チャリ沼にドボン!

また夢に負けて、昨日を愛おしんで

BRM702群馬200 アタック金精峠②

予定通り02:45起床。


じぇんさん「5分だけ待って……」


5分遅れてEZ DO DANCEが流れ出す。

世界が輝くはずもなく、しぶしぶのおはよう。


昨晩のどんちゃん騒ぎを悔やんでいるかは定かではないが、全員のったりのったり支度をして、4時すぎにはおそろいの総北ジャージ姿で宿を出発した。

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夜明け前のサイクリングロードを走って、スタート地点へ。

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それぞれ受付を済ませていると、虫さんの名簿に「要年齢確認」の文字が。
見れば、申し込み時の年齢が17歳となっている。
ちなみにブルベは、規約により未成年は参加できないのだ。


じぇんさん「??!」
クロ「えっ、これで大丈夫だったの?!!」 


スタッフさん「大丈夫です。田村ゆかりの可能性あるかなって思ったんで」
虫さん「wwwwwww免許証あります、出しますか?」
スタッフさん「あ、大丈夫でーす」


のっけからかましてくる虫さんに、眠気や緊張どころの話ではない。


無事に参加を認められ、かねてより欲しい欲しいと切望していたAJ埼玉の反射ベストをゲット。
黄色とオレンジがあるが、総北ジャージの上に着るなら……とオレンジをチョイス。

 


出走チェックを終え、この時点で歯噛みするほどの胃痛をこらえながら、出走。

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しばらくはトレインに乗って起伏道をどんどん進んでいく。
尚、このブルベは、キューシートが26行で終わるという、AJ群馬史上キューの少なさ一番という、道に迷いにくいコースなのである。
ひたすらアップダウンアップダウンを繰り返す。


路面は綺麗で、道幅も広く、車も少ない。
非常に走りやすい道のりだった。

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35kmを超えたあたりで、追いついたひとりの男性が声をかけてくれた。


AJ群馬スタッフののっちさんだ。この方が、何を隠そう受付で田村ゆかり発言」で朝イチの笑いを提供してくれたお兄さんである。


虫さんとフォロー関係にあったこともあり、しばし談笑しながら同行してもらう。
速い。よく下ハン姿勢になるし、トップチューブに腰を下ろしてダウンヒルをするし、只者じゃない感はあふれ出ていた。


PC1が80km地点なので、50km地点で一度小休憩。
手短に済ませて出発するが、どうやらトイレにサングラスを置いてきてしまったらしい。

戻る気力がないので先に進むが、まさかこの日がまぶしさに目を細めるほどのカンカン照りになるとは思ってもみなかった。


さらにアップダウンを繰り返し、最後の長い長い登りで、のっちさんを見送ることに。


クロ「こっからはマイペースに行こう……」

 

トンネルまでの登りは、ゆるいがずいぶんと長い。
トンネル手前の頂上で、「ここで登りは終わりだよ!」と声を掛けてくれるブルベ参加者の方がいた。

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開放感に喜びながら、思いがけない涼しさと軽快な下りを堪能する。


かつていろは坂ライドの際に通った交差点を通過し、思い出にふけりながら元気にPC1へ到着。貯金が1時間半ほどあるので、30分を目安にゆったり休憩することにした。

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ちなみに、今回のブルベになぜ弱虫ペダルの総北高校のジャージで来たかというと、ブルベの説明文がこのようなものだったからだ。

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アタック金精峠ならぬ、アタック純太…。

今日まで、私たちはこのブルベを密かにアタック純太と呼び続けていた。

アタック成功=手嶋純太をオトせるぞ!!!!と。

 

この強い欲望は、人を200km走らせるらしい。

 

③へつづく

はじめては夏の味、そでがうらサマーサイクルロードフェスタ

7月10日、朝からじっとりと暑い。


濃霧の道を走り抜け、じぇんさん虫さんと私を車でピックアップに来てくれる。
今日の目的はライドではない。


そでがうらサマーサイクルロードフェスタ!!


