肉が食いたい!!!
答えはyesですよね!!!
というわけで、BBQをするために、長野県の木崎湖まで片道300kmを走るオーバーナイトのブルベに今年も出ることになった。
◆
家から30分以上経った電車の中で、ビンディングシューズを忘れたことに気づく……。
心が折れた。
合流していた虫さんに自転車を見ていてもらって、電車とタクシーを駆使してとんぼ帰り。
ここのところ気管支の具合もいまいちで、出走できるかどうかというモチベに。そもそも時間内に着くのかも不安。
待たせた虫さんも、一緒に走ろうと言っていたしぃさんにも申し訳なく、しょぼくれムード。
とはいえ行きの電車のなかで、しぃさんともほぼスタート地点で同着なことが分かり、TLでもさまざまなアドバイスをいただいて何とか気を取り直す。
二子玉川駅でしぃさんとも無事合流、べいさんや、実は自転車に乗っているところを初めて見るリュウさんともエンカウント!
チキチキレースでドロップバッグを預け、スタート地点へ。
「お前ら早くしろ!!」とか言われてるところ。
多くの見知った皆さまにお会いし、怒涛のように受付を済ませ、「何はともあれ木崎湖には行きますんで!!」と言い残してスタート。
・スタート~PC1
暗闇とコロコロ変わる風向きのなかをスタート。
今回サイドミラーを導入したけど、まったくもって角度がうまくいかず、一度もつかえないまま……。
気ごころの知れた2人と、車通りの少ないよく知った道、すいすい楽しく走る。
途中で、PEKOさんと紗芋さんがトレインの後ろに。そこから一緒に走ってくれることに!
PEKOさん「ずっとしぃさんが先頭で申し訳ないんで私引きますよ~」
そして、暗闇に消えていくPEKOさん。
PEKOさんは信号ダッシュがめっちゃ速く、手足が長くてきれいな走り方をしてた。
・PC1~PC2
そんなわけで、おなじみのファミリーマート海田岩倉街道店にイン。貯金は1時間ちょっとあったはず。
アキさんに「シューズ忘れた人だwww」と言われたり、お顔知る皆さまとちょろちょろ喋ったり。
豚汁を補給、麦茶を入れ、リアライトの電池を変えてスタート。
夜間の食事はもちろん不得意だ!というわけで、今日も行動食に頼る(興津600準備編のアレ)
腐女子が5人で夜間走行……これは楽しい。ここにいる全員が純度の高い腐女子100%!
他愛のない話をしていたような気がするが、それは腐女子だから通じる一般の方から聞くと異国語なのかもしれない。
途中、22時台スタートの豪速のはるさんが追いついて、PEKOさんははるさんとの走行へ。ペースがいい感じのようだったので、紗芋さんは我ら3人と走ることになった。
半分くらい来たところでセブンにてトイレ休憩。ペースも順調だ。
気温も少し涼しくなってきて、走りやすい。
と、こんな夜中にも関わらず、前方から凄い速度走ってくる灯りが……。
自転車乗り???
虫さん「hideさん!!!」
すごい速さですれ違ったあと、Uターンしてきてちょっと声をかけてくれたらしい。
いい笑顔のhideさんは私たちを爆速で抜き去り、離れたところから写真まで撮ってくださるというやさしさを発揮……!
こんな感じで撮ってくださっていたらしい。
(hideさんphoto)
その後もワイワイ喋りながら、しぃさんチョイスで音楽をかけ、夜道も明るく楽しく走行を続けていた。
のだが、群馬に一歩踏み入れた瞬間に……雨。
クロ「まだ早くない?!軽井沢くらいまでもたないの?!!」
虫さん「とりあえず雨具着よう!」
意外と本降りなのであわててレインウェアを着て、再スタート。気温が低くないので、とりあえずゴアテックスはまだ封印しておいた。
雨の中の十数キロ……そして、PC2のミニストップ高崎片岡町へイン。貯金は増えて1時間40分くらい?
ここで最初に遭遇したのは黒スコさん、いつもお写真ありがとうございます!
(黒スコさんphoto)
また、BBQ参加ののっちさんの迎撃。ここでも群馬への文句は欠かせない私たち。そして、22時半スタートのとりさんともエンカウントした。
まだ夜明けの気配はないが、会う人会う人楽しくて、すでにお祭り気分のPC2。天候不安の気持ちはいつまでもあるものの、夜明けを楽しみに再スタートした。
・PC2~碓氷峠~DNF
また、昨年もそうだったが、ここからがキツイ。峠に入るまでの、商店街?の登り基調などなど。
雨の可能性があるからか、朝焼けが美しく、そしてちょっとおそろしいほど。
進行方向は、まだ暗い。
食事の消化に血が回り、苦しそうな虫さん。
ここにきて喘息的な症状の現れで、とにかく胸が詰まるクロ。
調子のすごーくいいしぃさん。
マイペースで楽しげな紗芋さん(突然歌う)
碓氷峠までの十数キロ、もうとにかく胸が詰まる感覚で、息というか、なんだかとにかく苦しくて、どこでやめるか体調的な意味で本当に考えた。止まる以外につらいつらいという身体から逃れる方法がないほど……。うーむ海野宿を境に診断が出てしまった持病・喘息なのだが……こいつとどうつきあっていけばいいのやら……。
こんなときに数度目のエンカウントのリュウさんとみいさん。元気が出る。
完全に夜が明けた!
