくことができる。


そういえば、虫さんにヒルクライムの途中にコンビニがあると冷める、という話をしたが、虫さんにはその気持ちをわかってもらえなかった。
人を案内するときはコンビニはあるに越したことはないが、たとえば耐え忍ぶヒルクライムをしているときに、コンビニが出てくると現実に戻ってしまう感があるのは……私だけではないはずだ。


追いつめられないと頑張れない、夏休みの宿題は新学期に踏み倒すマンの性(さが)ということにしておこう。

 

そうこうしているうちに、ゆたそさんが総走行距離3000kmを迎えたので、それも皆でお祝いすることができた。


そして、ようやくの頂上!

 

おのおのが伝説の決戦・ラストクライムの台詞を口に……

 

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と思ったら、まだ下りがあった。
こんなところに下りがあるなんて、聞いていない。私のがっくり具合が写真に現れている。

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このときなぜか飛ばされそうなほどの強風が吹き、下りのスピードは即風に相殺され、山神の洗礼を受けながら最後のひと登り。


全員で、国道1号最高地点に到着した。

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このときはあまりに寒く景色もくもりがちだったが、到達した喜びはひとしおだ。

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このまま芦ノ湖まで下って、強風にいじめられながら大しけの海のようになった湖面を眺める。

 

さむい!

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下りは箱根旧道から、ということで、ほんの少しだけ登りかえして、箱根旧道名物の甘酒茶屋を目指す。


ほかほかみそおでん

もっちりうぐいすもち

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うまい!
しあわせ!


だんだんと晴れていく下界への道を、皆で注意しながら下り、例の神社の前で登りの斜度のやばさを見学することにした。

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登っているときはさほどでもないが、改めてみるとこの勾配はえげつない。

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虫さん「誰かチャレンジしない?イン側!」
むっちんさん「は?ありえん。絶対嫌や」
真嬉さん「クリートが外れないから落車するしかない……」


もちろん皆が拒否りつつ、ふたたび猛暑の片鱗を見せる箱根湯本まで無事到着。
預けた荷物を背負って、小田原までは走っていくことに。

 

駅まで帰り着くと、自転車なしのじぇんさんが合流して、皆でお疲れカフェタイム。

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こうして、人の記念日を祝えるのはとても有難いことだ。

 

ブルベで足が死んでいるかと思ったが、意外にも、ペダルを回している方が楽な気さえした。
これからも積極的に、皆の記念日を祝っていけたらいい。

 

そして、最後はゆたそさんが夢を叶えたこの画像でお別れしようと思う。

 

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今日もお疲れ様でした!(巻ちゃんの顔が見たかった!!!!)

BRM702群馬200 アタック金精峠③

ここから先はこのブルベの目的ともいえる、いろは坂が待っている。


テンションも上がり、手嶋純太の話に花を咲かせつつ、ペースを3人で合わせて登坂を開始した。

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途中、箱根学園のウェアをきたお兄さんが颯爽と走っていくのを眺めながら、うまいことペダルローディーを釣ってくれたAJ群馬への感謝募る。

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実はもっとペダル女子がうっかり混ざっているかと思ったが、こんな格好をしているのは、少なくとも私たちだけだった。

 

訪れるのは今回で2回目となるいろは坂だが、序盤の「い」~「ほ」くらいまでの勾配がキツイが、そこから先はそれほどでもない。

景色を眺めつつ、気持ちよく登ることができる。

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日が出てきて暑さは堪えるが、弱虫ペダル2年目のインターハイに思いを馳せ、感動もひとしお。


黒髪平の辺りでAJ千葉スタッフの方が声をかけてくれた。PC1の前のトンネルでも応援してくれたのと同じ方だ。

ブルベ常連である、このSさんのご厚意で、貴重な3人の写真を撮ってもらう。

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雲海も出ていて、まさに絶景。

 

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ここから先は、Sさんもともに走ってくれることに。

ご好意に甘えて(弱虫ペダルの真波+手嶋の扉絵にちなみ)「ね」の看板でも一枚お願いした。

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程なくして、明智平赤い屋根のレストハウスが現れる。

 


クロ・じぇんさん「純太~~~~~」

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たぶん この景色 オレ
一生忘れない

 

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(弱虫ペダル39巻 RIDE.329より)

 


