ならばと、石和健康ランドの方にも行ってみたいと思いついた。そちらには、昨年しぃさんが満喫してきた桃農家さんのレストランがあると聞いており……?
行くしかない! と一泊二日、山梨で桃と健康ランドを満喫するライドが開催された。尚、梅雨がまだ明けない!
一日目のメンバーはきいさん、しぃさん、キサさん、ゆたそさん、虫さん、クロの6名だ。
◆
集合場所は高尾駅!
虫さん、ゆたそさんと合流しつつ自走で向かう。本当に一ヶ月以上ぶりの見事な日差しで、ただただ幸せな気持ちになる。
しかしすでに暑い。こんなにいい天気なのに、台風で悪天候が予想されるのだから信じたくない。
予定より30分ほど早く駅に到着!!
きいさん、キサさんと続々と集まってくるなかで、しぃさんが予定の電車に乗れないという連絡が。
天気が危ぶまれるため、峠を一つ飛ばした隣の駅で待ち合わせをすることになった。
さて、しぃさんに対してとあるミッションがあるのが今日の我々……。
彼女が駅に着くまでにどうしても着いておきたい事情があるため、私一人で先行して相模湖駅を目指す形になった。
氷も補充し、ルートを表示させてスタート!!方向音痴の私は、はたしてたどり着けるのか。
焦る気持ちもありつつ、ものすごーーーく久しぶりに大垂水峠に上ったので、石碑で記念の一枚。
石碑の前で写真を撮ったのは、実は初めてだ。
熱風吹き付ける道を行き、無事に相模湖駅へゴール!!
しぃさんが来るまで、ぼんやりアイスを食べて待つ。程なくしてしぃさんが到着し、後発組の四人もやってきた。
虫さん「しぃさんお誕生日おめでとう〜〜!!!!」
実は、直近がお誕生日のしぃさんに、皆でサドルバッグを買っていたのだ。輪行解除とともにこいつに荷物を詰めるため、どうしても早く届ける必要があった。
準備をするうちに大粒の雨。すぐに雨は上がったが、一瞬だけ涼しくなる尊い瞬間だった。
皆「さあ、石和健康ランドに向かってスタート〜〜〜!!!!」
パキャッ!!!!
今の音は……?????
どうやら、リアライトがホイールに絡んだらしく、しぃさんのフレームに怪しげな傷が。
たまたま連絡をとっていたとりさんに相談し、万が一に備えてビニールテープを買いに行くことに。
コンビニで応急処置。かつて私がフレームを割ったときに、セロテープを貼ってことなきを得ようとした(???)話で盛り上がる。
これだけしっかりビニテで巻けば、まず何かあっても大丈夫だろう。万能なテープ様様に感謝しつつ、改めて山梨へ向かって走り出した。
クソ暑い。
山梨へ向かうのだから、斜度はともかく上るしかない。
途中、上野原で寄り道。
かつての笹子峠ライドの帰りに寄ろうとして、売り切れで撃沈した「酒まんじゅう」の店だ。ここは、自転車をはじめたばかりの頃、ショップのおじさまライドで何度か連れて行ってもらった思い出の場所でもある。
魚まんとは鮭、塩まんは塩ゆであずき、みそまんは田楽みそのような甘辛みそが入っている。あんまんは言わずもがなあんこだ。
これは魚まん! ふかふかむっちり、つるつるでおいしい。二個は軽くいける。
お腹も溜まったところでリスタート。山梨に入ってから、途端に雲が暑くなる。
そして、いっそうの登り基調。
と思ったら、ガチめの雨が降り始めた。ちょうど大月の二駅手前で、雨粒が大きくなる。
コンビニ退避で雨具を着込む。台風がどれだけひどくなるかわからないので、降りだしたら輪行に以降するという計画だった。
悪天候に「はらきよ」(神刀にお願いする加持祈祷の略称)をお願いしていたら、一瞬晴れてまたドザーーーッと降り出したので、石切丸への文句は募る。
何が祓いたまえ清めたまえだ、晴らせるならしっかり晴らせてほしい。
というわけで、ビショビショになりつつも大月駅で撤退! 輪行で、石和温泉を目指す。
駅の立ち食いそばの匂いを嗅ぎすぎて、我慢できなくなったので電車に乗るまでの10分で駆け込みえどんを決めた。
そば湯が用意してあって、すばらしいお店だった。
出立前の駅前。……晴れ間が覗いている。
車窓から。
一山越えると雨模様は見えなくなり、
見事なまでの晴天が広がっていた。山間の天候のわからなさたるや。
さて、いい天気の石和温泉駅に到着。
はじめて降り立ったが、駅前に足湯やワインセラーがあるなどかなりいい感じの駅だ。
駅から1kmほどで、目的地に到着する。
駿河健康ランドよりもこじんまりしている。ただ、2019年(今年)の7月にホテルがリニューアルしたらしく、中は新しそうである。
ここからは、お風呂を楽しんだり、洗濯をしたり、各自まったりモード。露天風呂が温度高めのパワーストーン風呂と、イモ洗い状態の人気の高濃度炭酸泉と、つぼ湯であることに度肝を抜かれるなどした。
そして夕食タイム。本日のスペシャルゲストが登場である!
