チャリ沼にドボン!

また夢に負けて、昨日を愛おしんで

BRM1013小鹿野200

10月13日、ついに20℃に達しないこの日。
今シーズン最終ともなるブルベの参加日を迎えた。
本当は東海道600Rに参加をするか? という考えもあったのだが、まるっきり自信がなく、シーズン最終をDNFで終わると結構引きずってしまう……という理由から、こちらの200の参加にシフトさせてもらった。


何より、小鹿野200は今年たくさんお世話になったAJたまがわさんの主催。
スタートでもゴールでもたくさんの知った顔に会えるだろうと、心を決めたのだった。

 

 


東浦和は遠い……。

 

何とか最終ウェーブのスタートに間に合わせるための、駅前集合。

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今回は、今期最初で最後のじぇんさん、虫さん、クロ3人での参加だ。

見知った方々のたくさんいるスタート受付に慌ただしく飛び込む。

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クロ「W3の我々腐女子に全参加者がケツを向けたな……?ふふふ」

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バカなことを言いながら、真面目の真面目にしんがりスタート。いや、一番後ろからは昨年の木崎湖以来からちょくちょくお世話になっている神様ハチヤマ様が走ってこられるという。

 


・スタート~PC1


信号はやや多いが、文句なしに平坦。

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十数キロでハチヤマさんに追いつかれ、「どうぞ先に行ってください」とお伝えし抜いてもらう。

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信号の多さと、ハチヤマさんの見守りのやさしさで、PC1までは引いてもらうようなかたちに。

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腐女子3人「「「ハチヤマさんかわいい~~」」」

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ばんばんさんとハチヤマさん、2人でイケオジ倶楽部ではないかとのたまう我々。
あまりの尊さに祈りをささげる。


他の参加者の方も気づけば後ろに連なり、そのまま物見山方面へ。

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田んぼの真ん中にランドヌールズの長蛇の列ができていたので、シークレットが設けられているとすぐに気づいた。

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人手はartsさんのみらしく、てんやわんや。


チェックを済ませると、残り僅かな距離は物見山のゆる登坂。ゆるいけどPC直前でのこれは嫌な感じ。

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丘を越え、荒川パンライドでかつて立ち寄った「ぐーちょきぱん」を通り過ぎ、

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PC1のセブンイレブンへ。貯金は1時間を少し切るくらい。

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胃が微妙なのでピルクルとプリンを補給。

 


・PC1~PC2


ここからはすぐ白石峠。

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埼玉らへんにお住まいの方々の、いわば「ヤビツ峠」的な場所だと記憶している

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距離が6.8km、平均斜度は8%……ぐらいだったと記憶しているけれど。


うーん、これは。

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下ってくる人が非常に多い。
車も多い。
登ってくる人も多い。
道幅が狭い。

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ブルベ装備で登るにはそこそこ斜度も感じるし、まあ楽しいものではない。というかブルベ以外の方がたくさん通る峠というのもなんというか申し訳ない気持ち。
まことのしんがり隊、登りきるとハチヤマさんが見張っててくださっていた。

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ここからクソクソ路面荒れバンパー地獄の白石峠を下り、定峰峠への下りへ接続。

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はなが垂れるくらい寒いが、定峰峠はきれいでいい峠だ。登っているときより下りの方が長い。

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グロスアベレージもぐんぐん回復。
とはいえ、下りが終わると昨年のたまがわ600や今年の鬼怒川600で通る、交差点「泉田」以降の地味~~~な登り基調。

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ここがだるい。
鬼怒川600でつかった大きいセブンがPCではなぜいけないのだろう。
そう思いながら、折り返すためだけに小鹿野のローソンを目指す。このあたりは他の参加者さんと多くスライドした。


後ろでは虫さんが離れ気味になり、なんだか調子があまりよくなさそうに見えた。
とりあえず、PC2のローソンにイン。貯金は30分ほどだっただろうか、あまり覚えていない。

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今日は固形物が食べられないな~と思っていたら、バナナを食べても胃痛。微妙に冷たい果肉に、胃がきゅっとなる。


再スタート、となったとき、虫さんの唇が紫色だった。
この状態は初めて見た……。
心配とはいえ、踏むとキツイが進行できるとのこと、再度走り出す。一番後方には、そっとハチヤマさんがいてくださった。

 


・PC2~PC3


この間に、いつもは定峰200で軽快に下る山伏峠~正丸トンネル~ひつじやさん辺りの道を登らなくてはならないし、山王峠の逆側の登りも含まれている。

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試走レポートは何のことがないように書いてあったが……。主催のモロ子さんは坂が好きなようだ、所感はアテにならない。
長くはないけど、斜度がギュッとする秩父ミューズパークの登りが仕込まれていた。この時点で結構「エッ」となる。

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そして、とにかく長い長い山伏峠に至る道。


他の参加者さんと抜きつ抜かれつ、峠に入るまではそこそこの車と長い長い道のり……下りの長さを知っているだけに、本当に楽しくない。

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そして、じぇんさんが先に、ついで私が頂上に。この光景も久し振りだ。

