チャリ沼にドボン!

また夢に負けて、昨日を愛おしんで

BRM402定峰200

このブログをはじめるきっかけにもなった、2016年の定峰200春。スタートから雨、そして人をタコ殴りにするような向かい風。


そんな思い出深いブルベを、今回は人のエスコートを目的に、再挑戦することになった。



前日の極寒が嘘のようなあたたかさ、4月2日晴天。
逗子200でブルベデビューをしたゆたそさんを、虫さんとともに


BRM403定峰200


に案内することになった。今回は珍しく、じぇんさんは所用により参加ができなかったのだ。

正直、最初から心細い。


定峰200は定番かつ人気のコースなだけあって、参加者も多い。兵庫島公園でのブリーフィングはにぎわっていた。

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お知り合いの方々にご挨拶して、10分ごとのウェーブスタート。割り当ては7:20だった。


予想外……キューシートに記入してきたのは7:00スタートの時間だったため、少々悩むが、貯金分だと思って書き直しはしないことにした。

 

しかし、人気の定峰200。初めての参加者も比較的多いと聞くが、ママチャリやファットバイクでの参加など、人でない人がたくさんいることも、ある意味名物なのかもしれない…。

 


・スタート~PC1

 

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今年は残念ながら桜が満開になっていない。

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よくて五分咲きといったところだろうか?
平坦基調の道のりを、川沿い、住宅街、大通りとスイスイ進んでいく。

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すごい、雨が降ってない!
走りやすい、すごい!!


花粉に殺される。

 

昨年、初めて虫さんやじぇんさんと走ったとき、推しの舞台役者さんの話をしていたことを激しく思い出し、該当の道で胸が高鳴る。
推しは、いついかなるときでもペダリングを軽快にしてくれるのだ。


PC1は40kmを過ぎたところのファミリーマート
参加者も多いため、PCで多くの人と出逢う。それだけで気持ちも明るくなり、温かい。

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肉まんと麦茶、最近はまっているウィダープロテインバーを補給。うまい!

 

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登りの前なので、あまり食べ過ぎないように注意が必要だ。

 

 

・PC1〜PC2


定峰200はPCから登りに入るまでの距離が短い。そのため、PCで峠越えの準備が整えられるので、このへんがとても好ましい。


まずは、軽~い登り基調。
少し長い登りに入ったかな?と思うと、頂上に「山王峠」の看板。第一の峠はだまし討ちのようだ。

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そして、スギ花粉飛び交うのどかなゆるい起伏道を行き、第二の峠へ。

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道中には、昨年も目を留めたクジラの姿が。

 

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「山伏峠」そこそこ登り応えのある斜度で、6kmあるかないかといったところか?
片側通行の信号があるのがネックだが、それ以外は走りやすく、車もほとんどこない。

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坂に対しての怒りは、本日はゆたそさんの分パワーアップ。
虫さんは、一度は経験しているだけあって、ゆたそさんのペースに合わせて後ろで励まし続ける。

 

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虫さん「えらいよえらいよ!坂登ってるよ!ほらえらいよ!」


生きているだけで褒めてくれるbotなどの類になった虫さんが、ゆたそさんをきっちり連れてきてくれる。
山伏峠の頂上からPC2までは結構豪快に下り基調。

 

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ゆたそさんの胃の具合を考えて、以前立ち寄った揚げ物屋のひつじやはパス。

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45分ほどの貯金で、PC2のセブンイレブンへと到着した。

おにぎりやヨーグルトジュースなどを補給。今回の定峰は、PCで何を食べるかそればかり考えている気がする。

 

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・PC2~通過チェック


ここからは、本ブルベメインディッシュともいえる「定峰峠」が待ち受けている。

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登り基調になるところからは、大体11km程度だろうか?キューシート的には、「この辺りから登り」から7kmほど。

その前から登り基調ではあるけれど。
ここもひたすらマイペースに、しゃべれる速度で登坂。

 

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ギア比のせいか時には進みすぎてしまうので、何度かUターンして2人とともに走る。
終盤までは順調だったのだが、突然、左の臀部?太もものうしろ?に痛みが走る。


つったというよりもうちょっと大げさな、肉離れを予感させるような痛み。


実はこの痛み、400を走った際に少しだけ出て、走っているうちに消失したためノーケアだった部位なのだ。
かなり痛み出したので、一足先に頂上までいって、とりあえずロキソニン。 

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とはいえ、ここから道の駅 和紙の里ひがしちちぶ(なんと道の駅に昇格!)までは、14km程度の下り基調。
脚というか尻というか、とりあえず休めるモードに徹する。

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定峰峠越えは多少時間がかかると予測していたので、和紙の里での参考クローズ時間は多少オーバーしたが、それも取り返せる範囲のようだ。このあたり、本当に定峰200はよく考えられている。


道の駅の方には、「ランドヌールたちがたくさん買い物をしていくから」と伝えられているようだが、申し訳ないことにゼリーと水を買うのが精一杯。
ちょっと野菜にも手を伸ばしそうになったが、持ち歩きがつらいので我慢。


