10月15日、願ったり叶ったりの秋晴れ。
こんなに気持ちのいい週末の快晴は、久しぶりかもしれない。
今日は、虫さん、じぇんさんとともに
BRM1015西東京200柳沢峠
への参加である。
6:30スタートのため、じぇんさんも相模原近隣へ前泊しての挑戦となった。
スタート地点は相模原北公園、最寄の相模原駅からも4.5kmほどだ。
今回は、女性参加者が多い印象を受けた。
たくさんのランドヌール、ランドヌーズたちを見渡し、「我らが最弱……」とおそれおののく私たち。
それもそのはずで、このブルベは獲得標高4000という、タフなコースの山岳ブルベなのだった。
なんで来たのだろうと、今朝の今朝、むしろ出走直前の今でさえ、そう思っている。
さて、今回はありがたいことに、富士山一周200でも会った、Sさんが出走者たちの見送りにきてくれていた。
虫さんが相変わらず坂への怒りをぶつけ、Sさんは笑ってくれる。
Sさん「結構きついコースなのは間違いないね。でも、見渡す限り……三人が一番弱いってことはないんじゃないかなあ」
お知り合いの多いSさんの励ましに、気持ちは少し明るくなる。とはいえ、最弱の称号はゆずれない。
また、今回は私たちが初めて出たブルベの逗子200で声をかけてくれた、Wさんとも再会を果たした。なんとWさん、今回のブルベの取り仕切りの御方。
覚えていてくださったことに感激しつつ、たとえ時間外となってでも、帰還することを心に誓う。
というか、スタートとゴール地点の違うこのブルベ。輪行の荷物をスタッフさんに預けてしまったため、何があろうと帰ってくるより他ないのだ。
じぇんさん「4000アップは初めてだからさ~、未知への挑戦ってワクワクするよね!」
虫クロ「はあ????」
Sさんに元気な最後の一枚を写真に残してもらい、出発。
・スタート~通過チェック
スタートが相模原ということもあり、前半は割と見知った景色の中を走る。
ゆったりめのトレインに乗らせてもらい、かなり安定したペースで進んでいく。高尾を越え、和田峠に行くための多少のアップダウンがあるが、参加者の皆さんはあまりペースを崩さない。
これはまさか、獲得標高4000mへ向けての温存なのか??と恐怖がよぎる。
ブリーフィング時の寒さはどこへやら、晴れ晴れとしたいい気候のなかを行き、小さめの戸沢峠と、
最後に路面が赤くなって斜度のアップを教えてくれる梅ヶ谷峠の2つを越えて、通過チェックのセブンイレブンへ。
ここで、40.1km地点だ。
貯金は1時間くらいだっただろうか。
ここでは何と、レジが激混み。一般のお客さんもびっくりするほどの大行列に。
女子トイレはすいていたが、男子トイレはひどいことになっていた。
とりあえず水だけ買い、持参した魚肉ソーセージとアミノ酸ゼリーを補給。
待ち受ける登りの数々に備えて、休憩は早々に終え、出発。
・通過チェック~柳沢峠~PC1
ここからはかなりのどかな道に入る。
参加者は前にも後ろにも見え、起伏が増えるためにつかず離れず抜きつ抜かれつ、完全にマイペースに。
景色はよく道も走りやすいが、トンネルが多いことだけは要注意だ。
やがて、鮮やかに広がる奥多摩湖が姿を現した。
思わずはしゃいでしまうほど、色濃く、おだやかで美しい。秋晴れの澄んだ空気を吸い込んで、快走する。
ここからメインのひとつ、柳沢峠を迎えるわけなのだがゆるーく登って下ってをくり返しつつの登り基調なので、正直どこから柳沢峠に入ったのか分からない。
一応、丹波山村役場?のあたりから、17kmほどの登りらしい。平均勾配は4.9%で激坂区間は特になく、一定斜度のゆるいカーブが続いている。
虫さん「坂ビンタしたい」
クロ「ビンタ」
虫さん「私の手が痛くなってもいいから、責任を持ってビンタしたい……」
そうは言いながらも、とりあえず3人で淡々と登る。
10kmほど進んだところで、自販機休憩を挟み、赤コーラでカロリー摂取。これが意外と効くもので、はじめて赤コーラの素晴らしさを知った。
止まっていると、次々と参加者さんたちが寄り道をしていく。
参加者さん「箱根200にもいましたよね?」
実は、今回休憩スポットや道中で、こんなふうに声をかけられる機会が多かった。
ブルベ参加の年齢層としては私たちはやや珍しく、女3人組などいないに等しいので、記憶してくれていた人もいたらしい。
休憩しつつのちょっとした雑談に、今回もブルベのあたたかみを実感した。
再び、柳沢峠の登坂に復帰する。
頂上まであと3kmという地点に、名物の「名水わらび餅」の茶屋がある。
ロードバイクが何台も止めてあり、寄り道をしても問題ない脚力の人たちが、グルメを堪能している様子。
吸い込まれそうになるのを必死に我慢して、今回は完走目的!と走り出した。
つづら折りをえっちらおっちらこなし、ようやく登頂!
澄んだ空の奥に、富士山の頭が見える。
わらび餅を食べていた人にもあっさりと追いつかれた。
ここからはウィンドブレーカーを着込み、15kmほどのダウンヒル。山々に抱かれた道を、軽快に下っていく。
開けた道が多く、カーブのときには肝が冷えるが、かなり壮大な景色が見える。
この下りで貯金を取り返し、PC1のセブンイレブンに辿り着いた。
現在102km地点。
肉まんと水を補給し、持ち歩き用におにぎりを購入。持参していたあんぱんを一口かじった。
ここでの貯金は30分ほどになる。
②につづく