チャリ沼にドボン!

また夢に負けて、昨日を愛おしんで

BRM917神奈川200箱根②

・PC1~PC2


大観山の登り口にあるこのセブン。
湯河原駅から少し登りはじためところにあるため、大観山が少し短く感じられるかも……という期待を持ち走りはじめた。

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が、やはり長い。 


長い。


景色もよく、斜度はほとんどゆるやかだけれど、姿勢を変える隙もないために身体バキバキになる。
どっかり座って、話しつつ、ずっと同じ速度で20kmの登坂……。

 

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これはたぶん明るい老後の話をしていた時だろう、虫さんの肩越しにじぇんさんと私が笑っているのがわかる。

 

もちろん、楽しくないわけではない、が。

一度登ったことがある場所なので、もう少し楽かと思っていたが、時間も食うためにブルベに含まれるとなかなか堪えるものがある。 

 

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虫さん「長い……長い……。あの丸いやつまだ見えないから長い……」
クロ「レーダーのやつでしょ?でもアレ見えたらすぐだからさ」
じぇんさん「………」

 

 

じぇんさん???


雨予報を心配し、防寒向けの装備できたじぇんさんは、このとき脱水症状を起こしはじめていたらしい。


残り6kmの看板。

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またここからがえらく長い。
最初の爆走でつくった貯金をガンガン食いつぶし、アベレージを下げながらもマイペースに登坂!


何人かはパスしたので、ペースとしては決して不安がるほどではないのだけれど、貯金がなくなっていくとつい怯えてしまう。

 

そして、筋肉がみちみちになりながら到着。

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大観山でトイレと補給を15分ほどとっただろうか。

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このあとは、芦ノ湖まで軽やかに下り、アベレージを取り戻す。


ここからは旧道の下り口のあたりを登り返し、起伏はあるものの登り基調の道を長尾峠に向かって進む。


このあたりは市街があったり、日が照っていたり、お馴染み箱根の美術館などなどを通り過ぎていくのだが、あまり楽しい道ではない。
暑さや空腹でペースも落ち気味になり、じれったさが蓄積してくる。


今回はコースプロフィール的に補給が難しかったのも、難易度を高めたひとつかもしれない。

 


しかし、この区間唯一の癒しスポット


仙石原のススキ草原

 

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一面のススキが、白銀色になり、ざあざあと揺れている。

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しかもここは下り基調。

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ダレた感じもすべてふっとぶほどの、秋の絶景だった。

 


そして、乙女峠との分岐を間違えないように気をつけて、ようやく長尾峠へ。

 

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車も少なく斜度もゆるやか、きちんと峠道の装いで、景色も途中でずいぶんと開けている。
去年の秋口にきたが、やはり好きな道である。


今回の通過チェックは長尾峠のため、他参加者とともに写真を撮るべく順番待ちに……。

 

これが、今回の通過チェック写真。

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順番待ちの間に、ゼリーバーやらささみプロテインバーやら、持ちうる補給をがっつく。


ノルマを果たして、ここからはトンネルを抜け、御殿場への軽快なダウンヒル

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カーブがきつく路面が悪いので、思いのほか慎重にならざるを得ないけれど、久しぶりの長い下りでずいぶんと時間を稼ぐことができた。

 

 

そして、御殿場からが地獄。

 


マジの地獄。

 


下ったらPC2というのは大きな勘違い。


道の駅すばしりの方へ向かって、ひたすら、ひたすらの登り。


昨日虫さんが言っていた「125km地点までは登り」という今回のコースについて、いまさら思いだし、フェイントがっかりをくらいながら国道 を登っていく。


交通量があり、大型車が多い。


歩道はかなり路面が悪く狭いので、ひたすら登りを車とともに進むしかない。


詳しくは虫さんのブログを参照してほしいが、この辺でどうやら彼女は怒り狂っていたらしい。


虫さん「……(殺意)」
じぇんさん「……(筋を痛める)」
クロ「だ、大丈夫?ほら、ペース的には大丈夫だよ?」


この須走の区間はずっとオロオロしていた。
全員の状態が一緒にいるのによくわからない。
言葉でのコミュニケーションが不良になる状態ほど、ストレスを感じる時間はないのだ。

 

正直、私にとっても苦痛の10数キロだった。

 


そして、苦難を乗り越え、貯金は何とか1時間近くまで回復し、PC2のローソンへ。

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虫さん「本当マジクソだったわ~~!あーーーーお腹すいた!メシじゃメシじゃ!!」

 

 

????

 


変わり身の早さ……。

 

虫さんもケロッとし、じぇんさんもモリモリごはんを食べ始めたので、とりあえずヨシとすることにした。


だが、ここまでくれば、難所は乗り越えたようなもの。
正直、このPC2に間に合うかどうかが、キモだったように思う。

 

③につづく