チャリ沼にドボン!

また夢に負けて、昨日を愛おしんで

ビンディングシューズの魔境へ?熱成型シューズの話

 

ビンディングシューズを買い換えました!!

 

 

昨年秋、柳沢峠200の参加1週間前に、ビンディングシューズのソールがベローーーンと剥がれたことは記憶に新しい。

(あまりベローンとしてない写真しかないが)

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初代シューズは「MAVIC GIOVA」

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女性向けシューズで、サイズは38。歩きに歩いたために、底は随分と反り返っていた。
それでも、このシューズに不満を感じたことはなかった。


というか、足先のしびれは頻繁にあったが、平地では起こりにくいためにあまり気にしていなかったのだ。
頓着していなかったともいう。

 

この底の剥がれたシューズでのブルベ参戦をお世話になっている方々に激しく反対され、何とかしのぐために提供していただいたのが、


2代目の「SERFAS PODIUM」

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サイズは37なのだが、形が大変合わなかった。新品のため、窮屈さもかなり感じる。


いつかは伸びると信じて、柳沢峠200、甲斐300と履いていったが、かかとのカップが深すぎて、アキレス腱のあたりが擦り切れアザに……。


お湯につけたり、重りを吊ったり、2ヶ月ほど葛藤したが、ダメだった。

 

 

3代目は「SIMANO DYNALAST」

サイズは37、ゆたそさんのお古を貸してもらった。

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小さかったが、そう感じるのは右足だけで、一番具合がよかった。
それでも、やはり足はしびれてくる。


逗子200の完走に負担はなかったが、靴下が限定されるのと、調子が悪いと足の裏全体に痛みが出てくるので、これで押し切ろうといるのは難しい話だった。

 

 

そして、ついに……


SHIMANO RP9」

 

熱成型できるソールの入った、いわゆるカスタムフィットというやつに手を出すことに。

 

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感覚的に右足の方が大きいようなので、もうこれしかないだろうと。ストレスフリーを目指して、37では小さいし、38をオーダー。

 

だが、実際計測してみると


左足36、右足36半

 

37ですらなかった。


ではなぜ、サイズがあっているはずのシューズにひどい窮屈感を感じるのか?

 

それは、「靴が嫌い」だかららしい。

これも今回初めて自覚した。

 

昔は徒歩15分の距離さえ、靴が痛いという理由で歩くこともままならなかった女である。
私にとって快適な靴は、履いたときに足指が中で広げられる靴なのだと思う。

 


・いざ、熱成型


というわけで、本当にカスタムフィットの恩恵を受けられるのか?

いきなり疑念を抱きながらも、適切な指示のもと、靴の好みの傾向も踏まえ38で足の形に合わせていくことに。


①加熱
②履いた状態で、圧縮
③成型完了


これで、シューズ全体が、本人の足型になる。


本来は、通年履くソックス(しかも薄手)でやるべきものだが、普段使いがR×Lソックスなので、少し厚手だがそのままやってもらう。

 

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②の圧縮は、結構痛かった。

足の指がもげるかと思った。

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そして、完成!
謎の押し問答をしてしまった割に、熱成型自体はあっさり完了した。

 

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・結局どうなの?

 

感想はというと、……そのまま履いた感じでは、ぴったりすぎて、私のような靴嫌いは脱いでしまいたくなる。
しかし、ペダルに乗せての効果は抜群だった。


土踏まずのアーチが支えられている感覚、力の伝達がうまくいっている感覚。
これが一番大きい。


特にアウターにしたときの、足裏の支え感はすごい。


踏み込もうとする足裏に、ピンポイントで力がかかってしまうことはなさそうだ。
そのため、しびれも軽減する……と思う。


ただし、本当に繊細なものなので、適当な靴の履き方をしてはいけない。

靴下のヨレなどあった日には、漕いでいて足裏が痛くなってくる。

 

ブルベなどでは、普通のライドよりも靴を履いている時間が長い。
そんななかで、少しでも助けになってくれればと思う。


※この手のシューズは、シューズを扱う人の技量が問われるようだ。ぜひ、信頼できるショップの方にお願いしてほしい。

 

