7月9日、迎えたイベント当日の朝は、昨日よりも涼しくいい風が吹いていた。
距離が短いので、7時半と、ゆったりめのスタートである。
・125kmコーススタート
比較的先頭よりにスタートしたものの、先頭の集団が速め&ちょっと危険な走行をするグループがあったので、見送ってペースを保つ。
見渡す限りのじゃがいも畑。
白や紫の花が満開で、基本的には平坦が多い。
各エイドの区間も20kmほどだし、途中には水分とちょっとしたものを補給できる水エイドもあった。
これで、カンカン照りでも安心だ。
・第1エイド区間
通常エイドは濃厚チーズケーキ
水エイドはすいか
この辺りの平坦で、虫さんが遊んでもらってスプリント合戦。
じぇんさんと私はまったりイーブンペース。逃げに乗らないじぇんさんも、わりと珍しいかもしれない。
再びの水エイドにてバナナ
こまめな水分補給スポット、本当にありがたい!
・第2エイド区間
通常エイドはカレーライス!適量ですばらしい
数少ないがっつりめの坂、「ナウマン象の坂」の途中に一時停止スポットが設けられていた。
水エイドと一口ゼリー
すばらしい計らいだが、坂の途中なのでスルーしていく人もしばしば。
平坦は本当に気持ちいいほどまっすぐ伸びている。
・第3エイド区間
そして、しばらくのどかな景色を行き、
看板を左手に、角を曲がれば……
今回のメイン坂でもある、通称「アタック坂」
この区間、遮るものがなくかなり、かなり暑い。斜度は瞬間的に10〜12%があるくらいだろうか?
頂上の第3エイドはバナナ、大福、ソーセージ。
牛乳やコーヒーも飲むことができる、ちゅうるいのカフェサービスが設けられていた。
・第4エイド
そこから、だいぶ下ってからの、長め〜の登り基調。本当にだらだら続く、ゆるゆるの勾配だ。
第4エイドでふるまわれたのは、近日発売予定のすももとみるくのアイス
あまずっぱくて、火照った身体に染み渡る。
・第5エイド
最後のエイドは、噂に聞きし「幸福駅」
昭和の後半まで実際に使われていた広尾線の駅だ。現在は恋人たちの聖地になっているとか……。
ペットボトルの水、十勝の銘菓2種をいただく。
とても素敵な場所だったので、調子に乗ってガンガン記念写真タイム。
幸福駅のその名にあやかるべく、切符やお土産も買い込んだ。
このエイドを過ぎれば、残りはあとわずか。
ラストの20km未満が一番気温が高く、向かい風という地味な苦痛を味わいながら……
125kmコース、ゴール!!
7時に出て昼過ぎには終わるという、本当にブルベとはかけ離れたおもてなしライドだ。
夜のBBQに備えて、再び福祉の里温泉へ。
贅沢に温泉を楽しみながら、地元のおばあちゃんたちから「トラクターBANBA」なる名物行事を紹介された。
これがなかなか……コアなファンの心を掴みそうである。
さすがに合流したのが遅かったので、豚丼配布は終了していた。
ここからは、BBQあれこれと宴会タイム。
豚肉、焼き鳥、魚、野菜となんでもござれ。
ただし、飲み物だけは自腹である。
うまい!!
大鍋の豚汁のやさしい味で満たされる……。
美しい夕日を見ながら、宴会場と化すコテージへ。
遅くまで、じぇんさんの自転車仲間の皆さまに混ぜてもらって、じゃぶじゃぶワインを飲んで、夜更けまで過ごした。
今夜はテントから移動し、コテージが寝床になったのだが、ほぼ寝に帰ったようなものだった。
◆
7月10日。最終日の今日も、自転車にまったく乗らない最後の食い倒れ記録になりそうだ。
朝は、フェリーエンドルフ自慢の朝ごはんビュッフェ。
自家農園でとれた野菜や、件のうみたてたまご。
野菜がおいしいのは当たり前として、この食べ放題のたまごかけごはんには、ちょっとどうにかなってしまいそうだった。
素敵なコテージ迎える旅の最終日だ。
自転車を再び輪行に組み上げて、飛行機の時間まではグルメ観光に出掛ける。
まずは、一昨日ぶりの花畑牧場へ、お世話になっている人のお土産を買い込みに行った。
ついでに、ご当地限定の要冷蔵生キャラメルを買って、三人で車の中で舌鼓……。
そのあと、昨晩食べ損ねた豚丼を、「豚飼い屋 十勝」まで食べに行く。
香ばしく甘~いタレに、小さ目サイズでも惜しみなく乗っけられた豚肉。
うまい!!やっぱりあぶらもあまい。
あまりくどくはないのだが、添えられた冷やしオクラが口内にさらなるスッキリ感を与え、幸せ度をアップさせてくれる。
◆
十分満腹になったところで、宿に戻ったのは13時前。ここから、空港と宿をじぇんさんに往復してもらい、行きに乗り切らなかった自転車を運ぶことにした。
こちら、2往復目の自転車2台積み&3人積載時の後部座席である。
うまい具合に収容されているのがクロだ。
そして、ふたたび空の旅。
苦労しながら帰ってきた飛行機輪行3台だが、この後お世話になっている人たちとの食事会で、羽田空港から虎の門へと向かわなければならなかった。
浜松町まではモノレール。そこからは、たとえ1人1台でもいいから、とタクシーを選択。
空港からのお客さんで混雑している駅で数十分待ち、なんとそこに救世主のごとく現れたのは……
大型タクシー。運転手の方は、スポーツサイクル経験あり。
3台と3人を一度に乗せてくれ、心づけさえも受け取らず、安心安全に私たちを目的地に運んでくれた。
通常輪行袋でも断られることがしばしばあるタクシー乗車だが、この日は奇跡のような出会いに心から感謝した。
北海道食い倒れツアー、最後の目的地は
「肉塊 UNO」
上質な赤身肉を、食って、食って、食って、食い倒した。
この店からの帰路が死ぬほど大変だったのは言うまでもないが、精神・胃とともに充実した、素晴らしい夏の旅行だった。
中札内グルメフォンドの代表の方に偶然ロビーで会った際にも、「エイドはどうだったか?」「水は足りていたか?」「何か改善点はあるだろうか?」と、熱心に話を聞いてくださって、これからさらによくなるイベントなのだなあと、改めて感謝の念を抱いた。
尚、駅から自宅までの道のりを輪行袋を担いで歩く気力はなく、途中で工具を取り出し自転車の形に組み立てて帰ることとなった……。
今日もお疲れ様でした!(朝一で見つけた四つ葉のクローバー!)