※これは7月中のライドです。
かねてより、とりさんにお誘いいただいていた「素掘りトンネル」ライド。
山肌の表情がイカす、そのトンネルたちを巡るライドへの参加がようやく叶った。雨やら状況やらでリスケとなっていたが、夏の日差しに恵まれて開催となった。
◆
有料特急! 空いているし、のんびり乗れるし本当に快適だ。
さあ、待ち合わせの千葉駅につき輪行を解いていると、虫さんから深刻な顔で報告を受けた。
虫さん「ブレーキが効かない……てか、これ完全にだめかも……」
スカスカのブレーキを握ってみせる虫さん。とりあえず、グループDMに報告し、到着していた皆さんと合流した。
とりさんの手により、ちぎれたブレーキワイヤーが引き抜かれる。
虫さん「初めて見たwwwwwww」
確かに、こんなイベントは初めてだ。つくづく、前回の柳沢峠の下りのときでなくてよかったと思う。ただ、前回の違和感は完全にフラグだったのだ。
とりあえず、とりさんが検索した「朝から開いている自転車屋」にとりさん引率で虫さんが走り出した。
距離は3kmほど、ひとみさんのナビを頼りに、クロ、ざまさん、モロさんが後から追う形に。
辿り着いたのはこちら、Beeサイクルさん。こちらで虫さんはフロントワイヤーの処置をすることに。
しかし、フレームの中を通すことが難しく、急遽外装ワイヤーの仕様にしてもらったのだとか。
事情がわからないが、エライコッチャと言いながら、とりあえず店の外で修理を待つこと30分ほど……。
無事に安全に自転車に乗れるようになった! やさしいご主人と奥さんに見送られ、一行はランチスポットを目指して走り出す。
予約時間まで1時間……距離は35km……。
見事な猛暑、青空! 時間通りにはつかない旨をとりさんがお店に連絡してくれているようだった。
アチイアチイ、これはゆだる、と言いながらもお昼のために一生懸命走る走る。
ちょっとした起伏のたびに死にそうになるが、ここは千葉。山はないはずなのだ、山は……。
とりさんはどんなときも淡々と走る。
ひとみさんと難読地名について話していた記憶がある。「おゆみ野」の地名の「おゆみ」が漢字にすると「生実」だったことでヤ行上二段活用とかそんな話をしていた。暑かったのかもしれない???
とりさん「もうすぐつくよ」
虫さん「ピザだーーー!! ピザピザピザーー!!!」
いそいそとお店に向かうと、そこにはお店に直行ルートを選んだべいさんが待っていた。
「PIZZERIA BOSSO」市原湖畔美術館内にオープンした、釜焼きピザと房総の食材のレストランだという。
いい賑わい具合の、お昼時のお店。いい匂いがして期待も高まる。
皆で木陰で談笑しながら順番を待つ。ざまさんがめちゃくちゃスマートになっていて、主にダイエットトークのようなものをした。
こちら、本来なら中に入れるらしいアート作品……??
程なくして、店内に通された。二手に分かれ、さっそくウキウキのピザタイム。三人席なので、ピザ2枚、デザートピザ1枚を頼むことにした。
こちらは房総野菜のピクルス食べ放題。すでに暑さに負けそうな身体に沁みる。
手前が虫さん注文のメロンスムージー、奥はとりさんとクロがチョイスしたジンジャーエール。ジンジャーエールは甘みがなくて美味しかった。
じゃん! 一番人気、房総農家のピッツァ、房総でとれた野菜がふんだんに使われている。とうもろこしが甘い。
こちらは個人的に推せる、銚子産イワシとレモン、玉ねぎのピッツァ。
どちらも香ばしくいい感じの焼き加減と、比較的さっぱりめのチーズトッピングで、かなり美味しかった。
そして、これはデザートピッツァ。季節の果物(今回はブルーベリー)を包んで焼いたものに、ジェラートがのっている。ジェラートも数種あり、山桃&ミルクを選んだが、これがまたちょうどよかった!
すっかり満足して、敷地内をウロウロ。
クロ「なんだろうこの透明なところ……ガラス??」
とりさん「いやー、これはアクリルだと思うよ」
お昼を終え、ひとまず猛暑ライドに備えて近場(と言いながら一山越える)コンビニにてボトル補給へ。
いい天気! でも暑い!!
氷を買わずにはいられない。
べいさん「置いてかれたと思って、まずルート通りに出て全速力で走った後にいないって気づいて!疲れた!!!!」
皆の進んだ方とは逆に言ってしまい、なんとか合流したべいさん。
さすがのべいさん、と心で思いながらスタート! ピザ屋までで3分の1終わっているとは言うが、果たして。
とりさん「この踏切、さっき見かけた電車が通るかも!」
というわけで、単線の電車が通る期待を込めて立ち止まってみる。
が、線路は草木ぼうぼう。どうやらこの季節、ここは使われておらず、電車の代替バスも行ってしまった模様。
あれま残念、と観光ライドを再開した。
踏切からすぐのところにある、この大きな建物。これは……?????