この日は近場の60kmほど走り、カロリーオーバーな焼肉を食べて、ライド終了。

 


今日もお疲れ様でした!(カーボンソールは猫に小判)

最強寒波とおじさまポタ&ハンドル周りの話

1月15日、この週末は最強寒波が到来らしい。


幸いにも晴天ではあるので、近況報告もかねて、おじさまと2人でド平坦ポタリング


境川CRをゆるゆる走り、ブルベの報告や、落車の話をして、藤沢までまったりペダルを回す。
折り返しの藤沢では、とろける味玉つきの豚骨醤油ラーメンで暖をとり……

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大勢のローディーとすれ違いながら、おじさまとおしゃべりをしつつ走る。
凍結のおそれのため山は避けているのか、サイクリングロードは大人気で、とにかくローディーが多かった。


ポタリングの最後に自転車屋に寄り道し、ヘルメットを試着。


先週の落車で、一見へこんでいるだけに見えたヘルメットは、内部のパッドを外すと縁と真ん中に亀裂が入っていたため、早急に買い替えなくてはならない。

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このライドの前日に、ヘルメットを試すためだけに上野のワイズのウェア館を訪れたので、それも参考に、次のヘルメットを決めようと思う。

 

そんなわけで、寄り道もしつつ、60km弱のおしゃべりライドは終了。ラーメン分のカロリーは消費できていなさそうだ。 

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尚、落車以来のライドだったが、特に影響はなし。
打撲なりの頭痛くらいだろうか。
目の周りが思いっきり、昔ながらの殴打痕のようになっているので、この皮下出血が早く回復することを願う。

 

 

 


そして、ブルベ向けハンドル周りの苦難。


ガーミン820Jを装着し、200kmに挑んだわけだが、やはり気になってくるのはバッテリーの話。

 

逗子200ではマップモードを使用せず、サイコンとしてガーミンを使ったが、13時間は充電なしで持ちそうだ。
一応、40%を切ったあとに15分ほどPC3で充電をしたが、それで十分すぎるほど。


ただし、あくまでマップ機能を使用しない200kmでの話だ。今後のブルベでは、間違いなくバッテリーは必要になってくるだろう。


そこで、このハンドル周りにどうバッテリーを積むかが問題だ。

 


・よくある方法
トップチューブバッグに入れる
②フロントバッグなどに入れる
③ハンドル周り、フレームに直につける

 
ポピュラーな①は、トップチューブが短いため、かなり身体に触れる不快感がある。
トピーク、ジャイアントのトップチューブバッグは長さが14cm前後。ナシではないが、代替案があれば避けたいところ。 


②はいずれ、距離が伸びたとしたら導入を考えるが、200kmで常時使用するのは微妙……
そんなわけで、③の方向で、ない頭を絞りに絞ってみることに。

 

 

・試作第一弾

 

Bikeguy どこでもゲージホルダー

+ 携帯ポンプ用ホルダー

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昔車体に積んでいた、トピークのロードモーフGのホルダーが余っていたため使用。
ダボ穴が真正面についているタイプの方が、今回は都合がいい。

 

これを組み合わせて、トップチューブに装着。

 

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ここに、Ankerのバッテリー(10cm弱、3350mAh)をはめこみ、L字のケーブルで繋げば完成。

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すっきり……というにはあと一歩。

 

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というか、何だか無骨で戦闘機のようだ。

嫌いじゃない。

 


とりあえず、次のブルベの前にロングライドの予定があるので、そこで試してみようと思う。


今日もお疲れ様でした!(ハンドル周りの装備は沼)

BRM107神奈川200逗子②

・PC2~PC3

 

後半戦スタート。
ここからは、真っ白なRaphaがオシャレなYさんも復路を共にしてくださるとのこと。

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下ってきた道を登り、起伏を一定ペースで乗り越えていく。
ゆるゆると登って、下りで踏んで、その勢いで坂を越えていく虫さんとゆたそさん。その後ろにSさんYさん。

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一方の私とじぇんさんといえば、ブレーキをかけつつ下りきって、また登り、といった感じ。