そう、私もレースなるものに参加してみようという試みだ。
じぇんさんと私はクリテリウムへ、虫さんはカメラマンおよびマネージャー業にいそしむらしい。
濃霧の神奈川方面から、快晴の袖ヶ浦まではコンビニ休憩を入れても1時間半ほどの快適ドライブ。

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レインボーブリッジにはしゃぐ虫さん。
車にとんと縁がないため、楽さに身をまかせるクロ。 


あっという間に到着した袖ヶ浦フォレストレースウェイは、コンクリの照り返しで痛みを感じるほどの熱気と日差しになっていた。

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ちなみに、ここは今年の5月、9月と開催のGSRカップの会場でもある。


試走をひとまず3周し、すでに汗だく。

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じぇんさんと並走している写真なんて、とても珍しい。


チーム風輪さんの隣のピットでしばし談笑。
本当は、どんなみっともないことになるかわからないので、知り合いのいないところで初めてのレースを経験したかったのだが、予想外にたくさんの人と会ってしまった。
が、それはそれで楽しかったし励みになったと思う。


2時間ほどして、再びの試走ののち、レディースクリテのスタートラインへ。


帰りたい

せめてひとりぼっちになりませんように
あと、落車だけはないように


祈りながら、サングラス越しに夏の空を見上げる。


人生で自分が何かスポーツの競技に出ることがあるとは思っていなかったので、スタートラインに立っただけで、ちょっと泣きそうになった。


何事も経験……
という自己暗示と、
帰りたい
という気持ちがせめぎ合う。


周回数は全3周。
最初の3分の1周ほどは、バイクのコントロールで走るらしい。 


多くの人が微妙に先頭をゆずり合う空気のなか、ゆるっとスタート。
少し登り、下りはじめて大きくカーブ。 


そして少し登り始める手前で、バイクが離れ……


前方で落車が起きた。


あっという間に数人が絡んだらしい。
知り合いの体が飛んだように見えた。 


よけて進もうと道の真ん中を見れば、その一団の中にうつぶせのまま動かないじぇんさんの姿があった。


「じぇんさん!!」


膝から下が動いたので大丈夫だとは思うが、私が通り過ぎるまで、彼女は起き上がらなかった。


ほとんど回らない足。
こんな状況で先に進んでいいものか、これはレースでいつものライドでもブルベでもないのに迷う。
もしじぇんさんに何かあったら、走った私はどう思うのか?


心臓のバクバクが止まらないまま、容態を確認するには走り終えるしかないと、ほとんど茫然としたまま走る。

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スタートからホームストレート前の登り付近までほぼひとりだったが、そのあたりから数人の背中を見つけ、何人かは抜けたと思う。 


2周目に入り、落車付近とほぼ同じ場所回収車に向かって歩くじぇんさんと言葉をかわすことができた。
歩いていたし、会話もできたし、
とりあえずの無事を確認。 


不安は少しだけ収まった。

そこからは、短い時間だったが色々思うところがあり、クソみたいな走りぶりで、ホームストレートでは踏むこともできずに終了。 


それでも、張った意地を張らなかった方がよかったとは、今回は思えなかった。  


ゴールをしてからは虫さんとじぇんさんのところへ飛んでいき、ちょっと危うげな自転車の様子を見てもらう。
擦過傷はひどいものの、骨には異常がなさそうということで、胸をなでおろした。


状況報告やお買いもの、記念撮影なんかを楽しんでから、昼頃にはさくっと退散。

会うといつもやさしいゆうきちさん(チーム風輪の、カッコいい豪脚クイーン)とも一枚!f:id:dobon96:20160714222747p:image

 


そして、大変申し訳ない気持ちになりながら、じぇんさんに運転してもらい、私たちは本日のメイン会場へと向かう。


109シネマズ「疑惑のチャンピオン」……!!


