チャリ沼にドボン!

また夢に負けて、昨日を愛おしんで

BRM603たまがわ600①

ついに、人生初の600への挑戦。


結果は、かなり早い段階でDNFをした。

余力もあったし時間もまったくないわけではなかったが、600km最大のポイント「仮眠」がとれるかというと、自分たちにはかなり厳しい気象条件だった。

そう思ったら粘る気が削げてしまったのもある。


そんなわけで、ほんの220kmほどで終わってしまったたまがわ600を記録に残しておこう。

 



6月3日、天気はいいが気温はほどほど。
雨の予報もなく、気温は上がりすぎないと、絶好の天候に思えた。これだけで、ひょっとするとひょっとするか???なんて浮かれてしまう。


スタート地点に向かう途中で、のっぴきならない体調不良からじぇんさんがDNS

初600にして虫さんとの2人旅となった。

 


・スタート


受付の時点で、「今日600だよ?大丈夫??」的な感じでお声をかけられる。
もちろん大丈夫ではないが、知っていて来ているので、ひとまず元気にご挨拶。

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(狂気の沙汰とも思える自転車たち)


その後、3人ではないことに驚かれつつ、幾人か知っている方々にお声がけさせていただく。
また、虫さんとおつきあいがあったNさんが見送りに来てくださり、激励のようかんまで!

 

お手頃サイズのようかんは、PC1につく前にぺろりと食べてしまった。


また、もう本当に600km走りにいくとは思えないほどラフな格好で、しかも生活密着型の相棒と参戦されているニャンコさんにもご挨拶。
あまりにも朗らかでいらっしゃったので、虫さんと拝み倒させていただいた。


そんなわけで、2人でもかしましく(というか、やかましく)元気にスタート。

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・スタート~PC1


ほとんどは定峰200と同じルート。
軽快に、マイペースに進む。

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43kmのうち、30kmくらいは帰宅中のRさんが後ろにいて、しばしご一緒させていただいた。


虫さん「もう帰りたい!」
Rさん「早いwwwww」

 

そして、その後の道中では、美しいダンシング姿……

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もとい、なぜこのいでたちで参加されているのか何度でも疑ってしまうほどの、ニャンコさん。いや、ニャンコ先生のお姿もあった。


この区間はとりあえず平坦サービスゾーンなので、程よく貯金をつくってコンビニ入り。
そして、今日は暑い。この時点で、すでに食欲減退気味の胃弱なクロ。

 


・PC1~PC2


ここからは、PC1で声をかけてくだったAさんと道中をともにすることに。
熱心にブログを読んでくださっているようで、そんなことを話題にしながら、少しばかり上り基調になった道を行く。

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小沢トンネルに至る小峠と、しっかりとした峠らしさを感じさせる山伏峠を越えていく。
山伏峠のときはかなり暑く、これが登坂中ずっとだときついな……という感じ。

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ただ、Aさん引きの軽快な下りのお陰か、貯金を増やしてPC2入りした。

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ここで、ギリギリ納豆巻きと、鉄分入りゼリーを摂取。なかなかちゃんとしたものが食べられない。

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・PC2〜通過チェック

 

ここからは、上り基調になり、700m程度の山をふたつ越えていく。
カンカン照りの心配をしていたが、進むにつれて分厚い雲が垂れ込める。

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涼しいだけマシだが、ここで雨でも降ろうものなら心が死んでしまう……とつい臆病になってしまう。

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ドカンとした斜度はないが、ゆるゆるダラダラ、つづら折りとともに標高を上げていく。

標識でチラチラ見えていた志賀坂峠とはここのこのか?通過点の、志賀坂トンネルへと無事に到着。

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5~6km下って、ふたつ目の上り。こちらも同じようにダラダラとした道だ。

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Aさんが先行し、つかず離れずの距離で雑談をしながら、地道に進んでいく。
そして、湯ノ沢トンネルへ。

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ここからは通過チェックまで気持ちよく下っていくのみだ。
ありがたいことに、また少しだけ貯金を増やして通過チェックの「道の駅 なんもく」へ。

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カロリーの足しにはならないけれど、味噌こんにゃくは、汗冷えの体にじんわりと美味い。

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ソフトクリームもかなり美味とのことだった。

 
さて、ここからはルートラボでみれば、50km近くは下り基調のはずである。
そこから20kmほど上り基調になって、次のPCという塩梅だから、うまくいけば貯金が増やせそうだ。


きっちり下って、仮眠のための貯金を少しでも増やして進もう!

 


ここまでは、そう思っていた……。

 


・通過チェック~PC3


軽快な下りは、最初のほんの10kmほどだった。
そこからは、小さな起伏が組み込まれ、さらに向かい風が吹き始め、ちっとも気持ちがよくない。

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気持ちがよくないだけならまだしも、次第に風が強まり、進まなくなってくる。
本気で頑張っているのに、17~20km/hなんていう数字が、サイコンに当たり前に出ていた
風向きが変われば車の側に押し出されそうになるほど。

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ちっとも進まない。
体力ばかりが削られていく。


貯金も食いつぶされていく。


一瞬だけトイレ休憩にコンビニによったが、この時点で気持ちは「DNFか?どうするか?」というところに来ていた。
それぐらい、予想以上に時間がかかり、しかも気温がガンガン下がっている。

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ついに、暴風やまぬまま日没……。

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結局とっぷり暮れて、PC3へと到着した。

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風はまだまだ吹き荒れている。グロスアベレージは、この区間でずいぶん下がってしまった。
ここで、空腹が限界に達し、ようやくきちんとした食事にありつく。
日中は暑くて食べられなかったが、このPCに至る最後の10kmほどは空腹で身体が冷えていくほど。ひどく脱力感があった。


牛丼、揚げナスの味噌汁、鉄入りヨーグルトドリンクで腹を満たした。
ここから先、標高900mほどのところまで上っていくのである。ということは、今以上の寒さが予想される。
トームクルーザーとレインパンツは持参していたが、ダウンヒルはこれでもあやしいくらいの気温かもしれない。


粘り続けることもできなくはないが、時間内完走は厳しいだろうということで、ここでDNF判断。

 

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そうと決まれば話しは早い。いそいそと防寒を決める。


まず、一番最寄駅の終電を調べ……家に帰りつかないことを確認。 
それではと最寄のビジネスホテルを検索し、幸いにも空き室ゲット!


そして、たくさんお話ししてくれ、前を引いてくれたAさんにお詫びと感謝を。
PCで会うたびに楽しくお話ししてくれたお兄さんや、Sさんの知り合いのお兄さん、拝み倒させていただいたニャンコ先生たちの無事を祈願して、お見送りした。


218km地点、たまがわ600チャレンジ終了!


元気なうちにDNF判断をしたので、風呂に入ってベッドで寝られることへの喜びが凄まじかった。

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・8km先のホテルへイン


運のいいことに、ここから8kmほど走れば桐生駅だ。
ここは駅前に宿泊施設が多い。
下り基調の夜道を、本当に元気に走って、駅前の東横インにチェックイン。

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有難いことに、自転車はカギ付きの柵のなかの駐輪スペースに入れてもらえた。
洗濯機も乾燥機もあるし、一通りのアメニティはあるし、朝食も無料だし……
対して頑張れていないくせに、こんなに贅沢な夜を迎えられるなんて、嬉しいやらいたたまれないやら。


熱いシャワーを浴びて、マッサージをし、アミノ酸をとって就寝。
このままではもったいないので、明日もぷらっと群馬を走ることに決めた。

 

②につづく