チャリ沼にドボン!

また夢に負けて、昨日を愛おしんで

BRM1001神奈川200富士山一周

10月1日、朝からがっつり雨。

 
午後から弱い雨に変わるという予報を信じ、

虫さんと2人


BRM1001神奈川200富士山一周


へと向かった。


朝から雨がやむ気配のなさそうな予報、出張によるじぇんさんのDNS、うれしはずかし(????)虫さんとの初2人きりのブルベがもたらしたものは……

 

初パンク

初DNF


だった。

 

 

 

虫さんとともに、始発で開成駅へ。
開成駅はホームや駅前に屋根のない、小さな駅だった。
輪行袋を抱え、スタート地点側のエレベータで外に出ると、結構な本降り。


駅前には参加者はおろか人っこひとりおらず、この時点でDNSをするか迷うほど。

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はじめてエスケープの推奨地点が定められたブルベではあったが、それも100km地点で峠越えの要素があり、この雨ではそこまでいけるか定かではない。

朝6時、寒すぎて輪行用のスカートを脱ぐこともできなかった。


虫さん「雨やばくね?」
クロ「と、とりあえずやめるにしてもスタート地点にはいこうか……挨拶もできるし……」


ちょっと陰鬱としながら準備を終え、荷物を預けるべく再びロッカーのある駅構内へ。
そこで、まだ輪行状態の参加者の男性たちを発見。
反射ベストを着ていたためか、笑顔であいさつをしてくれた。

 

参加者さん「おはようございます。雨どうですか?」
クロ「いやー…結構降ってます」
参加者さん「あー、そうですか。でもまあ、これからやみそうなんで、何とかなりそうですけどね」


終始にこやかなお兄さん。
この台詞が、折れかけていた気持ちをめちゃくちゃ救ってくれたのは間違いない。


気を取り直し、900mほど駅から離れたスタート地点へと向かった。
思ったより、人はいた。

 

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この富士山一周はAJ神奈川では歴史のあるクラシックコース。毎年のお楽しみにしている参加者も多いのだろう。
そもそも、ランドヌール、ランドヌーズたちは雨を理由に走るのをやめたりしない人も多いので、スタート地点がワイワイしていても、なんらおかしくはない。

 


そこで、お世話になっている方々や、アタック金精峠ぶりに出会うSさんにもご挨拶。
参加者のなかには、すでにどこでDNFするか話しあっている人たちもいた。


雨は少しだけ勢いを弱め、「これならいけるかも?」という天候に。ブリーフィングでも、午後からは雨が上がりそうだというお話し。

 

ようやく安心を覚えつつ、集団に乗っかり走りはじめることにした。

 

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・スタート~37km地点


最初から起伏が続き、集団はさほどばらけることもなく進んでいく。

信号ストップもほどほど多め。


やや長めの登りになると多少ペースが乱れるが、信号の数もそこそこにあるため、参加者たちは5~6人ずつ固まって走るような感じだった。
雨は強まったり弱まったりするものの、寒さは感じず、富士チャレ(豪雨)に比べればはるかに走りやすい。

 

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開成から秦野方面へと北上し、日頃ショップ練でつかうような、馴染みある景色の中を走ることに。

 

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だが、途中から虫さんがやや離れがちに。下りでも今ひとつペースが上がらないような印象もあり、集団を追いかけていると、離れたり近づいたりをくり返すような状態だった。


一抹の不安を感じつつ、長めの登りにさしかかるところでトレインを離れ、様子を見て走る。


土山峠へとさしかかったところで、虫さんの後ろからやってきた参加者の男性から一言。

 


「後輪、パンクしてますよ」

 

 

 ?!!!!

 


すぐさま、タイヤを確認すると、ベッッッコベコだった。


虫さん「あ〜〜〜なんか重いなあと思ってたんだよな〜」

 

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実は、2年ほどロードバイクに乗ってきて、虫さんのガチのパンクははじめてだった。
バルブが緩んでいて、結果として空気が抜けていっていたり、4気圧のまま走ってしまったりしたことはあったが、ベコベコになる経験はない。


あわてて、ポンプで空気を入れて走り出す。
ものの2分がベコベコに。


虫さん「無理だわ、歩く」
クロ「とりあえずまだ時間もあるし、頂上でチューブ交換しよう」

 

