チャリ沼にドボン!

また夢に負けて、昨日を愛おしんで

BRM225神奈川300鎌倉①

1月8日の日本橋200は雪のためDNS
2月5日のセルフ逗子200は雨のためDNF


そんなこんなで、想定よりも長距離ライドができないまま迎えた、人生2回目の300km。

 
それが、BRM225神奈川300鎌倉


昨年、逗子200kmを初めてゴールした私たちに、レジェンドMさんが「じゃあ次は300ね!」と声をかけてくださった、AJ神奈川の伝統ある300kmブルベだ。


勢いで申し込んだじぇんさんが、昨年寝坊でDNSしたといういわくつき。


コースのうち200kmぶんは逗子200と同じ。残りの100kmも、河津までは一度走った経験があるので、まあ何とかなるだろう…?という微妙な心持ちのまま挑むことになった。

 

 

2月24日、仕事後に大船のビジネスホテルに虫さんと前泊。


花粉対策、寝不足の胃酸対策等々、そしてゴール後に朝ごはんを食べに行くための余分な荷物の準備などを済ませて、23時には就寝。

 


日中、「スマホを水没させた」というじぇんさんのネタのような報告を受け、


明日起きなかったらどうしよう……


そんな不安を抱えつつ、消灯。
3時50分には起床した。


虫さん「グローブ忘れた!!」

 

朝から不穏なハプニング。

じぇんさんは無事に目覚めていたので、この展開は予想外だ。


一縷の望みを託してじぇんさんにグローブの持参を打診してみるも、 

グローブを探す→待ち合わせに間に合わない→虫・クロがスタート地点までの道がわからない
という、地味なすれ違いが。


結局迫る時間と、連絡のかみあわなさから、私たちは5km先のスタート地点に一足先に向かうことになった。


本来、待ち合わせ場所だったコンビニで、虫さんがママチャリ用のクソでかいグローブを買い、撃沈。


準備をしてきたつもりでも、このドタバタっぷり。
今回も、一筋縄ではいかないのであった。

 


 

・スタート~PC1


おなじみ神奈川のスタッフさんたちに迎えられ、受付とブリーフィング。

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レジェンドМさんが言う、河津桜の影響や、道路工事における渋滞の予想」が、今回のブルベの一番の危険ポイントだろう。


ぶっ飛ばしてきてくれたであろうじぇんさんも間に合い、何とか合流。

 

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いざスタートというところで、


3人「ガーミンの電源が入らない?!」


これまた大騒ぎ。
私のガーミンはなぜか放電しきっていて、原因が分からないまま省電力モードになり、バッテリーをつないだまま、ボタン操作でのみ画面が表示する状態で走ることになった。


結局しんがりになり、トンネルを歩いて越えて、いざスタート!


小町通りを進み……


虫さん「2人とも道間違ってる!」


後ろから、虫さん、レジェンドМさんに呼び止められ、大慌てでUターンをした。

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普段鎌倉駅スタートがないことからいきなりのミスコース。

前途は多難であるが、とりあえずいつもの道に出ることができ、無事に私たちの鎌倉300がスタートした。

 

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残念ながら夜明けはくもり空。 

 

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おなじみの道をスイスイ進み、
早川口で曲がったところで大渋滞。

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人数の多いライドグループの後ろについてしまったことで、進むのはさらに困難に。

 


すり抜けもできないので、こまめに自転車から降りたり、止まったりしながらPC1のローソンへ。
貯金は1時間半ほどだと思われる。

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補給はヨーグルトジュースのみ。

 

・PC1~PC2


ここからも、お馴染の海岸沿いの景色を淡々と。

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コースも起伏が続くことだし、余裕が持てるように、相談のすえ平地ではガンガン踏んでいく。


35km/hをオーバーされると、やっぱりきつい。平坦が苦手な私にとっては、300km走るライドの中に組み込むような速度ではない。

 

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しかし、晴れた道は、いつでも美しかった。

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今回はじぇんさんのみ、間瀬で寄り道。

 

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お馴染の川奈のクソ坂を笑顔を越え、

 

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忘れ形見のような河津桜を愛でて、

 

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会社とは……働き方とは……


なんて雑談しつつ、PC2のローソンへ。

貯金も据え置き。

 

 

ちなみに、ちょうど100kmほどの地点から、空腹に腹の虫が止まらない。


個人的にはここが大休憩。
というわけで、てりやき串、ゲンコツコロッケ、ツナサラダ巻を食べ、ボトルも補給。


広く、ホットスナックも充実したローソンだが、標高のためか日陰のためか、とにかく寒い。

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定番ヨーグルトドリンクのストローが引っ込んでしまい、悲しみにくれる我らがじぇんさん。


ゆっくり食事をしていられないほどの寒さに震え、余分に着込みつつ、再スタートを切った。
ここから折り返しの下賀茂までの約50kmは未知の領域、南伊豆。


エスケープ不可能といわれる起伏道が待ち受けているのであった。

 

 

・PC2~PC3


防寒対策をしたのをすぐに後悔するくらい、ここからのアップダウンはかなりの暑さ。


天気の良さもさることながら繰り返される登りに、汗もだらだらになる。


日本一高い鉄道といわれる伊豆急行線沿いを、地道に地道に走った。

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ちなみに、こちらの方面は、母方の祖父母が住まいをかまえていたりと、小学校入学前から通っていて、何かと縁が深いのである。
車で走るにも、山道でひどく車酔いするほどの起伏であるというのに、そんなところを自転車で走るというのだから、あの頃の私が聞いたら発狂しそうなものだ。


以前のぞみさんと初めてのライド をしたときに立ち寄った、「肉チャーハン」が名物の中華店、ふるさとを横目に見つつ、進む。

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(思い出の肉チャーハンはこんな感じ)


片瀬白田無人駅で、街並みも閑散としている。
ああ、エスケープしようがないなあ……としみじみ感じされる、海沿いの高い高い起伏。


下っては登り、登り、下り。

 

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じぇんさん「2人には怒られるかもしれないけどさ、私この道好きだわ。トレーニングになりそう」


相変わらずのじぇんさん。暑さと口の甘さから逃れるため、スポーツドリンクを捨てて、麦茶にチェンジ。


ようやく河津駅をすぎ、桜を観に来たのか人もちらほら。

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起伏もゆるめになり、人気や車のある景色のなかを進み、多くのブルベ参加者の方とすれ違う。

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「もうすぐもうすぐ、折り返しだよ~」
あいさつがてら、明るく越えをかけてくれる方も。


そして、むせかえるような菜の花畑が目の前に広がり、ほどなくしてPC3のサークルKに到着。

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貯金はまたしても、同じか10分増というところ。

 
先ほどのローソンのコロッケの油で胃もたれを起こしているので、ここではボトル補給とスムージーのみ。
ここまでくると、「まだ150kmもあるよ~」というより、「折り返しに入ったから、勝機が見えてきた」という気持ちになる。
折り返しさえすれば、あとは距離を消費するのみ。


雨さえ降らなければいける、と根拠もなく思えるのだった。


②につづく