リザルトすら見てこなかったことに気づいたが、無事に映画館には時間通りに到着した。

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落車シーンに心臓がもげそうになり、ランスが自分にかけたペテンに関心さえし、彼自体の持っている「ホシ」というか、身体の強さというか、そういったものに圧倒されながら終幕。


彼の勝ちへの強すぎる執着がどこから生まれたのか、彼がドーピングを始めるところから描かれているために、その気持ちの生まれどころだけが分からなかったがおおむね満足。


最後はガストで打ち上げをして、大充実のまま解散。

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後日アップされたリザルトを見て、色々あったわりにはいい思い出になる結果だったと思う。
たとえ順位が変わることがあったとしても、あの周回中に湧いたアレヤコレヤの感情は見ないふりはできなかっただろう。


ロードバイクに乗る身としては、ひとつ、いい体験になったといえそうだ。

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今日もお疲れ様でした!(映画のコンタが似ていない)

BRM702群馬200 アタック金精峠①

7月1日、一足早い夏休み気分。
平日に休みをとって、群馬県を目指していた。


今回の目的は、7月2日に開催される

BRM702群馬200 アタック金精峠


獲得標高3000程度の、初級編?山岳ブルベだ。
これに、じぇんさん、虫さん、私といつものメンツで参加するのである。

 


スタートが朝5時のため、地元の人以外は前泊が必須となる。
私と虫さんは3時間ほどかけて、高崎のさらに先、八木原駅を目指した。 

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今回のお宿は天守閣の宿 北橘温泉「たちばなの郷 城山」


ブルベのスタート地点まで、サイクリングロードで4.7kmという好立地。加えて、高台にあるので見晴らしも抜群だ。

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駅から宿まで無料送迎をお願いし、

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途中でコンビニに立ち寄ってもらって食事を確保。


時間があれば食事をつけたかったが、朝は4時にはもう出てしまうので、泣く泣く我慢。その代わりに、素敵な温泉は堪能することができた。


しかも、御厚意で自転車は組んだ状態でロビーに置かせてもらうことができた。スタッフさんたちはあまりにやさしく、皆さん「榛名山」や「赤城山」のヒルクライムレースを知っておられて、自転車客に大変寛容だった。

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仕事後に合流のじぇんさんがくるまでのあいだ、お散歩がてら明日のスタート地点の下見に行くことに。


フロントの方に教わった通り、宿のすぐそばの道からサイクリングロードに入る。

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ゆるゆる走って15分、「道の駅 よしおか温泉」へとたどり着いた。目印は、大きな白い風車である。

 


虫さん「足湯だ!」
クロ「入ろう入ろう」 

 

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用意された二か所の足湯に飛びつく私たち。やや温度は高めだが、とても気持ちいい。

道の駅というだけあって、地元の野菜がやたらと安かったり、ご年輩の方々が談笑していたりといい雰囲気。
しかし、「明日にはここが地獄の入り口になるのだなあ……」と、恐怖も半分。

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未経験の3000アップをブルベで体験しようなんてどうかしてると思う。

 


下見も終えて、再び宿へ。
宿は高台にあるため、700mほどのプチヒルクライムがおまけについてくる。

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プチといいつつ、さりげなく10%越えの坂。


いい汗をかいて、景色を堪能。

虫さんの自転車と2台だけで並ぶのは、結構珍しいことなのだ。

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そして、19時頃じぇんさんが到着。
ロビーで自転車を組み上げながら、ブルベの装備もここで装着した。

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・キューシート
・フロントライト2灯、ヘルメット尾灯
リアライト
・サドルバッグ
輪行袋


今回は思い切ってトップチューブバッグを外し、補給食はすべてジャージのポケットに入れることにした。

  


虫さん「死にたくない」

 

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虫さんが用意した大量の補給食。

 

PCが2ヶ所のみなのと、夏なので食事をとれなくなることも考えて、補給食は多めの用意が良さそうだ。
準備を整えると、ふたたび三人で温泉へ。

 

温泉が、やはり熱い………

 

足湯と同じく湯温が高めで長くはつかっていられないのだが、それも群馬の特徴なのかもしれない……?