思い出すだけで泣いてしまう彼の言葉を、もう500回は口の中で反芻しただろうか。

 

ブログを書いていても、ちょっと泣けてしまう

 

 

いろは坂をクリアすると、景色やおしゃべりを楽しめるしばしの湖畔ライド。
中禅寺湖の平坦は、日陰のためとても快適だった。

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軽めの起伏と戦場が原を超えて、いよいよメインディッシュの金精峠を目指す。


が、
峠の入り口までが


長い

 


クロ「ここまだ金精峠じゃないんですか」
Sさん「まだ、もうちょっとあるかな~」


ゆるやかとはいえ登りが続き、虫さんが次第に大人しくなっていく。
ようやく金精峠に入ったころには、日照りもマックス、虫さんの呪詛はちょっとかわいそうなほどになっていた。

 


虫さん「斜度落ちろ斜度落ちろ斜度落ちろ斜度落ちろ……なんで……なんで上がるの斜度落ちろ斜度落ちろ斜度落ちろ……」


いつものように怒らず、消え入りそうな声でずっっっと唱えている。
あとで聞いたところによると、暑さも手伝い大きな声は出なかったのだとか。


ペースは淡々と、私は虫さんの隣を走る。
うしろでは、ラジオ番組のパーソナリティのように、じぇんさんとSさんのブルベトークに花が咲いていた。


Sさん「あともう少し、次を曲がって、もう一回曲がったら、トンネルがあるから」
虫さん「本当に……?だってあそこにも道あるよ……高いところにも道あるよ……」


声が死にそうな虫さん。


しかし、Sさんのナビゲートはバッチリすぎるほどで、予想した通りの時刻に、言われた通りの道のりで頂上へと到着した。

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虫さん「ツイタァアアアアアアァアア!!」


ここからは、PC2まで30km以上の下り。
見通りもよく、斜度もゆるやかで気持ちいい。路面もほぼ綺麗なので、かなり時間を短縮してPC2へと到着した。


貯金はほぼ1時間ほどあるので、ここでやっとマトモな食事をとる。

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ここまでの軽快な下りに、なんて贅沢をさせてくれるんだろうと感謝さえする。
ブルベなのにこんなに下らせてもらってありがたいな~~とほっこりしていると


Sさん「おかしいな、まだ獲得標高が500くらい足りないな…?誤差かな?」
レジのお姉さん「ここからすぐ、2kmくらいの登りがあるんですよね」

 

 


????

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???????

 

 

起伏!!!

 

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のぼり
くだり
起伏!!


AJ群馬のうそつき!!!

あとは下るだけって言ったのに……!!!!

 


残り30kmを切っても、20kmを切っても、市街がずいぶん低いところに見える。
下ったと思えば、同じ分だけ山道を登らされ、の繰り返し。

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すごーーく珍しく、このコースにはじぇんさんも怒っていた。


虫さん「理不尽!!!」
じぇんさん「ほら!!また登り!!!」


クロ「天空の道(勝手に名づけた、立体交差の道路の高い道)とかもういいから!!」


同行してくれるSさんがゲラゲラ笑ってくれるのが、救いといえば救いだった。


虫さん「もうピンバッジ(AJオリジナル、熊本支援バッジ)買わないからな!!!」


ブチ切れながらも、かなり元気にラストのサイクリングロードへと戻ってくることができた。

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ここで飛ばせば12時間切りができると考えてか、やたら速度を上げる参加者たちにたくさん抜かされていく。

 

サイクリングロードを7kmほど走ってゴール。
無事、認定を受けることができた。

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AJ群馬のコースを引いた方に下るだけじゃなかった!!!と熱い胸の内を伝え、よしおか温泉の温泉無料券をもらって猛ダッシュ。
限られた時間ではあったが、温泉のご褒美を獲得して、最寄駅の群馬総社駅まで自転車を走らせる。


朝は早いが、日が明るいうちのブルベ完走は最高だなあ……と思いつつ、3時間ほどの帰路につく。

 

まんまと騙されて?どうだったかって?