じぇんさんはたいがいの起伏で、下りの勢いをほとんど殺してしまい、なぜかゼロから登りはじめる。昔からだが、考えてみると不思議である。

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起伏、平坦、登り返し……

 

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比較的元気に、ペースを乱さずに距離を伸ばしていく。


交通量回避のための真鶴旧道へ入る前に、ふわっとコンビニ休憩。時間に余裕があるためか、今回のブルベはPC以外でのひと休憩も多い。

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再びゆるやか〜な道を登って、真鶴の新道の合流地点まで下っていく。

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そして、完全な日没の頃。PC3、168.6km地点のセブンイレブンに到着した。


ここでも、しっかり食事の大休憩。おのおのインスタントラーメンや、あったかいおでんを貪る。

 

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このPC3で思ったよりも多くの参加者の方と一緒になるが、走り出しは私たちが随分と遅かったようだ。

 


・PC3~ゴール


もうひと頑張りで、残りは40kmほど。
小田原から逗子という、慣れた道かつ、当社比で最もダレる帰り道だ。

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特に、江の島の標識が出てからの、「残り○○km」は、いつも本当に長く感じる。


ゆたそさんはエネルギー切れという困難が何度か降りかかっていたが、それでもはじめて逗子200を走った私たちよりは、とても元気そうだった。


やはりゆたそさんは根本的に「強い」何かを持っているようだ。
途中コーラを摂取したり、速度を調整したり、ラストをうまく乗り切るべく、頑張りすぎずにゴールを目指す。


江の島を過ぎてしまえば、残りは10kmあるかないか。

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一年前の逗子200では、ゴール目前にじぇんさんが「鬼牽きします」と宣言し、アウター縛りにしてガシガシかっ飛ばすという謎のイベントがあった。


その頃の私は、200km走るのもオールインナー。クソ売り切れた脚で、逗子の起伏でアウターなんて、とてもじゃないけど無理だった。

 

クロ「ブルベのラスト数キロでアウターで坂なんか登れないよおおお!!!!!」

じぇんさん「あれ?クロさんまだアウターなんですかwwwww」←いつのまにかインナー

 

当時は敬語だったじぇんさんに、アウター縛り詐欺をされた記憶も懐かしい。

 


今回はというと、アウターのまま泣き言を言わずに、最後のトンネルの登り坂さえも乗り越えることができた。

 
そして、スタッフさん、参加者の方々が待つ逗子駅前のマックへとゴール!

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無事に時間内完走&認定を受けることができた。
ゆたそさんとゴールを共にできたことが、とてもとてもうれしい。


マック内で受付を済ませ、軽食をつまんでダラダラと。今回つながったご縁に感謝しつつ、挨拶を一通り済ませ、帰路につくことにした。

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Mさん、クロコさんともゴール後の再会を果たし、同じKUOTA乗りのクロコさんとはうれしはずかしKUOTAツーショット。

 

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縁にも恵まれ、さまざまな意味で、忘れられないブルベ初めとなった。

 

 

・まとめ


私が落車をしなかったら、もっと余裕もあっただろうし、もっと晴れやかなブルベになったのでは?と反省。
ゆたそさんのスコートをする容量が頭痛に奪われたのがつらかった。
一年ブルベをやって、ほんのわずかでも、成長は感じられた。

 

また、今回「ブログ読んでます」と複数の参加者の方からお声がけいただいたのが、本当にうれしく、ずいぶんと照れてしまった。
せっかくお声がけいただいても、気の利いたことひとつ言えませんでしたが、本当にありがとうございます。

身内ネタや根幹であるオタクなノリに偏ることもありますが、自転車には真面目に乗っていますので、これからもおつきあいください!