そうこうしているうちに、とりさんが4人の後ろに追いつき、しぃさんにペースを加減してもらいながら進む。楽しいのに、胸が苦しい。
このときには、前回木崎湖300の神、ハチヤマさんも素敵にフレームイン。
碓氷峠前の最後のコンビニで、見知った皆様と心あたたまるひととき……。
リュウさんはパワフルで、みいさんは軽やかでいっつも笑顔で本当に素敵。何度も元気をくれた。
これで眠気もきたらやばいなとトメルミンを口に放り込んで、いざ碓氷峠へ!
(とりさんphoto)
あれ???
めっちゃ元気になってきた……。
この絶妙な斜度、もう苦しくない。
何だったんだろう、さっきのは。
昨年のシークレットの辺りでトイレ休憩。
このときに真横から虫さんが撮ってくれた写真が、何だかいい感じだ。
とりさんが一番後ろについてくれるかたちで、皆と順番に話したり、とりさんにシングルギアの真相を聞いたりと、和やかな時間。
気温も申し分ない。
下から私たちを撮ってくれるとりさんと、その成果の写真。
いよいよ、大好きなめがね橋だ!
(とりさんphoto)
やはりいいムード!
今年は海野宿試走と本番スタッフカーと、そして今回。何度も来られてとてもうれしい。
しぃさん「ちょっと眠気がすごいから、休憩とってもいい?」
めがね橋をすぎたあとの駐車場で仮眠&補給。むつぱぱさんとここでしばしおしゃべり。
クロ「とりさんって森のくまさん的な感じあるよね??」
虫さん「わかる!!!!」
クロ「白い貝殻のイヤリング拾ってくれそう〜!!!」
とりさん「一緒に踊れます」
か、っ、可愛い……!が天元突破。その横では紗芋さんがとにかく元気だった。絵になる(?)人だ……。
休憩する虫さん1カメ&2カメ。
(とりさんphoto)
そして、このあたりからしぃさんの体調不良が顕著に。眠気からの胃の不良で、苦しそうな感じが続く。
こまめに休みつつ、全員の体調を見つつ、進んだ。このあと雨が降るならば、これはちょっと危険かもしれない、という判断は比較的早めに下されつつあった。
そのため、軽井沢でのグルメトークにも余念がなかったり。
小野田くんのゼッケンナンバーのカーブで、命を削ってテンションの上がるしぃさん。
徹夜明けハイの紗芋さんだが、雨の下りは結構ノーセンキューなのだそう。
そして、いよいよ頂上へ!
全員女子。
全員女子(????)その2。
この時点までで、思い出たっぷりのすっかり楽しいオーバーナイトライドになった。
だが、悲しいことにたった3kmほどの軽井沢への下りで雨が振り出し、土砂降りに……。
下ってすぐのファミリーマートで、4人中3人の体調と天候を鑑みて、167km地点でDNFした。
また、今日の目的はBBQなので、肉を食べられる体調でゴールすることが一番なのである。この決断はなんの問題もない。
雨の中走るむつぱぱさんのいい笑顔! ご安全に!
そしてここまでつきあってくださったとりさんに感謝とお見送り……。
とりさんが現れるタイミングはいつもヒーロー的で、さりげない気づかいと程よい距離感で安心させてくれるのである。
◆
少し休憩してから、数百メートルの距離をざあざあ降られつつ、軽井沢駅で輪行。
時間が早いので、お安くゆっくり木崎湖キャンプ場へ向かうことにした! 私たちは、残りの距離を3000円で買い取ったのである。ついでに、なんかお洒落なサンドイッチなどを買って。
軽井沢からしなの鉄道、小諸、松本……。
そこかしこ、田んぼが黄金色で美しい。名物らしい棚田の景色も見ることができた。
そして、目的地までの下り基調を見越して、「稲尾駅」で下車。
全員「どうせなら走ってきた風に帰ろうぜ!」
虫さん「実質完走!」
しぃさん・紗芋さん「お肉~~~~!!」
わざわざ反射ベストを着直して、キューシートもライトも付け直して、まるで走ってきた参加者のように装い、キャンプ場を目指した。
2kmちょっと!
途中参加者の方と道をともにすることがあり、「リタイヤ組で~~す」とか言いつつ、ウキウキで走る。
クロ「これ女子の中で一番のゴールなんじゃねwww」
しぃさん「木崎湖まで帰ってきた~~!」
こんな私たちではあったが、すでにBBQ準備を進めるたまがわの皆様、お手伝いの皆様は、めちゃくちゃあたたかく迎えてくれた。
DNFしても、また参加者さんやスタッフさんと会えるだなんて、本当になんて楽しいブルベなんだろうか。
②につづく