ちなみにこの道の駅周辺は、結構な向かい風が吹いていた。
悪い記憶が蘇る……。

 

ここからPC3に至るまで、松郷峠、そしていくつかの長い登りを越えられるかが、正念場なのだそうだ。

 


・通過チェック~PC3

 

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「松郷峠」は距離が4km弱と短く、襲いくるような斜度もないため、そこそこの辛抱で終わる。

明るい時間帯なので、道中に長い登り基調が現れても、それがそこそこの車通りでも、あまり嫌な感じはしなかった。

 

昨年のブルベの毛呂山越生の辺りは、本当に死ぬような向かい風で、下りでも16km/h出るか出ないかという凄まじさ。

3人ともバラけて、誰も誰かの風除けにならず、本気で削られながら死に物狂いでPCを目指した……そんな、怒りの思い出のある土地。

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今年は晴れているし風もない!!

普通にこげば、普通に通り過ぎることのできる、普通の道だった!!!!!

 

最後の長い登り基調で疲れを見せるゆたそさんに声を掛けつつ、それでもグロスアベレージは回復し、申し分なし。

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45分ほどの貯金に復活して、PC3のセブンイレブンへと到着した。

参加者さんたちもたくさん、この時点で約160km。トラブルがなければ完走が見えてきた。

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最初の元気から比べると、少しずつ萎れていくゆたそさん。

 

 

・PC3〜ゴール

 

ここからは平坦か下り基調というご褒美ゾーン。

信号峠と、川沿いのアホのような暗さはあるものの、決して走りにくい道ではない。

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まだ桜の咲いていない桜祭りの景色も。

 

ペースが一緒になってしまい、20kmほど一人のお兄さんに牽いていただく形になってしまった。

正直、後ろで喋り散らかして申し訳なかった。空腹なところ、とってもお世話になりました!

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ゆたそさん「下り基調最高〜〜」

虫さん「ゆたそさん逗子200より元気だね?!」

ゆたそさん「は?クソほど疲れてるんだが」

クロ「ここ下り基調と違う」

 

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そんなこんなで、逗子200よりは元気なゆたそさんを真ん中に囲いつつ、虫さんとローテーション。

 

最後の川沿いは、何度かPCでご一緒していただいたお兄さんが先導してくれ、暗い中かなり安全に、ゴールの癒しふれあい館まで共に走ってくれた。

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そんなこんなで、13時間を切って、3人無事にゴール!

人が多く、駄菓子やラーメンで盛り上がる受付にて、しばし休息をとらせてもらった。

勧められるがままに食べたインスタント鶏南蛮そばの美味なこと……。

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改めて、晴天のマトモな天気で定峰200参加してみて本当によく考えられた、素晴らしいコースなのだと知った。

桜が咲いていなかったのは残念だったが、あたたかく、乾いた身体で走れるというのはとても素晴らしい。

ゆたそさんも、二度目のブルベを無事に完走できてよかった。

 

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今日もお疲れ様でした!(ゆたそさんにガーミン激推し)

 

BRM325日本橋400小江戸巡り②

そして、わくわく仮眠初体験。


「足利健康ランド」到着。
駐車場側から入口に回れるとはつゆ知らず、2~3kmほど迷子でタイムロスするが、多少は寝られることに。

 

受付でシューズロッカーキーを預け、一応館内着を受け取り、着の身着のまま仮眠室へ。

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ブランケットを手にしたら、マナーモードでアラームをセットし、30分強の仮眠タイム。


寝れているのかいないのか……
変な夢をもやもやと見て、起床。

 

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睡眠としてはともかく、横になったことに十分な価値はありそうだった。


そして、ここからは雨装備に切り替えての再スタート。この準備がなかなか手間取り、3時40分の走り出しとなった。

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この起き抜けからしばらくの間が、意外と走りにくい。
キューシートを確認していて、前方で停止したじぇんさんに突っこんでしまった。
一度寝たことで、ちょっと集中が切れてしまった感がある。
油断は禁物……本当に申し訳なかった。


そして、早くも4時頃から雨模様に。残りは170kmほど?ありがたい虫さんカメラも、ここで収納。

 通過チェックはファミリーマートだった。

 

 

・通過チェック~PC5〜PC6


うっすらと空が白みはじめた。

ここで、じぇんさんに眠気の関門。


雨も降りだし、辺りは白み始めていたが、走り方が危なくなってきたので途中で見つけたセブンに10分ほど非難。
仮眠と、カイロを貼って走り出した。
もうすでに、身体はかなり湿り気を帯びている。


この後も胃酸による胃痛など、トラブルはあったが、日も出てしばらく経つと、ようやく全員元気が出始めた。


それとともに強くなる雨脚。

走っているのは群馬県


平坦と見せかけて、ずっと、ずーっと登り基調。虫さんの斜度への怒りも炸裂する。

 

虫さん「Nさんに文句言ってやる!!!」

 

AJ群馬スタッフのNさん(無関係)に、群馬への恨みつらみを訴えたいらしい。

 