いつもよりイカツく見えるサイクルジャージで現れたのはとりさんと、素敵な先輩のひとみさんだ。
皆で山梨ワインで乾杯!
ツンツンな国産ワインに、「イキッてる感じ」との感想も飛び出す。ちなみにこの大広間、売店で買ったお酒の持ち込みは可能だし、さまざまなモツ料理があって美味い。
とりさんに刀剣乱舞における鍛刀(いわゆるガチャ)をお願いする。こういうときは無欲の勝利だ!!
きいさん、しぃさん「カカカ~~~~~!!!」
山伏国広、修行僧である。我らが勝手にとりさんと因果がありそうなキャラクターとして想像した通りの結果となった。
おいしい楽しい夜を過ごして、各自解散!
早めに寝たり、ツールを見たり、再度お風呂に行ったり……。
虫さんきいさんと二度目のお風呂に行き、最後は晩酌するとりさんと「腐女子……、むしろ腐とは何か」を議題におしゃべりして終了。
山梨ライド一日目の夜は更けていったのであった。
・二日目
さあ、見事な台風一過の快晴!
二日目の山梨を楽しむべく出発の準備をする。
とりさん、ひとみさんに見送られ、炎天下の山梨へと漕ぎ出していく我々。
二日目は、昨年からしぃさんにおすすめされていた、やまなし内藤農園の「グリーンテーブルカフェ」に向かう。
昨年、しぃさんとキサさんが向かって絶品だったらしい。
少し分かりにくいところにあるが、石和温泉健康ランドから10kmほど。
まさに、農園という入り口!!
二日目からは、真嬉さんも合流して計7人のライドになる。
こちらが「グリーンテーブルカフェ」さん!
9時半のオープンに合わせて、テラス席にイン。
果実過敏症で生の桃が食べられないメンバーが2人いるので、加熱桃を中心に、この季節に食べられる食事メニューはすべて注文した。
桃バターのピザ、農園野菜たっぷりのカレー、冷製桃パスタなどなど……
最後に、桃のパフェもいただく。さすがにお腹は限界いっぱいいっぱいだが、この世のくだもので一番桃が好きな私にとっては、ここで頑張らずにいつ頑張るのかというところ。
何を食べても、とにかくうまい。桃が料理につかうのがもったいなくなるくらい、うまい。
本当はこのあと柳沢峠を走って奥多摩へ帰る予定だったが、山の中での雷雨が予想されるためガチめのヒルクライムは回避。ともすれば、食べない手はない。
すっかりしあわせ気分になったあとは、ひとまず大月を目指して昨日通る予定だった道を走る。
甲斐大和駅のあたりは、昨年の水信玄餅ライドで体験しているように、豪快な下りだった。つまり、山梨側から向かえば思いっきり上りなのである。
延々上り
日陰がない
途中熱中症が心配になって、木陰に避難すると、そこには近藤勇像が待ち受けていた。幕末オタの特性も持ち合わせたクロは静かに歓喜。
きいさん「クロさんそういうとこあるよね……」
ゆたそさん「アツイ……アツイ……」
ひたすら、焼けつくような登りの道。トンネルでほんのわずかな涼を感じて、いつまでもここにいたいと思った。
甲斐大和駅すぐのセブンイレブンにイン。やっと、照りつけるような日差しから逃れることができた。
複数人がぐったり、軽度の熱中症という感じかもしれない。経口補水液をうまいうまいという人たちがいるので、かなり心配なところ。
冷たいものを飲んだり、身体を冷やしたり。真嬉さんは上りでめちゃ元気な声が聞こえていたのに、熱中症マンになっていたので驚いた。
自分はどうかといえば、久しぶりの晴れ間で本当にテンションが上がっていて、元気な方だった。
新笹子トンネルは、2手に分かれての走行になるため、安全のために反射ベストを着用する。3kmほどの長いトンネルだ、注意しすぎて悪いことはない。
いざトンネルへ!!
すずしい、気持ちいい!ずっと下りだと思っていたが、半ばで上りから下りに入れ替わっているらしい。
全員無事でトンネルを抜け、大月市へ。ここから駅まではほぼ漕がなくていいぐらいの下り基調だ。
笹子といえばこれ、笹子餅。
皆で分け合うためにひと箱買った。
そして、笹子餅からすぐの笹一酒造へ。いつかの笹子ライドで食べた鳥もつ丼が忘れられなかったのだが……
残念、食事はすべて終了していた。
代わりに大吟醸ソフトや、定食の残り?と思しきゆでたまご、大好きほうとうチップスなどをつまんでひと休憩。
もうさほど暑くはないが、日が差していて気持ちのいい夏の景色だ。
そして、大月駅ゴール!
天候に阻まれたところはあったが、全員揃って楽しく旅を終えることができた。
◆
久しぶりの晴れ間、健康ランド、桃と好きなものを好きなだけ詰め込んだライド。ハッピーすぎる桃農園を教えてくれたしぃさん、キサさんには本当に感謝だ!
台風や、暑熱順化前の皆の不調や色々あったけれど、思い出に残るいい一泊二日となった。今回来られなかったむっちんさんともまた加熱桃を食べに来たい。
今日もお疲れ様でした!(駅前まで買った桃がカビていた)