ブルベ付きBBQ、2日目。
片づけは6時からということで、人間らしく顔を整えるために起床時間は5時。
片づけ自体は、人数も多いためか、本当に一瞬で終わった。
朝の木崎湖はとても澄んでいて、じぇんさんが余生の住処の話などを始める。
いつも虫さんが撮ってくれる美しい写真には、頭が上がらない。
ストームクルーザーは、朝の湖畔の冷え込みにも非常に役立った。
そして、至れり尽くせりの朝食配給タイム……。
シャウエッセンをパンにはさんで、優雅に朝パンタイム。
さらには、昨日の残りで焼きそばも振る舞ってくださるという。
待ちきれず、鉄板のあたりをウロウロしたり、少しばかり混ぜるのを手伝ったり、火が通ったそばから口に運んでみたり。
Zっとさん「小熊山は8時半出発でーす!」
?!
気付けば7時すぎ。ゆっくり出発だと聞いていたため油断をしていたが、これでは片づけが間に合わない。
名残り惜しく焼きそばをあきらめて、バンガローへと舞い戻った。
◆
・小熊山サイクリング
身支度を整え、大きなリュックを預けていざ、小熊山!
脚を痛めているじぇんさんは、車で運んでいただけるらしく、頂上合流することに。
虫さん「小熊山って何キロ?」
クロ「皆バラバラなこというけど、看板出てたし……4.5kmくらい?」
これは、大きな間違いだった。
登れども登れども、というか、斜度が結構きつい。
走り始めてすぐ、キュートな親子ライダーが下ってくる。お嬢さんを連れての登坂、お父様はさすがと言ったところ。
景色もよく、適温で気持ちのいい峠なのだが、300kmを何とか走り抜けたショボ脚にとっては、「お手軽サイクリングではないな?」という感じ。
途中、子連れのサルがたくさんいて、見つめられてたじろぐ場面もあった。
スタート時にパンクしていたらしいRんぱぱさんが途中で追いつき、追い抜き、雑ながらも励ましてくれる。
ちょっと先にいって、「ここからキツイぞ!」とか言いながら、いい感じにご一緒にしてくださった。
虫さん「マダァ?!ねえマダァ?!!」
登って登って、最後に憂鬱になるほど下ってから、登り、ようやく到着するパラグライダー場。距離は、結局8kmほどだった。
小熊山の頂上には、木崎湖と周辺の山々が一望できる絶景が待ち受けていた。
まさにフォトジェニック!
このあたりの光景は、インスタ映えだといっても過言ではないだろう。
3人で合流!!
さらには、たまがわさん持参のドローンで参加者さんたちと記念空撮。
天気にも恵まれ、非常に楽しい時間となった。
そして、ここからキャンプ場までは、小熊山での登り返し以外はほとんどペダルを漕がなくて済むという、神コース。
軽快なダウンヒルのあとも、ひたすら下り基調が続く。
帰りをご一緒していただいた方々が、ちょこちょこ虫さんのカメラにピースサインをしているのが、見ていて微笑ましかった。
緑多く、のどかできれいな田舎道を、ちっっっとも脚に負荷をかけずに進むことができる、贅沢な時間を味わった。
・最終BBQタイム
キャンプ場へ戻ると、その場に残っている人はたまがわスタッフさんを中心に、ごくわずかとなっていた。
さまざまなアドバイスを受け、電車の本数の多い「信濃大町駅」までお昼どころに寄りつつ走ろうかと話していると、まだ肉があるとの、素晴らしいお言葉が。
虫さん「米食いたいからローソン行って来よう!」
Zっとさん「じゃあ、皆で食べるぶんの白米ありったけ買ってきて!」
そんなこんなで、虫さんとクロでおつかい部隊となって最寄のローソンまで。
おにぎりがなかったので、仕方なく赤飯と、ありったけのレンジごはんをコンビニにてチンしてもらう。
こんな折りに遭遇したMさんUさんには、ろくにあいさつもできず申し訳なかった……(Rゅーせいさんはやっぱり笑っていた)
遅いぞとどやされながらも、キャンプ場に戻って嗜好のご飯タイム。
プルコギ、シャウエッセン、炒め野菜、いい肉……
Rんぱぱさん「虫!シャウエッセンなくなるぞ!」
こんな声が響き渡るのを聞いていると、今まで一般人として擬態していたのは何だったのかと思う。
願わくば、ブルベを通じて出会ったオタクという生き物に耐性がない人たちから、嫌われませんように。
本当に本当にたらふく食べ、楽しくおしゃべりし、電車の時間にあわせて木崎湖をあとにすることになった。
Tりさん「帰りがてらだから、駅まで一緒に行こう」
最後の最後まで、ジェントル……。
こうして、下り基調の駅までの6kmを、絶妙な速度で、ご一緒いただいてしまった。尚、Tりさんは一泊しつつ自走で帰られるという。
何から何までお世話になりっぱなしで、こんなにも素敵な人がブルベにいるのだということを、特に世の女性の皆さんにお伝えしたい。
レジェンドMさん「あっ!かしまし3人娘!」
信濃大町駅で輪行を組んでいると、そこに表れたのはAJ神奈川、そしてブルベ界のレジェンドのMさんとHさん。
お土産を買い、聞けば電車待ちがてら飲んだくれるのだそう。
乗る電車が一本違うので、軽くお話しをさせてもらい、いったんそこで別れたのだが……
駅の放送「踏切内で自動車が脱輪したため、電車が送れております。復旧予定時刻は未定です」
なんと、私たち3人が乗る電車は、大幅遅延となってしまった。信濃大町から、唯一新宿まで直通で帰ってくれるあずさ……。
じぇんさん「仕方ないね、とりあえずホームで待とうか」
まあまあ、多少遅れても直通の快適さには変えられまいと、ホームのベンチに腰を下ろしていると、
Mさん「私たちもとりあえずここで待つことにしたの!せっかくだから飲みましょう!」
なんと、MさんとHさんの御相伴に預かることに。お二人の電車が来るまでのあいだ、美味しく楽しい時間を過ごせてもらった。
じぇんさん「飲みたい……」
クロ「足りない……」
乾杯〜〜〜!!!!
こうして、30分ほど遅れてきた直通のあずさをほろ酔いで楽しみ、長い長い、白馬・木崎湖300の旅は終わりを告げたのだった。
尚、電車は自由席の通路まで人が経ち、指定席がダブルブッキングするなど大混雑。
車両の間に立っていた、頭ひとつ飛び出たIぢちさんの姿が確認できた。
・まとめ
初めての、宴会的な要素のついたブルベ参加は、前半の雨の憂鬱を忘れるほど、素晴らしい思い出となった。
たくさんの方にお声がけいただき、スタッフの皆さんにもお世話になり、たくさん構い倒していただいて、ありがたかった。
これからも人様の迷惑にならない範囲で、私たちらしくブルベを楽しめたらと思う。
今日もお疲れ様でした!(次は、さらにたくさん飲める元気を残しておきたい)