本当にわずかな傾斜だけれど、たまに道の小さな丘で登りを挟むと、なんと下りがほとんどないという。おそるべし群馬県


死ぬほど濡れて、1時間ほどの貯金でPC5のセブンイレブンへ。


停車した瞬間、本当の地獄を知る。
寒い。服が脱げないほど濡れている。
加えてこのセブン、トイレが小さくて狭い……。


止まってられないので早めに出発し、貼るカイロを求めて途中で再びコンビニへ。


残念ながら貼るタイプはなく、仕方なくぐしょぐしょのグローブをあきらめ、ゴム手袋を購入。
乾いた指切りグローブの上に、ゴム手袋で走り出す。上から、ものの数分で浸水した。


平坦じゃなかったらあきらめたくなるほどの雨。それでも、ペースはずーっと維持できているので、ここまできたら濡れようが何だろうが、とりあえず完走すればよしとする。


埼玉に入れば、気持ち、下り基調か?少なくとも群馬よりも進みがいい。
冷えすぎて内臓がやばくなってきたので、PCまで残り20kmを切ったが、もう一度コンビニに寄らせてもらった。


ビニールのカッパを買い、インナーのすぐ上に着こんで、上から濡れたウェアをすべてまとう。
脱ぎ着が困難になったので、トイレはゴールまではとりあえず我慢。

ここでカッパを挟んだことで、何とか耐えしのぐことができた。

 


……そして、PCまで残り1kmを切ったところで、じぇんさんが後輪スローパンク。
雨で滑るとのことで、残り数百メートルは、押し歩きになった。


川越の小江戸の町並みが迎えてくれているが、見る余裕もなく、貯金据え置きでPC6へ。
イートインのある大きなファミリーマートは、気持ちを安らがせてくれた。

 

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今回大活躍の味噌汁やらなんやらを補給し、他の時間の参加者の方ともつい雑談。


「信号峠があるからのんびりもしてられないんだよね~」


そうだった!!
あわてて支度に入り、各々最後の準備。


じぇんさんも、他参加者さんの力をお貸しいただいて、パンク修理。

お優しい心遣いに感謝は尽きないものの、頼りなさそうに見えてしまうのも、申し訳ない……。

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そして、残り43kmをだましだまし走ることに。

 尚、パンクの原因は釘だったとか。

 


・PC6~ゴール


ここからは、しばらく埼玉のターンだっただろうか。これといってランドマークもなく、記憶が曖昧だ。
ゴールに近づくにつれ、増える信号。
最後の15kmくらいは、本当に本当に正念場だった。


トラブル対処で貯金はほぼなくなっていたのもあったが、信号峠に加えて、ブレーキシューがすり減り完全にきかなくなってしまった。


速度はほとんど出せない。
虫さん、私はまだマシだったが、私たちに比べてじぇんさんの状態はかなり危険だった。
対処したパンクも、空気が抜け続け、走行するのもやっと。ブレーキはきかず、信号が延々と続く……。


あきらめる寸前のやりとりを繰り返し、それでも、たまたまご一緒した参加者の方の言葉に何とか平静を取り戻して、日本橋をくぐる。


冷え切った身体で、5分前のゴール!ナチュラルローソンへ。


最後は、本当につらかった。


今回もだが、ブルベ出会ったたくさんの人の言葉に励まされたり、冷静になったり、安心したりして、何とか乗り越えることができた。
また、手を貸してくださった方もいた。本当に、ありがたい限りである。

 


ゴール受付のある浜町公演に行くまでに迷子になり、ほとんど危なくて乗れない自転車を押し歩いて、AR日本橋スタッフさんのもとまで。


人でなきFさんとも佐渡ロングライドぶりにお会いすることができた。

スタッフの皆様に、いつもお礼が言いたいのだけれど、解放感から勢いで思いついたことを喋ってしまったような気がする。

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消耗しきって、顔がえらいことに。


そんなわけで、一番最寄りの駅から輪行帰宅。

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寒すぎて、駅から家までの距離を走ることすらできず、デパートで服を買って、着替えて帰った。
朝4時から夜の20時まで濡れた衣服でいるのは頭がおかしいと思う。

 

とりあえず、生きていたのでご褒美ラーメン。

雨のブルベはごめんだが、とりあえずブレーキシューは持ち歩くように心に決めた。

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今日もお疲れ様でした!(平坦っていいものなんだなあ)

 

BRM325日本橋400小江戸巡り①

ついに。
このときがきてしまった。


未知への挑戦は、正直楽しみというよりも緊張がまさる。


前日の夜、ハイステ(少年漫画ハイキュー!の2.5次元舞台)をウキウキ観劇しにいったにも関わらず、終演の頃には胃痛を発生するほどだった。


一年前の私ならば想像しえなかったであろう、ブルベのステップアップ……。

 

BRM325日本橋400小江戸巡り 


ついに、400kmブルベへの挑戦の日が訪れたのであった。

 