それはもう、面白かったに決まっている。

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今日もお疲れ様でした!(金精峠は国道で3番目の高さ)

BRM702群馬200 アタック金精峠②

予定通り02:45起床。


じぇんさん「5分だけ待って……」


5分遅れてEZ DO DANCEが流れ出す。

世界が輝くはずもなく、しぶしぶのおはよう。


昨晩のどんちゃん騒ぎを悔やんでいるかは定かではないが、全員のったりのったり支度をして、4時すぎにはおそろいの総北ジャージ姿で宿を出発した。

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夜明け前のサイクリングロードを走って、スタート地点へ。

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それぞれ受付を済ませていると、虫さんの名簿に「要年齢確認」の文字が。
見れば、申し込み時の年齢が17歳となっている。
ちなみにブルベは、規約により未成年は参加できないのだ。


じぇんさん「??!」
クロ「えっ、これで大丈夫だったの?!!」 


スタッフさん「大丈夫です。田村ゆかりの可能性あるかなって思ったんで」
虫さん「wwwwwww免許証あります、出しますか?」
スタッフさん「あ、大丈夫でーす」


のっけからかましてくる虫さんに、眠気や緊張どころの話ではない。


無事に参加を認められ、かねてより欲しい欲しいと切望していたAJ埼玉の反射ベストをゲット。
黄色とオレンジがあるが、総北ジャージの上に着るなら……とオレンジをチョイス。

 


出走チェックを終え、この時点で歯噛みするほどの胃痛をこらえながら、出走。

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しばらくはトレインに乗って起伏道をどんどん進んでいく。
尚、このブルベは、キューシートが26行で終わるという、AJ群馬史上キューの少なさ一番という、道に迷いにくいコースなのである。
ひたすらアップダウンアップダウンを繰り返す。


路面は綺麗で、道幅も広く、車も少ない。
非常に走りやすい道のりだった。

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35kmを超えたあたりで、追いついたひとりの男性が声をかけてくれた。


AJ群馬スタッフののっちさんだ。この方が、何を隠そう受付で田村ゆかり発言」で朝イチの笑いを提供してくれたお兄さんである。


虫さんとフォロー関係にあったこともあり、しばし談笑しながら同行してもらう。
速い。よく下ハン姿勢になるし、トップチューブに腰を下ろしてダウンヒルをするし、只者じゃない感はあふれ出ていた。


PC1が80km地点なので、50km地点で一度小休憩。
手短に済ませて出発するが、どうやらトイレにサングラスを置いてきてしまったらしい。

戻る気力がないので先に進むが、まさかこの日がまぶしさに目を細めるほどのカンカン照りになるとは思ってもみなかった。


さらにアップダウンを繰り返し、最後の長い長い登りで、のっちさんを見送ることに。


クロ「こっからはマイペースに行こう……」

 

トンネルまでの登りは、ゆるいがずいぶんと長い。
トンネル手前の頂上で、「ここで登りは終わりだよ!」と声を掛けてくれるブルベ参加者の方がいた。

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開放感に喜びながら、思いがけない涼しさと軽快な下りを堪能する。


かつていろは坂ライドの際に通った交差点を通過し、思い出にふけりながら元気にPC1へ到着。貯金が1時間半ほどあるので、30分を目安にゆったり休憩することにした。

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ちなみに、今回のブルベになぜ弱虫ペダルの総北高校のジャージで来たかというと、ブルベの説明文がこのようなものだったからだ。

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アタック金精峠ならぬ、アタック純太…。

今日まで、私たちはこのブルベを密かにアタック純太と呼び続けていた。

アタック成功=手嶋純太をオトせるぞ!!!!と。

 

この強い欲望は、人を200km走らせるらしい。

 

③へつづく

はじめては夏の味、そでがうらサマーサイクルロードフェスタ

7月10日、朝からじっとりと暑い。


濃霧の道を走り抜け、じぇんさん虫さんと私を車でピックアップに来てくれる。
今日の目的はライドではない。


そでがうらサマーサイクルロードフェスタ!!


