3月24日、スギ花粉満載。
気候は15℃前後だが、山梨はそこそこ寒い。
やってきたのは、山梨県の大月駅。
輪行を駆使し、20kmくらい登り(基調)、40kmくらい下り(基調)でグルメを堪能しようというゆるポタだ。メンバーは、どろさん、真嬉さん、ゆたそさん、虫さん、クロ。
大月駅までの間に、一日一本の「ホリデー快速富士山河口湖」の激混み洗礼を受け、スタートが30分ほど遅れたが、無事にゆるゆると走り出すことができた。
・大月駅~笹一酒造
まずは、12kmほどのゆるーい登り基調。
ブルベで一度通ったことのある道を使って、ブルベで立ち寄れなかった店へと向かう。
あまり景色の記憶がない……。
大型トラックが多いことが少し悩ましいが、登り基調とはいえあまりきつくないので、いい感じに脂肪が燃焼している気がする。
本当にあっっさりと、笹一酒造さんの「酒遊館」に到着。
たくさんの地のものや、お酒が売られていて、各種試飲もある。
今日のお目当ては、その酒遊館内にある「蔵元お食事処」なのだ。
どうしても食べたかった「とりもつ丼定食」を頼んで、しばし館内をウロウロ。可愛らしいおちょこがたくさん売られていたので、お気に入りのひとつを選んで購入。
そして、念願のとりもつ丼が!
Mのさんが試走で食べていたのを拝見して以来、ずっとずっと食べたかった一品。
甘辛いタレがおいしい。モツはレバーやらハツやら、歯ごたえもたくさんで楽しい。山菜の入った半そばも、身体があたたまっていい感じ。
デザートに、吟醸ソフトを頼んで皆でシェア。
さてここから笹子峠への分岐までは、2km弱。少し日も出てきてあたたかい。
山梨おなじみのハッピードリンクショップ。
矢立の杉の看板あたりで、笹子峠へ……。
かつて柳沢峠200で通ったことがあるが、大月側から登るのは初めてだ。
ゆたそさん、どろさんとペースを合わせてまったり。
道が
深刻に
悪い
雪も残っているし、杉の穂も枝も散らばっている。スギ花粉症の私には、悪の親玉の城に飛び込んでいくようなものだ。
頂上まで残り2kmを切ったところで、……なんと通行止め。この路面の感じでは、納得もいこうものだ。仕方ないので記念撮影はしておいた。
3月なのに誰も踏んでいない綺麗な雪をいじり倒す。
やたら顔の小さい雪だるま「轟音の古賀」
ここからの下りが、戻るだけとはいえなかなか神経をつかう。速度はかなり落としているものの、肌寒く、路面に落ちたもろもろで持っていかれそうになる。
加えてスギ花粉を浴びすぎて、眼球がヒリヒリしてきた。
が、そこまで長い峠でもないので、ゆるゆると7kmほど下り、お目当てその2の笹子餅を買いに「みどりや」へ。
ブルベのときはお向かいでハンコを押してもらったなあ……と感慨深く感じつつ、おいしい笹子餅をゲット!
前回はサドルバッグでつぶしてしまったので、今回は綺麗に運びたいところ。
クロ「さて、皆がお腹空いてたらほうとう屋に行こうと思うんだけど、さすがにまだ……」
どろさん「入るー!!」
真嬉さん「量によるけどいけるかも?」
というわけで、ここから10km進み、大月IC近くのほうとう屋さんにも立ち寄ることになった。
目的地までたった10kmしかないのに、途中のセブンでコーヒーブレイク。
我慢できずに買ったばかりの笹子餅をあける。
ゆたそさん「あれだけ登ったんだから実質ゼロカロリーでは?」
ゆたそさんと私、ゼロカロリーの舞。
そして、3kmほどでほうとう屋の「竹馬」へと到着。
いかにも老舗というか、地元的というか、かなーり入りにくい雰囲気……。
ちらりとのぞいてみると、店主と思しき方がひとりでテレビを見ている。
が、「営業中」の看板を信じ、勇気を出して戸をくぐる。
長く住んでいる祖父母の家を訪ねてきたような感じの、少し雑多な物の多さ。
人数分のほうとうをオーダーすると、手打ちのほうとう麺で、そこから煮込んでくれるらしい。
お見事!
一人前は厳しいかも~なんて口ぐちに言っていたのが嘘のようだった。
しいたけの出汁がきいたみそ仕立ての汁に、様々なイモ類やらにんじんやらがゴロゴロ。
滋味深い。野菜のあまみとうまみがぎっっしり。
結局、ひとくちも残さずに完食した。
お腹もいっぱいになり、ここからは下り基調の帰り道。ただ、大月~上野原区間には、ほんの少しの起伏もある。
上野原駅近くで酒まんじゅう屋に寄るつもりだったので、ここからはびゅんびゅん走っていく。
沿線ののどかな景色が続く。
最後の最後にきて、ブルベでも通ったことのある、結構長めの登り坂が……。
上野原警察署前までの、結構長い最後の登り。
これは、酒まんじゅう屋に寄りたいがために増えた、本来不要の登りだったと思われる。
ここで、真嬉さんの膝に結構な痛みが発生。
登りきったところで、ロキソニンテープなど処置を行うことになった。
私とゆたそさんだけ隊列を離れ、酒まんじゅう屋がしまる前に! と数百メートル先のお店に行くと、すでに本日の分を売り切り、閉店しているらしかった。
駅は下ったところにあるので、ゆたそさん・クロとどろさん・虫さん・真嬉さんとの二組に分かれ、上野原駅で合流となった。
・そして混迷の帰路へ
ゆたそさんと私は、駅までの通りがけの和菓子屋さんで、全員ぶんの酒まんじゅうを購入することに成功。
一足先に駅に行くべく、ペダルを回した。
酒まんじゅう屋が並ぶ上野原駅付近のメインストリートより、駅ははるかに下にある。さっき登った分を下るのだな、としぶしぶ坂を下り……。
ゆたそさん「あ、バスロータリーが見える。駅のあっち出口の方が栄えているよ」
駅の反対口には明るい建物があり、確かに店など入っていそうだったので、さらに下っていく。
辿りついたそこは……開発中の土地。
灯りが煌々とともる建物は、4/1からお披露目になる駅舎のようだった。
ロータリー周りの道も工事のため封鎖されていたので、仕方なく自転車かついで駅舎の前まで上がっていく。
ゆたそさん「何でこんな目に……」
クロ「そうだよ、私たちはただの腐女子……年に数度エサ(薄い本)を狩りに人の多いところへ出かけて行き、にこにこ部屋でそれを読んでいれば幸せなだけの無害な生き物だったのに……」
ゆたそさん「おふとんでぬくぬくしていられたはずだったのに……」
クロ「なんで自転車に乗って暑い思いしたり寒い思いしたり怖い思いしたりしてる
んだろう……」
すべては業である。弱虫ペダルと出会ってしまったがゆえの。
そんなこんなで、輪行バッグをがっつり担ぎ上げ、改札前で残りの3人と無事に合流。
電車待ちも長いので、メニュー豊富な自販機で飲み物を買い、まったりと帰ることにした。
虫さん「オニポタうまい~~」
しょっぱいオニオンポタージュと、先ほど買ったあんこの酒まんじゅうのコンビネーションが最高だった。
電車で登りをずいぶんゆるくし、山梨のおいしいところだけ楽しんできた、楽しいライドだった。
今日もお疲れ様でした!(買ったお猪口で酒が美味い)