3月25日は、自転車にぴったりの晴れ。
昼スタートだから早起きも前泊もいらない~と浮かれていたら、どうやら昼スタートの方が難易度が高いらしい。
これはあとあと知った大誤算だった。


スタート地点の木場公園へ、虫さんと向かう。

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待ち合わせていたじぇんさんは、反射ベストを忘れたため、一足遅れてやってくることに。


ブルベはとにかくこれがこわい。

携行品や基本装備が多すぎて、いつも何かしら忘れてきたんじゃないかという気持ちになる。


初めてお会いするAR日本橋のスタッフさんにご挨拶。
400kmを完走するコツは、「しっかり寝ること」とのありがたいアドバイスが……。


じぇんさんも合流し、いつもと変わらずスタート前にバタバタやっていると、「それだけ元気なら大丈夫でしょう」と言われてしまった。

 

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元気だからといって脚が強くなるわけではないが、少し安心した気持ちになる。


先日の稲垣会長のことを思って黙とうをし、

無事に帰ってくる誓いを立てて、いざスタート。

400kmの長旅がはじまった。

 


・スタート~PC1

 

都会の速度が出しづらい信号峠を、10人くらいの塊となっていっせいに走る。
しばらくはつかず離れずゆったりと、千葉方面へ向かって平坦旅。

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ちょうど一日の中で一番走りやすい時間帯のため、あたたかくて気持ちがいい。
が、この気温もあとは下がる一方かと、悲しくなることも……。

 

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道幅の広い国道に入れば、小さなトンネルのたびに訪れる起伏で、集団は解散
信号もいやらしい感じに現れるので、文句のひとつも言いたくなる。

 

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平坦道の敵といえば「向かい風」だが、国道51号線に入ったあたりの横風、向かい風はひどかった。

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まったく速度も出ず、一生懸命前を牽いてくれていたじぇんさんをハンガーノック気味にさせてしまった。
先頭を交代し、ヒイヒイしていたところで、このしんどい国道のターンは終了。


相変わらずまったいらな千葉の景色。

左右には田んぼ、あるいは住宅街。

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先頭をローテしつつ進む。
小さな坂がたまに現れるが、虫さんが「10%の坂が出てきたら平坦とは言わないから!!」とキレていたこと意外あまり記憶にない。


PC1のセーブオンに、2時間近くの貯金で到着。ここで80kmほど、まだこの5倍は走るらしい。

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平坦なので、食べてもオエッとなる可能性は少ない。おにぎりと味噌汁、ホットスナック等々お腹を満たし、麦茶を補充。

持ち歩き分にさくら大根を購入。


おいしいんださくら大根……カロリーの足しにはならないけれど。あと意外と売ってない。


ここで、持ち主不明のブルベカードが発見されるという、恐ろしい事件も。結局どなたのものか分からず、レジに預けられたらしいが、その後どうなったのか……。


すぐに日暮れの時刻になるため、防寒装備をして再スタート。

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・PC1~PC2


走りだしてすぐ、このブルベ小江戸巡り」の見どころのひとつでもある、「佐原の町並み」が。
まさに小江戸。石畳と、小さな橋がかかった、美しい古き町並み。
完全に日が暮れる前だったので、じっくりと素敵な景色を眺めることができた。

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そんな小江戸を抜けて、再びの平坦。
霞ヶ浦を過ぎ、水戸、土浦と茨城県を突き進む。
正直、日が暮れてくるとどこを走っているのかよくわからない。

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平らだが、たまに襲いくる小さな坂に、ついヒーヒーいってしまう。坂耐性の低下が著しい。

 

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PC2の直前で、ひどい横風と地味な登り基調による妨害を受けた。
とはいえ大きなトラブルなく、貯金は据え置きのままPC2へ。
ここのセブンイレブンで、160kmくらいだろうか。

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再度味噌汁とおにぎりを食べ、麦茶を補充。だいぶ気温も下がってきた夜の道へ。


たった160kmだというのに、日が暮れてきたせいで、身体はもう休みたいモードに。

 


・PC2~PC3

 

さて、暗闇のなか走り出したはいいものの、ここで第一の関門。虫さんに急激な眠気が。
かなり早い時間だが、満腹感と暗さも手伝い、少し危ない状態に。
隊列で真ん中に挟んで様子を見るが、声をかけていないと突然ガクンと落ちる。


これはまずい……そんなときに、目の前に現れたのは白く輝く大型コインランドリー。

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最高の仮眠スポットではないか!