扉があり、見慣れた女子マークがあるが、まさか。
トイレだ!!!!!!
こちら、ご紹介いただいたのは、小湊鉄道飯給(いたぶ)駅にある「世界一広い屋外トイレ」だそうだ。
ズンズンと中に踏み入ると……
スケスケのトイレ!!! カーテンを引けるようではあるが、なんだこれは???? なんのために?????
とりあえず大はしゃぎで座ってみた。
とりさんが女子トイレを盗撮(語弊)している写真も撮れ、ひとしきり盛り上がったところで涼しいトンネルを目指して走り出す。
どこを走っても暑い!!
と思ったら、イカす木陰にひっそりと……
本日のお目当て、素掘りトンネル第一号!
こちらは名のあるトンネルだった。この形、観音掘りというらしい。
おお、たしかに上の方が尖っていて、そんな形状だ。
竹林も涼しげでちょうどいい。
この鬱蒼とした素掘りトンネルもかなりいい!
通り抜けた先でもエモさは感じられた。
これは再びの観音掘りトンネル。
色んな人が写真を撮ってくれているので、順序もトンネルの名前も怪しくなってしまっている。ただ、いい感じなのは伝わるだろうか。
トンネルの中は涼しく、トンネルに至る道のめちゃくちゃオフロード感が堪らない。自転車は汚くなるが、いや、それでも楽しいものだ。
虫さんに格好良く撮ってもらった一枚。
こちらはひとみさん、トンネルの躍動感もバッチリ映っている。
もう土壁の肌の感じとかめちゃくちゃいい。
素掘りトンネルもさることながら、オフロードの魅力に取りつかれたように先行して進んでいくひとみさんが面白い。私はその背中を追いかけつつ、後ろも気にしつつ走っていた。
………
さて、実はここから3ヶ月ほどが経過している。
こまかなトンネルの名前や感想などは、当時のとりさんと虫さんのブログからご覧いただければと思う。
夏にあれこれあり、気づけばもう11月。すっかりご無沙汰のブログを、こんなところから書くことになってしまった。
トンネルを離れるとどこもかしこも暑い。
かつてばんばんさん、ハチヤマさんとブルベスタッフとして行ったことのある養老渓谷駅足湯。
ひとみさんの白さと、ざまさんの黒さがコントラストに。ざまさんは夏中△で走り回っていたとか!
気になりつつも一度も行ったことがない、有名なパン屋さんと思われる。
これは有名どころの二階建てトンネル。二階の部分に立ってみたくなってしまう。
冒険感がものすごい。
この風穴のような削られ方も大変よろしい。
ウマ?と思しきかかしが長閑だ。
これもオフロードの魅力に突き進んでいくひとみさんを追う図。ひとみさんの「止まれな〜い!」が楽しそうでよかった。
じっくりたっぷり、見事な非日常の道のりはここで旅を終えた。
この看板、たぶん虫さんの怒りだろう。
さてさて、素掘りトンネルを周り終えたはいいが、そろそろドリンクのボトルも空だ。一団からは休憩の要望が出るが、走れども走れどもコンビニがない。
ようやくのセブンイレブン、たぶん休憩を望んでから30km近くは走っていたような。
これは夏のべいさんのお姿。きっと今は(11月現在)すっかりスマートになられたことだろう。
美しき直線路をヒイヒイ言いながら(多分私だけ)進む。前を引くとりさんの背中の神々しいことよ。
ここで、駅へ向かう組とバスターミナルに向かう組とはお別れ!
本当に、酷暑とは思えぬくらいの楽しいライドだった。
そして、とりさんアテンドで私と虫さんは初めて利用する袖ケ浦バスターミナルへ。房総まで来たのに、なんと新宿までバスで帰れるという大ぜいたく。
しあわせのコーヒータイム。
あれこれ輪行準備を整えながら、とりさんとの楽しき雑談タイム。熱中症を避けるため、いかに首を守ることが大切かという話をしてもらった。
この日初めて取り入れたおたふくのバンダナ首を覆えるが本当に本当によかったのだった。
フードとお菓子の自販機があったので、軽食をゲットしてバスで食べることに。とりさんに見送られ、バスへと乗り込んだのだった。
車窓から見える夕暮れの富士山。
渋滞もなく、定刻より少し早いくらいで新宿駅へと到着した。
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さて、時勢もすっかり変わり、2021年の秋。今更ながらこのブログを更新することになってしまったが、慌ただしい夏を過ごしたことは間違いない。
このブログではそれを語らず、とりあえず久しぶりの更新にしようと思う。
今日もお疲れ様でした!(また皆さんと行きたいな)