しいさん「三浦には、黄金の鯖っていうのがあるんだよ~」
どろさん「めっちゃとろけるよ」
これは、雨降りの三浦ライドで聞いた、ヨダレの出るような話。
季節限定で食べられるらしい「黄金の鯖」を、しいさんとどろさんが食べに行くという。
クロ「どうしても!鯖が食べたい!」
そんなこんなで、虫さんとともに2人のライドに混ぜてもらうことになった。
前日のGSR CUP(コスプレ、キャラジャージ必須のレースイベント)
の疲れを引きずりつつも、今年数度目となる三浦半島へと向かった。
◆
9月10日、久し振りに気持ちのいい快晴。
クロ&虫さん「乗り過ごした!!!」
久里浜港で待ち合わせをしていたのに、久里浜駅で電車を降り損ね、気付けば三崎口駅。
しいさん、どろさんと連絡をとり、三浦海岸駅にそれぞれ走って集まろうということになった。
虫さん「グーグルマップを頼りに行こう」
三浦海岸駅までの3kmを最短で選択したことにより、まさかの三浦半島の洗礼を受けることになった。
海岸沿いを離れ、一歩内陸に入れば……
激坂乱発
クロ「なにこれ?!?すげえ下り急!えっ林道?あっあっ」
クソのような登り。瞬間的に18%以上はある。
クロ「むりむりむりむり朝イチは無理」
安全優先で、普通に押し歩きをしてくる虫さんを待っている間に、車をよけようとして立ちゴケ。
虫さん「こわいよ~~三浦怖いよ~~」
クロ「ふたりに会いたいよ~~~」
ヒーヒー言いながら、三浦海岸駅でしいさん、どろさんと合流。
泣き言を言いながらも、サバを食べれば恐怖もふっとぶよ!ということで、いそいそと走り出した。
その距離は10km未満。
本日のお目当て、黄金の鯖こと松輪の鯖が食べられる、「松輪エナ・ヴィレッジ」へ到着。
周囲を海に囲まれた、素晴らしい立地だ。
11時開店のお店に、11時20分頃についただろうか。受付で名前を書くと、自分たちの前には8組ほど。
待ち時間は磯遊びをしようと、持参したマリンシューズでいそいそと岩場へ向かった。
今年は、しいさんとどろさんのお陰で、大好きな海にたくさん来られた。とてもうれしい。
虫さん「フナムシ!!!!イヤァアアアア!!!フナムシ!!!」
ぞっとするくらいの小さなフナムシが、一歩歩くごとに、ザザザザザザと大移動する。なぜ大量発生しているのかはわからないが、これは視覚的にもくるものがある。
何とかフナムシを乗り越え、安全な岩場で水遊び。
30分ほど遊んだところでエナ・ヴィレッジに様子を見に行くと、ちょうどよく自分たちの呼ばれた頃合いだった。
いよいよ、松輪の鯖とご対面。
注文はそれぞれ「松輪とろサバ炙りたて定食」と、「刺身の盛り合わせ」、極厚の「アジフライ」をシェアした。
小鉢の、あおさの寒天寄せ?あおさではなかったかもしれない。
炙りたて、香ばしい香りの鯖は、ほんのり桜色。
皮は微かにパリッと、中はとろっと……。
文句なしに、鯖がとろける。
ポン酢にもみじおろしでいただく身は、とにかく絶品だった。
お刺身は、まぐろ、あじ、いなだ、わらさの盛り合わせ。新鮮そのもので、美味。
全員ご満悦顔だ。
サックサクのアジフライは、一枚を2人でシェアしても食べ応えのある、かなりの肉厚フライだった。食べ終えるのがもったいないほど。
小鉢2品、メインの鯖、刺身、ごはん、味噌汁、デザートもついて時価。本日は、2600円だった。
身も心もとろけて大満足。
ここからは、さらにのんびりと腹ごなしをするために、ふたたび美しい海を眺めに行く。
ここも、移動は10km未満だっただろうか。
辿り着いたのは、「黒崎の鼻」という岬。
トトロのトンネル……ジブリを思わせるアドベンチャーな、夏草生い茂る道を行き、登ったり下ったり。
開けたそこは、岩場が海に向かってせり出した、少し高さのある場所だった。
海は青く見渡せて、打ち寄せる波もとても穏やか。
ただ、高さがあるために、覗き込むと岩肌がむき出しで、落ちたらあぶないだろうなあ、というところ。
何というか「高校生が考えうることができる世界の果て」という感じ。
身近にあって、さびしげで、でも生死を選択できそうな場所で、見らに迷ったら訪れられる……大変個人的ですが、ホモの話です。
とにかく、好きな景色だった。
いつものようにジャンプ写真を撮ってみると、楽しく「さよなら現世!」という感じ。
日向ぼっこをして、だらだらゴロゴロ。
崖から這い上がってみたりもした。
すっかりのんびり過ごしたところで、デザートを食べにぽたぽた走る。
ついた先は、「関口牧場」
ソフトクリームを求めて、長蛇の列ができていた。
ここは、60種類もの味があり、3日ごとに味を変えて提供しているらしい。同じ味に巡り逢うことはそうそうないだろう。
本日はぶどう味。
ミルクとミックスにして、どでかいソフトクリームをたった300円でいただく。
ぶどうが自然な甘さで、実においしい。
日差しがかなり強く、夕方でも汗をだらだらかくほどだったので、ソフトクリームは最高だった。
このあと、本日来られなかったじぇんさんからのおすすめのかき氷屋さんに行く予定だったが、閉店時間に間に合いそうになかったために、断念。
せっかくの牧場なので、牛たちとほんの少しだけ戯れる。
本日ライドの最終目的地は、逗子方面。ファミレスを求めて走ることにした。
クロ「看板に葉山が出てきたね~。そういえば、葉山教会が通り道だったような」
しいさん「葉山教会行ってみたい!」
ファミレスの前に、地獄の坂へちょっとだけ寄り道。
登る気で行かなければ、景色もよく、アトラクション要素もあり、話題づくりには持ってこいだ。
最初のカーブのその先まで登って行って、やばさを体感したら、危ないので下りる。
美しい夕焼けの海岸沿いを3kmほど走って、ステーキガストへ到着した。
はじめは、「お腹がいっぱいだから、ドリンクバーがあるところへ入ろう」と言っていたのに、サラダバー・ライス・パン・スープ・デザート食べ放題のステーキファミレスに、いつのまにか食欲全開。
結局、話をしながら食べに食べ、解散となったのだった。
しいさんは、最寄りの逗子駅へ、どろさん、虫さん、私は、ラスト10kmを走って帰りやすい片瀬江ノ島駅を目指した。
夜の逗子~江の島区間は車も多く、外灯はやや少なく、工事をしていて道幅が狭いのが難点だが、無事に走りきることができた。
ライドというよりほとんどグルメと磯遊びがメインだが、それでも50km近くは走っていたようだ。
今日も、遊び上手なしいさん、どろさんから、たくさんお楽しみを分けてもらった。
GSR頑張ったね!というご褒美ライドにふさわしい、大変美味でまったりした一日となった。
今日もお疲れ様でした!(タンパク質満載!)