この眠気が鍵という400km以上のブルベだが、大がかりな健康ランドにはあまり寄れる期待をしておらず、最初から寝られるスポットを読み漁ってきた。
精米スタンド、コンビニのイートイン、道の駅、バス停、そして……コインランドリー。 


時間にして約10分、かなり暖房の効いたところで休むことができた。虫さん、じぇんさんが目を閉じている間に、何時につけば健康ランドに寄れるか計算。 


多少とはいえ、横になることはできそうだ。
軽くリフレッシュして、再び夜道へ。

 

とはいえ、何もない田んぼと住宅がパラパラの平坦道。黙っていると、再びの睡魔が襲いくるらしく、ペースが上がらない。


虫さん「しゃべってた方がいいわ……しりとりしよう」
クロ「弱虫ペダルしりとりするか」
虫さん「ペダルっぽければ何でもいいしりとり」


というわけで、

しりとり開始。


これがまあ、かなり盛り上がり、目が冴える冴える。
時間帯も手伝って、炸裂する下ネタに、一気に覚醒モード。 

 

 

「真手の聖地はいろは坂!」

「カブ!かぶらぎいっさ!!!!」

「さ、さ、……さかみちィ!!!!」

「ちんこがでかい新開隼人!」

「東堂じんぱち!!!」

「乳首が弱い手嶋純太!」


「「はーーー純太!!!!!!!」」

 

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何でもありすぎて、頻発する新開隼人や手嶋純太で縛りはキツくなる。


じぇんさん「また、『た』から始まるもの?!」
クロ「おい、また『と』かよ!!」

 
……しゃべりやすい道だったのもあるが、気づけばPC3のセブンイレブンへと到着した。


健康ランドに時間を残したいため、ここは軽くトイレ程度の滞在に。

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・PC3~PC4


ふたたびのしりとり戦……と行きたいところだが、真面目に走らねば仮眠時間が足りなくなること必至。

 

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たまたま、前方をしばらく後発隊の競輪らしいお兄さんたちが走っておられたので、品のない話は口をつぐみ、後を追わせていただくことに。
べったりつけるわけではもちろんないが、人が前を走っているのはとてもありがたい。


先行するふたりのお兄さんの信号発信、きれいなフォームに見とれつつ、短い33kmのPC区間が終了。

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健康ランドのすぐ手前のローソンがPC4だ。
ここでも、買い物のみ。


深夜モードの会話が私たちを激しく呼び覚まし、本質とも思える腐女子性が発揮され、正直眠気は吹っ飛んでいるが、せっかくなので仮眠スポットへ向かうことにした。


②につづく

初400kmを前に、結果として装備が甘かった話

先日、ついに挑んできた400kmブルベ。

残念ながら、170kmほど雨に見舞われた。

 

まず、ブログ本編に入る前に、初400km当日の手薄な装備を紹介したい。
雨装備の手薄さはあまりあるが、ふざけていたわけでも何でもなく、「平坦コースだし、カペルミュールのレインウェアはいいものらしい」という安易な考えだった。
あと、いくら3/26日が雨予報だといっても、朝の4時からずっと本降りだとは思っていなかった……。

 


<<基本>>


おたふくインナー
dhd 冬用ウェア
パールイズミ 0℃対応ビブタイツ
defeet ソックス
指切りグローブ

<<防寒>>


冬用グローブ
薄手ウインドブレーカー
sportful HOT PACK5
おたふくネックウォーマー
シューズカバー


ここに、ゴム手袋とコンビニのビニールカッパを買い足した。

 

 

<<サドルバッグ内>>


サドルバッグは、ポーセリンロケット テスベーシックシートバッグ。容量9Lくらい。

 

・バッテリー関係
10000A モバブ(箱型)
5000A モバブ(ガーミン用、筒型)
ライトニングケーブル
microUSBケーブル
volt1600用バッテリー


・補給食
メダリスト5000×3
BCAA粉末×2
ジェル、ゼリー、羊羹など適宜


・雨対策
ドライバッグ
ヴェロトー
カペルミュール レインウェア
ヘルメットカバー
ジップロック適宜
ホッカイロ
足用カイロ


・薬類
ボルタレンゲル
ソフトワセリン
エスタロンモカ
ロキソニン
サクロン(寝不足の胃酸に)
芍薬甘草湯
その他常備薬


軽量輪行袋、行き帰り用シューズ、スカート
エマージェンシーシート(野宿用)も。

 

<<自転車装備>>


・ハンドル周り
volt1600
ジェントス閃
キャットアイ ストラーダスリム
ガーミン820j
キューシート


・尾灯
キャットアイ オムニ5
キャットアイ ラピッドミニ


・ツールケース
ミニ工具
チューブ2本
パンク用パッチ
タイヤレバー
雨天用チェーンオイル
使い捨てコンタクトレンズ
絆創膏


ほか、携帯用ポンプ、自作バッテリーマウント、ヘルメットに尾灯。

 

大体、こんなところだろうか。
終わってみたらサドルバッグの中身もぐっじょぐじょだったとか、寒すぎて家に帰れなかったとか、とにかく色々あったけれど、それでも、甲斐300よりはマシだった。

 

どうなったかは、これからブルベ本編にて。

 

スギ花粉とおじさまライド、ぶらり裏ヤビツの旅

鎌倉300以降の3週間は、自転車は少しまったりモード。おなじみのおじさまと、3週連続で週末ライドをするに留まった。

 

3月に入ってからというもの、スギ花粉が猛威を奮ってくるため、目や鼻が燃えるように熱くなり、窒息しそうになることしばしば。

3月19日のライドは、少ししっかりめに走りたいということで、昨年購入したスポーツ用のマスクが大活躍した。

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 このように、目の粗い面と詰まっている面があるので、自身の息の通りや花粉症状、運動の強度などでどちらの面を使うか選んでもいいかもしれない。