尚、じぇんさんはよく虫さんに間違われているが、その謎は未だにとけないままだ。

 

 

・落車後日談


頭は危ない、ということで、翌8日に脳神経外科へ診せにいった。

結論からいうと、「頭部は打撲のみ。頸椎ねんざの可能性」だった。


脳に出血が見られると、症状は6~8時間で出るらしく、これだけ時間が経ってこの状態なら、まず問題はないとのこと。普通は運動も入浴も控えた方がよいらしい(無論、150km走るというのもいただけない)


また、打ち付けた頭と頸椎ねんざ以外に、右肩の付け根と右の腸腰筋?のあたりに痛みが残った。
おそらく、ハンドルを左に切ったまま体に衝撃が加わったため、ひねったというか、筋を伸ばしたというか、そういう痛みのようである。
13日現在、変色してアザになっているのは、打ち付けた側頭部、右目の周り、右ひじの三か所だ。

速度が出ていないため、擦過傷はひじのみ。服の破れなし、ヘルメットは凹んでしまったため買い替えねばなるまい。

 

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だいたいこんな感じ。

 
いつどこで、落車や事故は起こるかわからない。
危険な道でもなく、速度も出ていなかったので油断をしていたが、「何が起こるかわからない」ということだけは、戒めとして頭の片隅に置いておきたい。
未だにへったくそなダンシングにも問題は大いにあっただろう。


今後のためにも、反省点がたくさん見い出せた200kmだった。

 

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今日もお疲れ様でした!(ゆたそさんを沼へ手招き)

BRM107神奈川200逗子①

新年一発目のブルベ参加!

BRM107神奈川200逗子

 

これは、昨年虫さんじぇんさんと共にブルベデビューを飾った思い出深いコースだ。

今年はそのブルベに、ゆたそさんを引きずり込み、4人で出ることに決めた。

 

虫さん「生かしてゴールさせるから大丈夫」

じぇんさん「ゆたそさん強いからいけるよ」

と、口説きに口説いて半年近くは経っただろうか。

 

ゆたそさんの本来のブルベデビューの日は発熱でDNSとなったが、今回念願叶ってランドヌーズへの一歩(?)踏み出してもらえることになった。

 

クロ「距離伸びてるし獲得標高増えてる」

ゆたそさん「私死ぬのでは」

 

申し込み後、まさかの逗子200のコース変更。

つくづくネタのような展開である。

 

 

 1月7日、朝は非常に冷え込むが、天気は申し分ない。

まだ日が昇らない逗子駅に、始発で向かう。

 

この時点で、朝からじぇんさんと連絡が取れない、というハプニングが起こっていた。

虫さん、ゆたそさん、クロと3人でラインのスタンプ連打。せめて通知に気づいてくれれば……。

起床予定時刻からは、1時間ほどが経過した。

 

じぇんさん「7:00までには向かうから、申し訳ないけど先に行ってて」

 

果たして、じぇんさんは7:00のスタートに間に合うのか?

ブルベの朝からTTをキメてくる、流石は我らがじぇんさんである。 

 

  

・夜明けのスタート地点

 

一足先に準備を整え、スタート地点の亀ヶ岡神社へ!

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定員100名ということもあって、かなり多くの参加者が見受けられる。

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お世話になってるTさんをはじめ、AJ神奈川のスタッフさん方にご挨拶。

レジェンドMさんにも、「ひとり仲間を増やしてきましたよ!!」とご報告。

さらには、ツイッターつながりのMさん・クロコさんという同好の士ともエンカウント。女性参加者が増えることは、レジェンドMさんも喜んでくださるのでとても嬉しい。

 

そこへ、すっかりアップを済ませ、体もあたたまったじぇんさんがようやく到着した。

 

じぇんさん「シューズカバー忘れて足の指がもげそう〜〜〜」

 

前途多難だが、それぞれの武運を祈り、走り出すことにした。

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・スタート〜PC1

 

辺りが明るくなるのを清々しい気持ちで眺めつつ、まずは逗子から江の島に至る起伏で体をあたためる。

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やがて、江の島からは慣れた国道134号。

他参加者の方と連なったり離れたり、とにかくマイペースに走っていく。

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途中、大磯のローソンでトイレ休憩。

冬のブルベはトイレが近くなることもあり、これだけは厄介だ。

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わいわいと雑談しつつ、早川口で左折し、真鶴方面へ。時間も申し分なく、PC1までは快走かと思われた。

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……だが。

 

