「伊豆大島」
東京から約120kmのところにある、ほぼ平坦のない一周約45kmの小さな島だ。コンビニはない。
自転車をはじめた頃から、年2回この島に泊まりにくるのが定例になっている。
今回は、私にとって4回目の伊豆大島ライド。
2泊3日、女ばかりの10名の合宿をお届けしたい。
・スケジュール
10月8日(土)
23:00発で東京~大島
移動&船中泊
↓
10月9日(日)
4:50頃大島着
島一周(時計回り)
ホテル泊
↓
10月10日(月・祝)
御神火スカイラインヒルクライム
13:20発で大島~東京
メンバーは
虫さん、じぇんさん、ゆたそさん、みそこさん、mioさん、真嬉さん、むっちんさん、いめさん、クロ
そして、10月10日後入り参加の、ちひ子さんだ。
◆
東京・竹芝ふ頭。
伊豆大島行きの大型客船はここから出発する。
大体出発時刻の20~30分前には乗船を開始するので、船のチケット発券や氏名記入などもろもろを考えると、遅くとも1時間前にはついておきたいところである。
21時半頃には、参加メンバーのほとんどが集合していた。
晩御飯を食べたり、最寄のファミリーマートやデイリーヤマザキで翌朝のごはんの買い出しをしたりとさまざま。
自走参加の真嬉さんと、大阪まで舞台弱虫ペダルの観劇遠征をキメてきたじぇんさんが少し遅れてやってきて、無事に全員集合だ。
重い荷物と輪行袋を運び入れ、いざ乗船!
ちなみに、別料金にはなるが、自転車は輪行状態でなくても預けることができる。
その場合はコンテナに積むため、出発の30分前までに預け入れる必要がある。
・甲板で出発の〜到着
「先日発売の、週間少年チャンピオンがものすごかった」
「舞台弱虫ペダルがとんでもなかった」
要約すると、この2つがホットワードだったのだろう。
各々甲板に好きな飲み物と、好きなキャラクターのマスコットを持ち寄り、はしゃぎ散らかした。
大島行きの船では、いつもこのように軽い宴が繰り広げられる。
24時の消灯に合わせて、座席(今回は2等和室のため、床で雑魚寝)に戻るため、長い時間ではないが、この出発の儀はずいぶんと盛り上がる。
レインボーブリッジを眺めつつ、各々の乱舞は止まらない。
なんとかその場を収め、寝床でそれぞれ就寝準備へ。
枕は区切られたスペースに用意してあり、1枚100円で毛布が借りられる。
雑魚寝が気にならない人には格安の2等和室をおすすめするが、寝られるかどうか、静かかどうかは時の運かもしれない。
位置によっては誘導灯で明るいままだったり、知らない人の話声やいびきがうるさかったり、寝つけないこともしばしばある。
尚、同料金の2等椅子席はリクライニングとはいえフラットにはならないぶん寝つきにくいという話もあり、睡眠を求める人は、特2等以上をおすすめしたい。
半分意識が残ったまま、波の揺れをダイレクトに身体で受け止めつつ、5時間弱の船旅……。
4時半頃には起床の放送が流れるため、ほとんど寝た気がしないまま、下船の準備に取り掛かる。
サイクルジャージのまま乗船している人もたくさんいるし、このタイミングでさくさく着替えるのもいいだろう。
私たちは、のったりのったり下船し、支度をすべく岡田港の観光センターへと向かった。
ちなみにこの時間、港周辺のすべての店はしまっている。
自販機とゴミ箱、トイレはこの観光センターにあるが、コインロッカーはないので注意してほしい。
美しい朝焼けとともに朝ごはんを食べ、顔を作り、自転車を組み立てる……。
フナムシたちの歓迎を受けつつ、出発の準備を整えた。
いざ!とペダルを漕ぎだすその前に。
伊豆大島に来たからには、お面芸は欠かせない。
振り返ってみれば、私がこういったお面でのクリエイティブな活動(?)にふれたのは、伊豆大島合宿の1回目がはじめてだった。
当時は目玉が飛び出しそうだったものだが、今は自分なりに楽しめていると思う。
今回は、参加メンバーの多くが、自主的に推しキャラのお面を作ってきてくれた。
ジャンプで記念撮影!
ビュウウウウ!!!(強風)
「スカシーーーーーーーーーー!!!!!!」
突然の強風にさらわれ、最速のエース・今泉俊輔のお面は旅立っていった。
のちに、今泉を着用していたむっちんさんは、「大島の海の守り神になってくれる」……そう信じていると語った。
あまりのことに総員、笑い崩れ落ちる。
これも合宿の醍醐味だといえよう。