ワクチンの効果なるものか? もろもろ緩和されつつある日々(これを書いているときはオミクロン株とやらが出現してはいるけれど)
秋の箱根に出かけることになった。こんな行事は実に久しぶりだ。
旅行の前夜、本当に2年近くぶりにブルベの先輩方と馬太郎で馬しゃぶしゃぶを楽しんだ。
これはリュウさんから快気祝いのお酒をもらう虫さん。このまま今年はリンパ熱にも悩まされずに残りを過ごしてほしい。
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・一日目
さて、今回の相棒はキャリーミー。ロマンスカーと小田急の株主優待乗車券でゆとりのある旅に出発だ!
ロマンスカー、そしてバスと乗り継いで元箱根に到着。もちろんキャリーミーでは箱根の峠は登らないのである。
お昼ご飯はロードバイクでもおなじみのこちら「bakery &table箱根」
いつもはテラス席だが、今回は二階にある広いイートイン&カフェスペースでいただく。壁際の席に案内していただいたので、キャリミも置きやすくありがたかった。
トーストと取り皿、パン切包丁も常備してある。シェアもしやすい。
さあ、のんびりとあたたかい店内でのランチを楽しんだところで出発。宿に直行すると8km弱、チェックインまでにはまだ3時間ほどある。
そのため、反対方向に2kmほど走ってちょっとした寄り道を。
杉並木の景色がエモいが、日光杉並木の延々続く暗闇を未だに思い出してしまうのだった。
関所に向かって恩寵公園の中をのんびり走る。
こちら、以前の箱根散策の際も立ち寄った「寄木細工うちはら」へ。しばしの間、モダンでかわいらしい寄木細工を堪能する。トレイも欲しかったが、生活の中でどれだけ使うのか? ということで我慢。
ふたたび元箱根へと戻りながら、エモポイントで写真。砂利が敷かれていて走れないので、キャリミを担いで道路に出た。
こちらは、今回ひとみさんとひとみさんちの次男くん、みいさんにお土産にしたチーズケーキのお店。「箱根チーズテラス」なるお店だが、いつも列になっていたので今回はすっと買えてラッキー!
せっかくなので箱根神社の平和の鳥居で写真が撮りたい~~と石畳を押し歩く。
信じられないほど人が並んでいたので、鳥居のとこまではいかず、少し避けたところから撮影。いやはや、人気スポットというのはすごい。
クロ「やばいwwwこのランダムにはめてある石畳wwwキャリミ壊れそう」
虫さん「箱根細工風なのかなwwwwマジでやばい」
というわけで、湖畔沿いの歩道は早々に諦めて道路に出る。多少の起伏があったとしても、やはり舗装路の走りやすさには叶わないのだ。
うっすら曇っていたが、なんとなく日が差してきた。芦ノ湖から仙石原方面へ向かうこの道は初めてだが、なかなかいい感じだ。
箱根園の駐車場前で、ようやくくっきりとした富士山の姿が!
美しい姿。ロマンスカーで見たときにはむやむやとした雲がかかっていたというのに。
ライドを再開し、宿までの道沿いにもうひとつ気になるところがあった。その名も「九頭龍社」、普段ここまで来ることはないがかなりのパワースポットらしいと聞いて調べておいたのである。
なんなら、現在進行形で没頭中のFGOに最近実装された坂本龍馬(槍)の影響もあるだろう。龍と名の付くものすべてに関心が高いのだ。
参拝するにも、なんとプリンスホテルの持ち物の庭園ということで、入場料が600円かかる。迷っていたが、受付のお兄さんやおじさまによくしていただき、何なら鳥居まであるいても5~10分程度と聞いたので、中に入ることにした。
もちろん、キャリーミーは中には持ち込めないので要注意。
のんびり歩いても、九頭龍神社の本宮までは5分程度で到着した。庭園の中はツツジ、カエデなどが手入れされているので、シーズンにくればより綺麗だろう。
11月も終わり、華やかさはないものの十分に素敵な道々だった。
芦ノ湖に囲まれた美しい鳥居に、参拝後の御利益だめし。まあ、見事にドブでした。
虫さんの結果もこちら。岡田は呼んでいないがこういうときはたびたびくる。
今回の旅のお供、わんぱくシリーズの指人形むっちゃん。ミニサイズで愛らしく、取り回しもよい。むっちゃんは陸奥守吉行、坂本龍馬の愛刀である。
まあオタクというものは、とにもかくにもいろいろなところで繋がっており、因果とジャンルを行ったり来たりするものなのだ。
これは庭園に見つけた珍しい木。
ウンウン、おいしいよね。
白龍神社を含め、無事に参拝を終えた我々。ここからホテルまではあとわずか……とグーグルマップを見てみると、上記のようなおそろしい数字が。
↑885mアップって何?バグ?? これキャリーミーで行けるの?とにわかに不安に。
