台風のアレコレで、なんだか天気が総じて悪そうだ。というわけで、9月頭は雨続きの恐怖に怯え、貴重な晴れ間だとライドに繰り出した。
メンバーは真嬉さん、虫さん、クロ。
輪行旅だ! ブラックがなくてしょも…としながら微糖缶コーヒー。バリ甘い。
向かったのは国府津駅、小田原の手前のこの駅からライドを始めるのは今回が初めてだ。
駅前で輪行解除、駅の外にもトイレがあって便利である。
久しぶりにガーミンでルートを引いたのでスタートに手間取ったが、いざスタート!
そう、ここからおそらく古の戦慄が駆け巡る道のり……「やまゆりライン」である。
やまゆりラインとは、2017年のこちらのブルベに採用されたコースの後半である。
今回2022年開催のBRM911箱根200にて、5年ぶりにやまゆりラインが復活したため、その気分を味わいにきたのだ。
登る。
登る。
起伏とか言ってたけど最初は登りっぱなし。
真嬉さんにやまゆりラインの看板(木々で見えない)とともに記念写真を撮ってもらった。
しかし登る。
登りの先に下りそうな気配がある。
やった、下りだ! 記憶の中ではもっとずっとアップダウンの繰り返しだったが、明らかに登りがメインだ。
そうは言っても最初の下りはご褒美感が満載で、随分と気持ちがいい。
惰性で超えられるような登りもままある。
このまま下り続けたいところを左に曲がり、
またゆるゆると登る。
時には10%を超えるところもあるが、こんなところをブルベの後半に走っていたなんて、想像するとなかなか歯応えを感じる。
そうは言っても8月後半の快晴は真夏ほどのしんどさはなく、暑くても楽しいの範疇だった。
景色もほどよい緑の中を進む。
あれこれ喋りながら走っていると、突然「野菜」を示すたくさんの幟が。
有機野菜を取り扱っているという、小さな直売所。それでもラインナップが豊かで、店主さんが案内してくれた。
白いゴーヤがあまりにも気になり、ゲット! 加えてオクラも買ってしまった。
真嬉さんはオクラとブルーベリーを購入。まだまだ先は長いが、荷物を増やして先へと進む。
この辺りになると起伏の名に恥じないくらいのペースでアップとダウンが繰り返される。
とはいえ勢いだけで登り切れる長さではないこともしばしば。
フォトチェック、あしがら乳牛前で記念の一枚。懐かしい気持ちとともに。
真嬉さんとも正門前でチェック! 今回はブルベのルートの一部をトレースしているのでやはり走りやすい。
自販機前でひと休憩。
真嬉さん「起伏っていうか起起起起起起起…伏………って感じだった」
虫さん「わかるwwwwwww」
ルートを参照すると、多分ここが体感「起起起起起起起」の部分。
そうは言いながらも笑顔の真嬉さん、
起だらけのやまゆりラインの話はブログに書きたかったので、ラインに記録してもらっておいた。
さて、あしがら乳牛を過ぎてしまうと登りもひと段落。
今目指しているのは、事前にリサーチしていた素敵なランチスポットだ。
やまゆりラインを外れ、一瞬だけ大通りに出る。とはいえ外れるのも1kmもないくらいのベストスポットにその店はあった。
秦野二宮線沿いにある「ステーキ&ハンバーグ OKUBO」だ!
反対車線なので、横断歩道を早めに使わないとグルーっと大回りになってしまう。
なんとこのお店、バイクラックがある!!!
事前にリサーチしていたが、やっぱりバイクラックは嬉しいものだ。
メニューに迷いながらも、俵型に惹かれてハンバーグを選ぶ。おろし醤油でさっぱりいただく。
おおおお!美味しそう!これにサラダとライスとスープとドリンクまでつく。
切ると肉汁がじゅんわり。でもくどくなく、スイスイ食べられて美味しい。きちんと肉肉しいのに、こんなに暑い日に走ってきて食べているとは思えないほどおいしくいただける。
もたれる感じも全然なく、元気に食べ終えて再スタート。
コースのトレースに復帰して、最後の一山へ。
ランチの後の登りは基本的に一回だけだ。
平塚市に入り、気持ちのいい下り基調タイムに突入する。
懐かしい七国峠のあたりだ。
登りには過去難儀したことがあるが、下る分にはなんてことはない。
昔コンビニだった場所もすっかり様変わり、
おじさまライドで並んで食べた美味なラーメン屋を通り過ぎて、
ここまでくるとそろそろブルベコースのトレースも終わり。我々は134号へと向かうので、基本的にはずーーっと下り基調だ。
さて、ここからは金目川サイクリングロードへ。
金目川サイクリングロードとは日本初のサイクリングロードであるという。
途中軽く道を外れもするが、ほとんど134号に合流するすぐそばまで走っていける。
しかし、路面がわりと悪い。風情はあるのだが、道幅はやや狭めだ。
ついに134号へと合流! 国府津からまっすぐ来れば10kmほどのところを、35kmくらいかけてやってきた。
30℃を指す134号がこの日一番暑かった。
眩しいし、風が巻く。
向かい風になるたびに、これなら山の中の起伏の方が楽では……となってしまう。途中ファミマで飲み物休憩もした。
そして、鵠沼海岸から中に逸れ、ヒロホームメイドアイスクリームへ。
今日はアイスの気温にふさわしい!
店内に色とりどりのアイス、限定フレーバーもたくさんある。
私はスイカのソルベにミント&チョコチップを選んだ。
これがもうとびきり美味しくて、ほどよい清涼感でクリーミー。持ち帰りできないのが残念なくらいだった。
あとはゆるゆる境川を走り、腹ごなしをしながら帰るか〜というところ。
めちゃくちゃ追い風に恵まれた。そのおかげでいいペースで帰路を進む。
と、フルーツスタンドの文字が。これは秋限定、かねてから来てみたかった「アレ」では?!
ということで飛び込んだのが冷やし梨。梨をその場でいただける「フルーツスタンド大下園」である。
一個100円ということで、何も考えず丸の梨を皮を剥きつつ食べる。これはなかなかレアなシチュエーションだ。
モリモリ食べてしまったけど、ここからかなりの満腹感に苦しめられることになるので、皆でシェアすればよかった……は後の祭り。
境川をビューーーンと追い風に乗って走り、17時前にゴール。
駅前でのびのびお喋りをして、今日のライドは終了!あんなに満腹だったのに、からあげとおにぎり、最後はコンビニスイーツにアイスコーヒーまで食べてしまった。
◆
そんなわけで、2017年ぶりとなるやまゆりラインを走りながら、迫るBRM911箱根200に思いを馳せるライドであった。
当日の皆さんが最後まで楽しめますように!
私はやまゆりライン、結構好きである。
今日もお疲れ様でした!(おみやげの白ゴーヤ美味しかった)