チャリ沼にドボン!

また夢に負けて、昨日を愛おしんで

はじめに〜きっかけ編〜

2014年5月3日、スパコミ。

 
「アニメでトウドウとマキシマって人が一線越えたらしいよ」
「マジで?!!!」
 
これが、のちにロードバイクを買うきっかけとなった一言である。
当時弱虫ペダルについては、「主人公は弱虫じゃない。弱虫はイマイズミくん」ということしか知らなかった私は、同じくらいの知識しか持たない友人の一言に目を輝かせた。
何でも放映中のアニメ弱虫ペダルで、なんだかすごいことが起こったらしい。
 
一線越えるとかそんなの放送できんやろ、とか、またまたバブルジャンルの闇か〜?とか、変な期待を抱く。
 
その夜、ひやかす気持ちいっぱいで、IHの一日目山岳リザルトのシーン、通称「ラスクラ」のアニメ放送を観てみた。
 
 
 
 
 
 
泣いた。すぐに泣いた。
 
ホモとかセックスとか、そういう問題じゃなかった。
 
ただただ泣いた。そして、恋人を見つけるよりも、唯一無二のライバルを見つけるほうがずっとずっと難しいと、この世の不条理を嘆いた。
 
 
 
前後も含めて一晩で、ラスクラを4セット以上は観た。
そして、そのGW中にコミックを大人買いして全巻読破、ラスクラに至っては小説も読んだのだった。
 
 
 
「自転車ってすげえ………ライバルって尊い……仕事してる場合じゃないわ……」
そんな思いを胸に、私は当時短期赴任中だった大阪へトンボ返り。
頭の中には鳴子くんの、「大阪は自転車の町やねん」がよぎる。
 
……そういえば、私が借りてるマンションからは、有名ショップらしいUもSも徒歩圏内だったなあ…。
 
 
それから2ヶ月たらずの、2014年6月29日。
私の部屋の玄関には、納車したてのKUOTA KHRMAが誇らしげに輝いているのであった。
 
f:id:dobon96:20160406222819j:image