チャリ沼にドボン!

また夢に負けて、昨日を愛おしんで

BRM1029東京300甲斐①

今年度のブルべ納め。

そして、初めての300kmへの挑戦。


今回言えるのは、イレギュラーのトラブル要素が多すぎて、


「生きて帰れてよかった」 


ということに尽きるかもしれない

 


10月28日、金曜日の夜から新丸子駅そばのホテルに前泊。明日のスタート地点は川崎とどろきアリーナだ。


仕事を大急ぎで上がり、家に自転車を取りに行ってからホテルへの移動。虫さんとは同室、直前まで参加が危ぶまれていたじぇんさんは別室だ。


3:45にアラームをかけ、4時間ほどの睡眠……。

 

そして、10月29日の目覚め。
まず、寒い。

 
そして昨晩のからあげ弁当が完全に胃もたれ。
無理やりヨーグルトジュースとバナナのみを食べ、出発。前泊の荷物は、近くのコンビニから自宅へ送っておく。


ちなみにこの日、偶然にもじぇんさんとクロはふたりともボトルを紛失し、ペットボトルを差しての走行を余儀なくされていた。

 

 

・スタート~PC1


当日、予報はくもりだった。
受付に向かい2kmほどの道のりを走っていると、同日同スタート地点から開催の、ぐるっと関東一周の参加者の方々とすれ違う。


暗くて分からなかったが、このなかにRさんやSさんもいたらしい。この方々のチャレンジは600km……想像したくもない領域だ。


今回、じぇんさん、虫さんクロが参加した


BRM1029東京300甲斐


は、エントリーの時点で27名ほど。こんなに参加人数の少ないブルベは初めてだった。 

 

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R東京のスタッフさん方に、「初300なんです!」と不安な気持ちをぶつけ、「このコースはそこそこきついぞ~」「え?柳沢峠200行ってきたの?」「じゃあ大丈夫」「いけるいける」と口ぐちにシャブを打っていただく。


何が大丈夫なんだ!と思いながらも、あたたかな励ましのお言葉を胸に、薄暗い道を走り出した。

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ここからPC1までの区間の時点で、すでに小さなトラブルが続出だった。

 

 

じぇんさんは数日前からの体調不良、クロも突然の過活動膀胱で15kmおきにトイレ休憩を求めるような状態、虫さんも貧血気味で体調不良。

 

また、R東京が提供してくれていたルートラボは、本格的に「参考程度」だった。
直線でざっくりと引いてあるために、実際の道と照らし合わると、なぜか微妙にずれてきてしまう。

キューシートももちろん併用しているが、名前のない交差点や曲がり角での指示では、混乱することもしばしば。

 

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さらに、じぇんさんのサイコンの電池が切れたのもここだった。これに関しては交換用電池を持ってきていたため、なんとか事なきを得るのだが。


速度は上げず、トイレ休憩を取りまくり、加えて道にも迷い、かなりタイムを使いながら先々週の「柳沢峠200」で走った道に合流。 
ようやくペースをつかんできて、晴れ間も見え、全員に安堵と余裕が漂う。


結果的には45分ほどの貯金を残して、先週と同じPC1のセブンイレブンへと到着した。

ここまでで62.9km。

 

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水とさけるチーズを買い、朝ごはんで食べられなかったおにぎりをひとくちと、ゼリーを補給。チーズは、いざというときのためにウェアのポケットへ。


そして、先週来たばかりの、柳沢峠への道に入る。

 

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ゆるやか~~な起伏を25kmほど、おそらく柳沢峠?というところに入ってからは17kmくらいだ。


このあたりになると快晴で、ウインドブレーカーも不要になる。


クロ「あ、じぇんさんのジャージ……ジャイアントアルペシンじゃん」
じぇんさん「そう!気持ちだけでもさいたまクリテリウム、と思って」

 

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私たちは……このブルベのために、たまクリの参加を諦めたのだった。


虫さん「じぇんさん、ジャージ見せて~~」


魂だけはさいたまクリテリウムに飛ばして……!!

 

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そして、美しき奥多摩湖の湖畔を進んでいく。

 

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先々週ぶりとなる柳沢峠は、ずいぶんと秋の色が深くなっていた。 

 

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微妙に色合いを変えた景色を楽しみながら、2回目の峠の楽さを体感しつつ、ゆったり登っていく。


前回と同じ建築事務所でトイレ休憩&ドリンク補給をして、頂上までは残り4km。 

 

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ここからが、若干斜度がきつくなる印象だ。


クロ「サイコン完全にイったんだけど……」
虫さん「え?あ、私もだ」 


走りだしからやや不調だった私のサイコンが、ここで完全に停止(おそらく電池切れ)


センサーの電池切れらしく、電池を先ほど替えたばかりの虫さんのサイコンも、なぜかここで計測不能に。
この時点で、正確な距離を測れる人はいなくなった。  

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一抹の不安を感じつつ、今回も泣く泣くわらび餅をスルーして、無事に登頂!

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ここからはPC2まで50kmほど下り、

 

というイメージだった。

 

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期待に反し、軽快な下りは柳沢峠のぶんの30km弱まで。残りは、確かに下り基調ではあるようだ……

 

が、ひどい向かい風。

 

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土手のような、風よけの一切ないところを、吹き飛ばされそうになりながらローテーションで進んでいく。 

 

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パワープレイに頼らざるを得ないきつさは感じるものの、速度はそこそこ出ているので、下り基調には違いないのだろうが……。


そして、貯金を50分ほど作ってPC2のローソンへ。このPCは158.6km、折り返す地点にあるため、数名の参加者とすれ違うことができた。

 

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ここで、しっかり食べて準備を整えることに。


前回ブルベから続く、新しい靴の靴擦れにより、私のかかとは限界。また、それをかばうために膝にも痛みが出てきていた。
応急処置のため、冷えピタを買い、それを膝とかかとに貼り付ける。
湿布の代わりのつもりだったが、これがなかなか、効果かあるように感じた。

 
押し麦のスープを食べ、いざというときようにくるみパンを買い、飲み物を補充して出発。


時間は16:00過ぎ。
ここからPC3までが、登りが多く長い下りのない、日暮れの正念場だと感じていた。

 

②につづく