本当に、よきせぬところで、ハプニングというのは降りかかる。

 

それは、やや道幅が狭い登り基調の道路で、交通量の多い場所だった。
走行順は、じぇんさん、ゆたそさん、クロ、虫さん。


登り基調で追いついてしまった参加者の方を追い抜くため、じぇんさんが少し加速。
全員がそれに続き、私は軽くダンシングをしたのだが。


踏み込みに対してギアが軽すぎて、ほぼ空転。 

大きくふらつき、最後は左に全開にハンドルを切ったまま、頭から落車。


このへんの記憶は頭を打った衝撃で完全に飛んでいるが、ビンディングをつけたまま自転車ごと車側に転び、後続の車の方は止まって出てきたくれたのだそうだ。


自転車から足を外し、車道の脇の広がった部分へと仲間たちに案内されたようだが、私の記憶には寝起きの状態でじぇんさんが夢の中から会いに来てくれたような映像しか残っていない。


打った場所の痛みも特にない。
怖いなと思ったのは、目の端がシュワシュワしているように感じ、右の上唇がしびれていたことであった。


動けることは確認できたのと、目的地までが本当にわずかではあったので、そのまま自転車に乗り、PC1へ。51.0km地点のローソンにイン。


このあたりも若干記憶がふわふわとしているが、飲み物と冷えピタを買い、きちんとレシートをゲット。


だいぶ腫れている側頭部に冷えピタを貼って、しばし様子を見ることにした。

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・PC1~PC2


気づいたら30分ほど休憩をとっていたようだが、とりあえず会話もでき、痛みもさほどではないので、真鶴駅を目指して走ることに。危なそうなら、すぐにDNFをするつもりでいる。


ここからは、アタック金精峠や柳沢峠のスタートでもお世話になったSさんもご一緒してくださることになった。

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自分の状態はともかく、「ゆたそさんを完走させたい。できれば一緒にゴールにいたい」という目的のほうが強かった。

 
ダウンヒルだけは視界がぶれると怖いので、ペースを気にしつつ、走り出す。
気力なのか、本当に大したことはないのか、軽い浮遊感が最初にあった以外は、走っている方が楽なくらいだった。

 

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この土地特有の桜も咲いている。

 

 そして、逗子のコースおなじみの「トンネル回避」

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海側の開けた景色や熱海城がよく見える。
晴れてきて、登りながら見る景色はとても美しい。

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昨年よりも熱海や伊東周辺のアップダウンも気にならない。

 
今年は、残念ながら私の落車のせいもあって、網代の間瀬(和菓子屋さん)についたのが遅かった。

名物のいちご大福はすでに売り切れ。

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この後は、多少の起伏と、海辺の平坦を気持ちよく進む。

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しばらく行くと、昨年に続き「川奈のクソ坂」(虫さん命名)である。


海女の小屋海上亭を過ぎてすぐの、川奈小学校に至るこの地味に長さと斜度を感じる坂は、AJ神奈川の遊び心なのだろう。

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シューッと加速していくじぇんさん、Sさんを見送り、マイペース登坂。
ガーミンを買って初の最高心拍数はこの坂で記録されていたが、体感は昨年に比べるとまったくといっていいほど苦しくなくなっていた。


じんわりと成長を喜びつつ、ここからは城ヶ崎海岸の先までアップダウン。

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昨年は富戸のドーロ商店で折り返しだったことを考えると、このあたりで距離も伸び、獲得標高も増えるのだろう。
じぇんさんと私、虫さんゆたそさんSさんと、二手に別れて起伏を乗り越えていく。

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往路と復路がほぼ一緒の逗子200だからこそ、このあたりでは、速い参加者の方とたくさんすれ違う。


皆さん笑顔だったり、片手をあげてくれたり、声をかけてくれたりと余裕がありさわやかだ。

これもブルベの楽しみのひとつだなあ……と、しみじみしながら、PC2のローソンへ到着!