私は粗い面でもしないよりは格段に症状が楽になるし、詰まっている面では、息苦しく感じる度合いが強く、使うことができていない。

(花粉症の度合いはというと、朝晩飲み薬、目薬を服用、ひどい時は点鼻薬を要するレベル)

 

 

花粉の備えをして、いざスタート。

 

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境川を近況報告などしながらゆるゆると走り、橋本方面へ。

地味に長い登りだな、と思えばそこはどうやらカントリークラブへ向かう坂のようだった。 

 

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カントリークラブはどこにでもあり、100%くらいの確立で結構な坂なので「●●CC」という看板を見るたびに身構えてしまう。


おじさまは調子がよく爆走していくが、追わずに、花粉でしなない程度にえっちらおっちら登る。


何度通っても道を覚えない私。自転車乗り御用達の、ラックとテーブルのあるサンクスでひと休憩。

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裏ヤビツはゆったりペースで登れるが長いので、絶対に空腹を感じることを踏まえ、塩大福を補給。


登り基調でゆるゆると行けば、ヤビツ峠の標識が現れる。右折をし、そこから裏ヤビツ峠がスタートすると考えていいだろう。

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河原でキャンプか釣りを楽しむ人を見ながら、アウターで走る。前半は斜度がゆるいため、気張らず、バードウォッチングなどしつつ、進む。

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この山々、そもそもスギの塊である。


連休のためか、普段に比べれば少しだけ車が多かったかもしれない。

 

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虫さん「重い!!!」


後半になるにつれ、彼女の怒りは勢いを増していく。それもそのはず。アウターで粘ってはいるが、そこはやはりノーマルクランク。


坂への殺意を持ちつつも、最後の勾配10%ほどの道が現れるまでは、虫さんはアウターで突き進むらしい。


同じアウターといえど、こちらはコンパクトクランク。
ギア比とやらに関しては、ものすごく勉強しているわけではないが、とりあえず私はクランクによって随分楽をしていると思う。

 

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ちなみに裏ヤビツ、工事で少し不安な気持ちになる場所も。

 


来週末に、ふたたびチャレンジ的なライドも控えているし……ということで、多少負荷をかけるつもりで走り切り、ようやく頂上へ。

 

日中は19℃まで気温が上がったらしいが、登りの裏ヤビツは適温だった。

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ストレッチなどしつつ、頂上で休んでいると、表からしっかり走り込んできたらしい、黒い姿の女性が。

カペルミュールの可愛いスカート、そして見た目に「もしや……?」の気持ちが働いたが、車体で判別できず、スルー。


そのまま裏ヤビツ側へ下ろうとすると、その女性が声をかけてくれた。


虫さん・クロ「あすくさん!!」


以前、小田原一夜城ライドで遊んでくれた、あすくさんだった。随分お住まいが遠いにも関わらず、チームの方と山練できたのだそう。
自転車を複数持ちさんだったことを、このときようやく思い出す。

 

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汗がきらきら光る、やさしいあすくさんとしばし歓談。本当は話したいことがたくさんあるけれど、それは一山超えてから……!

また遊んでもらうお話をしつつ、思わぬ出会いがとてもうれしかった。

 


そして、来た道をダウンヒル

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……寒い。


空腹も感じてきたが、予想以上に寒い。


クロ「さむいさむいさむい」
虫さん「登りで適温のときは、下りだと大体寒いんだよね」


正論だ。
だからこそ、夏の裏ヤビツ峠は快適なのである。


虫さん「日なた……あったかい……」


わずかな木漏れ日に差し掛かるたびに、虫さんが安らかな声を出していた。日が当たる場所では減速したくなるほどに、とにかく寒いダウンヒルだった。

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時刻は13時半頃。まだ日も高い。
ここからは宮が瀬湖にかかった橋を通り、(自転車に乗ったままの通行はNG)、

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服部牧場の横をかる~く登って、すぐにオギノパンへ。


あげパンはいつ食べても、甘くて熱い油がじゅんわり。
つかれた身体に染み入る。

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そして、ここでもあすくさんと再会。

このへんで食べるとすればここなので、実は会えそうな予感がしていた。
虫さんと三人で、パンの販売列の間だけご一緒させてもらって、名残惜しみながらも今度こそお別れ。
おじさまと一緒にパンで腹ごしらえをし、帰路につくことへ。


ちなみにオギノパンは、標高が高いのか昼時とはいえいつも肌寒い。
帰りは登ってきたぶん随分と下り、行きと同じくほとんど街道を通らず境川CRをつかって帰宅した。  

 

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お気に入りの、なんとなく、ノスタルジックな小さな踏切。

 

この日は妙に車が多く、渋滞しがちだったのも連休のせいかもしれない。川沿いを選んだことは正解だった。
おじさまライドでは珍しく、今日は106kmほどのぶらり旅。


久しぶりの裏ヤビツは楽しく、オギノパンはとてもおいしかった。脚にもだるさがあるので、きちんと筋肉に影響するような走り方ができた……と思いたい。

 