 

そんなこんなで、事前準備はひとまず終了。
明日の起床時刻は2:45


22:00には寝ようといったのだが、それぞれアイドルゲームのゲージの消費に余念がなく、なかなか床に入れない。
加えて、何を思ったが、布団の敷かれた部屋の様子を見て、先日ロケがはじまったばかりのドラマ弱虫ペダルのキャストのツイートを思い出す。


クロ「この宿の感じさ〜……T2の前入りロケみ感じない?」
じぇんさん「やばい!純太!!!!!純太!!!!!!!!」

 

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転げまわる私たち。

名前を呼ぶしかない屍と化す。


思わず若手俳優のツイートごっこをして、盛り上がる(奇行については虫さんのブログ参照)


消灯はいつのまにか22:30頃に。
結局暗闇でもはしゃぎ続け、ツイッターでは心配した方々から寝るように促される。


静まったのは23時を過ぎていたかもしれないが……、ハイに乗り切れることを祈りつつ、本当に就寝。

吹き出さないように体を震わせていたのは、ここだけの話だ。

 

②へつづく

 

 

ひたすら坂を拾え!狂気の裏尾根幹ライド②

何度かエンカウントしているRaphaライドの方々が、えっらい高いところに向かって激坂クライムしているのを見ながらコンビニ休憩。
セブンへの立ち寄りになったため、ファミマのフラッペデビューとはならなかった。

 

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軽く休憩したあとは、へるはんさんの案内で次の記念撮影スポットへ。
農道?のような細い道だが、車用のミラーを使って全員入った集合写真が撮れるという、なんともテクニカルな場所。

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へるはんさん「お面、オープン~~~♪」


その場につくなり、私が背負ったままのリュックのファスナーを開けにくるへるはんさん。
うっきうきの高い声。

 


は?
なにいまの


えっ かわいい

 


理性を味方に、「は~い、じゃあ皆さんお面とってくださ~い」とかなんとか、ニコニコ冷静にお面を配る。
ずいぶん狂気じみた楽しそうな集合写真となった。

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ここからもひたすら坂を拾い……

 

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可愛いちびっこに絡まれ……

 

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おなじみ尾根緑道であじさいと記念撮影をし……

 

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皆でお昼ご飯。

 

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男女四名ずつテーブルを分けることになったので、ワッキャワッキャしているお兄さん方を、トイレのついでに盗み見る。


あっもう食べ終わってる
かわいい


お腹を満たしたあとは、と~るさんを先頭にのぞみさん、じぇんさん、虫さんが続いてなぜか爆走トレーニングライド。先頭集団がすごいスピードで平坦基調のかなたに消えていく。

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クリートがはまらないので、私はあえてのDNS(言い訳)
前方では熾烈なことになっていたらしいが、へるはんさんに引かれてまったりと目的地を目指す。

 
そして、最後の最後にメインディッシュ。


百草園!!!

 

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都内の激坂スポットで大人気、400m最大斜度は20%越えの強敵だった。
そこに虫さんを連れて行きたい、というのはライドの最中にたびたび聞いた話。


私自身は一度百草園を体験しているため、登頂達成よりもただただ立ちゴケしないことだけを祈った。


へるはんさん「百草園もシッティングで登るの?どうやって?」
クロ「いや、こう……グッと」


???という顔をされているのがわかる。

とはいえ、あれだけの斜度になるとグッとかガッとかしかやりようがないから仕方がない。


百草園に挑む速度とは思えぬ速度でと〜るさんが飛び出し、のぞみさんが即追いかけるかたちでカーブに消えていく。
後ろからはへるはんさんの「写真撮っておいて!」の声。


力技でえっちらおっちら登っていると、ダンシングのトミィさんがそれはそれは軽やかに横を通り過ぎていった。

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今回も無事登頂!じぇんさんもシッティングで元気にやってくる!