そう、私もレースなるものに参加してみようという試みだ。
じぇんさんと私はクリテリウムへ、虫さんはカメラマンおよびマネージャー業にいそしむらしい。
濃霧の神奈川方面から、快晴の袖ヶ浦まではコンビニ休憩を入れても1時間半ほどの快適ドライブ。

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レインボーブリッジにはしゃぐ虫さん。
車にとんと縁がないため、楽さに身をまかせるクロ。 


あっという間に到着した袖ヶ浦フォレストレースウェイは、コンクリの照り返しで痛みを感じるほどの熱気と日差しになっていた。

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ちなみに、ここは今年の5月、9月と開催のGSRカップの会場でもある。


試走をひとまず3周し、すでに汗だく。

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じぇんさんと並走している写真なんて、とても珍しい。


チーム風輪さんの隣のピットでしばし談笑。
本当は、どんなみっともないことになるかわからないので、知り合いのいないところで初めてのレースを経験したかったのだが、予想外にたくさんの人と会ってしまった。
が、それはそれで楽しかったし励みになったと思う。


2時間ほどして、再びの試走ののち、レディースクリテのスタートラインへ。


帰りたい

せめてひとりぼっちになりませんように
あと、落車だけはないように


祈りながら、サングラス越しに夏の空を見上げる。


人生で自分が何かスポーツの競技に出ることがあるとは思っていなかったので、スタートラインに立っただけで、ちょっと泣きそうになった。


何事も経験……
という自己暗示と、
帰りたい
という気持ちがせめぎ合う。


周回数は全3周。
最初の3分の1周ほどは、バイクのコントロールで走るらしい。 


多くの人が微妙に先頭をゆずり合う空気のなか、ゆるっとスタート。
少し登り、下りはじめて大きくカーブ。 


そして少し登り始める手前で、バイクが離れ……


前方で落車が起きた。


あっという間に数人が絡んだらしい。
知り合いの体が飛んだように見えた。 


よけて進もうと道の真ん中を見れば、その一団の中にうつぶせのまま動かないじぇんさんの姿があった。


「じぇんさん!!」


膝から下が動いたので大丈夫だとは思うが、私が通り過ぎるまで、彼女は起き上がらなかった。


ほとんど回らない足。
こんな状況で先に進んでいいものか、これはレースでいつものライドでもブルベでもないのに迷う。
もしじぇんさんに何かあったら、走った私はどう思うのか?


心臓のバクバクが止まらないまま、容態を確認するには走り終えるしかないと、ほとんど茫然としたまま走る。

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スタートからホームストレート前の登り付近までほぼひとりだったが、そのあたりから数人の背中を見つけ、何人かは抜けたと思う。 


2周目に入り、落車付近とほぼ同じ場所回収車に向かって歩くじぇんさんと言葉をかわすことができた。
歩いていたし、会話もできたし、
とりあえずの無事を確認。 


不安は少しだけ収まった。

そこからは、短い時間だったが色々思うところがあり、クソみたいな走りぶりで、ホームストレートでは踏むこともできずに終了。 


それでも、張った意地を張らなかった方がよかったとは、今回は思えなかった。  


ゴールをしてからは虫さんとじぇんさんのところへ飛んでいき、ちょっと危うげな自転車の様子を見てもらう。
擦過傷はひどいものの、骨には異常がなさそうということで、胸をなでおろした。


状況報告やお買いもの、記念撮影なんかを楽しんでから、昼頃にはさくっと退散。

会うといつもやさしいゆうきちさん(チーム風輪の、カッコいい豪脚クイーン)とも一枚!f:id:dobon96:20160714222747p:image

 


そして、大変申し訳ない気持ちになりながら、じぇんさんに運転してもらい、私たちは本日のメイン会場へと向かう。


109シネマズ「疑惑のチャンピオン」……!!


リザルトすら見てこなかったことに気づいたが、無事に映画館には時間通りに到着した。

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落車シーンに心臓がもげそうになり、ランスが自分にかけたペテンに関心さえし、彼自体の持っている「ホシ」というか、身体の強さというか、そういったものに圧倒されながら終幕。


彼の勝ちへの強すぎる執着がどこから生まれたのか、彼がドーピングを始めるところから描かれているために、その気持ちの生まれどころだけが分からなかったがおおむね満足。


最後はガストで打ち上げをして、大充実のまま解散。

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後日アップされたリザルトを見て、色々あったわりにはいい思い出になる結果だったと思う。
たとえ順位が変わることがあったとしても、あの周回中に湧いたアレヤコレヤの感情は見ないふりはできなかっただろう。


ロードバイクに乗る身としては、ひとつ、いい体験になったといえそうだ。

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今日もお疲れ様でした!(映画のコンタが似ていない)