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すぐに虫さんがやってきて、ハチヤマさんもともにビューーーッと下る。

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グロスアベレージはグングン回復する。
余裕とは言わないが、これなら間に合うだろうといえるぐらい、嘘なしの下り基調。
寒い。

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残り、山王峠を含む8km。1時間を切った。


「バシュン!!!!」


私の後輪がパンクした。
自転車注意と大きく掲げられ、注意記号が満載の、深い深いグレーチング(の一種?鉄製のギザギザの溝)を通り過ぎた瞬間に、リム打ちパンクだ。「ここでかよ」と何度も思ったし、口にした。


ハチヤマさん「大丈夫、さっと変えちゃうから全然間に合う」
じぇんさん「クロさんの気持ちわかるよ」

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皆、一斉に手伝ってくれる。さっきまで白い顔をしていてた虫さんも回復し、当たり前のように私を落ち着かせてくれた。


虫さん「へいきへいき!」


もちろん本当にロスもわずかにパンクを治していただき、戦線復帰。ここで私は自分のツールボトルの中がクソさびさびであることを知った。うーん、ダウンチューブにつけて、油断をしていた。

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山王峠を歯噛みしつつ越え、PC3のファミリーマートへ。スーパーが併設されているタイプのコンビニ、ここで20分前後の貯金だ。

ここでようやくほっとして、本日はじめてのちゃんとしたごはんにおでんを食べた。ここで完全に日没したくらいだった気がする。

 


・PC3~PC4


さてこのブルベ、200kmなのにPC4まであるのである。
しかしもう登りはない。信号はあるだろうが、問題がなければ無事に時間内に辿りつけるだろう……たぶん。慢心すると死ぬので油断はできないが。
と思いきや、飯能に至る海野宿や鬼怒川でも通ったはずのおなじみのゆる長い登り。

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しかし、景色は帰ってきた感だ。
最初は信号が続きグロスは今ひとつだったが、そこでじぇんさんが「多分、15分以上は貯金残してPCに入れると思うよ」との宣言。

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先頭の彼女は安定していて、宣言通りの時刻にPC4のセブンイレブンに飛び込んだ。

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そんなじぇんさんはハチヤマさんのおすすめでチリトマトを補給する強さ。

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私は豚汁とおにぎりを食べたが、ここで選んだ「ほたての旨煮のおにぎり」美味だった。

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(外で電池交換をしていた虫さんが撮ってくれたイートインの図)

 


・PC4~ゴール


あとは20数キロ、最後まで油断せず。

走り出してすぐ、「ドーンドーン」という音が耳に入った。打ち上げ花火らしい、輝きがチラチラ覗く。

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走れば走るだけ花火は大きくなった。

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虫さん「すごい!花火!!」
じぇんさん「綺麗だねー!」
クロ「花火を自転車で観に行く真手とかどうよ」


じぇんさん「ファッッッッ」

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うーん、エモい。
ついに打ち上げ花火まで自転車の上で見るようになってしまった。
めちゃくちゃエモーショナルだ。


花火を横目に進みながら、今期最後のブルベで、できれば完走して終えたいと思っていて、何だか祝福されるみたいな景色を見てしまったことに胸がくしゃっとする。
200kmなら完走できるはず……とは思っていたけれど、胃は相変わらずコントロールできないし、変なところでパンクはするし、まあやっぱりイージーなブルベなんてものはこの世に存在しない。
とにかく、ブルベで花火を見ている。


今年初めて3人で走ったけれど、そんなときにこんな感じで、感慨深くもなるものだ。

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さいたま新都心、都会を過ぎ、はしる。

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都会を抜け、最後に待っていたのはマッッックラな田園地帯?

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しかも右折左折が多くて、よく分からない道だ。のどかといえばのどかだけれど。

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最後まで三人は騒がしく、一番うしろにやさしいやさしいハチヤマさんに付き添っていただいて、ゴール!!

最初に会えたのは、ばんばんさん。

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嬉しかった、ゴールにもおなじみのたまがわの皆さんがたくさんいた。久し振りにいいブルベで締めくくれたなと思った。
とりさんやmomさん、しんぱちさん、いぢちさん、そして関西に旅立ってしまうりんぱぱさん。
いくら坂を責められようと動じない主催のモロ子さんには、今度はスカートが履かせられるらしい。

 

何はともあれ乾杯!!

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この日、ブルベは各地で開催されていた。
私たちの完走を聞いて、私たちの大好きな先輩が、道の上で励みにしてくれたと後から聞いた。
こんなに、走ってよかったと思ったことはない。
一緒に走らなくても、別の道の上でそれぞれ頑張るという喜びがあるのだと、初めて知った素敵な2018ブルベシーズンの最終日だった。

 

そして、最後まで後ろで私たちを見守ってくれたハチヤマさんには本当に頭が上がらない。今回も神なのだな、という気持ちで胸がいっぱいだ。

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今日もお疲れ様でした!( 東浦和はやっぱり遠い)