 

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虫さん「なんなの、マジ、クソ!!」


同じくシッティングで、虫さんも無事に頂上へ。
ハイテンションで記念撮影。

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足とかがえらいことになっている私の後姿だが、じぇんさんの自転車とかぶらないようにしないと……との思いから、やむなくの体勢だということをお伝えしたい。


その後、まるでジブリのような、のぞみさん行きつけのショップを覗き見て、登り返し。

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最後はジェラートショップ「アルティジャーノ・ジェラテリアでご褒美を堪能した。

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私が食べたのはトマト味。

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おいしいんじゃないか?!と思ったが、周囲からは微妙な反応。トマトが得意でないじぇんさんも、トマトではないけど……と渋い顔。


クロ「あれ?!だめ??」
のぞみさん「ぶっちゃけハズレだよね」


すっぱりクールなその発言すら、親しくしてもらえてる感があってなんとなくうれしい。
アイスを濃いだのうまいだの言いながら味わいながら、しばし談笑。


気づけばもう17時すぎ。


私と虫さんは自走方面が違うため、ここで皆さんとお別れ。はしゃぎまくったライドも、これで終了である。

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 今日もお疲れ様でした!(4人でドッペル含む16CP)

ひたすら坂を拾え!狂気の裏尾根幹ライド①

6月25日、散々な雨予報を蹴っ飛ばして、曇り。

 


家からの起伏道をエイヤコラと乗り越えて、待ち合わせ場所へと自走していた。
今日のライドは、裏尾根幹と百草園のヒルクラわんこライドという、なんともクレイジーな響き。


しかも!
しかも!


ライド後の酒が美味い」の のぞみさん、
しおいんですけど」の へるはうんどさん、
へるはんさんサイドのいかしたホモお兄さんたちとのライドなのだ!

 

ちなみに。
のぞみさんと天城越えライドをした帰り道、へるはんさんが虫さんの存在を疑うリプライをしたことなんかが発端だったように思う。


虫さん「ねえwww私、実在wwwwwwへるはんさんと走ってみたい!」
のぞみさん「じゃあ、私アタックしてみますね!」


そんな感じで、約束を取り付けてくれた。


ちなみにこのとき、私たちはほどほどに酔っていたし、

当日待ち合わせ場所に現れたのぞみさんが
「初めまして、のぞみです~」
と言っていたので、「初めましてだったの?!」と、積極的なアプローチにこっそり目玉が飛び出した。

 

 

そして、11:00
ローディーの多い尾根幹沿いのローソンに、バラバラと集合。


メンバーは
のぞみさん、じぇんさん、虫さん、私と
へるはんさん、ゆっけさん、と~るさん、トミィさん

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トミィさんの愛車はKUOTA KURARO。こちらも大好きな旧ロゴなので眼福眼福。落ち着いたマットカラーはとても素敵。

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虫さん「めっっちゃホモですね!若い男の人と走ること本当にないんで、めっちゃうれしいです!ホモみ感じます!」


実在を疑われていた虫さんは、のっけからフルスロットルで、存在証明に余念がない。
ご挨拶もそこそこに、へるはんさんにはへるはんさんになっていただく。

 

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フルームとフルーミーキャットのココちゃんも。

人数分のお面(新作含む)をお披露目して、大満足。ひとはしゃぎしてから出発となった。

 


走り出してすぐ、謎の坂が現れる。今回のライドはまさに冒険、といった感じで、大小さまざまな坂をひたすら拾ってつなげていくアドベンチャーコース。

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意外と距離があったり、斜度が10%を軽く超えたり、虫さんでなくとも?!!となるような道のりだった。

