2017フレッシュ日本橋参加を目指した話

 

Fleche(フレッシュ)

 

フランス語で「矢」を意味するそれは、ブルベの種類のひとつである。

 

日本では、
・3台以上5台以下の自転車で参加
・24時間で360km以上走行
・22時間目~24時間目の間に25km以上走行
といった、規約のあるものだ。


もともとは飲みの席で、私たち3人のブルベの師匠でもあるTさんから、「3人で走ってるならフレッシュ出なよ〜」的なことを、昨年から言われていたのが事の発端だと思う。気づけば、出るものとして組み込まれていた。

そのとき、じぇんさんは高らかに「出ますよ!!出る!!!ふたりともいけるいける!!!」と言っていたが、本人はその経緯をちょっとびっくりするくらい忘れていた。

 

 

そんなわけで、昨年からひとつの目標として心の中にあった「フレッシュの参加」

事前準備の段階から、七転八倒するのであった。

しかしよくもまあ、ブルベ一年目のひよっこが目指したものである。

 

 

まずは準備編、ざっくり時間の流れ。


・2016年12月
フレッシュの過去の申し込み資料を使い、コースを仮組みする。
新幹線の安さや、昨年の佐渡ロングライド200のいい思い出があることから、新潟スタートでナイスプレイスの日比谷目指すコースにした。
とりあえず、いくつかのブルベで使用したコースを繋いで、山はひとつだけ。
そのコースを持って、Tさんとフレッシュ作戦会議(という名の飲み会)。ルールを詳しく教わる。


・2017年1月
募集開始日などが更新され、書類を提出。定員があるため、この時点で参加できるかどうか祈るのみ。
このあたりで、スタート地点の宿は押さえておいた。


・2月
10日の時点で、全員参加の通知を受ける。ここから、コースの精査がはじまった。
しかし、21日に提出コースにNGが出る。

PCが最短距離にないなど、ここからがかなり大変。Tさんに何度も相談し、再提出。


・3月
新幹線の早割を申し込む、……がコースに再NG。やっぱり、PC間の最短距離確保が難しい。


加えて、コース自体に凍結の問題があることが判明。4月に走るにはかなり厳しいところがあり、(それがコース上唯一の山)、コース再提出期限直前に、「この道ダメかも」と先輩ランドヌールからのアドバイス


もう詰んだか?というところで、Tさんから「スタート時刻をずらせば大丈夫だから、うちのコース使っていいよ」と神のお達し……。
Tさんたちのチームは、すでにコースの許可が下りていたので、有難く頂戴し、直前でコースを変更することになった。


宿泊先、新幹線すべて取り直し。

 

コース精査期間終了の直前で何とか事なきを得たが、走力がまったく違うTさんから頂いたコースは、やはり一筋縄ではいかなかった。
もともと自分たちが引いていたコースの獲得標高は約2000m、Tさんから頂いたコースは獲得標高は約3700m。

 

フレッシュは自分たちでコースを組めるため、そこまで登る必要はないのに、この展開……。
こうして、新潟県糸魚川から日本橋を目指す、375kmの旅が設定された。 

 

 

 

・普段と違う事前準備

 

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普段のブルベと違って、事前にやったこと。
それは、キューシートをイチから作ること。
自分でルートラボを見ながら、必要な情報を書きだしていく。


①積算距離
②基本的な進行方向の指示、交差点名
③峠のトップ
④通過チェックの参考クローズ時間
⑤通過チェック以外のコンビニ、立ち寄りスポットなどの備考


私の場合、大体上記のことが載っていれば事足りるので、比較的シンプルなものができあがる。
あと、参考クローズ時間だが、これも用意したコースを完遂するためのものと、360km以上の認定を受けるためのものと、2種類書きだしておいた。


そこそこ手間のかかる作業ではあるが、この手のことがもともと好きな方だったので、やっている間は楽しかった。

最終チェックは虫さんが担当。ひとつキューが漏れていて、ちょっとゾッとした。

 


・導入!新兵器


先日の小江戸巡り400で相当雨に降られて懲りたので、ついに本格レインウェアを導入することにした。


その名も……ゴアテックス

 

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というか、これだけ雨ブルベに当たっていて、持っていないことをめちゃめちゃ驚愕されたほどである。
こういうものは高価なので、お金を持った、ブルベ装備に湯水のごとくお金をかけられる人がつかうワンランク上のものだと思っていた。
が、実際は「長距離になればなるほど雨に降られることはある。保険としては持っていて当然」とのこと……。


まあ、雨は生き死にがかかってくるものなので、それも納得といえば納得だ。


上)モンベル ストームクルーザー レインジャケット
下)モンベル スーパーストレッチ サイクルレインパンツ


トームクルーザーの方が、サイクルレインジャケットよりコスパもよく(ゴアテックスは消耗するため)、色も選べて軽量なので有難い。
色々考えて、手元や足元までの対策は及ばなかったが、今回の不安定な天気はひとまずこれで凌ぐことに。

 

・そういえば

フレッシュを初めて知ったのは、漫画「ろんぐらいだぁす!だった。

雛子から初めてフレッシュの話を聞いた亜美ちゃんのように、キラキラはせず、ただ何というか「とんでもねえ自転車の種目??もあるもんだな」と思った。

 

それが、3人でブルベの参加を重ねるうちに(それでも200kmばかりだったけど)、Tさんに出ちゃいなよ〜〜と言われての返事が絶対拒否ではなくなっていた。人生何が起こるかわからない。

 

昨年末、あすくさんとのぞみさんとライドをした時に、こっそりフレッシュの話をしたら、のぞみさんは「リアルろんぐらいだぁす!みたいだね!!」と言ってくれた。

すでにフレッシュの先輩だったあすくさんも、すごく応援してくれた。

 

実際はリアルろんぐらいだぁす!というより、弱虫ペダル腐女子の珍道中になってしまったが、フレッシュの話を書いていると、この日の嬉しくて照れた気持ちをめちゃくちゃ思い出す。

 

 

そんなわけで、紆余曲折の事前準備を整えて、あとは大荷物を抱えて現地入りを果たすのみとなった。