ここで105.0km地点、折り返し。

 

途中までペースを合わせてくれていたSさんは、「クローズに間に合うから寄り道してくる」と、激坂の先のお目当てのパン屋さんへと途中離脱していた。

 

おそるべし……。


時間も問題なさそうなので、おにぎりや焼き鳥などしっかり食べて、お腹を満たす。

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ここまで来られたのだから、頭の方もひとまず問題ないと判断することにした。

 


②につづく 

 

 

箱根駅伝が山へ呼ぶ、新春ヒルクラライド

1月4日、気温も13℃ほど。
正月休み最終日ということで、じぇんさん、虫さんとともに新年初ヒルクライムに向かうことにした。


場所は、箱根(国道一号)


じぇんさんからの

箱根駅伝見てたら箱根に行きたくなった」

という唐突な連絡が、私たちを山へと呼び寄せたのだった。

 



・スタート!片瀬江ノ島駅


走り出し予定は8:30。
自走のためか朝から連絡の取れないじぇんさんに、「時間通りくるだろうか」という不安を募らせる。


が、無事に彼女はやってきた。


年末に安く譲ってもらったガーミン520Jを、なぜか横向きに搭載して。

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虫さん「これ設定してある?」
じぇんさん「ガーミンコネクトは入れたよ!」


すべてのセンサーのペアリングはおろか、トレーニング画面の表示設定もされていない。
突如ガーミン初期設定の会を開催し、9:00過ぎにスタートとなった。

 


・快適、国道134号


風もなく、車も少なく、慣れた道はとても走りやすい。
昔に比べて、自然とペースアップして走れているし、それにつらさを感じなくなった。

箱根湯本のセブンまで、びゅーんと1時間半ほど。

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じぇんさん「すごいねガーミン!ケイデンス面白い!」


途中から、めちゃくちゃガーミンを注視していたじぇんさんが、大はしゃぎ。後ろから見ているとヒヤヒヤするが、楽しそうで何より。


私も今回からはじめて画面にケイデンスを表示させたので、その気持ちがよくわかる。
おのおの、軽めの補給をとって、いざ箱根の山へ!

 

 

・新年初ヒルクライム


弱虫ペダルラストクライムの聖地

であり、箱根駅伝のコースでもあるこの地だが、観光をせずに自分のペースで走るのは初めてだった。


じぇんさん「今日はゆっくり行くよ~」


虫さん「ゆっくりなら私のペースに合わせてから言うんだな!」

 

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というわけで、箱根湯本の橋を過ぎて、

各自解散!

 

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約14kmのヒルクライム

平均勾配は、確か5%ほど。

最初から、げんなりするくらい長い。

ガーミンを見ながらケイデンスを守りつつ、地道に登坂。

 

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大平台(バカヤロウカーブ)を順調に通り過ぎるが、宮ノ下で車の渋滞につかまった。

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このあたりのバスの進路の塞ぎっぷりは、尋常ではなかった。

 

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そして、ここから少し斜度も上がる。

「こんなに斜度あったっけ?」というのが、久しぶりに訪れた感想だった。

 

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それほどきつい勾配ではないが、ケイデンスを守るのがどんどんとしんどくなっていく。


そもそもこのケイデンス数は、ただのマイルール。
勝手に定めた根拠のないものに従っているのだから、しんどいのも当然かもしれない。


いつかは泊まりたい憧れの三河屋旅館を横目に、長いな~久々で身体がクソだな~と登っていく。

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箱根恵明学園を過ぎてからが、まだ長い。
いよいよか!と道がとぎれ、光りが差す景色からもうひと踏ん張り。

 

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いつも思うが、国1は最後に下りを挟んで最高地点へと達するところが、あまりいただけない。


結局数字に振り回されて、グッダグダにダレたところでゴール。

 

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先についたじぇんさんと合流し、写真撮影をしていると、地元のサイクルチームの方が声をかけてくれた。
シャッターを押してもらっている間に、虫さんもすぐに到着。

 
珍しく、三人揃っての記念撮影ができた。

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私とじぇんさんはケイデンスに翻弄され死んでいたが、虫さんはマイペース登坂をモノにし、かなり元気。


身体が冷え切る前に、来た道を下って昼ご飯を食べることにした。

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・閉店、小田原のマック

 

