4月24日、5時に目覚めると外は大雨。
雨雲レーダーを信じて支度をしていると、運良く外出時には小雨になっていた。
馴染みのコンビニで先週と同じ朝食を買い、虫さんと合流してあの地を目指す。
そう、またも榛名山!!
先週とまったく同じ電車に乗り、私たちは高崎を目指した。
途中で、昨日ビンディングデビューしたばかりの真嬉さん(黄色のBMCが相棒の、全力小野田推しガール)
と乗り合わせて、のんびり電車の旅。
今回のメンツには、ハルヒル参加のため試走を目的としているじぇんさんがいるのだが、彼女はオフトン峠と止まない大雨に足止めを食らい、やや遅れて現地集合することになった。
ひとまず駅前で輪行を解除し、3人でコーヒーとドーナツを補給しつつ、談笑。
「クズだ」「死にたい」とつぶやきながら現れたじぇんさんを迎えて、4人そろって榛名支所を目指すことに。
あいかわらず地味~な登りではあるものの、天気もほどよく、気分はサイクリングである。
じぇんさん曰く、一年前にハルヒル参加で訪れたときよりも、コンビニが増えたり、街が整えられている感じがあるらしい。
そして、年間を通してたくさんのローディーが訪れれば、いずれ高崎市街の道路も綺麗に直してもらえるかもしれない。
程なくして、スタート地点に到着。
今回は、私とじぇんさんは自分の速度で榛名山を登り、真嬉さんには虫さんが付き添うことに。
私たちは頂上につき次第、折り返してきて真嬉さん虫さんと合流し、そこからリピートヒルクライムする予定である。
ひとまず、麓で解散!!
先週より上げめで登っていくと、初心者コースのささやかな下りや平坦が天国に感じる。とおーーーーーくに見えるじぇんさんの背中を追って、まだ見える、まだ見えると念じながらペダルを回した。
ところが、初心者ゴールも間近というところで、じぇんさんだと思って追いかけていた背中が別人だと気づく。
いつから前を走っていると錯覚していた?
……じぇんさんじゃない、だと……?
そのまま幻想の背中(近づいたらおじさまでした)を2、3人パスし、とりあえずじぇんさんには今日も追いつけないことを確かめた。
すでに苦しくはあるものの、初心者ゴール時点でのタイムは程よく、上げめでもいけそうな感じがしたため欲が出る。
ハッ、ハアッ、…ハッ…もうすこし、このまま…!!
と、調子に乗り、榛名神社ゴール前でのストレート坂でペース配分をしてこなかった自分にブチ切れ。ここまでもタイムとしては当社比大満足。
そこから先は、久しぶりに斜度を、道を、自分の考えなしな頭を呪いながら、クソみたいな時速で頂上を目指した。
降りたい……
マジで降りたい……
そんな私を救ってくれるのは、残り1kmの看板と、驚くほどの濃霧。
霧に包まれた道を行き、男根岩を通り過ぎたところで視界も完全に不良に。
サングラスを外し、カーブを駆け上がりながら振り向きざまに見たあの奇岩は……
荘厳
霧のけぶる山中、堂々とそびえ立つ立派な男根に、思わず涙しそうになる。
だが、その感傷を堪えてあと一息、計測終了地点を目指した。
やっとチャリから降りられる…!!
当社比で満足なタイムを確認し、やはり早々に到着していたじぇんさんと合流。
真嬉さん、虫さんを迎えにいくと言ったものの、疲れ切っている私。
クロ「ふたりどこまで来てるかな〜」
じぇんさん「う〜ん、せめて神社はすぎてから合流したいな」
クロ「神社前のストレートをもう一度は……きつい……」
というわけで、少し待ってから下ることに。
しかし、あまりの霧の深さに、次々と登ってくるローディーも即座に下ってしまう。しかも、かなり寒い。
じっとしているとどうにかなりそうなので、結局ゆっくりゆっくり下って、頂上から3キロほどの地点で2人と合流することができた。
うまい具合にマイペースで登ってこられたためか、真嬉さんはとても元気そう。
昨年秋頃に納車し、たった4回目のライドで宇都宮~いろは坂100km越えに我々が連れまわしてしまった彼女は、相変わらずいろんな意味で強いのだ。
さすが最強小野田推しガールといっていいだろう。
四人で談笑しつつ、ゆったりと頂上へ到着。
榛名湖まで下り、記念写真を撮って霧に覆われた湖を眺める。
私ひとりだけ、はりきりすぎた疲労感は否めない。
600mほど登り返し、来た道を下って榛名神社を目指す。そこで、遅い昼ごはんの予定なのだ。
その途中で、霧の晴れてきた男根岩にちょっかいを出す一枚を。
今回は頑張ったから、なんだか生えてきそうな気がしないでもない。
寒さに震えながら辿りついたのは、門前そば「たつみ屋」さん。
寒い寒いと言いながら店内に入ると、やさしいおかあさんが、ストーブを焚いてくれた。学生さん?と問われるのは、真嬉さん着用の総北ジャージの宿命だ。
「これ、おばさんから」
おせんべいや、しいたけ、しょうがの醤油漬けまでいただいてしまい申し訳ないやらうれしいやら。いただきものをムシャムシャつまみながら、全員が頼んだ「門前そば(野菜天付き)」を待つ。
そして…
すごい!野菜天が山盛り!
これで1200円は安い
揚げたてサクサクの野菜天と、そば。いくらでも入るような、さっぱりしたそばつゆ
おいしい…。しあわせがじんわり染み入る
相変わらず路面が悪いのはご愛嬌。
予定通り、高崎駅へ帰還!
帰りは駅前でやっていた名物らしいメロンパンや、うれしい知らせのための祝い酒を買って電車に乗り込む。
高崎駅は、ボックス席でのんびり喋りながら都内まで出られるのがすばらしい。
今日もお疲れ様でした!(氷結は、あのお方の勝利に捧ぐ)