九頭龍庭園のお兄さんとおじさまも心配してくれて、湖尻(遊覧船のターミナル駅)までは比較的ゆるやかだから、そこまで行ったらタクシーに乗った方がいいと進めてくれた。
おじさま「すっごく登るよ!タクシーの方がいいよお!!」
しかし4kmでヤビツ越えの標高などバグだよなあ、ということで。とりあえず自分たちを信じて走り出す。
すぐに突入した九頭龍の森セラピーロード、これが抜群に走りやすかった。セグウェイの試験走行のコースでもあるらしい。
虫さん「この道めっちゃいいね!」
時には坂もあるが、湖尻方面へ向かう道のりの斜度は登れないこともない。頑張れる範囲だ。
セラピーロードの終点まで向かう。
秋の景色。まだ色の残った葉が美しい。
キャリミがあまりにも可愛いのでついつい写真を撮ってしまう。
クロ「もう終わっちゃった!!」
さらーっと九頭龍の森の終点に。多少の起伏はあるが、やっぱり先ほどのグーグルマップ表示はバグだったようだ。よかった。
さあ、目指すは仙石原方面。911ブルベでも走った道と合流する。
ホテルに向かう最後の1kmが一番坂らしい坂だったのではないか。ギッシギッシとペダルを踏みしめる。
途中の坂の合間の景色の中で。
ついにホテルが見えた。おなじみ、だいたいホテルの入り口の坂は斜度がありすぎる説。
無事にゴール! ひとっ風呂済ませて浴衣姿でのんびりしていた猪熊さんが迎えてくれた。
宿に少し早めについたのは、こちら。ひとみさんのお部屋で渡良瀬300のメダルの返送作業をお手伝い! ウキウキと取り組ませてもらったのだった。
ソーシャルディスタンスばっちりのホテルの夕食タイム。食事はおいしく、清潔で、とてもいい時間を過ごすことができた。
その日の夜、いずみさんに見せていただいた名古屋のクラブジャージ。募集をかけられていたことを知らなかったが、自然に着られそうでとてもいいデザインだ。
そんなこんなで、楽しく朗らかな夜は更けていった。
・二日目
朝ごはんはビュッフェスタイル! あれこれあって素敵だけど写真はない。
今日もホテルの玄関から富士山がくっきり。早くも走りに行く皆さんをお見送り。
ホテルのご好意で玄関前に置かせていただいたロードバイク。そして異彩を放つキャリーミー。
走り出すべいさんは「僕は登らなくても全然構わないんだけど!」と言ってていつものべいさん節ににこにこ。さすが輪行王である。
いってらっしゃいお気をつけて!!!
最後にちょろっとキャリーミー試乗会をしたりした(ゴリ押し)
一番のんびりチェックアウトの我々は、本金コーデを決めて本日も出発!
元箱根に向かい、昨日の湖畔の道を逆走する。
寒すぎるのでガチ装備でホテルからの坂を下る。
逆走の場合、凄まじい坂が待っていることを……我々は知った。
10-15%の坂を漕ぎ続けるのはキャリミでは無理がある、長いところはサクサク押し歩き。
晴れてきて気持ちがいい。
ちょっと頑張ってみようかな〜と思った坂。これは手が痺れる。
指むっちゃんと旅の記録。湖は今日も穏やかだ。
これは虫さんの背中。木々の葉にまだ秋を感じる。
楽しいセラピーロードはあっさり終わってしまい、道路。
行きよりもキツい坂がいくつかあったが、8割強は下り基調。さらーっと走って元箱根まで到着したのだった。
峠越えはもちろんバスなのだが、宮の下に立ち寄りたい場所があったので、箱根湯本駅まで直行せず途中下車。
バス停からすぐの、やたらと急なドーナツ坂を行けば……
かねてから来てみたかった「NARAYA CAFE」である。カフェ、ギャラリー、足湯が併設されているのだ。
箱根名物の木工もあれば、衣服や器などもある。足湯席の順番待ちをしているあいだに見て回るのもオススメ。
10分待ったかくらいでお目当ての足湯席へ。きもちいい……。
のんびりティータイム。
いくらあたためても最初のうちは足だけ熱く上は寒いという。
小腹が空いてきたのでピザを頼んだ。ピザを食べ始める頃には、全身ポカポカしてきてダウンを脱ぎたくなるほど。
本日のパウンドケーキもめちゃ美味しかった。
宮の下からの新道のダウンヒルならキャリミでも、と思ったのだが、寒いしせっかくなので初めての箱根登山鉄道に乗ってみることにした。
おおー、スイッチバックが三回も。鉄道は詳しくないがすごい、景色もとても面白い。
小田原までは走ろうか〜なんて話もしていたが、箱根登山鉄道はホーム着。
もういいかな、となってしまったので帰りの電車も楽々ロマンスカーに。
最後の最後まで富士山を堪能しつつ、キャリーミーのおかげでいいとこ取りの無理をしない旅となった。
今日もお疲れ様でした!(チーズテラスはやっぱり当たり)