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宮ノ下にあるビーフシチューパンのお店へ行こうと、意気揚々と下っていくが、残念ながら正月休み。

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そして、ここからは車の大渋滞で、思うように走ることができない。

 

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さらに、国1は日陰が多く、下っても止まっても寒い。
思いのほか時間をかけながら、何とか箱根湯本まで下りきった。

 

今日はリミットがあるので、小田原駅で昼食をとって帰り道は輪行することに。

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冷え切った身体に、ケンタッキーのあたたかな飲み物やスープが染みる……。
行きたかったマックは閉店していたが、ケンタッキーによってポテト欲が満たされた。

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あれやこれやとガーミン、ストラバの設定を話し、いつもの通り他愛のない会話をして解散。
今年も、こんな感じで楽しくゆるく、真面目なところは真面目に、やっていければ幸せだ。

 

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今日もお疲れ様でした!(明るい時間のライドは平和)

走り初め、東京観光と手賀沼平坦ライド

すでに仕事も始まりましたが、あけましておめでとうございます。

旧年中は、こんな拙い走行記録を見守ってくださり、本当にありがとうございました。

 

本年も無事故で怪我なく、そして楽しく走っていこうと思います。

変わらず、おつきあいいただければ幸いです。

 

 

 

新年初ライド、晴天の1月2日。

虫さんと2人で、都内の観光地を回る平坦ライドをすることにした。

 

新宿スタート!

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まず、新宿走り出しすら初めての体験である。人も多く、初売りセール日と重なりさらに混雑しているが、皆が無関心なため輪行解除も難なくクリア。

 

ゆるゆると走り出すも、交差点の複雑さ、信号の多さ、加えて路上駐車の多さで少しも進まない。

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ちなみに、初めてナビとして使ってみたガーミン820jの画面はこんな感じ。

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非常に詳細なので、コンビニに寄りたいときに、地図上のアイコンでいち早く見つけることができる。


都会なら、「セブンに行きたいから、ここのローソンに寄るのはやめて次にしよう」ということも可能だ。

 

 

たらたらと20km前後の低速で、まずは聖地であるTDCを通り過ぎる。

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トーキョードームシティ、もといトーキョードームシティホールは、舞台弱虫ペダルの東京公演でお馴染みの場所なのだ。

 

物販で並び慣れた会場を通り過ぎ、お次は秋葉原

 

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これも、弱虫ペダルの聖地だといえよう。

 

人の多さ、見慣れたはずの電脳街はローディーに混乱をもたらす。

自転車とともに見る景色は、都会の圧倒的な脅威を感じさせた。

 

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虫・クロ「とかいこわい……」

 

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何度電車で訪れた場所であっても、自転車と一緒だといつもと違う見え方になる。

 

 

続いて、路駐の車に翻弄されつつ神田川沿いの大通りを走り、スカイツリーへ。

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ランドマークと自転車は、やはりかっこいい。

 

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途中トイレ休憩を挟みながら、交通量の多い国道6号へ入っていく。

普段はトラックが多いらしいが、正月休みということもあってか、ほとんどが普通乗用車だ。

 

ただし、運転が下手。

 

おそらく連休で久しぶりに乗るという人も多いのだろう。

歩道にははみ出すは交差点ではまごつくわ、よくわからないところで割り込みを始めるわと、道路は長い渋滞だった。

 

最終目的地となる手賀沼を目指し、荒川、江戸川を越えて、千葉へ。

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 40km強で3時間半というペースが、この信号峠と交通状況では限界だった。

 

ほどなくして柏市に入り、ようやく国道6号を外れて穏やかな道へ。 

 

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たどり着いた、手賀沼のサイクリングロード!

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ようやくペースアップし、見渡す限り山のない千葉の景色を楽しんだ。 

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クロ「すごい、まっったいら。ど平坦」

虫さん「だからこっちに走りにきたかったんだよ〜」

 

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10kmほどだが、珍しく、虫さんに平坦を楽しんでもらうことができた。

 

 

かつて、この手賀沼に走りにきてフレームを割る落車をしたことを思い出す。 

その頃に比べれば、随分と2人とも成長したのだなあ、と感慨深いものがあった。

 

酉年なので、飛翔!

