実は例年、12月の後半というのはあまりライドができていない。
それというのも、我々には冬コミという総決算的な大々イベントがあるからだ。しかしそれも、今年はコロナのため中止。
しからば皆と乗り納めを! ということで、あたたかな冬の日に走りやすいルートでのライドを開催した。
集合は片瀬江ノ島駅、虫さんと合流し自走で向かう。今年初のガチ冬装備なので、シューズカバーを忘れてちと寒い。
冬仕様のすずめたち。かわいい。
そんなわけで、片瀬江ノ島駅前到着! あとは皆を待つばかり。
どろさん、きいさん、真嬉さんが現れて全員集合。ここに虫さんとクロを加えた5名でライド開始だ。
まずは軽く15kmほどの平坦を走る。
車が少なくて、気持ち追い風で、素晴らしく走りやすい134号。
最初の目的地は大磯港、あっという間についてしまう。
大磯港の漁協の建物がめちゃくちゃリニューアルされていて、なんだかオシャレな感じに。
そして!!! これは私が皆にクリスマスプレゼントで買ってもらった冬ジャージ!!!
袖の柄や反射加減が素敵な一品だ!! とてもとても嬉しい、皆ありがとう!
そういえば、このスタンプが虫さんに似ているとめちゃくちゃ話題に。このクリエイターズスタンプの「はたらく」というやつ、仕事中の情緒の乱れすらも虫さんらしい。
さあ、そんなこんなをしているうちに11:00の開店時間が迫る。今日も数組並んでいる「めしや大磯港」……狙うは刺身定食だ。
開店20分ほど前につき、一巡目で着席。一目で見て生しらすの多さに度肝を抜かれる感じだった。
醤油を食べるために山盛りにされた元いのち。これをご飯にかけてみたり、大葉で巻いてばくっと言ってみたり、ぜいたく食べ。
どろさん「食べすぎた……しらす出る」
虫さん「きいさん! かっこよく座って」
きいさん「(スッ……)」
これはローディーを殺すキャットアイ大漁の図。
寒すぎて暖を取るためにどろさんに近寄り、揺れの反動で弾き飛ばされる遊びをしたりした。
さて、しらすが少し消化したところで再スタート!
……と思ったら、きいさんの変速に不調が! ワイヤー伸びだと判明したのでとりあえず一安心。
次なる目的地は箱根……そしてそこはほぼゴールという、大変甘々なライドなのだ。
乗り納めのこの日、お天気に恵まれて本当によかった。
太平洋自転車道を、大体大磯プリンスホテルの辺りまで走る。そこから134号に戻り、あとは道なりに。
きいさん「あ!! モータープールだ!!!」
真嬉さん「ほんまやん、これ通じんの」
小田原のクランクをすぎ、早川の分岐の前にセブンに立ち寄ってひと休憩。
ここできいさんが奇跡の思いつき。正月のいい蒲鉾が買いたい、とのこと。
クロ「かまぼこといえば小田原……」
きいさん「鈴廣のかまぼこの里めちゃいいよ!!!!」
クロ「コーヒーこぼした!!!! おニューなのに!!!!???」
かまぼこで俄然盛り上がっていたところで、なぜかコーヒーの蓋が閉まりきっておらず盛大にこぼした。
きいさん「蓋閉めといてあげるよ……アッ!! コーヒー目に入った!!!」
わちゃわちゃになりながらも、なんとかコンビニを脱し、2.5kmほどの目的地を目指す。
到着! 「鈴廣 かまぼこの里」
バイクラックもあるし、かまぼこは好きだし、正月だからいいもの食べようという心意気に私の興奮もマックスに。
クロ「かまぼこかまぼこかまぼこ」
どろさん「なんか試食とかやってる」
きいさん「栗きんとんも買っちゃお! 待ってけるかな〜〜」
虫さん「送ればええんやで」
あちこち見たいものがありすぎて大盛り上がり。
おせち料理、作らないけれど今年は「謹上かまぼこ」と「うす甘伊達巻」をゲット。
きいさんと「特上かまぼこ」に行きそうになり、流石にやりすぎだろうとひとつ下のランクをチョイスした。
ビール、かまぼこ、栗きんとん……リュックにみちみちに納めるきいさん。素晴らしい心意気。
真嬉さん「みかん買ったよ〜!!!」
試食して激甘だった大ぶりみかん、年末年始の素敵なお供になってくれそうだ。
きいさん「おせち、食う?」
さすがにどろ御大の前でバキュンポーズはできなかったという……。
買い物を済ませ走り出すが、箱根へ入っていく道はかなりの渋滞。
箱根の駅前もずいぶん混雑しているが、あとあとでGo toトラベルの適応最終日だったと知った。そら混むはずである。
ここでおやつタイム! 「茶のちもと」のイートインスペースにて湯もちをいただく。本当はカフェの予定だったのだが、かなり待つようなのでこちらで。