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「なんで登るのかとかは考えちゃいけない」
お兄さん方のアドバイスをかき消すように、虫さんの怒号が響く。

 

虫さん「ねえ、なにこれ?!坂じゃん!!」

 

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聞き慣れすぎているために、そんな声では無論振り返らない。
この程度の坂の雰囲気ならすぐ終わるだろ……となめてかかるとカーブの先にまたカーブ。狂気じみた坂の大放出祭だった。

 

 


さて、そんな私はつい先週ペダルとクリートを変えたばかり。


激ゆる安全使用のTIME/MAVICのexpressoから、これでも一番ゆるめてもらったSHIMANOultegraに。
しかし、黄クリートであるにも関わらず、立たねばクリートの脱着ができないほど、固い。


女性・初心者にやさしい設計のTIMEに慣らされきった私には、立ちゴケは必至という状態に。
事実、ペダルを変えた日の帰り道で派手な立ちゴケは経験済みだった。


なので、今日のライドの目標は、立ちゴケしない。人前で転ばない、なのである。
絶対に前の人につっこまないように、車間をあけてゆるゆると登る激坂は、これまで経験したことのない恐怖を味あわせてくれた。


と~るさん「逆に考えよう。外せないなら登り切ればいいんだよ」

 

そんなと~るさんは先頭に立ちひょいひょい坂を超えていく……。

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虫さん「クッソ!!!この坂、マジでクソ!!!はあ?!!!まだある!!!!」

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虫さんの怒り、へるはんさんの笑い声、先に行けと手で合図するゆっけさん。
加速する前方集団。中間でどうしたらいいか混乱する私。

 

ハアハアしながら前の方に追いつくと、「すごい…へるさんとゆっけさんと同じペースで走れる人がいるとは」という言葉を聞いたとか聞かなかったとか。

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坂巡り冒険ライドでは、こんなふうに遊び心のある道も。

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え?このへん、ひと気がない?

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というわけで、お面たちも大活躍。

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飛んだり潜んだりまとまってみたり。

お兄さん方が全員同じタイミングでカメラを出すのがやたらと面白い。


へるはんさん「え?もう13時?」
ゆっけさん「ファミマのフラッペ飲みたい」


ひとまずコンビニを目指すことにした。


②へつづく

胃弱女と長距離ライド、補給食の話

私は、あまり胃が強い方ではない。
加えて強度の高いライドをすると、すぐ食欲がなくなってしまう。
そんな私が、今年から始めたブルベで食べたものと、自分なりのおすすめを、記録しておきたい。


1月 BRM109神奈川200逗子

●スタート前

おにぎり、肉まん、ゆでたまごブリトー半分

●ブルベ中

アミノ酸ゼリー×4
缶コーヒー、おにぎり半分
スイートポテト
生菓子半分※
スポーツようかん半分×2
おでん牛すじ1本、厚揚げ一口、餅巾着一口
キットカット1袋

顆粒メダリスト

メダリストドリンク500ml×2

●感想

PCで購入した生菓子にあたり(おそらく)折り返しすぎで嘔吐ライドになった思い出のブルベ。気持ち悪すぎてほとんど食べられなかったが、そんなときでもおでんは強い味方に!!


4月 BRM403定峰200

●スタート前

おにぎり、ゆでたまご、飲むヨーグルト、フランクフルト半分

●ブルベ中

あんまん
アミノ酸ゼリー×3
コロッケ
飲むヨーグルト、ゆでたまご
顆粒メダリスト
プチようかん×2
ボンゴレパスタ、からあげ棒、コーヒー

メダリストドリンク500ml×2

●感想

一番食べられたブルベ。かなり調子が良かった。雨と向かい風でペースが落ち着いていたことも要因かも…?食事ができればゼリーの消費は減る。

 

