昨年から、定峰200のステップアップコースとして取り組みやすいと聞いていたブルベ。
BRM413西上州300
に参加することにした。
このところ、日中は20℃近いが夜~明け方は5℃以下という微妙な日が続く。
この日の最高気温は17℃ほど。悩みに悩んで
モンベルMW+夏ジャージ、夏レーパンに起毛レッグカバー
そして出がけはオーバータイツとダウンという感じのチョイスをしたのだが、結果としてはめちゃくちゃ判断ミスだった。
◆
そんなわけでスタート地点。
二子玉川の駅の中で、まさかのチコリンさんと駅のトイレでフライング遭遇。とっても元気が出た!!
スタート地点ではいつものお知り合いの皆さまが明るく迎えてくれ、日も出てきていい感じ。ちょっと風邪気味ではあるし、腰痛はまだ引きずっているのだが、気持ちは明るい。
ウェーブ1で出走する虫さんとクロ、その次のウェーブで出るしぃさん。ばんばんさんが撮ってくれたウキウキのスリーショットだ。
「私もうこの300走ってる場合じゃないよ〜pixivという電波の波を走りたい」
「わかる、支部300」
「支部SRなら最速で認定とるわ……」
※支部=pixivの俗称
というわけで欲望が渦巻く中、西上州300元気に行ってきます。
・スタート〜PC1
クロ、虫さん、後ろにはばんばんさんがいて写真を撮ってくれる。定峰200ぶりの多摩川沿いの桜は今が見頃といってもいいぐらい、美しい姿を見せていた。
このこんもりとした咲き誇りっぷり。終わりに近づいている桜の花弁がはらはらと舞っていて、とてもきれいだった。いやしかし、咳の風邪を引いているせいか息が上がるのが早くペースがいまいちだ。
あと、多摩川沿いはずっと向かい風……。
大通りに出てすぐ、後ろから見知った顔が。
虫さん「シンさん!!」
「今日はこのまま楽させてもらっちゃおうかな〜」なんて笑って言いながら、トレインの後ろについてくれる。シンさんと走行中に出会うのは、2年前の東海道600以来だと思う。
先頭を交代しつつぐいぐい走っていくと、定峰200のルートから少し外れたPC1の手前で、ウェーブ0のakkoさんとお連れ様の馬場さんに追いついた。
akkoさん「わ~~、もうつかまっちゃった~~」
皆でPC1のファミリーマートへイン。貯金は大体1時間くらいというところだろうか。
さてここで、クソ暑すぎてどうにかなりそうなので、モンベルMWを脱ぎ捨てて半袖になる。
さすがに日焼け対策はゼロなので、虫さんが持っていてくれた小型の日焼け止めでしのぐことに……。半袖のうえに軽く上着を羽織り、温度調節をしてみる。
ここで行動食の補充用に柿の種を買ったが、あとは何を食べたかあまり記憶にない。
実はこのとき、出走前に珍しく朝ごはんをしっかり食べることができていたのだ! 豚汁の中におにぎりインという私の最強コンボだが、これが完食できているだけで、PC1での過剰な空腹はなかった。
なんだかよく分からないけれど、暑すぎることにゲラゲラ笑う私は楽しそうだ。
・PC1〜PC2
ここからは、旅をともにしてくれるシンさんが前に出てスタート。定峰200のおなじみルートに再び合流する前に、1つ峠を越えていく。
「小沢トンネル」というところがピークなのだが、その前からすでに登り基調で、一つ目のトンネルを抜けていくことになる。
やはりこちらはまだ桜が見頃だ。下りの道であっという間に流れていく景色でも、その美しさは十分に伝わる。
ずいぶんな日差しのなかを、直登の坂道を行く…。長さは大したものではなく、ピークの小沢トンネルの入り口は見えているものの、わりと斜度はある方だったかもしれない。
登り終えたら即トンネルへ! 日陰のほどよい涼しさがありがたい。
下りの道々は、シンさんの素晴らしく安定した爆速を遠目に見つつ安全運転で。シンさんはスピードが乗っていても車の確認は怠らず、そういったところはとてもていねいに走っておられるので勉強になる。
今年は見頃が長くていい、あちらこちらで桜が満開の様相だ。
下りきったら定峰200のルートに合流する。あの山伏峠前のちんたら長い1〜2%の道のりだ。
2週間ぶりに山伏峠に入り……
淡々と頂上へ。やはりインナーは脱いでおいて正解だった。
そしてまた、よく知る道をギューンと下って行く。
泉田の看板は、一昨年のたまがわ600といい、昨年の小鹿野200もいい、縁が深い。
小鹿野のときの虫さんは顔面蒼白だったので、それを思えば今日は元気で何よりだ。
そして、PC2のセブンに到着だ! 貯金もほぼ据え置きといっていいだろう。
なんとここのPCは、6:00スタート組に狩り尽くされた、冷たい麺の類は一切なくなっていた。
唯一残っていたのはこのそば。天ぷらとか乗せたかったので、仕方なく揚げ鶏をチョイス。
実は日陰は結構ひんやりしている。
・PC2〜通過チェック
さて、たらたらと勾配のある道を走り、いざ志賀坂峠へ……。たまがわ600ぶりなので記憶がない。
先ほどのPCで焼きそばを食べ、消化による血液不足で死にそうな虫さん。
久しぶりに真横から撮っていただきた私。勾配のあるところでのこの一枚は、なかなか貴重かもしれない。
ガツッとした斜度はないが、うだうだ長い志賀坂峠。
頂上はこちらの志賀坂トンネルだ!
