7月3日、猛暑の予感。
今日は、
ライド仲間の納車1周年記念を祝う
という素敵な目的があった。
前日のブルベ疲れからくる眠気を感じつつ、目指すは箱根。
弱虫ペダルを好む者たちらしく、納車のお祝いに聖地巡礼を選んだのだ。
メンバーはゆたそさん、虫さん、真嬉さん、私
そして、本日の主役むっちんさん。
本誌での活躍が目覚ましい、葦木場拓斗に心震わすウィリエール乗りの関西ガールだ。
箱根湯本のコンビニで、朝食や浴びる用の水の確保につとめ、いざ出発。
かなりの猛暑が予想されるので、おしゃべりできるペースで箱根新道を登っていくことにした。
箱根新道は交通量が多いのが玉にキズだが、景色はよく、斜度も殺すようなものではないのでいいペースで進んでいける。
あっという間に大平台(通称:バカヤロウカーブ)に到着し、記念撮影タイム。
個性派クライマー・巻島裕介を愛するゆたそさんは、五体投地に余念がない。
ここからもう少し道を行き、分岐となる宮ノ下で早々にグルメタイム。ここまで、約5kmである。
じぇさんから教えられた「渡邉ベーカリー」
シチューパンが名物で、店先からはすでにおいしいにおいが漂っている。
店の方のご厚意で、建物と建物の隙間に自転車を置かせてもらった。
店内は2名席が5つほどだが、イートインもある。
見よ!
このあつあつとろとろシチューパン
ほろほろと崩れる塊肉がたまらない。
他にも、梅の入ったあんぱんやざらめをまぶしたあじさいぱんなど、美味しいもの多数。
この日が猛暑でなければ、もっと食べたかったのだが、これからのヒルクライムを考えて、食事は多少控えることに。
グルメを楽しみ、ふたたび5人で走り出す。
している会話は大体語彙力を失った推しの話なので、ひょっとすると内容はほぼループ気味だったかもしれない。
途中、東堂庵のモデルとも言われる三河屋旅館でもウキウキと撮影。
道中二か所ほどのコンビニをすぎ、ようやく交通量も減って、ゆるやかに登っていくことができる。
そういえば、虫さんにヒルクライムの途中にコンビニがあると冷める、という話をしたが、虫さんにはその気持ちをわかってもらえなかった。
人を案内するときはコンビニはあるに越したことはないが、たとえば耐え忍ぶヒルクライムをしているときに、コンビニが出てくると現実に戻ってしまう感があるのは……私だけではないはずだ。
追いつめられないと頑張れない、夏休みの宿題は新学期に踏み倒すマンの性(さが)ということにしておこう。
そうこうしているうちに、ゆたそさんが総走行距離3000kmを迎えたので、それも皆でお祝いすることができた。
そして、ようやくの頂上!
おのおのが伝説の決戦・ラストクライムの台詞を口に……
と思ったら、まだ下りがあった。
こんなところに下りがあるなんて、聞いていない。私のがっくり具合が写真に現れている。
このときなぜか飛ばされそうなほどの強風が吹き、下りのスピードは即風に相殺され、山神の洗礼を受けながら最後のひと登り。
全員で、国道1号最高地点に到着した。
このときはあまりに寒く景色もくもりがちだったが、到達した喜びはひとしおだ。
このまま芦ノ湖まで下って、強風にいじめられながら大しけの海のようになった湖面を眺める。
さむい!
下りは箱根旧道から、ということで、ほんの少しだけ登りかえして、箱根旧道名物の「甘酒茶屋」を目指す。
ほかほかみそおでんと
もっちりうぐいすもち
うまい!
しあわせ!
だんだんと晴れていく下界への道を、皆で注意しながら下り、例の神社の前で登りの斜度のやばさを見学することにした。
登っているときはさほどでもないが、改めてみるとこの勾配はえげつない。
虫さん「誰かチャレンジしない?イン側!」
むっちんさん「は?ありえん。絶対嫌や」
真嬉さん「クリートが外れないから落車するしかない……」
もちろん皆が拒否りつつ、ふたたび猛暑の片鱗を見せる箱根湯本まで無事到着。
預けた荷物を背負って、小田原までは走っていくことに。
駅まで帰り着くと、自転車なしのじぇんさんが合流して、皆でお疲れカフェタイム。
こうして、人の記念日を祝えるのはとても有難いことだ。
ブルベで足が死んでいるかと思ったが、意外にも、ペダルを回している方が楽な気さえした。
これからも積極的に、皆の記念日を祝っていけたらいい。
そして、最後はゆたそさんが夢を叶えたこの画像でお別れしようと思う。
今日もお疲れ様でした!(巻ちゃんの顔が見たかった!!!!)