 

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(と、両手を離す練習をしてみるも、飛べない生まれたての鳥か何かにしかならないクロ)

 

真っ平らな千葉を堪能し、最後は虫さんの親戚のところでお昼ご飯をご馳走になって、輪行帰宅。

新年らしく、いいものをたくさん見られた気がするライドになった。

 

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今日もお疲れ様でした!(都会の信号峠は寒い)

 

走り納め、おじさまと牧馬峠ライド

12月28日、そこそこ風が強い。

お天気にも恵まれて、2016年最後のライドの日を迎えた。

 

虫さんとおじさまと、ほぼ一年ぶりとなる牧馬峠(まきめとうげ)に走りにいくことに。

去年末も走り納めは牧馬峠だったなと、うれしい気持ちになる。

 

冷たい風の中を、境川沿いにひたすらゆったり進む。

大きな道路は年末の気配で車で混み合っており、帰省などの久々の運転組も手伝ってかあまり状況がよろしくない。

それならば、人の影もほとんどないサイクリングロードを行った方がずいぶん楽そうだ。

 

城山湖のそばのコンビニで休憩。ここから城山湖へも登れるが、今日は回避。

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くりいむわらびはやはり絶品……!ただ、個人的には黒みつが一番好きだ。

 

津久井湖方面から相模湖ピクニックランドの前まで行き、そこから牧馬峠に至る道へ入っていく。

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国道517号の起伏といえば、柳沢峠200の最後に通った、街灯のまったくない「藤野の起伏」だ。

AJ西東京は、ブルベのコースをいつも分かりやすいイラストで紹介してくれている。

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そのイラストで表された、この部分に当たる。

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この暗闇に苦しめられたことは記憶に新しい。

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ブルベのときは山中湖方面から来たために途中から道が変わってしまうが、私はこの藤野の起伏を含めた牧馬峠に至る道のりが大好きだ。

 

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 適度な自然林、登り基調、日陰と日当りのバランス、起伏道……

 

そして最後に待ち受ける、ドーナツ坂。

標識によれば12%だそうだ。

 

せっかくなので私のキシリウムの良さを虫さんに体感してもらおうと、ホイールを交換する。

12-25tのキシリウムと、12-28tのゾンダ。

 

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ゾンダの最初の乗り心地はキシリウムに比べて「大味」という感じだった。

走り出し、低速域はキシリウムよりは重たいかもしれない。

 

そんな感じで、かつて乗り始めの頃に足を着き、一年前にはヒーヒー言いながらリベンジを果たした牧馬峠のドーナツゾーンへ。

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きつく……

 

ない!!!

 

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普通によくある斜度だ!!!!

 

せっかくいつもより軽いギアがあるので、28tを遠慮なく使ってみる。

 

軽い!!!まわる!!

 

これがインナーローの真髄か!!!!!

 

いつも、自分の脚力にとっては踏ん張るようなインナーローを使ってきたためか、1枚軽くなったときの感触は、相当なものだった。

 

ものすごい壮快感とともに、牧馬峠登頂!

好きな峠だけあって、今年もここに最後に来られたことを、本当にうれしく思う。

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ゾンダは下りもずいぶんパワフルだった。キシリウムは高速域はあまり得意ではないと言われているので、速度が乗ってくるとギュンと伸びる!というやつは特にない。

ゾンダには、それがキシリウムよりもある気がした。

 

そして、ここからは慣れた起伏道をゆったり(時折アタック合戦で、最後までおじさまに抜き去られながら)走っていく。

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吹きすさぶ風の中、最後は中華屋でゴール。豚玉ラーメンにライスまでつけて甘やかしランチ。 

油たっぷりの中華風の、豚肉入り玉子焼きがラーメンの真ん中にドーン。

あったかくて、油があまくて、とても美味しい。

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今年も、おじさまには敵わなかった……。

来年もまた、楽しく遊んでもらえますように。

 

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今日もお疲れ様でした!(自転車の洗車も無事完了)