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目を開けて見る夢、2016佐渡ロングライド210②

予定通り3:00起床。


用意されたお弁当をぼやぼやと食べ、出発の準備。
 
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朝は冷え込むため、ウインドブレーカーは欠かせない。
 
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ホテルから3kmほどを数名の参加者の方とともに走り、5:00頃にはスタート地点に到着した。
 
会場では、朝からスコットのスタッフさんが整備をしてくれる手厚さ。お言葉に甘えて、少しだけ空気を入れてもらう。トイレなどを済ませると、210kmコースの人から、5:30のスタートに合わせて少しずつスタート地点への案内が開始された。
 
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佐渡ロングライドは、210kmコースA1(6~7時間完走、自信のある人)、A2(8~9時間完走、普通に走る人)、A3(10~11時間完走、ゆっくり走る人)と三段階に分けている。
 
速い人からの追い抜き、事故を避けるため、スタートはA1→A2→A3の順に走るらしい。
210kmコースの人に合わせて設定された、ゴールのクローズ時間は18:00。
 
この出走時間が、冷静になってみるとかなりのクセモノなのだった。
 
 
長い列になって、自転車を押しながらぞろぞろとゲートに向かって進む。
 
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私たちは今回エイドを回る目的で「A3コース」を選択していたが、そのなかでも前の方に並んでいて、スタートは6:00をすぎていた。
 
???
 
 
まず、スタートの時点で残り12時間を切っている。
そもそもゆっくり走る人といったって、210kmで制限時間が11時間目安ってなんだ。
 
ブルベだって200kmで13時間半だぞと。しかもチェックポイント(PC)はあるけれど、エイドじゃないし時間はいくらでも短縮できる。
 
しかし、佐渡ロングライドはご当地おいしいものが出るエイドが7ヶ所もあって、その制限時間。でかい峠がないとはいえ、これはタイトかもしれない。
 
のちのちに参加実績を見てみると、それを見越してかはるかにA2コースの出走者が多かった。A1コースの人たちは本当にガチなので混ざると危ないとは思うが、制限時間をできるだけ長くほしい人は、A3ではなくA2を選択すべきだということだろう。
 
 
じぇんさん「う~ん、とりあえず20km地点の第1エイドは飛ばすか」
虫さん・クロ「了解」
じぇんさん「それで、いい感じのトレインがあったらできるだけ乗っていこう」
クロ「あと、今回は地図とかなくても道案内してもらえるから、先頭ローテできるよ」
 
 
そんな感じでようやく出走。
地図に死ぬほど弱い私は、方向音痴が極まりすぎて、知らない道では先頭を牽くことができない。しかし今回は!たくさんの誘導スタッフさんも配備されているため、その心配はないのだった。
そして、前を行く集団を追いかける。
 
30~35km/h
 
平坦、とゆるやかな起伏の連続。短い登りは下りの勢いで越えられるような道が多い。
とはいえ、普段巡航速度はたらたらしている私にとっては、飛ばし気味。
 
クロ「なにこれ!いつもより速い!210km走るペースじゃない!」
じぇんさん「あのトレインに乗りたい!」
虫さん「平坦楽しい~~~~」
 
 
景色を見る間もなく第1エイドについたため、トイレ休憩だけ…といいながらまんじゅうやドリンク、パンとジャムもついでに堪能する。
 
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早々に第2エイドを目指し、人の後ろを追いながらまたも爆走。最近アウター練をはじめた私は、すでに脚がお疲れモードに。
 
しかし、時間にだいぶ余裕があるため、新設のスイーツステーションへの期待が高まる。甘いもの甘いもの…と念じながら、第2エイドに飛び込んだ。
 
クロ「きなこもち~」
じぇんさん「大福~」
虫さん「めっちゃうまい」
 
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40km地点、いつも立ち上がりが遅い私にとっては景色の記憶がさっぱりない。次のエイドまではがんばる!と弱気なことを言いながら辿りついたが、スイーツがあればしんどさも忘れるというものだ。
 
次の第3エイドは、ウワサのZ坂(最大勾配11%)と大野亀坂(最大勾配10%)の2ヶ所のヒルクラポイントを超えた先にある。完走できないと困るから少しペース緩めようか~~と言いながら、走り出すとその気配はない。
 
ところどころ、島民の皆さんが、道路沿いに出てきて声援を送ってくれた。
選手にでもなったみたいで、ついつい笑顔で手を振り、お礼を言わずにはいられない。だが、アウター練と続く平坦基調に、少しずつテンションが下がってきた。
 
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虫さん「景色綺麗だね!平坦楽しいね!」
クロ「………」
 
 
こんなに速い段階から乳酸感じてていいのだろうか…という頃合いで、目の前には見るからにZを描いたZ坂が出現。撮影スポットらしく、私たちも立ち止まって写真を撮る。
 
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空も青く海も青い、山の緑もすでに色濃い。ようやく、佐渡の絶景に意識が向いた。
冬枯れの山を辛抱して登りつづけ、ようやく青々した初夏が訪れたのだ!
 
この色の濃い夏の緑色、私はたまらなく好きである。
 
そして、近づくにつれZ坂の長さと、Zどころではなくもう少し上まで続いていることに、ちょっと笑ってしまう。アウターなんぞ知るか、と早々にインナーにしたところで、ようやくスイッチが入った。
 
クロ「目が覚めた!」
 
虫さん「?!」
クロ「坂!上り坂楽しい!!」
じぇんさん「だよね~~、平坦だとねむくなっちゃってさ~~」
 
尚、今回の登りはペースのコントロールのため、虫さんを先頭にクロ、じぇんさんが続く……予定だった。
その布陣を登りのたびにちょこちょこ組み替えていたが、虫さんがもろもろの実験の効果が出始め、坂で爆走。それを追いかけ、追い抜き、ばらけ……また虫さんが先頭で飛ばし、という、完全に作戦が破たんしてのヒルクライムになった。
 
 
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虫さん「ここ撮影スポットだから、写真撮っていい?」
クロ「いいよ~、でもここ頂上じゃないからちょっと止まれない」
じぇんさん「それな~」
 
しかし、止まる価値のある絶景だ。
 
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見た目よりもゆる~いZ坂は、気持ちよく登ることができた。
 
大野亀坂もいい景色を眺めつつゆるゆる超えて、
 
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まもなく第3エイドに到着。笑顔で振舞ってもらえた、焼きおにぎりとドリンクを補給。
 
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ここから先はちまちま小山もあるものの、気持ちよく下って30km先の第4エイドを目指す。
 
その第4エイドがちょうど100kmあたり。昼食が出るらしい、弁当エイドステーションだ。
そのため、第3エイドでは食べ過ぎないように気をつけ、期待を胸に走り出す。時間にもかなり余裕がある。
 
その第4エイドで悲劇が起きようとは、誰も想像していなかった。
 
 
 
③につづく