わしとおまんの追い風400〜愛憎MIX〜
今回のメインテーマが上記である。
私は今回のブルベに出るために薄い本の買い出しイベント(春コミ)を蹴った。
買えない本たちのお品書きのアップに嘆く日々の中、推しカプのさまざまな告知がなされ、せめて未来には買いに行けますようにと祈るのみ。
とにかく、そんな想いのこもった追い風400こそ、我らの愛憎奇譚なのであった。
◆
・前泊編
会社にありがたくお休みをいただいて、スタート地点へとへ前乗り。
こだまで虫さんとのんびり名古屋を目指す。
ギリギリまで天候を懸念していたので雨具フルセットを用意しているが、はたしてどうなることやら……。とにかく今は富士山の綺麗な晴天だ。
そういえば、出がけの直前に電池を入れ替えた「ラピッド5」が、まさかの故障。電池を入れ替えたら、もう二度と明かりがつくことはなかった。
そんな臨終の仕方あるか?と思いつつ、急遽現地のワイズロードに行く予定を組み込む。
13時前に名古屋駅着!
太閤口の風俗街チックなところにある、「ホテル ル・ウエスト」
こちらは500円で1日大型の荷物を預かってくれるという。
自転車を預かることもかなり多いらしく、嫌な顔せずに輪行袋を室内に入れてくれた。
身軽になって、名古屋飯タイム。名古屋コーチンのとりめしとかそういう感じのやつ、観光気分が出てとてもいい。
丸の内にあるワイズロード名古屋店に移動して、「オムニ3オート」を入手。これまで買いたいと思っていたから、いいタイミングだったのかもしれない。
有休のお礼に会社宛てのおみやげなど見繕い……輪行袋を回収。ここから宿泊先までは、4kmほどなので自走で向かうことにした。
自転車を組んでいると、ホテルのフロントのお兄さんが自転車に興味があるらしく話しかけてくれた。そこに、ホテル常連さんらしき外国人女性も合流。
400kmかけて東京方面まで自転車で戻る話をしたら、ひたすら「オーマイガー」と言われまくった。
・ホテル入り
名古屋駅から4kmほど、翌日の追い風400スタート地点までは2kmない抜群の立地のホテルがここ、「金山プラザホテル」
11:00のレイトチェックアウトができたので選んだのだが、何と私たちが宿泊する3日ほど前から、専用の自転車部屋が導入されたという。
粋なはからいはホテル全体の取り組みのようだし、お勤めされている自転車乗りのお姉さんのおかげなのかもしれない。
・入口にバイクラックあり
・自転車専用部屋あり
・工具貸出有
・フロアポンプはもちろんあり
・洗車場もあり
と、自転車乗りには至れり尽せりだ。
中は老舗のビジネスホテルという感じだが、アメニティは充実しているし、綺麗だし、ホテルの正面にファミリーマートがあるしでかなり使いやすい。
めちゃくちゃ感じもよかったので、ぜひ多くの方につかってほしいオススメしたいホテルだ。
・名古屋飯の夜とがっつり睡眠
さて、自転車の準備をあれこれ整えて、早めの晩御飯をとるべく金山駅方面までプラプラと歩く。
爆発的な低気圧でぐだぐだな私と、避けられないド貧血で死の淵に立たされている虫さん。
そば屋さんで名古屋飯らしくどて煮や天串やらをつまんでみるが、とにかく虫さんが瀕死。
さくさくっと食事を済ませ、朝ごはんをコンビニで購入し、ホテルへ戻ってゆったり……。
とにかくたくさん寝ておこう!というコンセプトのもと、ドリエルを初導入。
残るとこわいので半量だけ飲み、あとはひたすらひたすらベッドとランデブーをした。
・ブルベ当日、朝
仕事の平日よりかなり遅い時間に目覚め、のんびりとブルベ出走準備。が、ここにきて大切なものを忘れたことに気づく。
クロ「反射ベストがない……」
虫さん「?!100均調べて」
ダイソー・セリア・キャンドウすべての100均に電話をしたが取扱いなし。スタート地点から6kmほどのワークマンにて在庫を確認したので、受付にドロップバックを預けてから買いに走ることに。
あわてすぎて色んな人に連絡をしたり、サイクルベースあさひに行って撃沈したり、とにかく心臓がバクバク。スタート時間まで余裕があることが幸いであった。
ホテルを11:00に出て、15分しないでスタート地点へ。時間よりずいぶん早いにも関わらず、AJ神奈川さんの受付は用意されていた。
本多さん「反射ベスト?あるよ、ここで売ってるよ」
荷物をお渡ししようとしたところで、まさかの神よりも有難いお言葉。普通に泣いてしまうくらい情緒がアレな感じに。ここでいつもの反射ベストとは色違いのオダ埼ベストをゲットし、ワークマンへダッシュせずに出走権利を手に入れたのだった……。
虫さん、とにかくグロッキー。
知っている方がぞくぞくと集まってくる。知り合いも人の人数もあまりに多いので、名古屋であることを忘れてしまいそうだ。
12:40になり、ブリーフィング開始。本多さんのお言葉で、同じ趣味を愛していた「友達」に寄せて、黙祷。
何が仲間のためかというと、自分が安全に、怪我なく、帰ってくることなのである。
そんなわけで、13:00のスタート時刻を迎える。長く開催され続けている追い風400、その2019年はここから始まるのだった。