7月 BRM702群馬200アタック金精峠

●スタート前

おにぎり、ゆでたまご、飲むヨーグルト、ロースハム5枚入り

●ブルベ中

アミノ酸ゼリー×3
ゼリーバー×2
エナジージェル×2
さけるチーズ半分
タブレット、梅干し適宜
顆粒メダリスト
プチようかん×1
ツナと大根おろしのパスタ、コーヒー

メダリストドリンク500ml、水500ml×2、麦茶650ml

●感想

朝から原因不明の胃痛に悩まされ、空腹を感じるが食べると痛むという一番ヤバいやつ。ほとんどをゼリーやゼリーバーに頼ったが、補給タイミングをミスらなければ脱力してしまうこともない。暑い日のためドリンクはいつもの倍に。

 

尚、5月に出た佐渡ロングライドも210kmとブルベとさして変わらないが、エイドがあるため食べに食べた。この日は気候がいいのかかなり食べられた印象。 

 

●個人的なおすすめ

アリスト メダリスト

めちゃくちゃ効く!!と思っている。9000の方をドリンクに、5500の方を折り返し地点くらいで水と一緒に摂取。かなり回復する。

 

グリコ BCAAゼリー
カロリー摂取系のゼリーじゃないので甘すぎのあの感じがない。筋肉疲労を感じたら即コレ、飲みやすくお気に入り。ヒルクラ中にもすすれる


ZAVAS ピットインゼリーバー
サイクルイベントでエイドのごはんが切れていたときにも最適!カロリーもとれるのに、つるっとした口当たりのいい固形なので食べた感がある。回復よりも、胃に物を入れたい感覚のときに。甘いは甘い


味の素 アミノバイタル スーパースポーツ
甘すぎず、カロリーもとれ量も多い。あっさりしていて夏でも冬でも。


かし原 ようかん
スポーツようかんより安い。うまい。種類もたくさん。いくらでも持っていけるし、みんなにあげられて素敵。


ただ、どれもそこそこかさばるので、ジェル系のなかでもコンパクトなジェルタイプのなかでのお気に入りを現在模索中。
どれもどぅるどぅるベタベタで甘すぎて、なかなかこれぞ!というものに出会えていない。

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これからも悩みつつ、胃をうまく飼いならしていきたいところだ。

 

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今日もお疲れ様でした!(皆様のオススメもお待ちしています)

その落車、本当に大丈夫?納車半年でフレームを割った話

つい先日、納車2周年を迎えた愛車。

そんな私のKUOTA納車半年で、一度フレームを割っている。


誰かの役に立つかもしれないので、割った経緯、修理の過程、金額を記憶している限りでお伝えしたい。

 

 

 

2014年秋頃。
手賀沼付近の一般道で、その事故(?)は起きた。
虫さんの後ろについて道路を走っていたところ、動線に表れたポールコーンの存在に気づくのが遅れ、衝突

 

当時、私はポールコーンがゴムでできていることを知らず、よけきれないと感じたために「止まるため」に意図的に突っ込んだのだった。


速度はせいぜい22km/h前後。ブレーキをかけながらぶつかれば、衝撃はあれど止まるだろう、と。
だが、そのポールは大いにしなった。


予期せず跳ね返されて、道路の右側へと思いきり転げたのだ。
幸いにも後ろから来ていたトラックは減速してくれ、私は自転車をよろよろと歩道に押し上げて、逃げおおせた。


本人は無傷だったが、ブラケットが大きく曲がり、サドルも激しく傾き、トップチューブにクラックが入っていることに気づいた。
気づいたのは当日ではなく次に自転車に乗ったときだったのだから、この頃はあまりにも無知だったのだろう。

 

やむなし!と勇気を出し、近所にあるプロショップに自転車を持っていくと、あっさり「フレームが割れてしまっている」ということが判明。
そのクラックは、指で押すとへこむことが確認でき、塗装の割れどころの話ではないようだった。
サドルも座面が斜めに傾くほど曲がりきっていて、交換を余儀なくされた。