とりあえず、徒歩で土山峠の頂上を目指す。

PC1までは60kmを切ったくらい。
登り基調とはいえ、まだ4時間半ほど時間もあったので、パンクした場所を調べることにした。

 

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チューブ出し、空気を入れて確認。


この時点で空気漏れ確認できず、ただしタイヤに戻すと空気が抜けていくため、タイヤやホイールそのものの不具合すら疑いはじめる。


が、一縷の望みを託し、チューブを交換。

 


しかし、

 

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バルブの先端がへし折れた

 


しかも、ポンプの口のなかで先端が割れている。

 

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無理にバルブをねじ切ってみるが、ポンプからとれる気配はない。

 


空気を入れる手段を失い、おそらく最後尾になっただろうことを確認して、DNFの連絡をした。


たとえ誰かに空気入れを借りて走り出したとしても、壊れたポンプでは、これから山道で何か起こったときに対処ができない。
ウェットな路面を考えると、下りで挽回できる気もしない。


何だかさまざまなことを考えて、冒険はしないという決断に。
はじめてDNFの連絡を電話したが、ともかくあっさりしたものだった。

 

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それからバルブと格闘すること1時間半以上、ようやくポンプは直った。

というか、折れたパーツを引っ張りだすことができた。

 

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にも関わらず、ポンプは半ばから外れるし、空気を入れてもチューブはべこべこになるしで八方ふさがり。

 

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これ以上タイヤがどうにかできるもわからず、寒さも相まって、ひとまず歩いて土山峠を下ることに。

 

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クロ「ラーメン食べたい」
虫さん「トイレ行きたい」

 


そうして、初DNF&クリート下山~弱虫ペダルライブver~を開始した。

 

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どんなときでもオタクはオタク、腐女子腐女子である。

 


初体験に結構はしゃぎつつ、iPhoneスピーカーから流すペダルの主題歌たちは、おおいに私たちを盛り上げてくれた。

 

 


・辿り着いた道の駅「清河」

 

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土山峠を下ったところにある、大きめの道の駅でやっとのトイレタイム!

 

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そして、広いところで落ち着いて、新たなチューブを装着し、空気を入れる。


……と。


入った。


しかも、抜けていく気配がない。

 


やっとの大勝利に胸を撫で下ろし、4気圧ほどまで何とか空気を入れて、走り出した。

気圧が足りないためか、前を走る虫さんの車体がボヨンボヨン揺れている。


目指すはこの辺りでの行列ラーメン店である。

 

 

・敗戦のラーメンで乾杯


あっさり系ラーメンZUND-BAR


ヤビツ峠のあとに寄ることもできる、七沢にある行列ラーメン店である。
ベースは塩か醤油選べて、ごくあっさり。味わいもその名の通りすっきりの「淡麗」と、鶏油を多めにしたコク深「まろ味」の二通りがある。
それに反してチャーシューは結構脂多めの香ばしい系で、麺は細麺だ。


普段家系こってりしか興味がない私は、まろ味を選択。
空腹だったので、ごろごろっとした角煮をのせた「肉ごはん」もつまむことに。

 

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あたたかい……
至福のとき……


肉ごはんは甘~いタレで、八角がきいている気がする。あまり得意な香辛料ではないが、それはそれ。


ライド後に比較的あっさりいただきたいときには、ZUND-BARはもってこいだと思う。

 


このあたりで、Sさんやお世話になっているAJの方に心配されているのをFacebookを通じて知り、個別に現状をお伝えして、リベンジを心に誓う。


最寄りの伊勢原まで走って、荷物を預けていた開成駅まで輪行し、帰路へ。
こんなときにも、軽量輪行袋が心強い。

 

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・結論


2人でブルベ参加というのもイレギュラーだったが、このタイミングでDNFを経験できてよかった。
景色目当てのブルベだったので、雨の時点で気持ちがしょんぼり気味だったのも、もしかするとこの結果を招いたのかもしれない。


そして、ポンプとボンベは両方持った方がよい。
何はともあれ防寒と補給食。人間寒さと空腹には勝てないのだ。

せめてもの救いだったのは、土山峠で雨が止んでいたことだろう……。

 

 

来年こそは富士の絶景を見に、3人でリベンジしたいものである。

 

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今日もお疲れ様でした!(失敗も経験のうち)