BRM702群馬200 アタック金精峠①

7月1日、一足早い夏休み気分。
平日に休みをとって、群馬県を目指していた。


今回の目的は、7月2日に開催される

BRM702群馬200 アタック金精峠


獲得標高3000程度の、初級編?山岳ブルベだ。
これに、じぇんさん、虫さん、私といつものメンツで参加するのである。

 


スタートが朝5時のため、地元の人以外は前泊が必須となる。
私と虫さんは3時間ほどかけて、高崎のさらに先、八木原駅を目指した。 

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今回のお宿は天守閣の宿 北橘温泉「たちばなの郷 城山」


ブルベのスタート地点まで、サイクリングロードで4.7kmという好立地。加えて、高台にあるので見晴らしも抜群だ。

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駅から宿まで無料送迎をお願いし、

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途中でコンビニに立ち寄ってもらって食事を確保。


時間があれば食事をつけたかったが、朝は4時にはもう出てしまうので、泣く泣く我慢。その代わりに、素敵な温泉は堪能することができた。


しかも、御厚意で自転車は組んだ状態でロビーに置かせてもらうことができた。スタッフさんたちはあまりにやさしく、皆さん「榛名山」や「赤城山」のヒルクライムレースを知っておられて、自転車客に大変寛容だった。

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仕事後に合流のじぇんさんがくるまでのあいだ、お散歩がてら明日のスタート地点の下見に行くことに。


フロントの方に教わった通り、宿のすぐそばの道からサイクリングロードに入る。

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ゆるゆる走って15分、「道の駅 よしおか温泉」へとたどり着いた。目印は、大きな白い風車である。

 


虫さん「足湯だ!」
クロ「入ろう入ろう」 

 

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用意された二か所の足湯に飛びつく私たち。やや温度は高めだが、とても気持ちいい。

道の駅というだけあって、地元の野菜がやたらと安かったり、ご年輩の方々が談笑していたりといい雰囲気。
しかし、「明日にはここが地獄の入り口になるのだなあ……」と、恐怖も半分。

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未経験の3000アップをブルベで体験しようなんてどうかしてると思う。

 


下見も終えて、再び宿へ。
宿は高台にあるため、700mほどのプチヒルクライムがおまけについてくる。

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プチといいつつ、さりげなく10%越えの坂。


いい汗をかいて、景色を堪能。

虫さんの自転車と2台だけで並ぶのは、結構珍しいことなのだ。

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そして、19時頃じぇんさんが到着。
ロビーで自転車を組み上げながら、ブルベの装備もここで装着した。

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・キューシート
・フロントライト2灯、ヘルメット尾灯
リアライト
・サドルバッグ
輪行袋


今回は思い切ってトップチューブバッグを外し、補給食はすべてジャージのポケットに入れることにした。

  


虫さん「死にたくない」

 

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虫さんが用意した大量の補給食。

 

PCが2ヶ所のみなのと、夏なので食事をとれなくなることも考えて、補給食は多めの用意が良さそうだ。
準備を整えると、ふたたび三人で温泉へ。

 

温泉が、やはり熱い………

 

足湯と同じく湯温が高めで長くはつかっていられないのだが、それも群馬の特徴なのかもしれない……?

 

そんなこんなで、事前準備はひとまず終了。
明日の起床時刻は2:45


22:00には寝ようといったのだが、それぞれアイドルゲームのゲージの消費に余念がなく、なかなか床に入れない。
加えて、何を思ったが、布団の敷かれた部屋の様子を見て、先日ロケがはじまったばかりのドラマ弱虫ペダルのキャストのツイートを思い出す。


クロ「この宿の感じさ〜……T2の前入りロケみ感じない?」
じぇんさん「やばい!純太!!!!!純太!!!!!!!!」

 

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転げまわる私たち。

名前を呼ぶしかない屍と化す。


思わず若手俳優のツイートごっこをして、盛り上がる(奇行については虫さんのブログ参照)


消灯はいつのまにか22:30頃に。
結局暗闇でもはしゃぎ続け、ツイッターでは心配した方々から寝るように促される。


静まったのは23時を過ぎていたかもしれないが……、ハイに乗り切れることを祈りつつ、本当に就寝。

吹き出さないように体を震わせていたのは、ここだけの話だ。

 

②へつづく

 

 