ちなみに、今でこそこのショップには大変懇意にしてもらっているが、最初に訪れた際の冷ややかな空気は忘れられない。


フレームが割れたという相談も、「買った店ならどうにかしてくれるかも」というのは最初に言われたことだ。
これは意地悪でもなんでもなく、個人のスポーツバイクのショップにありがちな、「身内とのつながりを大切にする」というやつなのだろう。


クロ「一度、購入店にも相談してみます」

 
なんとなく意気消沈しながら、私は家に帰ってフレームにせめてものセロテープを貼った。

さて、とりあえず購入店に、修理もしくはフレーム交換の場合いくらかかるのか、問い合わせてみることにした。


購入店舗は大阪、住まいは東京に戻ってきているため、直接見てもらうことができず、金額はあくまで目安なのだそう。

 

問い合わせのために送った写真は、こちら

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・損傷修理
55,000円(税抜き)~
写真のみでの判断で、大体これくらいになると。ただ、フレームばらし、組み立て、送料は別途必要。


・フレーム交換
150,000円(税抜き)
ありがたいことに、補修用としてメーカーにフレームの在庫があった。ただ、これも工賃、送料等は一切含まない。

 


どちらの場合にも、大阪の販売店に自分でばらした愛車を送付する必要があった。
メカ的なことは一切わからない初心者の私は、完全にお手上げ。


これはもう、例のショップに行くしかない。


破損発覚時には泊まりのライド予定を入れてしまっていたことと、すぐにでも破断するような傷ではないと言われていたことから、フレームにセロテープを貼ったまま1ヶ月以上経過してからの決断だった。


フレーム修理を申し出にいったとき、ショップの対応はやさしかった。12月ゆえ年末年始進行もあり、通常よりは時間もかかってしまうだろうとのこと。
当日は、冬にはあまり乗りたいと思っていなかったので、好都合だった。

 


結果、必要になったことは
バーテープ交換
・チェーン交換
・サドル交換
・フレーム修理
である。
ワイヤーは、なんとかそのまま使えるようにしてくれたと記憶しているので、ワイヤー代は含まなかったはずだ。


諸々のパーツ代、工賃、フレーム修理費、送料込で


約13万円(税抜き)


明細をなくしてしまったが、フレームの修理費自体は7万円台だったと記憶している。
カーボンフレームの修理をしてくれるのは、大阪の販売店でも、このプロショップでも、CarbonDryJapan-株式会社CDJホールディングスさんに委託しているようだ。どのお店から出しても、この値段はあまり変わりないだろう。


正直、この金額は私の自転車に対してはあまりにも高い値段だった。
型落ちでそこそこお安く購入した私の自転車は、この修理代を含めると、定価とトントンになってしまう。ただ、愛車を手放すことは考えられなかったし、新しいものを買う予算はなかった。
この決断に迷いはない。

 

それから、年末年始を含む1ヶ月弱KUOTAは帰ってきた。


手痛い出費ではあったが、この13万円で、私はショップとの縁を獲得した。
にこにこと出迎えてくれる店長のすすめで、バーテープを店長とお揃いにし、サドルも提案してくれたものに変え、生まれ変わった愛車と対面。

 

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めちゃくちゃ惚れ直した……。


この失敗で学んだことは、
・ショップとの縁はお金でつくるもの
バーテープは大事なおしゃれ
ということである。


大落車でなくともフレームは割れるし、カーボンならフレームの内部が剥離して、駄目になっていることもあるようだ。
なので、転んだときにはショップに一度見てもらってほしい。そして、そんなときに気軽に行けるようなショップとのご縁を、ぜひ課金でつくっておいてほしい。
(自分でメンテができる人はその限りではないし、他店の自転車に寛容なショップももちろんある)

 

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今日もお疲れ様でした!(修理前の思い出とともに…)