 

あと、自分自身はこのライドでは出会わなかったけれど、境川では最近ローディーにすれ違いざまに暴行を働くランナー風の怖い人物がいるらしい(ローディーだけに留まらず、ランナーにも手を振りかざすという報告あり)

 


そうでなくとも、突然両腕を伸ばしラジオ体操をするおじいさんや、ゴルフのスイングをするおじさんもいて、たまにひやっとする境川なのだが……。


夕方によく出没するということなので、その時間帯に境川CRを利用する方は、十分に気をつけて走行してほしい。

 

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今日もお疲れ様でした!(花見にはまだまだ)

追悼

ほんの少しブルベの世界に足を踏み入れたところなので、直接の知り合いではもちろんないのですが、たくさんの方々が素敵な思い出を語り、悲しみに暮れているのをみて、本当に偉大な方だったのだなあと思っています。

 

とてもとても悲しく、やりきれません。

現地の自転車の写真は、とてもとても、つらいです。

 

私たちが気をつけなければならないことはいくらでもあるけれど。本当に、何もこの方でなくてもと、思ってやみません。

(もちろん誰でもダメだけれど)

 

心より、お悔やみ申し上げます。

武勇伝、いつかお聞きしてみたかったです。

 

http://www.audax-japan.org

 

BRM225神奈川300鎌倉②

・PC3~PC4

 
ここからは、来た道をまるっきり戻っていく。
少しずつ暮れていく景色に向かって、淡々と、正直荷物の重さのせいか、早い段階から脚の疲れもあるのでペースはゆったりと。


気持ち程度だが、往路よりも復路の方が起伏は走りやすい……ような気がする。

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なんとかアップダウンを乗り越えてきたが、ちょうど日没のころ、PC4手前で大渋滞。
テールランプが延々とつらなり、大型バスを含む車が、登り基調の道でびっちり詰まっていた。

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PC手前の永遠にも感じるあと2km……。


降りたり、待ったり、じりじりと進み、やっとの思いでPC4へ。
貯金は10分減くらいか?
ちなみに、PC4は、PC2と同じ伊豆高原のローソン。やはり、びっくりするほど寒い。

 

100kmぶりに空腹を感じたので、個人的にここでがっつりご飯。納豆巻きと焼き鳥のもも、回復のための赤メダリストとボトルを補給した。
そして、今回の300のなかで一番暗いと思われる夜の富戸~川奈区間へ向け出発!

 


・PC4~PC5


想像通り、街灯がちっともない川奈へ向かう起伏道。
軽い登りのあと、暗闇に向かって走る私たちのvolt1600×3が映し出したのは……


イノシシ一家の大移動!


ゆったりと、大きめと中くらいのイノシシが6匹ほど、道路を横断していた。
突然の灯りに照らされ、イノシシたちは慌てて草陰へもぐりこむ。 


フゴフゴ、というか、ブッブッというか、まさにブタといった鳴き声に、思わず和んでしまうのだった。


そして、川奈のクソ坂を注意深く下りきれば、ようやく街灯や車、街並みともろもろの明かりで一気に走りやすくなる。

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もう勝手知ったる道なので、多少作業のように走ってしまう感は否めないが、伊東のマリンタウン(たまに、逆走飲酒運転の高校生バイカーがいるらしく、おそろしい)を過ぎ、小山を越え、熱海の明るさにほっとし、小山を越え、えっちらおっちら、最後のゆる登りを超えて、PC5のセブンイレブンへと辿り着いた。

 

貯金もほとんど推移なし。
ここで、エスタロンモカを入れ、疲労と眠気に備える。
お腹はすいていないので、ブラックサンダーと飲み物の補給のみだ。


ラストスパート、逗子へむかってほぼ平坦の60kmを残すところとなった。

 

 

・PC5~ゴール


虫さんはエスタロンモカが即効き、私も10分ほどで効果が出てきたため、いい具合だったのだが、今回はじぇんさんに眠気がついてまわった。
日頃の多忙さがたたって、日中から眠気に襲われているため、何度か缶コーヒーでドーピング。その結果、ここにきてエスモカが効かないという事態に。

 

大変な状況だが、そもそも缶コーヒーで起きられるのは毎度感心してしまう。
私の場合、カフェイン大好き人間なので、エスモカが効かなくてはまずいと、常飲しているコーヒーを10日間ほどカフェインレスにしてこのブルベに望んでいた。

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残りの慣れた平坦路、ゴールをして起き抜けにコーヒーを飲むことを想像して気持ちを奮い立たせる。


コーヒーコーヒーコーヒー……


荷物を増やして自分たちの首を絞めたが、ゴール後には、絶品朝ごはんのご褒美も待っている。


焼き立て焼き立て焼き立て……


カフェイン効果か疲労感はあまり感じないが、脚そのものに疲れがたまるとやっぱり露骨にペースが落ちてしまう。
じわじわ、じりじり、解放までじらしにじらされる、「江の島まで●km」の標識……。


そして、ようやく江の島をすぎ、うっかり逗子200と同じルートを走りそうになるが、最後の左折は「渚橋」

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魚民は朝までいられるのか?一縷の不安を覚えつつ、ついに、ゴール!!