ひたすら坂を拾え!狂気の裏尾根幹ライド②

何度かエンカウントしているRaphaライドの方々が、えっらい高いところに向かって激坂クライムしているのを見ながらコンビニ休憩。
セブンへの立ち寄りになったため、ファミマのフラッペデビューとはならなかった。

 

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軽く休憩したあとは、へるはんさんの案内で次の記念撮影スポットへ。
農道?のような細い道だが、車用のミラーを使って全員入った集合写真が撮れるという、なんともテクニカルな場所。

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へるはんさん「お面、オープン~~~♪」


その場につくなり、私が背負ったままのリュックのファスナーを開けにくるへるはんさん。
うっきうきの高い声。

 


は?
なにいまの


えっ かわいい

 


理性を味方に、「は~い、じゃあ皆さんお面とってくださ~い」とかなんとか、ニコニコ冷静にお面を配る。
ずいぶん狂気じみた楽しそうな集合写真となった。

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ここからもひたすら坂を拾い……

 

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可愛いちびっこに絡まれ……

 

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おなじみ尾根緑道であじさいと記念撮影をし……

 

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皆でお昼ご飯。

 

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男女四名ずつテーブルを分けることになったので、ワッキャワッキャしているお兄さん方を、トイレのついでに盗み見る。


あっもう食べ終わってる
かわいい


お腹を満たしたあとは、と~るさんを先頭にのぞみさん、じぇんさん、虫さんが続いてなぜか爆走トレーニングライド。先頭集団がすごいスピードで平坦基調のかなたに消えていく。

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クリートがはまらないので、私はあえてのDNS(言い訳)
前方では熾烈なことになっていたらしいが、へるはんさんに引かれてまったりと目的地を目指す。

 
そして、最後の最後にメインディッシュ。


百草園!!!

 

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都内の激坂スポットで大人気、400m最大斜度は20%越えの強敵だった。
そこに虫さんを連れて行きたい、というのはライドの最中にたびたび聞いた話。


私自身は一度百草園を体験しているため、登頂達成よりもただただ立ちゴケしないことだけを祈った。


へるはんさん「百草園もシッティングで登るの?どうやって?」
クロ「いや、こう……グッと」


???という顔をされているのがわかる。

とはいえ、あれだけの斜度になるとグッとかガッとかしかやりようがないから仕方がない。


百草園に挑む速度とは思えぬ速度でと〜るさんが飛び出し、のぞみさんが即追いかけるかたちでカーブに消えていく。
後ろからはへるはんさんの「写真撮っておいて!」の声。


力技でえっちらおっちら登っていると、ダンシングのトミィさんがそれはそれは軽やかに横を通り過ぎていった。

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今回も無事登頂!じぇんさんもシッティングで元気にやってくる!

 

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虫さん「なんなの、マジ、クソ!!」


同じくシッティングで、虫さんも無事に頂上へ。
ハイテンションで記念撮影。

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足とかがえらいことになっている私の後姿だが、じぇんさんの自転車とかぶらないようにしないと……との思いから、やむなくの体勢だということをお伝えしたい。


その後、まるでジブリのような、のぞみさん行きつけのショップを覗き見て、登り返し。

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最後はジェラートショップ「アルティジャーノ・ジェラテリアでご褒美を堪能した。

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私が食べたのはトマト味。

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おいしいんじゃないか?!と思ったが、周囲からは微妙な反応。トマトが得意でないじぇんさんも、トマトではないけど……と渋い顔。


クロ「あれ?!だめ??」
のぞみさん「ぶっちゃけハズレだよね」


すっぱりクールなその発言すら、親しくしてもらえてる感があってなんとなくうれしい。
アイスを濃いだのうまいだの言いながら味わいながら、しばし談笑。


気づけばもう17時すぎ。


私と虫さんは自走方面が違うため、ここで皆さんとお別れ。はしゃぎまくったライドも、これで終了である。

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 今日もお疲れ様でした!(4人でドッペル含む16CP)

ひたすら坂を拾え!狂気の裏尾根幹ライド①

6月25日、散々な雨予報を蹴っ飛ばして、曇り。

 


家からの起伏道をエイヤコラと乗り越えて、待ち合わせ場所へと自走していた。
今日のライドは、裏尾根幹と百草園のヒルクラわんこライドという、なんともクレイジーな響き。


しかも!
しかも!


