じょそう【女装】
……それは男性にのみ許された神秘の世界。そこに、我こそはと名乗りを上げた方がいた。
SとうJさん 「にあいますか?」
虫さん「着ましょう!!!!女装したいという熱き願望、しかと受け止めました!!!!」
そうして、お誘いいただいた秋ヶ瀬の森バイクロア7。
MTBもシクロ車も持っていない私と虫さんは、またも人様にお借りするかたちで参戦を決意。
しむらさんのマビックカーに甘えに甘え、朝も早くからバイクロア会場までひとっぱしり。
優雅に朝マックなどを楽しんで、会場入りを果たした。
・さっそく、女装
参加メンバーはSとうJさん、奥様のN子さん、しむらさん、Kむらさん。
そして、虫さん、クロ。
大遅延に巻き込まれ、まだ現地についていないじぇんさんの7人である。
ご挨拶もそこそこに、かつて虫さんが友人たちとの誕生日会で着用したネタ的なラブリーメイド服をひらり……。
SとうJさん「オウルクラスは明日だよ!」
Kむらさん「いけますよ、いろんな格好の人すでにいますから!」
N子さん「リボンちゃんとした方がかわいいよ」
しむらさん「オレも着るの?!」
このあたりは、やいやい言われていた気がするけれど楽しかったのであまり覚えていない。
じっくりと、可愛らしい姿の2人の写真を楽しんでほしい。
お二人のファンが増えそうだ!
・出店がオシャレ
ひと段落ついたところで、グルメ&お買いものタイム。
登山?ハイキング?山活動向けのアイテムも多く、アパレル系はどれもおしゃれである。
めずらし系のオーガニックティーや補給食など、見ているだけでちょっと上質な自転車乗りになったような気さえする。
ブルーラグさんで、キャップはなんと1000円。飛ぶように売れていた。
出走前の腹ごしらえといって、消化にいい鹿肉のシチュー「白しかごはん」を食べるが、これがこのあと裏目に出るのであった……。
吹き抜けるアンニュイの風。
・チームラリーBスタート
へとへとクタクタになって、レースまでには何とかじぇんさんが到着。
女性4人、男性3人(うちひとり女装)とチーム分けして、参加をすることになった。
女性はとりあえずひとり1周交代ということで、N子さんからまずはスタート。
KONAのフルサスのバイクを交代で使用した。
N子さんが走り、虫さんが走り、
そして自分の番……
速度は出ていないのに、やたらめったら息が切れる。暑い。サスペンションで力が逃げるので、ギアの選択がよくわからない。
転ぶまいと思っているうちに、とりあえず1周目は終了した。
続いて、駆け抜けていくのはじぇんさん、
男性チームはといえば、SとうJさんの勇姿。
はためくスカート。
他メンバーの皆さんの応援にも余念がない。
2巡目からはちょっと面白くなってきて、3巡目は最終走者だったため、余分に走って障害物の階段に怒りを覚えながらのゴール。
後半になればなるほど道が削れてくるので、ハマったり滑りやすくなったりと気をつかう。とにかく重くして踏む意外に浮かばなかったため、脚は微妙な疲労感……たぶん、こんなに重くしないでいいのだと思う。
その後は、ふたたびのグルメタイムということで、皆で出店をプラプラ。
鶏のコンフィとホットウイスキーを買ってみたのだが、身体もあたたまり、幸せな気分に。
その場で焼き目をつけてくれる鶏肉は、ホロホロで味も抜群だった。
・輝きを競うサンセット
そして、最後のレース。本日の種目のなかで一番のイロモノかもしれない、日暮れのレース。
暗闇を走るので、ライトアップする参加者の多いこと多いこと……。
その中でもひときわ目立つ、Kむらさん。
二輪駆動の自転車と自分をがっっっつりライトアップし、いざ走る。
尚、身体につけたバッテリーはアイフォンが10台は充電できるとのこと。
見事すぎる明るさ……。
サンセットには、あの格好のままのSとうJさん、しむらさんも参戦。
このレースはガチ勢あり、輝きを競うものあり、バイクテクニックで魅せるものありで、本当に面白かった。応援も自然と盛り上がる。
何より、障害物として設けられた階段を、タイヤの太いバイクたちがゴリゴリ駆け上がっていくのは、格好良かった。
そして担ぐ人たちもびっくりするほど早い。
「世界で一番輝いてるよーーーーー!!!」
こうして、人々を引き寄せる素晴らしい明るさのKむらさんが伝説を残し、サンセットは終了した。
◆
はじめてのバイクロアというイベント。
昨年の24耐ぶりのMTB走行。
乗るたびにほしいなあと思いつつも、車もないし走るところにも困るしで、まだまだ憧れどまりになりそうだ。
イベント終了後に皆で寄ったサイゼリアで、またひとつブルベの狂気に触れた気がするが、それは心の中にしまっておこう。
今日もお疲れ様でした!(女装は宝)