レジェンドМさんたちが、寒空の下、店の前で向かえてくれた。
一端自転車は店の前に置いていき、よたよた、よぼよぼと店内の階段を上がって、神奈川のスタッフさん、車or自走の参加者の方々にご挨拶。

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時刻は25時すぎ。
やっぱりくたくたに疲れた。

Tさん「何放心してんのwwwww」

そら、放心したくもなるものだ!


受付をお願いし、スタッフさん方の隣の部屋で、刺身盛りとお茶漬けで乾杯。

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続々と帰られる皆さんを見送り、最後の最後までお引き止めしてしまったレジェンドMさん、ブルベの父上様からPBPの魅力についてお話しを聞いてしまった。
疲れてはいるけれど、貴重なお話も聞け、とても素敵な時間だった。

 

さて、ここからは魚民のクローズ時間である、朝の5時までひと眠り。


私たちには、最後の目的が残されているのであった……。


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「ウェ~~~~イ!!!いっせーーーのイチ~~~~!!」
「いっせーーーのサン!!」
「はい、Aちゃんの負けェ!さあ、飲んで飲んで!」
「Aは飲める子だからなァ~~~」

 


午前4時。
魚民で飲み会をしている若者たちの宴は、なぜかこの時間にピークを迎えた。
じぇんさん、虫さんと揃って、魚民の一室で仮眠をとっていたのだが。


若者たちのウェイなバカ騒ぎの声が、大音量で響き渡る。
男3、女1と思われるちょっとヤバげな宴は、300km明けの身体に、とんでもない騒音として染み入っていった……。


結局、寝るに寝られないまま、魚民のクローズ時間。お会計をして、5時すぎに近くのマックに移動する。逗子駅周辺には、24時間営業の店はないのであった。

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そして、マックで身支度をしっかり整え、軽い着替えと化粧を整える。いよいよ夜が明けた。


在りし日のじぇんさん「鎌倉300に出るなら、ブレドールに行こう!」

 

 


そう、私たちのご褒美とは……

 


葉山にある、有名モーニング「焼き立てパン食べ放題」「ブレドール」へと行くことだった。店舗詳細はこちらで。

土日祝のモーニングは、7時スタート。開店30分前にいっても、一巡目の入店は難しいという人気店。
せっかく早朝の逗子にいるのだから、行かない手はない。


6時すぎに出発し、5km先のブレドールを目指して走り出した。

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5kmといえど葉山は葉山……
ゆるいとはいえ起伏が待ち受ける。


足だの腰だの股だのに、ブルベ明けの痛みが走った。が、おいしい焼き立てパンのため、私たちは止まってはいられない。

 

逗子の朝日だ!

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坂道でも元気なじぇんさんを先に放ち、予約表に名前を書きにいってもらうも、一巡目の入店ならず。


90分交代制なので、残念ながら朝ごはんは8時半からということに。
2時間近く待ち時間があるが、お店の入り口の前に設置された、ストーブの前で雑談しつつ待機と決め込む。

 

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7時にオープンしてからというもの、買い物だけのお客さんもひっきりなしに訪れる。

駐車場は食べ放題待ちの人と、買い物の人とであっという間に満車。人気ぶりがうかがえる。

 

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眠くないのを意外に思いつつ、いよいよ入店!
1300円で、90分パン食べ放題+本日のスープorサラダ+ドリンクが楽しめる。


ちなみに、スープかサラダは200円追加すれば、どちらも頼むことができる。
3人とも、1500円でパンとスープ、サラダ、そしてコーヒーを選択。

 


店員さん「クロワッサンと手ごねバケットはいかがですか?」

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こんな感じで、焼きあがるたびに数種類のパンを運んできてくれるので、希望の個数を取り分けてもらう。


どれもうまい!

 

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手が込んでいるけどクセがなく、至ってシンプル。後味も、口に残る嫌な感じがない。


ちなみにアップルパイはオーダー後に焼くので、希望個数を伝えて、10分ほど待つ形式だ。
3人とも、体調が悪くなるまで(?)食べて、大満足!

 

目的通り鎌倉300を走りきり、ブレドールで焼き立てパンとコーヒーの朝食を果たし、私たちのブルベは幕を閉じた。

 

 

ふんわりと、感想!

 

虫さんの鎌倉300

私たちはともにいても、ひとりひとりが与えられたブルベのその距離を、走るよりほかないんだよなあと、わかってはいるんだが。

でもほんとはもっと気の利いたことができればなあ。できることなんてないんだけど、せめても日々小さなことを大事に、ともに自転車を好きでいられたらなあ。

 

そういう意味では、本当に、長い長い300kmだった。

  

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今日もお疲れ様でした!(禁断のカフェイン解放)