ライド後の酒が美味い」の のぞみさん、
しおいんですけど」の へるはうんどさん、
へるはんさんサイドのいかしたホモお兄さんたちとのライドなのだ!

 

ちなみに。
のぞみさんと天城越えライドをした帰り道、へるはんさんが虫さんの存在を疑うリプライをしたことなんかが発端だったように思う。


虫さん「ねえwww私、実在wwwwwwへるはんさんと走ってみたい!」
のぞみさん「じゃあ、私アタックしてみますね!」


そんな感じで、約束を取り付けてくれた。


ちなみにこのとき、私たちはほどほどに酔っていたし、

当日待ち合わせ場所に現れたのぞみさんが
「初めまして、のぞみです~」
と言っていたので、「初めましてだったの?!」と、積極的なアプローチにこっそり目玉が飛び出した。

 

 

そして、11:00
ローディーの多い尾根幹沿いのローソンに、バラバラと集合。


メンバーは
のぞみさん、じぇんさん、虫さん、私と
へるはんさん、ゆっけさん、と~るさん、トミィさん

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トミィさんの愛車はKUOTA KURARO。こちらも大好きな旧ロゴなので眼福眼福。落ち着いたマットカラーはとても素敵。

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虫さん「めっっちゃホモですね!若い男の人と走ること本当にないんで、めっちゃうれしいです!ホモみ感じます!」


実在を疑われていた虫さんは、のっけからフルスロットルで、存在証明に余念がない。
ご挨拶もそこそこに、へるはんさんにはへるはんさんになっていただく。

 

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フルームとフルーミーキャットのココちゃんも。

人数分のお面(新作含む)をお披露目して、大満足。ひとはしゃぎしてから出発となった。

 


走り出してすぐ、謎の坂が現れる。今回のライドはまさに冒険、といった感じで、大小さまざまな坂をひたすら拾ってつなげていくアドベンチャーコース。

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意外と距離があったり、斜度が10%を軽く超えたり、虫さんでなくとも?!!となるような道のりだった。

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「なんで登るのかとかは考えちゃいけない」
お兄さん方のアドバイスをかき消すように、虫さんの怒号が響く。

 

虫さん「ねえ、なにこれ?!坂じゃん!!」

 

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聞き慣れすぎているために、そんな声では無論振り返らない。
この程度の坂の雰囲気ならすぐ終わるだろ……となめてかかるとカーブの先にまたカーブ。狂気じみた坂の大放出祭だった。

 

 


さて、そんな私はつい先週ペダルとクリートを変えたばかり。


激ゆる安全使用のTIME/MAVICのexpressoから、これでも一番ゆるめてもらったSHIMANOultegraに。
しかし、黄クリートであるにも関わらず、立たねばクリートの脱着ができないほど、固い。


女性・初心者にやさしい設計のTIMEに慣らされきった私には、立ちゴケは必至という状態に。
事実、ペダルを変えた日の帰り道で派手な立ちゴケは経験済みだった。


なので、今日のライドの目標は、立ちゴケしない。人前で転ばない、なのである。
絶対に前の人につっこまないように、車間をあけてゆるゆると登る激坂は、これまで経験したことのない恐怖を味あわせてくれた。


と~るさん「逆に考えよう。外せないなら登り切ればいいんだよ」

 

そんなと~るさんは先頭に立ちひょいひょい坂を超えていく……。

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虫さん「クッソ!!!この坂、マジでクソ!!!はあ?!!!まだある!!!!」

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虫さんの怒り、へるはんさんの笑い声、先に行けと手で合図するゆっけさん。
加速する前方集団。中間でどうしたらいいか混乱する私。

 

ハアハアしながら前の方に追いつくと、「すごい…へるさんとゆっけさんと同じペースで走れる人がいるとは」という言葉を聞いたとか聞かなかったとか。

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坂巡り冒険ライドでは、こんなふうに遊び心のある道も。

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え?このへん、ひと気がない?

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というわけで、お面たちも大活躍。

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飛んだり潜んだりまとまってみたり。

お兄さん方が全員同じタイミングでカメラを出すのがやたらと面白い。


へるはんさん「え?もう13時?」
ゆっけさん「ファミマのフラッペ飲みたい」


ひとまずコンビニを目指すことにした。


②へつづく