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BRM1015西東京200柳沢峠②

・PC1~笹子峠、大幡峠~PC2


PC1を出発してすぐ、フルーツラインという農道のアップダウンを越えていく。気温の高さと、ジェットコースターのような視覚効果がなかなかに堪える。

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このPC1~PC2の区間は峠越えが2回含まれていて、区間距離は45kmほど。正念場ではないだろうか。


フルーツラインを越え、交通量の多い登り基調の国道20号を登りきり、笹子峠へ。

約7km、平均勾配は6%ほどだ。

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この笹子峠が結構クセモノである。
峠のスペックどうこうというよりも、次のPCのクローズ時間や、200mおきに残りの距離を示す謎の看板が、妙にあせらせる。 

 

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けっして嫌いな峠ではないのだが……。一般ローディーさんに励まされつつ、三人でペースを合わせて頂上を目指す。


ちらほら、後続の参加者さんと一緒になり、最後の看板「残り400m」

 
クロ「え?400m?待って、上にガードレールあるよ?」
じぇんさん「あ~~……あと2つくらいカーブあるね」

 
最後の400mで、白いガードレールが頭上に2つづらくらい見えたときは、いよいよ殺意極まるといった感じであった。


だが、頂上には、AJ西東京のスタッフさんが待っていてくれた。ブリーフィングで聞いていた通りの撮影スポット、加えてシークレットだったらしい。

 

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笹子トンネルの前で、記念撮影と抜き打ちチェックを受ける。


時間のあせりが募るなか、まだ大丈夫ですか?と弱々しく問うと、
スタッフさん「全然大丈夫!ここから次の登りまでは全部下りだから、むしろ余裕だよ」
と本当にやさしい笑顔で教えてくれた。気持ちがあたたまり、随分と楽になる。


そして、有名な参加者さんで、最後尾のペースメーカーとなりうる人の存在を教えてもらい、励まされて再出発。

 

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落ち葉の吹き溜まりや毎カーブごとに待ち受けるグレーチングに注意しながら、下りで距離を稼いでいく。

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この区間最後の登りとなる大幡峠は、距離はそこまでないので、あせりすぎないようにしっかりとこなして、PC2へと飛び込んだ。

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 147.1km地点、クローズまでは23分。

ドキドキのこの貯金は、出発時にはなんと8分になっている。

 

ここからは雛鶴峠の登りを含むとはいえ、4時間で44km。勝機は見えてきた。
あらびきフランクと魚肉ソーセージで空腹を満たし、メダリストドリンクにいい加減口が飽きてきたので、午後ティー無糖を流し込む。

 
毎回感じるのだが、ブルベの終盤になるにつれ、ゼリーや栄養ドリンクの味に飽きがくるのが苦痛で仕方がない。
じつはここで補給を失敗しているのだが……、それは雛鶴峠に入ってから気づくのだった。

 


・PC2~雛鶴峠、藤野の起伏~ゴール


ゆるい登り基調の道を進んですぐ、雛鶴峠はやってくる。
というか、どこからが峠なのかいまいち分からないが、平均勾配は5%以下だろうか。
ゆったり登っていけるくらいの道なのだが、ここで胃の不調。 


空腹を感じPCで食べたものたちが、エネルギーになるのがなかなか遅い。
足が回らず、ついに売り切れたか……と絶望しながら、息も絶え絶えに新雛鶴トンネル手前の頂上へ。  

 

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クロ「ちょっとタイム!補給させて!」


ここでBCAAゼリーを摂取すると、あっさり回復。普通の食事をしてすぐに登りだすと、消化に体力を奪われ苦労することになる。

ていうか、魚肉ソーセージとあらびきフランクってなんだ。完全にチョイスミス!

 


あとは本当に、感謝しかないほどの長い長い下り基調。
田舎道を、夕暮れとともに走り抜ける。

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このへんになると景色を楽しむ余裕もできて、ぽっかり浮かぶ大きな大きな満月に全員で感嘆。

 

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手づかみできそうなまるまるとした月は、はしゃぐほどきれいだった。


さて、とっぷりと日も暮れたところで、最後の足削りゾーン。藤野の起伏だ。

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何を思ってこのルートを組んだのか、藤野の起伏は車がほとんどこない代わりに、外灯もほとんどない。

 

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たまーーーーーに、オレンジ色の灯りがぽつんとあるくらいである。
しかも、結構な長さの登りと下りが計4回。
完全な山道のため、ガードレールの外は深い谷である。


9月に参加した箱根200で、volt1600の威力に感銘を受けたことは記憶に新しい。私と虫さんは、早速導入したvolt1600で、この深い深い闇を煌々と照らした。

 

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クロ「何これ、ウケる」
虫さん「クマに襲われても気づかないだろうな……」
じぇんさん「これが本来のブルベなんじゃないかな?本場のフランスとか、外灯もあまりないっていうしさ」


じぇんさんだけ、ここにきて悟りを開く。


本場かどうかはよく分からないが、集中がきれがちな最後の30kmを、この暗闇によってダレずに走り切れたのはよかったと思う。
そこまできつい登りや下りではないので、ドキドキしつつもそこそこ楽しめた。


この謎の起伏を越え、下って大通りにぶつかると、そこは観覧車の輝く相模湖プレジャーフォレストだ。


ほかの参加者数名と出会い、ゴールまでの明るい道をトレインになって進んでいく。
最終的に9名ほどの集団になって、ゴール地点のローソンへと辿り着いた。

30分ほど貯金を取り戻し、獲得標高4000mへのチャレンジは、無事に時間内完走となったのである。

 


・ゴール受付とお疲れ様の集い


ゴールでは、Wさんが差し入れを買って待っていてくれた。
覚えていてくれただけでもありがたかったのに、ご褒美までもらってしまって、頭が上がらない。

 

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たとえ息も絶え絶えに完走しても、辿り着いただけであたたかく迎えてもらえるのだから、ブルベは本当にすごいイベントだ。
このままダラダラしていたくなる身体に鞭を打って、ゴール申請地点のケルビム(町田市にある、オーダーフレームのショップ)へと向かう。

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AJ西東京の今年最後のブルベということもあってか、そこにはたくさんの人が留まっていた。
レシートとブルベカードを確認してもらい、申請完了。

 

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諸先輩方とお話しさせてもらいつつ、提供してもらったあったかいココアを飲み、お菓子をつまむ。

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AJ西東京のこの空気は、今まで参加したなかで一番ともいえるアットホームさだ。

 

ブルベのやばい人「ブルベは座ってればいいわけじゃん?登りなんてのは貯金だから」


最後に聞いたこの名言に、ブルベの世界の深さを知るのであった……。

 


・まとめ


今回の反省点……
登りだけでなく、下りもリサーチしておくこと。気持ちに余裕を持つこと。

巻き返しのタイミングを把握して、同行者をあせらせずにタイムマネジメントができたら最高だ。


ちなみにブルベ参加の1週間前に靴が壊れ、お世話になっている方からの急遽の購入で事なきを得たのだが、新品でガチガチかつ、これまでより小さめの靴は、足を負傷させるほどだった。
とはいえ、完走できて、本当によかった。

 

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今日もお疲れ様でした!(帰り道のカツ丼がうまい)