チャリ沼にドボン!

また夢に負けて、昨日を愛おしんで

BRM512海野宿400(スタッフ試走)①

いつもお世話になっているAJたまがわさん。ついに、我々も賛助会員としての責務を果たす(?)ときがきた。

 

そんなわけで、

BRM512海野宿400の試走

をやらせていただくことにした。

 

天候の良い日を選び、1年ぶりに400kmの距離に挑む。そして、結果はどうあれ試走レポートを提出する……。そんないつもとは違った体験をさせてもらってきた。

 

同日別の時間でも試走スタッフの方はたくさんいたが、さまざまなことを教わりながらぜっとさんと、いつもの虫さんと共にスタートすることになった。

 

 

4月29日の7:30、兵庫島公園でスタートを表明する。400kmの両日降水確率10%以下という、すばらしい快晴だ。

スタート前から気温が上がっていて、必要のない防寒具を持ちまくっている感があるが、初めての試走体験にワクワクしないこともない。

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・スタート~PC1 


たまがわさんおなじみのルートを行く。天気も良く、一般ローディーのさわやかさがやや恨めしい。 

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途中、通勤途中のりゅーせいさんと遭遇!

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多摩川沿い、奥多摩街道と進み、PC1のファミリーマートへ。

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貯金はのんびりめの1時間弱、暑いので塩分補給におやつカルパスを買う。

特に空腹は感じないので、焼きプリンを飲み物のごとく流し込み、スタート。

 

 

・PC1〜PC2

最初の区間よりは信号が少なく、走りやすい。道路も広くなっている印象。埼玉入りして、穏やかな景色が続く。

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気温はどんどん上がってきて、暑さへの恐れが胸を過ぎる。

小さな登りがいくつかあるものの、走行時間に影響を及ぼすほどではなさそうだ。

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景色がいい感じの下りは、復路で登ってこなくてはならない。

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PC2のファミリーマートへは、1時間15分ほどで到着。

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広いイートインがあったため、涼みつつ、大休憩。

気温の高いブルベになると食べたくなるひやしたぬきうどん

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ついでに、カロリーのとれるピルクルをお供にする。ピルクルはかなり具合がいいのだが、休憩の間に飲みきれないので少ない量を出してほしい……。

 

・PC2~PC3 

109km地点までは、昨年の「BRM901白馬・木崎湖300」と同じだそうなのだが、そのブルベは夜間スタート&雨だったため、景色にまったく覚えがない。

ところどころ雨の苦痛が蘇ったり、Hヤマさんに助けられたことなどを思い出すものの、晴れているだけで道の印象がだいぶ違う。

 

写真撮りたいスポット小前田駅いつか車内で「次は オマエダ」を拝んでみたい。

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24時間解放の、「道のオアシス神川」仮眠スポットに最適のようだ。

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群馬に入り、絶妙な登り基調が延々と続いていく。暑さと地味なゆる斜度で地味に体力を削ってくるあたり、まさに群馬……!

 

虫さん「グンマーは異国」

クロ「さすが群馬は魔境だぜ」

 

気温は高く、無風に近い追い風でジリジリ身を焼いていく。

この写真、なんと前方にいるのはランドネきたかんの参加者の方々だ。一部コースが被っていたらしい。

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途中ぜっとさんの素敵提案で、かの有名な「富岡製糸場を覗きにいくことができた。

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混んではいるものの、寄り道の嬉しさ、素晴らしい気分転換。

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富岡製糸場目の前のお店で抹茶ミルクを買い、リフレッシュ。

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ちなみにこの時、昨年の同時期ぶりにぜんそく症状??というか、やたらにむせていて、口で呼吸をするとヒューヒューする状態だったのだが、気管支拡張剤を持っていなかったので、とりあえず鼻呼吸でしのいだ。

原因はわからないが、そんな状態でも寄り道が嬉しすぎて浮かれた写真しかない。

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ついに、青看板に軽井沢の文字が……。 

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貯金をほぼ1時間半に増やして、PC3のセブンイレブンへ。

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とにかく補給はピルクル

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ぜっとさん「よし、目標通り」

虫さん「と思ったでしょ????」

 

これは、折れないフラグの物語だ。

 

・PC3~PC4

PC3を出て、10kmしないで碓氷峠へと向かう。そこまでの景色は、木崎湖300のハイテンションの記憶を思い起こさせる。

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ゴアテックスを3人で着替えた思い出のガソリンスタンド。

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そして綺麗な山の景色の中へ進んでいく。

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碓氷峠といえば「めがね橋」、お気に入りの景色である。連休で賑わう中、記念写真を撮って観光気分に。

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しかし碓氷峠、とにかく長い。3kmほどでめがね橋に到達するので、盛り上がったあとの9km以上がやたらと長い。かなり刻んでくるカーブの標識は「184」まで。

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クロ「いい感じの景色だよね〜」

虫さん「つらい、はっぱ隊流すわ」
 

♪「お水飲んだらおいしい!!!」

♪「ヤッターーー!!!!!」

 

懐かしい上、素朴な喜びがブルベみを感じさせる名曲だ。新緑のやわらかな景色の中、歌ったり喋ったり気を紛らわしつつ、淡々と進む。

 

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そして、ようやく頂上へ。

まだ辺りは明るいが、これから下り基調で軽井沢、海野宿へと向かう。

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ぜっとさん「ここから下って、登り返して……いい感じなんじゃないか?」

虫さん「と、思っていた頃が私にもありました」

 

さすがは何度も死を味わってきた虫さん。慢心は死に向かうと知っているための、この返し。

そしてこの言葉は、浮かれた私にも、すぐに現実のものとして振りかかってきた。

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碓氷峠を越えて、メインの敵を倒したような気持ちになるが、ここからのダウンヒルに絶望は隠されている。

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ぜっとさん「あれ……」

クロ「めっちゃ下る……これ登り返すのか……」

虫さん「ほらすぐ死ぬ」


なんとこのブルベ、折り返し地点のPCまでに、なんと500m以上も下り、しかもそれらを登り返してこなくてはならないのだ。せっかく1000m近い峠を越え、気持ち良いダウンヒルだというのに、同じ高さまで戻ってくるというコースの絶望。ルートラボ 、往路と復路に分かれているもので、なぜかこの部分の凶悪さに気づかなかった。
軽井沢、小諸と下っていく道々の「急こう配 減速せよ」だとか「勾配6%」だとか、斜度のきつさを表す標識の乱発に、心がバキバキ折れる。

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途中、登ってきたら結構な激坂の類じゃないか? と思われる下りに差し掛かり、マジギレ。見た目的にも、そいつを登り返してくるとかキレてもおかしくないシロモノだった。

(※のちに、そこは通らないことになる)

 

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そして、海野宿についたときにはすでに日は暮れていて……。小江戸巡り400も日本橋600も海野宿400も、粋な宿場町はみんな闇の中。

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とはいえ、満月が明るく、暗闇で到着しても十分ムードがある。写真に収めてウキウキしていると、先発で試走をしていた白ちょっきさんとエンカウント

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下ってきた道々のしんどさを密やかに共有して、白ちょっきさんを見送り。

 

私たちも折り返し地点のPCであるセブンイレブンへ、1時間近い貯金で到着。

 

ぜっとさん「リサーチが甘かった」

虫さん「ほら……やっぱり死ぬんですよ……」

ぜっとさん「少なくともイージーではないな」

 

暗澹たる気持ちで晩御飯タイム。虫さんに届いたツイートは、サイピクを楽しむゆたそさんとしぃさんの酒盛り画像であった……。

 

 

②につづく