ひらけた景色がとても気持ちがいい。
あんなにえっちらおっちら登ったのに、トンネルと下りは一息で終わってしまう。
湯ノ沢トンネルを目指す道は、ゆるゆると上り下りを繰り返す。傾斜は志賀坂峠よりもずっとゆるく、走りやすい。
途中、道の駅上野でトイレとドリンク休憩を取る。すかさずソフトクリームを食べていたシンさんが羨ましかった。
よかった、走りやすいのは詐欺ではなさそうだ。
ゆったり進んでトンネルの入口へと到着。ここからは3kmもある長いトンネルの中を下っていくので、上着をしっかりと着直した。
さあ、通過チェックを目指して豪快に下っていく。
トンネルのたびにピースしている浮かれポンチ。
だんだん風が強くなってきて、たまがわ600グンマー国の悪夢を思い出しつつ……
見えた!道の駅オアシスなんもく!!
通過チェックだが、貯金があるままイン。いぢちさん、チコリンさん、ピンクロさんのお顔を見てほっと一息。
当たり前だが、大人気のとらおのパンは売り切れていた。
我々を煽りつつも写真に収めてくれるいぢちさん。すかさず煽ってくる。
・通過チェック〜PC3
リスタートしても、まだまだ下り基調は続く。
こちらは昨年海野宿400のシークレット隊で見せてもらった懐かしき下仁田駅の景色だ。
菜の花が綺麗!
下り基調で気持ちよく走っていたところで、ボトルのドリンクが切れたので補充タイム。一度痛くなった腰は斜度関係なく戻らない。
PC間の間で早い晩御飯のひと休憩。
これ、定峰のラストでも食べたラーメン。
全部を食べきらなかった私にはほどほどだったが、同じものを食べた虫さんの胃にはのちに死が訪れていた(消化不良)
さて、ほどよく暮れた街並みを走り出す。
橋を渡って魔境のグンマーとおさらば、埼玉県入りを確認する。
次は「小前田」駅!!何度も通る駅なのに、何度もツギハオマエダーをやってしまう。
PC3のローソンに貯金据え置きでイン!
ご飯を食べたのでここでは軽いものをとるだけ。鉄ヨーグルトのみ補給。
・PC3〜PC4
さあ、夜の道を行く。
これはスタートしてすぐミスコースをし、ほか参加者の皆さんとわちゃわちゃコース復帰するところ。
さて、ここまで来たからもう安心と思いきや……
待ち受けているのは最後の「笛吹峠」だ。激烈な峠というほどではないが、まあ丘……というにはもう少しあるような。
ばんばんさん「花!紫の花が咲いてるよ!」
虫さん「それより登ってる!!!!!!!!!」
ちなみにこの花、ムラサキハナナというやつらしい(多分)
シンさんが終わりを示してくれ、看板の表示とともに峠のトップが!
イエーイ、これで峠らしいものはすべてクリアした。
最終PCに入る前に、軽いトイレ&補給休憩を挟み込む。
あたたかい飲み物かつコーヒーではないものをとりたいのでマチカフェでココアを。
あってよかったマチカフェ。ローソンはコンポタなどを扱えないので、この手の仕組みは本当にありがたい。
あとはもう、バイパスと飯能駅前を2週間ぶりに走り抜けるのみ。
見慣れた青梅日立のファミマへの道のりも、この時間だと雰囲気が違う。
そして、ついにPC4のファミマに無事の到着!
ここでは揚げナスの味噌汁に塩握りをイン、そしてこのところハマっているヨーグルト飲料(イチゴ味)で最後の補給とした。
・PC4〜ゴール
あとは見知った道をゴールに向けて帰るのみ!
咳はひどいわ腰は痛いわ、とはいえ帰るだけなので何かできることがあるわけではない。
奥多摩街道を走り、多摩川沿いまで戻ってくれば、まだまだ見事な夜桜が迎えてくれる。
体調的には、ここ数年でベスト3に入りそうなくらい悪い。でも、コースはとてもいいと思う。
真っ暗な二子玉川緑地へと入っていく。これで長い旅もいよいよ終わりだ。
いやしふれあい館へ、6人揃ってゴール!!!
最後まで貯金を失わず、無事に帰り着くことができた。トイレに行くついでにセブンでお買い物、甘みで癒される。
虫さん、ばんばんさん、シンさん、akkoさん、馬場さん、そしてポーズの主momさんと!
7人でゴールポーズを決め、仲間の安否も確認し、楽しい300kmは終わりを迎えた。
◆
さて、そんなこんなで貯金時間も保ったまま、6人パックで楽しく終えられていた西上州300なのだが。
腰は痛いし、花粉+喘息だと思っていた症状は実は咳の風邪で、ゴール後に鼻水の色で気づくという体に無理させた感のあふれる結末となった。
結果11月から治療していた喘息が悪化、振り出しに戻った感があるが、なんとか薬でコントロールをしていくしかないという……。
今日お疲れ様でした!(お片づけは最後まで)