会長の粋な申し出で、私たちは車で夜の大島をドライブすることになった。
行き先は「山と海」
真っ暗な御神火スカイラインを、イニシャルDトークをしながらぎゅりぎゅり揺られて登っていく。
そして、三原山の頂上に広がっていたのは
満点の星空
天の川やカシオペア座がくっきりと見える、美しい景色だ。
偶然にも、この夜の空は晴れ渡っていて、流れ星もたくさん見ることができた。
フォトジェニックな写真を撮り、さらにははしゃぎまわる。
そして、お面をつけたまま500mほど離れた展望エリアへ移動。この光景は、ちょっとしたホラーかもしれない。
そこでまたはしゃぎ、駆け回り、大島の夜を堪能した。
ゆたそさん「ファインプレー!」
じぇんさん「この星座版のアプリ役に立たない」
虫さん「めっっっちゃいい写真撮れた」
各々、とても楽しそうである。
山頂を堪能したあとは、人気のない浜辺へも連れて行ってもらった。
会長「俺照明やるわ!」
やたらノリノリの会長の力を借り、撮れた一枚は比較的波の高い海をバックに撮れたこの写真である。
心中前のカップルのようになってしまった。
最後に、会長が見つけたというクソのような激坂を見学しに、お墓の前など怪しい道のりをドライブ……。
クロ「すっごい!!!壁!子の権現的なやつ!!」
ひとしきり騒ぎ、有難いことに宿まで送ってもらって、一日目の合宿は終了した。
明日は、三原山ヒルクライムが待っている。
◆
8月27日、伊豆大島二日目。
ゆっくり起きて、しっかりとした朝ご飯を部屋でいただく。
またも満腹すぎて、食後はしばしグダグダ……。
チェックアウトの9時半ギリギリまで支度をして、ずいぶん余裕を持って宿をあとにした。看板わんこもお見送りだ。
今日の御神火ヒルクライムは、会長も同行する。
ご厚意に甘えて宿泊の荷物を会長の車に預け、宿から数分で辿り着く、御神火スカイラインの入口へと向かった。
クロ「あれ?もうここから?」
じぇんさん「今日はゆっくり行くから!」
ゆうそさん「は~~~クソ斜度」
虫さん「マジでクソ」
というわけで、各々のペースで登坂スタート。
御神火スカイラインは、登りながら走ってきた道を見渡せるのがとてもいい。
ふもとの方はびっくりするほど暑く、上に登るほどに向かい風に苦しめられた。
暑いなかでのヒルクライムはやはりつらく、半ばで目がチカチカする感じがしたが、それ以外はマイペースに走ることができた。
最後の最後で、おかわりをしにいく会長とすれ違い、無事に頂上ゴール!
いつもの場所で記念写真……のつもりが、曇っていて何も見えなかった。
しばらくして、全員が頂上に集合。
赤コーラがこんなに美味しいなんて……。
そのまま気持ちのいい風を浴びつつダラダラと休憩してから、ダウンヒル。
降りた先は元町港寄りだが、自転車を輪行状態にし、会長の車で岡田港まで運んでもらうことになった。
ゆたそさん「塩気……ラーメン……」
じぇんさん「たこ焼き食べたい」
虫さん「えっ辛いラーメンあるの?!」
というわけで、到着した港の待合所で軽い昼食をとりつつ、ジェット船を待つことになった。
たこ焼きに、マヨネーズをがっつりかけてカロリーを貪る。
虫さんが食べていた「青とうがらし入り塩ラーメン」は、舌にはこないが喉にがっつりくる辛さで、相当なものらしい。
油断していると内臓を直撃するようだ。
お腹も満たしたところで、最後に港の目の前の「フルーツファクトリー大屋」でスムージーを買った。
私はいちご、虫さんのはパッションフルーツだ。これがまた、フレッシュでおいしい。
いちごの方は、大島牛乳を使用していて、幸せを感じるような甘さだった。
4人「ありがとう、伊豆大島!ありがとう会長!」
こうして、美しく楽しい伊豆大島の旅は終了した。
帰りは熱海港からのバスはあきらめ、タクシー1台に2人ずつ分かれて熱海駅を目指した。
自転車でも決して遠い距離ではないのだが、すべてが登り坂のため、荷物を背負った旅行帰りには、できれば避けたいところ。
尚、タクシー利用は、運転手さんによって受け入れてくれる人、くれない人がいるので、よさそうな方に腰を低くしてお願いするのがよいと思う。
◆
伊豆大島は近い。
自転車乗りならもちろん自転車で、自転車に乗らなくても運転ができればレンタカー(最安値は24H3000円)というのもある。
多少不便に感じるところがあっても、それがあるからこそ、あの島の空気や風土が守られているのだと、会長は言っていた。
そんな島独特の空気感を大切に、今後も礼儀正しく遊ばせていただこうと思う。
ひとりでも楽しい伊豆大島。
皆でも楽しい伊豆大島。
ぜひ、気軽に遊びに行ってみてほしい。
今日もお疲れ様でした!(すぐに大島に行きたい)