夏ならアイスもいただきたかった。
あたかいほうじ茶と湯もち。ふわふわの白玉粉の生地から柚子の香りがかなりする。ギモーヴに似ている気がした。
そして、こちらは「八里」という鈴のお菓子。可愛すぎたので、ちもとの和菓子屋さんのほうで購入してきた。
きいさん「写真写真!!!!」
真嬉さん「いやこれ落ちるで!」
ドラえもんの鈴のようでとってもかわいい。
ここからゴール地点の立ち寄り湯まではほんの100mほど。情緒のある温泉街を歩く。
風情あるわ〜とか言いながらウロウロ。
そして、乗り納めにふさわしい締めスポット、箱根の立ち寄り湯「和泉」だ。自転車を止めるところがないので、お店の人に聞いて駐車場の鉄塔にくくりつける。
昔懐かしい佇まい。タオルは別で、大人は1200円で入浴ができる。
うっかりぐるぐる回ってしまいそうな館内だ。
ここで3種のお風呂(うち2種は露天風呂)を楽しみ、今年の疲れを癒す。
のんびりまったり……と思いきや、温度差で立ちくらみがしまくったり、ロッカーで虫さんがたんこぶをつくったりとてんやわんや。
すっかりポカポカになり、出てくる頃には日も暮れていた。近くにあるご飯どころを調べ、そこに向けて走り出す。
とりあえずカレー屋さんがあると知り、そこを目指していたが……
どろさん「お肉!!!」
クロ「ステーキだ! 肉のがいいよね?!」
と、突如ステーキ屋に吸い込まれそうになるが、開店前だったのとガチの鉄板焼きの高級お値段だったので、さすがにやめておいた。
そんなわけで、こちらが調べてやってきた「箱根かれー心」である。どうやら満席らしく、しばし待つことに。
待っている間にどろさんのタイムリミットが来てしまい、ご飯は食べずにどろさんだけここでお別れとなってしまった。
どろさん「ライト忘れたから歩いて行く〜」
新年走り初め(山)の勧誘をしつこめにして、どろさんを見送った。
まもなく店に入ることができ、豪華なメニューに目を見張る我々。カツカレーの具が角煮。
きいさん「心カレー スペシャルギアセカンド……」
クロ「肉のグレードが上がるってことか」
虫さん「角煮たべたい」
真嬉さん「300円しか変わらへんねやで、なら頼むやろ!」
というわけでスペシャルな方いっちゃいました!!! 足柄牛のカレーと箱根山嶺豚のカツ!!!
めちゃくちゃうまい。ルーは基本は中辛なのだが辛すぎず、ライスなしでもめちゃ楽しめるほどのうまさ。くどくなくてサックサクのカツ。でも我々は気づいてしまった、デフォルトのカレーの具の角煮が、スペシャルギアだと入っていないということに。
お願いして、追加料金で角煮トッピングをさせていただいてしまった。わがままばかりで本当にすみません。これまためちゃくちゃうまい。
しかしてカツカレーにガチの角煮でフードファイトとなってしまった我々。なんとか食べきって幸せの満腹に死屍累々。
もう前傾姿勢を取ったら死ぬ……ということで、箱根湯本駅まで押し歩く。
まだ残るの夜の紅葉がとても美しかった。
寒くなければアイス食べたかったな〜とか、すでに閉まっている店の前でつい口にしてしまう我々。
箱根湯本駅にゴール!!!
クロ「あ!!ロマンスカーあるやんけ!!!」
きいさん「乗り納めだしね〜、贅沢するか!」
あと13分で発車するロマンスカーのために爆速で輪行を組み、無事に乗車。
ビールがないのが悔やまれる、リッチな帰路についた。
これは小田原城を見損ねてしまったので、「お前が小田原城になるんだよ!」してもらったきいさんと真嬉さん。
電車の中から見えた一際明るい景色。
虫さん「ラブホ????」
そうこうしているうちに、楽しい旅は終わりを迎え……先に虫さんとクロが降車。なんか元気な写真を撮ってもらった。
扉が閉まるまでわりと時間があるな、と「そういえばヒプマイのアニメがめちゃくちゃ最終回が熱くて!」って言ってたら閉まった。
さらばきいさんと真嬉さん! 今年も楽しい楽しいライド納めになった。
そしてロマンスカーを降りた後も、今年最後の遊び足りない二人は美しき都会の写真を撮り、夜の街を走って帰ったのだった。
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そんなわけで、色々あってたくさんの自転車で遊んだ今年も、締めは一番の相棒のロードバイクで、というのが叶ったので大満足だ。
また来年も皆と楽しく時につらく、それを忘れてまた楽しく走っていきたい。
今日もお疲れ様でした!(ブログが終わらない)