そして、わくわく仮眠初体験。
「足利健康ランド」到着。
駐車場側から入口に回れるとはつゆ知らず、2~3kmほど迷子でタイムロスするが、多少は寝られることに。
受付でシューズロッカーキーを預け、一応館内着を受け取り、着の身着のまま仮眠室へ。
ブランケットを手にしたら、マナーモードでアラームをセットし、30分強の仮眠タイム。
寝れているのかいないのか……
変な夢をもやもやと見て、起床。
睡眠としてはともかく、横になったことに十分な価値はありそうだった。
そして、ここからは雨装備に切り替えての再スタート。この準備がなかなか手間取り、3時40分の走り出しとなった。
この起き抜けからしばらくの間が、意外と走りにくい。
キューシートを確認していて、前方で停止したじぇんさんに突っこんでしまった。
一度寝たことで、ちょっと集中が切れてしまった感がある。
油断は禁物……本当に申し訳なかった。
そして、早くも4時頃から雨模様に。残りは170kmほど?ありがたい虫さんカメラも、ここで収納。
通過チェックはファミリーマートだった。
・通過チェック~PC5〜PC6
うっすらと空が白みはじめた。
ここで、じぇんさんに眠気の関門。
雨も降りだし、辺りは白み始めていたが、走り方が危なくなってきたので途中で見つけたセブンに10分ほど非難。
仮眠と、カイロを貼って走り出した。
もうすでに、身体はかなり湿り気を帯びている。
この後も胃酸による胃痛など、トラブルはあったが、日も出てしばらく経つと、ようやく全員元気が出始めた。
それとともに強くなる雨脚。
走っているのは群馬県。
平坦と見せかけて、ずっと、ずーっと登り基調。虫さんの斜度への怒りも炸裂する。
虫さん「Nさんに文句言ってやる!!!」
AJ群馬スタッフのNさん(無関係)に、群馬への恨みつらみを訴えたいらしい。
本当にわずかな傾斜だけれど、たまに道の小さな丘で登りを挟むと、なんと下りがほとんどないという。おそるべし群馬県。
死ぬほど濡れて、1時間ほどの貯金でPC5のセブンイレブンへ。
停車した瞬間、本当の地獄を知る。
寒い。服が脱げないほど濡れている。
加えてこのセブン、トイレが小さくて狭い……。
止まってられないので早めに出発し、貼るカイロを求めて途中で再びコンビニへ。
残念ながら貼るタイプはなく、仕方なくぐしょぐしょのグローブをあきらめ、ゴム手袋を購入。
乾いた指切りグローブの上に、ゴム手袋で走り出す。上から、ものの数分で浸水した。
平坦じゃなかったらあきらめたくなるほどの雨。それでも、ペースはずーっと維持できているので、ここまできたら濡れようが何だろうが、とりあえず完走すればよしとする。
埼玉に入れば、気持ち、下り基調か?少なくとも群馬よりも進みがいい。
冷えすぎて内臓がやばくなってきたので、PCまで残り20kmを切ったが、もう一度コンビニに寄らせてもらった。
ビニールのカッパを買い、インナーのすぐ上に着こんで、上から濡れたウェアをすべてまとう。
脱ぎ着が困難になったので、トイレはゴールまではとりあえず我慢。
ここでカッパを挟んだことで、何とか耐えしのぐことができた。
……そして、PCまで残り1kmを切ったところで、じぇんさんが後輪スローパンク。
雨で滑るとのことで、残り数百メートルは、押し歩きになった。
川越の小江戸の町並みが迎えてくれているが、見る余裕もなく、貯金据え置きでPC6へ。
イートインのある大きなファミリーマートは、気持ちを安らがせてくれた。
今回大活躍の味噌汁やらなんやらを補給し、他の時間の参加者の方ともつい雑談。
「信号峠があるからのんびりもしてられないんだよね~」
そうだった!!
あわてて支度に入り、各々最後の準備。
じぇんさんも、他参加者さんの力をお貸しいただいて、パンク修理。
お優しい心遣いに感謝は尽きないものの、頼りなさそうに見えてしまうのも、申し訳ない……。
そして、残り43kmをだましだまし走ることに。
尚、パンクの原因は釘だったとか。
・PC6~ゴール
ここからは、しばらく埼玉のターンだっただろうか。これといってランドマークもなく、記憶が曖昧だ。
ゴールに近づくにつれ、増える信号。
最後の15kmくらいは、本当に本当に正念場だった。
トラブル対処で貯金はほぼなくなっていたのもあったが、信号峠に加えて、ブレーキシューがすり減り完全にきかなくなってしまった。
速度はほとんど出せない。
虫さん、私はまだマシだったが、私たちに比べてじぇんさんの状態はかなり危険だった。
対処したパンクも、空気が抜け続け、走行するのもやっと。ブレーキはきかず、信号が延々と続く……。
あきらめる寸前のやりとりを繰り返し、それでも、たまたまご一緒した参加者の方の言葉に何とか平静を取り戻して、日本橋をくぐる。
冷え切った身体で、5分前のゴール!ナチュラルローソンへ。
最後は、本当につらかった。
今回もだが、ブルベ出会ったたくさんの人の言葉に励まされたり、冷静になったり、安心したりして、何とか乗り越えることができた。
また、手を貸してくださった方もいた。本当に、ありがたい限りである。
ゴール受付のある浜町公演に行くまでに迷子になり、ほとんど危なくて乗れない自転車を押し歩いて、AR日本橋スタッフさんのもとまで。
人でなきFさんとも佐渡ロングライドぶりにお会いすることができた。
スタッフの皆様に、いつもお礼が言いたいのだけれど、解放感から勢いで思いついたことを喋ってしまったような気がする。
消耗しきって、顔がえらいことに。
そんなわけで、一番最寄りの駅から輪行帰宅。
寒すぎて、駅から家までの距離を走ることすらできず、デパートで服を買って、着替えて帰った。
朝4時から夜の20時まで濡れた衣服でいるのは、頭がおかしいと思う。
とりあえず、生きていたのでご褒美ラーメン。
雨のブルベはごめんだが、とりあえずブレーキシューは持ち歩くように心に決めた。
今日もお疲れ様でした!(平坦っていいものなんだなあ)